概要
そんな陽人を拾ってくれたぶっきらぼうな男、滝川葵は、忘れられない恋を胸に秘めた、心優しき男だった。
そんな彼との共同生活は、陽人に新しい世界を切り開く力をくれた。
これは、二人の青年が前を向いていく物語です。
毎Episodeごとに、滝川の手で美しく蘇る思い出の品が登場します。
大切な物へ込めた人々の思いと喜びが伝わったらいいなと思います。
キャッチコピーの青い空と太陽の意味にも、是非ご注目ください。
こちら、初投稿作品となっております。
拙いところもたくさんありますが、思い入れの深い作品です。
改稿版も別に投稿しましたが、作者のわがままでこちらも公開したままにしております。
よろしければ覗いて見て
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!疲れている? 心のエネルギーが足りないと感じていたら、こちらの小説を
物語は行く当てもなく、路頭に迷っているところから始まる。
身も心も疲れ、眠っていたところを青年に助けられる。この出会いが変わるきっかけとなる――
出会いは人を変えるといいます。言葉通り、物語の登場人物たちに変化が表れますが、それだけではありませんでした。
人のやさしさと強さにふれる温かい物語を読んでいるうちに、私自身にも変化が起きていて、出会う人にやさしくありたいという気持ちがわいていました。
ココロのエネルギーが足りないと感じていたら、ぜひ読んでみてください。人のやさしさにふれることができて、とても癒されます。 - ★★★ Excellent!!!太陽が見守る木のぬくもりは、静かに優しく人を繋ぐ。
孤独な身となった主人公・陽人くんはさながら放り出された植物の種子のようです。
木工店を営む滝川さんの元へ導かれ、雨風に晒され流されてしまうことなく、静かに着生してゆきます。
だからといって、陽人くんは決してただ甘えるだけの寄生をするわけではなく、地に足をつけて自らの軸を立てようとする。
その過程で滝川さんが抱える影の正体を見つけ、向き合うべきものと対峙する勇気を与えてします。(影ができるのは太陽のせいですね)
陽人くんが滝川さんのようなどっしりとした大樹になってゆくのか、美しい花を咲かせる草木になるのか、それは読んだ方だけが想像することのできる未来なのでしょう。
特に太陽が恋しいこの時…続きを読む - ★★★ Excellent!!!木の温もり、人の温もり。ここは一つ一つを大切に扱い、繋げていく木工店。
職を失い路頭に迷っていた青年・陽人は、ぶっきらぼうだけれど不思議な魅力を持つ一人の男に拾われて、一緒に暮らすことになります。
そこで少しずつわかってくる、滝川という青年の人となり。考え方、生き方。
物を安易に捨てずに、大切に使い続けていく姿。
二人で進めていく日常の一コマ一コマは、どこをとっても穏やかで温かい。
木の温もりと、人との思い出、大切な繋がりをいつまでも大事にし続ける。
今の若者たちには珍しいんじゃないかとさえ思えるようなシーンがあふれています。
彼らと一緒にいれば、私たちも、いつでも優しい気持ちで毎日を過ごせそうです。
忙しい日々に見落としがちな、大切なものを失わないために。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!昨日より今日を 今日より明日を
読むと元気を貰える現代ドラマ。とにかく主人公の周囲が暖かく、まるで彼が光を集めているよう。陰鬱な描写も悲しい描写もあるけれど、それにより物語の光度が上がっているのが綺麗。
構成も分かりやすく、主人公の行動も素直。ハマってほしいところに、きちんとパーツがハマる感覚は癖になりそうです。抜きんでて『コレ!』というものをフィーチャーしているわけではありませんが、等分に分散された魅力が、それぞれにしっかり存在し、胸の奥がむずむずしました。過去より未来を見据えることが大切だと教えてくれる作品。
綺麗な心を思い出すためのアイテムを、皆さんも是非使ってください。 - ★★★ Excellent!!!傷ついた魂が太陽に照らされて再生してゆく……そんな暖かな物語
とても良質なドラマを読ませていただきました。
真っ先に浮ぶのはそんな感想でしょうか。
主人公はもともと天涯孤独の上に、突然職を失ってしまった『陽人(はると)』君。
偶然に彼と出会い、一宿一飯の恩義をかけたのがぶっきらぼうな感じの大工『滝川』さん。
といっても滝川さんもかなり若く、二人は兄弟みたいな感じでしょうか。
この滝川さん、口数も少なく、ちょっととっつきにくいところもあるけれど、きちんと人のことを見て、人の心を思いやれる優しい人。
そんな滝川さんとの生活の中で、陽人君にもようやく心に余裕が生まれ、平穏な日々が訪れます。
序盤のこの二人の心の交流がなんとも穏やかでいいエピソードが連なり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!手を取り、歩き出した先の未来へ
働いていた場所が倒産し、寮を追い出されてしまった主人公、牧瀬陽人。
路頭に迷った彼が倒れ込んでいると、降ってくる一つの声が。
目を開け、飛び込んできたのは、鍛え上げられた筋肉と、鋭い目つき。
え、ヤクザかな。俺死ぬかも、などと頭の中で失礼なことを並べていたのだが、話してみると……
男性との出会いが陽人の人生を変えていく。
彼の手を取り、歩き出した先に広がる景色は、どんな色をしているだろう。
読んでいると、胸の中にポカポカした感情が流れ込みます。作者様が丁寧に物語を綴り、登場人物たちが心を通わせながら歩いているからでしょう。
大人になるにつれて、どこかに置き忘れてしまった何かを、そっと差…続きを読む