異能探偵と助手コンビふたたび。名古屋あるある、グルメ、蘊蓄マシマシで。
★ なごや幻影奇想シリーズ短篇。本作のみでも問題なくお楽しみいただけます。
『共感応トワイライト』ラストより半年後ぐらいのエピソード。
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名古屋駅から名鉄あるいはJRで二駅。金山総合駅の程近く、とある雑居ビルの二階に、非現実の世界で起きた事件を解決する探偵事務所がある。
そこで助手のバイトをしている男子高生・服部 朔(はっとり はじめ)は、探偵・樹神 皓志郎(こだま こうしろう)の手伝いで、依頼のあった怪異事件の調査を行う。
今回の依頼人は、市内にある百貨店勤務の女性。
同僚からの陰口をきっかけに、彼女が覗く鏡に紫色の顔をした化け物が映るようになる。
同時に、「ムラサキカガミを忘れるな」という声も。
いったい誰が彼女に呪いをかけたのか。
※実際に名古屋にある事象などを題材としていますが、固有名詞は多少変えてあります。