木の温もり、人の温もり。ここは一つ一つを大切に扱い、繋げていく木工店。

職を失い路頭に迷っていた青年・陽人は、ぶっきらぼうだけれど不思議な魅力を持つ一人の男に拾われて、一緒に暮らすことになります。
そこで少しずつわかってくる、滝川という青年の人となり。考え方、生き方。
物を安易に捨てずに、大切に使い続けていく姿。

二人で進めていく日常の一コマ一コマは、どこをとっても穏やかで温かい。
木の温もりと、人との思い出、大切な繋がりをいつまでも大事にし続ける。
今の若者たちには珍しいんじゃないかとさえ思えるようなシーンがあふれています。

彼らと一緒にいれば、私たちも、いつでも優しい気持ちで毎日を過ごせそうです。
忙しい日々に見落としがちな、大切なものを失わないために。
滝川や陽人と一緒に、色んなものに目を向けて見ませんか。
きっと、心穏やかな時間をゆったりと過ごせるはずです。
しばらく会っていなかった誰かに、会いたくなるかもしれませんね。

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