第41話 十兵衛、飯を食う。

「・・・むぅう」




・・・暑い。


なんじゃこれは。




思わず目を開けたわしの目に、青色の美味そうな胸が飛び込んでくる。


・・・この大きさは、アマラじゃな。




息苦しいと思ったら、こやつわしの頭を抱え込んで寝ておったのか。




「うぅん・・・いやぁん・・・♡」




少々『悪さ』をし、無理やり腕を外させる。




周囲を見回すと、暗い。


・・・まだ夜、か?


いや、窓を閉め切っておるせいじゃな。




留め金を外し、窓を開ける。




朝の光と、潮の匂いが一気に押し寄せてきた。


・・・どうやら、わしの体内時計は正確らしいの。




「・・・うやぁ・・・じゅうべえ・・・♡」




何やら違和感があると思ったら、足が魚に戻っているアマラがベッドの上で寝たままクネクネしておる。


気を抜くと魚に戻るのか・・・?




ウルリカは・・・おらんな。


先に起きたんじゃろうか。




色々丸出しなアマラに毛布をかけ、部屋をもう一度見る。


さて・・・わしの褌はどこかのう?


いくらなんでも全裸で船の中を動き回るわけにもいかんわい。




・・・ぬ、あったあった。


何故このように壁の近くまで飛んでおるのじゃ・・・?


まあよい。




褌を締めると、気分も落ち着く。


うむ、やはりこいつが一番じゃのう。


普段は洗濯がいささか面倒臭いが・・・女神様の祝福のお陰でその心配もない。


考えてみれば、女神に祝福された褌・・・なにやら加護の無駄遣いのような気がするのう。


精霊教の連中に知られれば、泡を吹いて倒れられるやもしれん。


黙っておこう、うむ。




「おう、起きたかジュウベエ」




船室に備え付けられた浴室から、ウルリカが出て来る。


朝風呂をしておったのか。




「うむ、最高の目覚めじゃよ」




「っは、そりゃそうだろうさ・・・昨日は散々『仲良く』したもんだしな」




首に下げたタオルでガシガシと頭の水滴を拭いつつ、ウルリカが頬を染める。




「はっは・・・なんなら今からまた『仲良く』するかの?」




「・・・やめとくよ、今日はちょいと用事もあるしな」




ウルリカはわしが肩に置いた手を取りつつ、その指先を淫靡な動作で口に含む。




「んちゅ・・・っぱ。ふふ、今日はこれでおしまい・・・な?」




ふむ、そう言われては仕方がない。


無理強いはやめておこう。




「っていうかジュウベエも宿に戻っときな。たぶん昼過ぎくらいにギルドから呼ばれるから」




なに?


わし、何かしたか?




