人を笑顔に変えたい!という思いは、もしかして遺伝子の叫びかもしれない?

 神崎真矢は「若草学園」高等部:3年A組の委員長。優等生である彼女は、隣の席の成瀬光来の事が気になって仕方がない。
 彼の日常態度に委員長としてのプライドが許さない。誰にも見せない笑顔が見たい。というミッションを、自分に課して彼を攻略していく学園ドラマ……?
 
「わたくしは・・・ですわ」という、どこぞの残念なお嬢様言葉とは裏腹に、彼にジワリと歩み寄っていく委員長。
 やがて委員長の変顔に、心ほだされていく問題児の成瀬だが……。

 最終話の卒業式に驚愕する事実が————。

 ほんわかとした学園物かと思いきや、最終話にこれでもか? という読み手の想像と違う、この世界の伏線の回収が納められています。
 なぜ彼女が、どうして彼をそこまでして笑顔にさせたいのか? という理由が、なるほど~と納得してしまう世界観が此処にあります。

 読者の思考を斜め上から裏切るような、どんでん返し——。

 最後の二行は、キッとあなたの心にグッとくるはずでしょう……。

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