概要
もし、自分が存在することで他人を不幸にする能力を持っているとしたら？
大学生の鳴海茉莉は自称占い師で黒ずくめの男、佐野祥悟から「極度に運勢が悪い」「その原因はアルバイト先の学習塾にある」と言われる。茉莉が担当していた不幸な少年・野崎壮一と佐野が出会い、茉莉は十五年前の一家殺傷事件と謎のVtuberによる「一斉自殺配信」事件に大きく関与していくことになる。
凄惨な一家殺傷事件と新興宗教「天使の翼会」、更に若者に流行のVtuber「島村マナブ」の存在。
全ての事象が寄り合い一本の縄になることで、何を縛り上げるのか。
母と子の絶望と束縛、そして救済を目指すホラーミステリーです。
この作品はカクヨムコン10参加作品です。
凄惨な一家殺傷事件と新興宗教「天使の翼会」、更に若者に流行のVtuber「島村マナブ」の存在。
全ての事象が寄り合い一本の縄になることで、何を縛り上げるのか。
母と子の絶望と束縛、そして救済を目指すホラーミステリーです。
この作品はカクヨムコン10参加作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!絶望の坩堝で藻掻くあの日の少年は、光の中へ手を伸ばせるか
塾講師をしている女子大生・茉莉は生徒の親に担当を変えてくれと言われるなど、とにかく不運が続いていた。
ある日の帰り道で出会った謎の占い師・佐野から「そのままだと死ぬ」と耳を疑う指摘をされ、二人は不運の元を探るため行動を共にすることに。
その不運の根源が担当する生徒・壮一だと判明するも、彼は家庭環境に大きな問題を抱えていて――というのが前半の話。
壮一だけでなく家庭環境に問題がある人の見本市かと思うほど、この塾には親の思惑、それに応えたい子の苦悩が蔓延しています。
人は「助けてほしいと思っている人しか助けることはできない」といいます。果たして佐野は、そして壮一は自らの状況に絶望しきること…続きを読む