「・・・んだよその顔は。クラーケンもイリオーンの眷属も、ジュウベエがやったんだからな!色々聞かれるに決まってんだろ?」




ああ、なるほど。


正直なところ、黙殺しておきたいがのう。


そういうのはいつもならセリンがやってくれたはずじゃが・・・今回はわしが単独で動いた故、しかたあるまいて。




「とりあえず俺たちも呼ばれるだろうから、そろそろ店に帰っとくわ」




「ふうむ、わしも一旦帰るか」




アリオ殿にも報告しておかねばのう。




「ま、後でギルドで会おうぜ・・・おーら!アマラ起きな!」




「だめれす・・・♡そっちは違うとろこれす・・・♡」




「夢でまで盛ってんじゃないの!起きなァ!!」




ベッドの方からドタバタと音が聞こえる。


昨日は・・・うむ、優しくはしたぞ、わしは。


向こうが後半から本気になっただけじゃ。


というわけで、わしは何も悪くない。




床に散逸する着物を回収し、着替える。


ふう、ようやっと落ち着いたわい。


気持ちを切り替えねばのう。




「では、わしは一旦帰るぞウルリカ」




「あーいよ!・・・アマラァ!!」




「うにゅう・・・♡おにゃかやぶれりゅう・・・♡」




部屋を出る瞬間に後方から鈍い音が聞こえた。


不可思議な悲鳴も。


・・・ご愁傷様、じゃな。






「ふぅ」




・・・やっと甲板まで出れたわい。


何故か通路に折り重なるようにして寝ていたセイレーンたちの中を歩くのは、骨が折れた。


何人かは起きてわしを手ごろな部屋に連れ込もうとしよったしのう。


セイレーンとは、よほど強い男が好きなようじゃ。


いつもなら誘いにも応じるが、先程ウルリカに聞いたこともあるしの。


涙を呑んで辞退させてもろうた。




「・・・ここもか」




甲板に出ると、そこかしこに酔いつぶれてそのまま寝た傭兵の姿がある。


夜通しの宴会になったようじゃなあ。


よく見ると船員も大分混ざっておるな。


これは、今日は仕事にならんなこやつらは。




『おっかえり~』




ふよふよと飛んでいた精霊が肩に乗ってきた。


体色は水色・・・これは。




「お主は水の精霊か?」




『せいか~い!いいのりごこち~』




こやつらはいつでも幸せそうでええのう。


・・・ぬ?


なんというか・・・精霊がはっきり見えている。


いつもは小人のような姿で、顔もはっきりせぬが・・・


今は顔も姿も以前より詳しく見えるな。




薄衣を纏った子供のような姿じゃ。


青い髪が風にはためいておる。




『お、おお?』




精霊も何やらわしの顔を覗き込んできた。




『ふわ~!すっごい!ぴんとがあってる!』




ピント?




「ふむ?」




『ちょっと、えんがふかまった~!』




縁が深まった・・・?


