このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(270文字)
一言でいうと凄い。二言でいうとマジ凄い。私の貧相な語彙では説明できませんが、読んでみればすぐにわかる凄味があるこの作品。 荒々しくて切なくて、終わる世界に痛みも苦みも感じられるけれど、でもなぜかそこに確かな「甘さ」がある。うまく説明できませんが、こんな世界を描ける人はほんの一握りだろうなぁと思います。 好き嫌いはあるかも知れない。でも推さずにはいられない! 久しぶりに「凄味」を感じた、傑作です!
それがもし予めわかっていたら。直前までじたばたするんだろうけど、きっと何にも出来なくて、冷凍庫に大事に取っといた特別なアイス(ガリガリ君とかじゃない)を食べるとか、それくらいしか出来ないんだろうなって。全体的に詩のような不思議な魅力のある短編です。
夜空が赤く染まっていて、どうやら地球は滅亡するらしい。SNSでもネットでもテレビでも話題はそのことばかり。首相の会見も支離滅裂。そんな状況で何ができるのだろう?主人公の行動や気持ちはとてもリアルです。このように過ごす方が多数なのでは。どんな過ごし方をするかはぜひ読んでお確かめください。
地球が滅亡するらしいと知った主人公の一日。圧倒的な言葉えらびのセンスとポップなリズムは詩的で絵的で音楽的。不思議な爽快感とぬくもりを残す物語。
センスの塊のような短編。
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