はらだいこまんまる

可鈴という女性の物語であり、雨をテーマにした物語でもあります。 流行りの能力バトルや殺人、暴力とは無縁。 でも次の展開が気になりグイグイと引き込まれていきます。 構成や心情の描き方…続きを読む

ワケあり物件を専門に祓う無量弐千佳の元に現れたアシスタントの有瀬くんは見るからにチャラ男。 この２人を中心に物語は進みます。 霊を祓うのも特殊な霊能力を使ったりはするのですが、部屋…続きを読む

ジャンルが現代ファンタジー。 なので不思議な出来事が主人公のフタバの周りに起きます。 だけどリアルです。 何がリアルかって、弟のヨウに対する扱い。 母の父に対する気持ち。 親友のリ…続きを読む

しかし作者様の腕により、見方によればあのラストで幸せに成れたのかも。 そう思わせてしまいます。 登場人物の性格も話の流れもメリハリが効いてテンポ良く読ませます。 ハッピーエンドでな…続きを読む

幼い女の子の友里ちゃんを育てている和哉。 妻は出張中で、その代わり義母が応援に来ている。 そんなある日、義母の振る舞いにより和哉は実の母に言われた言葉を思い出し……。 特にドラマ…続きを読む

設定がユニークです。 卵が相棒である世界。 その卵を持たないものに機能停止した卵に命を吹き込み貸し付け、音を回収する。 一見するとわからないけど、読めばスンナリわかるはず。 肝心な…続きを読む

どぎつい描写（殺人や暴力）はありません。 その代わり誰にでも起こり得る身近なことを扱っています。 それでいてスカッとしたり、じんわりと心が暖かくなる読後感！ 基本的には高校の中での…続きを読む

普通のOL Ｘ子さんがオフィスでの悲喜こもごもを歌にしました。 飲み会、結婚のご祝儀、仕事の忙しさ、そして恋。 あなたがOLなら共感できるはず。 OLでなくても、彼女たちは普段こう…続きを読む

主人公は小学６年生の新聞部部長・深織。 スクープを狙う彼女は５年生の伊都子から『天狗の占い屋』を紹介される。 そこで働く小学三年生男子の楓林とケンカしつつも天倶町七不思議を取材する…続きを読む

ひょんなことから片思いのユズのぬいぐるみになってしまったモモカ。 ユズの家でぬいぐるみとして過ごすモモカ。 こうなってしまったのには驚きの理由があった。 果たして元の人間に戻れるの…続きを読む

冒頭は不穏な空気で始まります。 暴れる川を鎮めるための生贄に選ばれた娘のタエ。 果たして彼女の運命は？ 約4,000字なのですぐに読めます。 そして読後感はあたたかです。 どこか…続きを読む

プレイすれば必ず死ぬという噂のゲーム、マキタ・クエスト。 アローこと徹矢はゲームになし崩し的に参加する羽目に。 主人公が生き残れるか、というのはもちろん、チーム内での人間模様、ゲー…続きを読む

といってもグルメ探訪とか食レポじゃありません。 ジャンルで言えば祓い屋さん。 でも話の中に名古屋発の銘菓や名物がごく自然に入っています。 これはもう飯テロです。 またこの作品は『共…続きを読む

放課後対話篇のシリーズ5です。 毎回テーマがしっかりしている作品で、今回は多数決をテーマにしています。 少数が多数に勝てる方法。 多数決の在り方。 考えさせられます。 そしてうんち…続きを読む

近未来SFです。 とある研究所ではＡＩに恋心を植え付けるプロジェクトが行われていて成功はしたものの、恋愛感情を持った人型ロボット「Ｇ-９０７」は脱走してしまう。 さて、どうなるの？…続きを読む

コンプレックスを抱える女子高生ヒロ。 ある日、導かれるかのように小さな喫茶店の扉を開けてしまいます。 そしてマスターから『心の拠り所』について訊かれてから段々とおかしくなり……。 …続きを読む

明日の朝までにジャマイカについてのレポートを提出しなければならない女子大生マミ。 友達の助けを借りようとするが思わぬトラブルが発生し……。 サクサク読めます。 お話はコメディです…続きを読む

「あたし」の視点で物語は進みます。 会話のチョイスが少し独特な茨本さんは虎枝くんに興味があるようで積極的にかまいます。 この茨本さん、他の男子たちからも想いを寄せられています。 こ…続きを読む

