タイトルにある通り、クリーニング屋さんに勤めていらっしゃる作者さんのお話です。
誰しもクリーニング屋さんにお世話になったことがあると思いますが、運営する側はとっても大変。
出される服はタグを見て分かるように、それぞれ素材が違うため、それを瞬時に確認しどうやって洗うのかを決めなくてはいけません。それが決まれば、お客さんに了解を得ます。数枚の衣服の提出ならまだいいですが、衣替えのときは沢山の衣類を持ってくる人が多くいらっしゃるので、それは猫の手も借りたいくらいの忙しさになるのだそうです。
そのほかにも色々な苦労があることを、笑いを混ぜながら書いていらっしゃって、クリーニングに服を出すときに気を付けることを確認しつつも、楽しめる内容になっています。また、クリーニング屋さんだからこそ分かる、それぞれの服にまつわる素敵なエピソードもあります。
一人ひとりそれぞれの服をきれいにし、気持ちを新たにしてくれるクリーニング屋さんのお話。読んでみてはいかがでしょうか。
クリーニング店に縁のない人間でも「これは面白い」とハマってしまうお仕事エッセイです。
接客あるあるの苦労も書かれていますが、ユーモアを欠かさず愚痴にならない語りの巧さ。その中でしっかりと客の立場だと想像の及ばないことを気づかせてくれます。そして職業に対する「プロ意識」の高さにはただ脱帽するばかり。
しかしこのエッセイはそこだけでは終わりません。
人間の成長、人生の節目。
筆者の目を通してこの仕事を知るうちに、洗濯物をあずけるということは日々の生活や人生の一部分をあずけるということでもあるのだなと思いました。
人生の機微や喜び哀しみは、ほんの小さな暮らしの片隅にもあふれている。筆者の鋭く、かつあたたかい観察眼が冴える、読後感のよい一作です。
クリーニング店。多くの方が、たまには、あるいは頻繁にお世話になっていることとでしょう。
たくさんの衣類を毎日受け付けてくださる店員さん。
どんな衣類も見分けます、仕分けます。
受付のプロであるこの方たちがいてくださらないと、とても困りますね。
このエッセイでは、作者が経験なさってきた、クリーニング店でのお客様とのあんなことやこんなことを楽しく紹介してくれています。
客として訪れる私たちにも、ちょっと気をつけたいポイントなどがありますので、ぜひご一読ください。
日々お世話になる場所だからこそ、お店とのよりよい関係を築けるようにしていきたいものですね♬