どういうことじゃろう。




『ふふふぅ、いいこといいこと!みんなに、おしえたげよ~っと!』




「おい待たぬか・・・ああ」




聞こうとしたらすぐにどこかへ飛んでいきよってからに・・・


せわしない奴らじゃ。


・・・まあ、いいか。


別に困るわけでもあるまいて。


ただ、セリンにはしばらく黙っていよう。


新情報をあまり与えすぎると頭が破裂するやもしれん。




タラップを伝って港へ下りる。


おお、地面が揺れておる。


随分長い事船に乗っておったしのう、錯覚か。




しかし、ここでもそこら中で人が眠っておる。


時刻は朝方じゃが・・・こやつらも、今日は仕事にならんな。




その中に混じり、イカ焼きの屋台の中で失神するように眠るダイドラを見つつ、わしは宿への道を歩いた。


・・・すまんのう、ダイドラ。






「よーうやくのお帰りですわ!助平!」




宿の前で、セリンが仁王立ちしておるわい。


このまま回れ右したいところじゃが・・・そうもいくまいて。




「まあまあ、お姉さま。・・・お帰りなさいましジュウベエさん」




セリンの後ろからカリンまで出てきおった。


・・・こうして見ると顔がよく似ておるのう。


一部以外は。




「・・・今何を考えたんですのォ!?」




「親戚でもこうまで乳に差が出るもんじゃなあ・・・と」




「すすす少しは言葉を濁してくださいまし!ぶっ殺しますわよォオ!!」




「お、お姉さま・・・どうどう、ですわ!」




「誰がお馬さんですの!!!!」




天下の往来でなんとまあ、賑やかなことじゃ。


行き交う住人ほぼ皆無じゃが。


おおかた、昨日の大騒ぎで寝込んでいるかまだ飲んでおるからかもしれん。




「おうカリン、セリンの親戚だそうじゃな・・・その話しぶりじゃと」




「え、ええ・・・わたくしの伯母に当たる方ですわ、お姉さまは。お母さまの姉になりますの」




ふむふむ、なるほど。


しかしセリン、姪にお姉さまと呼ばせておるのか・・・




「・・・なぁんですの、その目は」




「いや、確かにこう若くては伯母様とは呼びづらいと思って、のう」




「ふふん!そうですわ!わたくしはまぁだまだ若いんですの!」




・・・立ち直るのも早いのう。


まあ、よいか。




「ここでわしを待っておったのは、ギルド関係の連絡じゃろう?・・・とりあえず腹が減った、中で聞こうか」




「察しがよくって助かりま・・・いえ!あのセイレーンたちから聞いたんですのね!ベッドの中で!!」




何がそんなに気に食わんというのか・・・


女心と秋の空、かのう。




「正確には風呂場の前で、じゃな・・・とりあえず入るぞ」




「んああ!破廉恥!破廉恥ですわぁ!!」




わめくセリンをかわし、宿へ入る。


とにかく何か腹に入れねばなあ。






「オカエリ!ジュウベ!」




「おう、ただいま・・・美味そうじゃなそれ」




「食エ食エ!」




食堂にはラギがおり、串に刺した魚の切り身を食べておった。


・・・ほう、昨日の今日でもう『イカヤキ』の類似品が出回っておるのか。


商魂逞しいのう、この世界の住人も。




1つ貰って齧ると、表面に塗られた魚醤の味にも負けぬうまみが口に広がる。




「む、うまい」




これは・・・カツオか?


