伊勢新九郎を知らない人でも北条早雲なら知ってますよね。
　義に熱い戦国大名を著者が熱く語ります！

〔ハナス様〕今日は伊勢新九郎こと北条早雲さんにお越しいただきました。
〔新九郎〕わてが、新九郎でんねん。新九郎は北条早雲のことでっせ。
〔ハナス様〕えっ、新九郎さんは京都の宇治市で本の運送業をやってたんですか？　で、苦労したんですね！
〔新九郎〕なんでやねん。わては「新九郎は北条早雲」って言うたんや。「宇治市で本の運送をやって苦労した」って何のことやねん！
〔ハナス様〕だって・・
　新九郎は北条早雲・・
　しんくろう　は　ほうじようそううん・・
　しんくろうはほうじようそううん・・
　入れ替えて・・
　うじしほんうんそうはくろうよう・・
　うじし　ほん　うんそう　は　くろうよう・・
　宇治市　本　運送は　苦労よう・・
　宇治市、本運送は苦労よう。。
〔新九郎〕ぎゃび～ん。

　面白いお話だから、ぜひ読んでね！

新九郎こと伊勢宗瑞（北条 早雲）という一人の武将について、書かれた作品です。
時代ものや歴史ものは、なんだかややこしくて堅苦しくて苦手だ、と思っている方にもお薦めです。軽妙な文体でするする読めます。

　北条早雲さんのお話です。

　戦国時代の人物はあだ名や通名が多すぎて困りますよねぇ。新九郎さんも通名の一つです。この時代のお話は良く、色々な小説に書かれています。

　不安定な時代に光のように現れて、次世代に光を繋いでいく。ふてぶてしくて図太い戦国大名かなと思いきや、表題のような目標も。優しいだけでは生きていけませんが、優しくなければ生きている資格がありませんよね。

友との誓いを、伊勢の誇りを胸に戦い続けた漢、新九郎こと伊勢宗瑞様の生き様を面白楽しくご紹介している小説です！

歴史も学べて、途中はインタビューで面白おかしく人物像が描かれ、でもラスト二話で、その生き様にふれ、胸が熱くなります。

こういうかっこいい人に国を仕切ってもらいたい。

私も新九郎に恋しました。

さくっと読めるのに、なんだかとても情報量を多くインプットできて、最後はジーンと感動する。おすすめです！

いまいちマイナーかもしれません。
名前を知られてはいます。
ではどんな生涯を送ったかとなるとイメージしづらいです。
下剋上の先駆け？
北条家の始祖？
イマイチわからない彼の生き様をイキイキとわかりやすく描いています。
こんな男、いや漢はなかなかいません。
信長の野望で彼を主人公に選んで遊びたくなること請け合います。
男女問わずにオススメの作品です。