神崎真矢は「若草学園」高等部:3年A組の委員長。優等生である彼女は、隣の席の成瀬光来の事が気になって仕方がない。
彼の日常態度に委員長としてのプライドが許さない。誰にも見せない笑顔が見たい。というミッションを、自分に課して彼を攻略していく学園ドラマ……?
「わたくしは・・・ですわ」という、どこぞの残念なお嬢様言葉とは裏腹に、彼にジワリと歩み寄っていく委員長。
やがて委員長の変顔に、心ほだされていく問題児の成瀬だが……。
最終話の卒業式に驚愕する事実が————。
ほんわかとした学園物かと思いきや、最終話にこれでもか? という読み手の想像と違う、この世界の伏線の回収が納められています。
なぜ彼女が、どうして彼をそこまでして笑顔にさせたいのか? という理由が、なるほど~と納得してしまう世界観が此処にあります。
読者の思考を斜め上から裏切るような、どんでん返し——。
最後の二行は、キッとあなたの心にグッとくるはずでしょう……。
3年A組の学級委員長・神崎さんの悩みの種は成瀬君。
着崩した制服、熱心ではない授業態度。彼がみんなと一緒に卒業できるのか、神崎さんが心配になるのは無理もありません。これは委員長として見逃すことができない事態です。成瀬君のことが気になってしまうのは、やましい思いからではありませんでした。
そんな神崎さんでしたが、成瀬君との交流を機に、今まで感じたこともない感情が芽生えてしまって――
真面目な委員長と不良くんの組み合わせが好きな方はもちろん、失われた青春を取り戻したい方にもおすすめです。二人の学園生活の行方は、ラスト一行まで目が離せません。
品行方正な生徒が集う学園の委員長は、お嬢様口調の神崎さん。
その神崎さん、同じクラスの成瀬くんが気になって仕方ありません。だって彼は一匹狼。笑顔を見せることもなく反抗的な態度。これでは無事に「卒業」できるかわかりませんから。
一人の反逆児の心を開かせるために奮闘する委員長と、不良少年成瀬君の、甘々学園ラブコメ♡ かと思いきや………やられました。
是非、最後まで読んでください。そしてできれば、最初から読み直してみてください。細かい仕込みに唸らされるはず。委員長と成瀬君の名前も意味深です。
いや〜、面白かった。作者様にスタンディングオベーションを送ります!!