昨今、「悪者」と言う目で見られがちな某宗教団体。けれどこちらを読むと、また違った印象を受けました。救われた人もいる、癒された人もいる。問題なのはそれを他人に押し付けたり、教義を理由に虐待などを行う人であって、信仰すること自体、あるいは信仰する当人を否定するのは違うな、と感じました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(290文字)
幼少期のお話から始まって、宗教に出会いのめり込んでいく様子が描かれています。辛い出来事のはずですが、てらいのない文章でさらりと書き綴られており、非常に読みやすいです。 普段、エッセイ・ノンフィクション をあまり読まない方にもお薦めの良作です。
これはとても貴重な体験談。信仰する事は悪いとは思わない。宗教とは思想だから、芯の通った思想を自分の生きざまと決める事は有意義だと思うんです。信仰があれば、確かに救われますしね。苦悩や不安に対しての答えがあるから。ただ、他の思想を受け入れられなくなるのは、とても生きづらい事なんじゃないかと、この作品を読んで思いました。実体験だからこそ、この作品が存在する意義は深い。是非、ご一読を^^
新宗教にハマる理由。その活動。かなりコミカルに描いています。最終話も最後まで読み、タイトルとタグの意味がわかりずっこけました。同時期に完結した『仔ライオンの泪』はシリアスなのに。同じテーマを扱いながらもこちらは笑えます。『仔ライオンの泪』は泣けます。両方読むと対比でより面白くなるのでぜひ両方読んでみてください。