予想を裏切る展開の連続で最初から最後まで楽しめました!
オンラインゲーム、『ダーク・イェーガー』に表示される『マキタ・クエスト』。
ゲームに住まう怨霊のマキタによるこのクエストに挑んだプレイヤーは、攻略に失敗すると死んでしまう。
有名なゲームプレイヤー、徹矢は仲間とともにゲームの攻略を目指します。
ゲームのなかが舞台になるため、ゲームの設定が詳細に作り込まれているのが凄いです。
プレイアブルキャラクターの役職や特性、カウンターなどのスキルを活かしてクエストに挑むのが上手い設定だと思いました。
スキルを活用してゲーム内の敵と戦うバトルが面白いです。
一緒にプレイする仲間も個性的。
除霊師やネクラ女子などと協力してゲームを進めて行く姿がよかったです。
プレイヤーでありながら、ゲーム内のキャラクターが死ねばその仲間が命を落とす緊張感がありました。
あと個人的には予想もしない展開が多く、続きが気になるストーリーでした。
ここでは書けないですが、人物の行動に欲望が絡んでいて「あのとき、あの人がこうした」という行動原理に説得力があります。
「だから、こう言ったのか」と後から分かるのも面白い。
決して期待を裏切らない一作です!
プレイすると必ず死ぬという、あるオンラインゲームの隠しクエスト。
その呪いに中学時代の同級生・マキタが関わっていると聞き、主人公・徹矢は死のクエストへの招待を受け入れます。
まず、オンラインゲームを舞台としてデスゲームを成立させる設定が秀逸だと思いました。
同じ建物に集められなくとも、プレイヤーはそれぞれの場所からゲームに参加できる。
ゲーム内と現実とで二重に人間関係が絡み合いながら物語が進行していき、ものすごいスリルと緊迫感が味わえます。
そしてデスゲームの醍醐味といえば、参加者同士の腹の読み合い。
本来であれば仲間と協力してクリアを目指すゲームのはずが、如何に相手を出し抜くか、誰を信用していいのか、徐々に疑心暗鬼になっていくプレイヤーたち。
加えて、クリアできたところで本当に命は助かるのかという強い不安が、更なる緊張を煽ります。
アクション描写の得意な作者さまらしい、ゲーム内での戦闘シーンの迫力も見事。
先読みできないストーリー展開とも相まって、最後までハラハラドキドキしながら読み進めました。
そして、衝撃のラスト——!
はたして徹矢はクエストをクリアし、マキタの呪いから逃れられるのか? ぜひあなたの目でお確かめください!
プレイすると必ず死ぬという噂がある、ゲームのクエスト。
ふとしたことからそれを知った徹矢ですが、自分には関係ない話と、特に気にすることもないはずでした。そのクエストに、中学生の頃に死んだ同級生、マキタが絡んでいると知るまでは。
そのクエストの名前は、ずばりマキタクエスト。徹矢の元同級生の中には既にプレイして、そして死んだ者がいるとのこと。
これは、マキタの呪い。そしてその呪いを解くため、自分達でクエストをクリアしよう。そう呼びかけられた徹矢は、かつてのクラスメイト達と死のゲームに挑みます。
本作の見どころは、なんと言ってもホラー要素。人が死ぬ呪いのゲームが出てくる時点でもうホラーであることは確定なのですが、恐怖となるポイントの配置が絶妙です。
ゲームオーバーになって死ぬのが怖い、そんなクエストを作ったマキタが怖いというのはもちろん、ひとつおかしなことが出てきたかと思うと、そこから連続して出てくる、様々な疑問や違和感。ゲームをクリアするというゴールは最初から提示されているにも関わらず、全く予期してなかったところから来た恐怖は、威力抜群。
ゲームの難易度とはまた別の意味で、徹矢たちの、そして読者の心をガリガリと削っていくのです。
ゲームクリアが不可能と言われるほどの高難易度なのに加えて、全く別の角度から襲ってくる恐怖。この二重の困難に耐えながら、見事クリアはできるのか。そしてその先で、本当にマキタの呪いは解けるのでしょうか。
どのようなエンディングを迎えるのか。見届けたいと思うなら、いざニューゲーム。
高校生の徹矢が聞いた、呪われたゲームの噂。
それはあるオンラインゲーム内で発生する【マキタ・クエスト】というクエストを受けると、プレイヤーが死んでしまうというもの。
そんなのただの噂……といいたいところですけど。どうやらこのクエストには、亡くなった徹矢の中学の同級生、牧田が関わっているようで。
マキタがゲームに呪いを掛けて、次々と人を死なせている?
話を聞いた徹矢は仲間と共に、プレイすれば必ず死ぬ、呪われたクエストに挑戦するのですが……。
死んだ同級生の呪いと言うのも怖いですけど、このお話の真に怖いところは、人間じゃないかって思います。
ゲームに呪いを掛けたとされるマキタ。コイツが生前からどうにも危ないやつだったみたいで。そんな奴が死んで幽霊だの呪いだののパワーを得たからえらい事になったのですよ。
プレイすれば必ず死ぬなんてゲーム、本来なら絶対やりたくないですけど。関わってしまった人の生きたいと言う意思、ゲームに狂わされてしまった人間の醜さが生々しく描かれていて、読みごたえがありました。
もちろん怖いだけではなく、絶対に、何がなんでもクリアしてやると奮闘する徹矢は、格好よかったです。
ホラーとしてもゲーム小説としても、一見の価値あり。
呪いのクエストを受けてしまった徹矢は、はたして無事にゲームを終わらせることができるでしょうか?
連載途中でのレビューとなります。
主人公の徹矢。
ゲーム好きの彼はある時、あるゲームの存在を知ります。それはプレイした人間が死ぬと言われる【マキタ・クエスト】。信じられるはずはない話、本来なら関わることはないものでしたが……
クリアを目指し【マキタ・クエスト】を進めていく徹矢。
この物語は謎のゲーム【マキタ・クエスト】を軸に、ホラーという世界を背景にさまざまな要素(人間ドラマ、ミステリー、ゲームでの冒険・バトル)を絡ませて面白く、スリリングに展開していきます。
私はゲームをしないので、ゲームの詳しい要素は何ひとつわからないのですが(こんな人間がレビューを書いていて、申し訳ないばかりですが)徹矢がゲームを進めていく展開は、キャラの描写や次々と起こるアクションの描写が面白く、日々魅了されていくばかりです。
なんと言っても【死】が見え隠れするホラー、回を追うごとに増殖していく恐怖感がたまらなく、次を追わずにはいられない物語です。