新宗教にハマる理由。 その活動。 かなりコミカルに描いています。 最終話も最後まで読み、タイトルとタグの意味がわかりずっこけました。 同時期に完結した『仔ライオンの泪』はシリアスな…続きを読む

終始一貫して暗いです。 でもそこには美しさがあります。 爽快さすら感じさせます。 “貴方”の中に自分は含まれているのだろうか？ 思わず問いかけてみました。 短いけど何回も読み返した…続きを読む

とにかく凄いんです。 単なるカレー店のグルメリポートじゃないんです。 カレーの材料はもちろん、国や言葉、習慣や宗教。 そんなことに対する知識がイヤでも増えてしまいます。 筆致は淡々…続きを読む

一応、舞台は探偵事務所。 依頼人たちの個性に騙されてはならないです。 発言内容をよく読むと矛盾が確かにあるんです。 でも、そんな事は考えないで肩の力を抜いて読んだ方が楽しめます。 …続きを読む

主人公は探偵です。 妻に逆らえません。 それが笑えるし、涙を誘います。 扱う事件も探偵らしかったり、らしくなかったり。 素晴らしいのは登場人物たちの個性。 事件の動機も納得できるも…続きを読む

太宰治のパロディです。 僕は太宰を読んだことはないけどパワーを感じます。 太宰未読者でも楽しめました。 イメージカラーは黄色です。 そして前田日明の名言。 「選ばれし者の恍惚と不…続きを読む

職場が倒産して行き場のなくなった陽人。 彼は偶然出会った滝川に拾われお世話になることに。 彼らを取り巻く人間関係が秀逸。 滝川は悲しい過去を抱えたまま。 陽人は陽人で自分の道がわ…続きを読む

エンパス能力の持ち主、服部少年は探偵事務所の助手です。 その能力を活かして怪異事件に立ち向かいます。 このところ名古屋市内では怪異事件が続発中なのです。 服部少年を導く探偵事務所…続きを読む

いまいちマイナーかもしれません。 名前を知られてはいます。 ではどんな生涯を送ったかとなるとイメージしづらいです。 下剋上の先駆け？ 北条家の始祖？ イマイチわからない彼の生き様を…続きを読む

とにかくマンジの成長が読んでいて気持ちがいいです。 彼を支える仲間たち。 彼をいじめる敵役。 彼を鍛え育てるクロネコ。 彼が憧れる魅力的なヒロイン。 彼を慕うヒロイン。 登場人物も…続きを読む

九州の北部にある黄昏堂。 人間から人間でないものまでが所属している退治屋組織。 退治する対象は怪異。 個性ある登場人物がそれぞれの能力を発揮して活躍します。 しかし特筆すべきはその…続きを読む

物語ではなくエッセイです。 でもそこらの創作物よりはるかにドラマチック。 しかも作者さまはクリーニング屋の受付店員。 読み進めていく内に、その境遇に同情し、時には笑い、読み終わる頃…続きを読む

文章が格調高いです。 主人公の語りから始まるのですが、乱歩のそれを思わせます。 友人と共に住んでいる主人公の隣にアベックが越してきます。 しかし夜中になると隣の部屋からおかしな現象…続きを読む

人外ばかりの探偵事務所が舞台。 だけど主人公は普通の人間です。 そんな彼らが巨悪を相手にし、なおかつ出自のルーツも明かされていきます。 なんと悲しい運命。 しかし一級のエンタメ作品…続きを読む

夜空が赤く染まっていて、どうやら地球は滅亡するらしい。 SNSでもネットでもテレビでも話題はそのことばかり。 首相の会見も支離滅裂。 そんな状況で何ができるのだろう？ 主人公の行…続きを読む

ドープとはヤバいとかエモいとか最高とかそんな意味。 物語の書き手は女子高生だった時の作者さまである『私』。 平成の東京。 女子高生である『私』はとあるバンドのライブにて凄まじい世…続きを読む

初めは作者様の夫がアクアリウムに徐々にハマっていく様がなんとも面白いです。 しかし男なら誰だって覚えがあるはず。 オーディオ、釣り、ゴルフ、登山、アップル製品、キャンプなどなど。 …続きを読む

シリーズ物の特別編です。 この作品から読まれても面白いのですが、初めての方はぜひ『放課後対話篇』から読まれることをオススメします。 学園の妙な謎を解決するコンビとして知れ渡った月…続きを読む