タタキもいいが、こうして食っても乙なものじゃな。


脂が足りんでパサついておるが、酒によく合いそうじゃ。




「モウ、体イイノカ?」




「っは、あの程度・・・飲んで喰って寝れば治るわい」




「ジュウベ、スゴイ!」




目をキラキラさせたラギの、その口元を拭ってやる。




「ほれほれ、顔にまで食わせてどうする」




「ンミュア・・・子供、チガウ!」




「はっは、わしからすれば子供よ。諦めろラギ」




「ミュミュミュ・・・」




おもしろい鳴き声じゃの。




厨房に声をかけ、適当に注文する。


酒は・・・やめておくか。


この後予定が入りそうじゃ。




セリンたちも食堂へ入ってきて、隣のテーブルに腰かける。




「そうじゃ、ペトラはおらんのか?」




「寝テル!」




「一晩中飲みまくって・・・泥のように寝てますわぁ」




・・・さもありなん、じゃな。


まあ、港は港で疲れたんじゃろう。


帰り道に、魔物の死体が山ほど積まれておったしな。


本隊はクラーケン側じゃろうが、ここへも別動隊があの後攻めてきおったらしいわい。




「しばらく、ここは魔物素材の特需で盛り上がりますわよ。騒がしくなりそうですわ」




まあ、あれだけあればのう。




「ジュウベ!クラーケン、倒シタ?」




「おう、中々の難敵であったわ・・・セイレーンたちがおらねばもっと苦戦したじゃろうの」




運ばれて来た・・・鮭と野菜の炒め物めいた料理を受け取りながら、ラギに答える。


ふむ・・・匂いは鮭じゃな。


中身はどうであろうか。




「ジュウベ!スゴイ!!」




「はっは、海の上は戦いにくくてのう・・・参ったわい。今度はラギに援護射撃してもらおうかの」




「マ・・・マカセテ!我、頑張ル!!」




「またやる気ですの・・・とんだ脳筋ですわ・・・」




切り身を口へ運ぶ。


・・・うむ、味は・・・鯖じゃな、これ。


美味いが脳が混乱するわい。




「あ、あの・・・ジュウベエさん。船の上ではありがとうございましたわ、忙しなくてお礼を言いそびれておりました」




「気にするでない。お主も中々の戦士っぷりじゃったぞ」




「そ、そんな・・・」




なにやらカリンは照れておる。


あの場で、即座に混乱から立ち直って戦おうとしておったのは魔法使いの中ではこの娘だけじゃった。


勝てぬかもしれぬ敵を前にして、こやつは自ら死地へ踏み出した。


・・・誰にでもできることでは、ない。


よき娘よ。




「それで、ギルドへはいつ顔を出せばええかの、セリン」




む、この野菜・・・まるでチンゲン菜じゃ。


美味いが、見た目は完全に大根じゃの。


機会があったら主だった野菜を片端から味見しておこう。


これではおちおち自炊もできん。




「今日中ならいつでもいいとのことですわ。朝方にギルドから使いが見えましたの」




「ふむ、それでは飯を食ったら行くか・・・セリンもついて来るか?」




「あったりまえですわ!雇い主ですもの!!」




ありがたい。


わしの刀のことや精霊教のことも、セリンならうまく説明してくれるじゃろう。




「我、残ル。ペトラ、面倒見ル」




「お主はほんっとうにいい娘じゃなあ、ラギ」




「・・・照レル!!」




やめんかラギ。


嬉しいのはわかるが、埃が舞い上がってかなわんぞ。




「ジュウベエ様!!」




魚を水で流し込んでおると、アリオ殿が食堂へ飛び込んできた。


後ろにはアゼルと・・・娘さんが見える。




「おう、アリオ殿。娘さんも元気そうじゃ」




「はい!はい!・・・何から何まで、あなたのお陰です・・・!本当に、本当に、ありがとうございます!!」




「なんのなんの、軽いものですぞ」




わしの手を取り、目に涙をいっぱいに溜めたアリオ殿。


ふふ、いい父親じゃのう。




「あの、ジュウベエ・・・様」




後ろに控えた娘さんが進み出て、わしに頭を下げる。


ふむ、奥方によく似ておるの・・・


年のころは15か6。


将来は美人になりそうな顔じゃわい。




「私、ミルドと申します・・・お父様から、貴方が船を助けてくれたと聞きまして・・・ありがとうございます!お礼が遅れて、もうしわけありません!」




「いやいや、気にすることはない。わしは好き放題暴れただけのことよ」




『けんそん!』『あるいみしんじつ!』『あっぱれー!』




・・・油断するとどこからでも出てくるのう、お主ら。


風の精霊じゃな・・・以前よりもはっきり見える。


こうして見ると、結構かわいらしい顔をしておるのう。




『きゃー!』『おかされるー!』『けだものー!』




・・・前言撤回じゃわい。




「このアリオ、ジュウベエ様には何度も助けていただきました・・・この御恩、終生忘れません!」




・・・いかんのう。


そんなに感謝されてものう。




「この先も、何なりとお申しつけ下さい!!」




・・・こうなるわなあ。


さあて、あまり貸しが増えても困るのう・・・そうじゃ。




「娘さんの件では、精霊にも大分手助けしてもらいましてな。感謝と申すなら、そうじゃな・・・たまに菓子や砂糖などを供えてやってくれませぬか?」




「なんと・・なんと!!はい!お任せください!!」




「せ、精霊・・・?ほ、本当ですかお父様!?」




ミルド嬢は目を丸くしておる。


ふふ、わしに礼を・・・と言われればこそばゆいが、この分は精霊どもに回してやろう。




『でかした!』『じゅーべーすき!』『ほうびにうちのあねさまとまぐわってよし!!』




精霊どもは、わしの周囲を旋回して喜んでおる。


・・・おい、それにしても最後にとんでもないことを言わんかったか?




