ボクシング部員が異世界転生　〜なんだコイツら鍛え足りないんじゃないか？　俺が鍛え直してやる〜

タイトルに惹かれて。
自分は小説家になろうに登録していない為、異世界転生に詳しくはないが、気持ちよく読めた。
物語は主人公の松山千春が死ぬ所から始まり、異世界での活躍を描いた異世界転生チートコメディ。
普通の異世界転生と違う点は、転生先の世界の人々は筋肉という筋肉を全く利用していない。そして主人公、松山千春は筋肉を鍛え上げてきたボクサー。
その結果、筋肉のみでの無双となる。チート物って意味わかんない能力が多い中、己の筋肉が最強となると読者も感情移入が捗ると思われる。
更にチート(？)を持ちながら努力を怠らないのも特徴の１つ。それはもちろん仲間に筋トレという形で押し付けられる。
チート物であり…続きを読む

　ほかの作品をクサすわけではありませんが、「無双」ってこういうことですよ！　主人公が、ただ強い。それだけで充分です！　それだけで面白い！
　もちろん素材の味を活かすも殺すも作者次第。この作品は、面白く料理されています。
　かつて「魔術士オーフェン」にて「筋肉魔術」というジョークがありましたが、破壊だけであれば筋肉が魔術を上回ることはあり得る話。
　異世界は決して、過去のヨーロッパではないのです！
　じゃがいも育ててる場合じゃない！　大豆と牛を育てて良質なタンパク質を摂取せよ！

勢いがあって、一気に物語へ引き込まれる吸引力の強さ。
一言で表現するなら「最高」に尽きます。