白魚の指が大変なことになる前に、ポケットのゴミはくずかごへ

本作の面白さは、小気味よいリズムの中で説明と感情がセットになって綴られているところである。

おそらく誰もが一度は利用したことはある場所、クリーニング店。
持ち運ぶのが親だとしても、クリーニング店のおかげできれいになった衣類の袖を通しているはず。
どんな風にきれいにし、営業しているのか、裏側を密着取材した番組をみたことがある。でも、受付で働くパートの人が日々どのように働き、どのような作業をして、どんな苦労と思いをしているのかを取り上げたものはなかったように思う。
何より、考えたこともなかった。
実際に働いている人が綴った本作を読めば、次からクリーニング店を利用する際、感謝しながらクリーニングをお願いするようになるのではないかしらん。

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