「本当だよミルド、ジュウベエ様には精霊の加護がおありなんだ。そうですな、ジュウベエ様?」




わしは無言でナイフに刺した切り身を持ち上げる。




「・・・すまんが、これで姿を見せてやってくれぬか?」




『しかたないなあぐあぐ』『さかなうまうま』『さきっちょだけねもぐもぐ』




あっという間に切り身が消え、一瞬精霊が光る。




「・・・わぁあ!凄い・・・綺麗・・・」




ミルド嬢は、姿を現した精霊に釘付けじゃ。


いや、ラギもカリンも・・・セリンに至っては喜色満面じゃな。




「い、愛し子・・・ですの、ジュウベエさんは」




「初メテハッキリ見タ!綺麗!荘厳!!」




「んはあぁあ・・・精霊様、精霊様ですわぁあ・・・♡」




『やっぱりあのえるふこわい、やじゅう』




セリン、お主やはり怖がられておるぞ・・・




「これが精霊様ですか・・・美しいですね、ジュウベエ様」




アゼルが感極まったように言う。




『ふわー!』『どうていっぽい!』『しろうとどうていっぽい!!』




「う、うわ、な、何とおっしゃっているのですか!?」




わちゃわちゃと纏わりつかれるアゼル。


・・・これは、そのまま言えぬなあ。




「あー・・・いい人そう、だそうじゃ」




「えへへ、照れますね・・・ありがとうございます!精霊様たち!」




『いいどうてい!』『きにいった!』『いっしょうどうていのかごをくれてやろう!!』




「やめろ!それだけはやめろお主らァ!!」




「へ・・・?ど、どうしました?」




・・・というか、悪い童貞もおるのかのう?


思い思いに騒ぐ面々を見ながら、わしは魚にかぶりついた。








賑やかな食事が終わり、わしはセリンとギルドへ赴くことにした。


カリンもついて来るようじゃ。




「ややこしい話にならねばよいがのう・・・」




「大物を討伐しておいて何を言っているんですの、報奨金も出ますのよ?」




がらんとした街を歩きながら話す。


本当に人気が無いのう・・・


やはり大宴会の影響じゃろうなあ。




「ぬ?あの眷属とかいうのは別として・・・クラーケンは海の底じゃぞ?素材も取れんと思うが・・・」




「『王種』の魔物は広い縄張りを持ちますの。軽く向こう30年はここ周辺の海域が安全になりますのよ?港町からすれば大喜びですわ」




なあるほど。


あれほどの魔物じゃ、確かに後釜ができるのも長い時間が必要になるというわけじゃな。


港の安寧となれば、たしかに報奨金も出るのう。




「近海には大きな魔物もいませんし・・・ジュウベエはこの街にとって大恩人というわけですわ」




「ふむ・・・なるほどのう。じゃが、クラーケンの親玉による意趣返しなどはないのか?」




あれほどの手下を殺したんじゃ。


なにがしかの報復がありそうなもんじゃが・・・




「ないですわね」




なんともあっさりした答えが返ってきた。




「『王種』はお互いに不可侵ですの。主の欠けた縄張りは、長い時間をかけてまた新たな『王種』が支配しますわ・・・親玉の線もありませんわね」




ふむ・・・なにやらわからんな。


そしてさほど興味も無い。


ここが襲われるようなことにならねばいいわい。


難しいことはセリンに丸投げするとしよう、うむ。




「考えることを放棄しましたわね・・・」




「はっは、わしは所詮刀を振り回すだけのことよ。それ以外には興味も無いわい」




「お若いでしょうに、達観しておられますわね・・・?」




おっと、いかにセリンの親戚とはいえカリンはわしのことをよく知らぬ。


面倒なことにならぬように、上手くはぐらかしておくかの。




「ふふ、性分じゃよ・・・わしの、のう」




そんなことを話しておったら、遠くにギルドが見えてきた。


おう、セイレーンたちの姿も見えるな。




「お姉さま、それはそれとしてたまには七ツ谷に顔を出して下さいませ。お母さまが寂しがっておいでですわよ?」




「ずぇったい、嫌ですわ!また以前のようにいけ好かない相手との縁談が組まれないとも限りませんわ!!」




「あれはもう20年も前のことですわよ・・・?」




「わたくしにとってはつい昨日のようなものですわ!御免ですわ!!」




きゃいきゃいと話すエルフ2人の会話を聞くとも聞かず、わしは足を速めた。

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