第53話 十兵衛、ダンジョンを行く。

『おみず~!どうぞ~!』




「おう、すまんのう」




ふよふよと浮かぶ水の精霊から、葉っぱのコップに入れた水をもらう。


うむ、澄んでおるし妙な匂いもない・・・これなら飲ませても大丈夫じゃろう。




『じよーきょーそーに、ばっちし~』




なおよいな、それは。




「よっと・・・」




地面に腰を下ろし、気を失っている女戦士・・・セスルの肩に手をかけ―――






「ッガァアアアアアアア!!!!!!!!!!」






ようとしたところで、わしの顔面に拳が向かってきた。




「おっと」




風を裂くそれを、片手でいなす。




「落ち着け、若いの」




逸れたその手首を軽く極め、自由を奪う。




「ぃぎ・・・!?・・・あ?」




痛みが呼び水となったか、セスルの目に理性の光が戻ってきた。


気を失っておったのによく動く。


流石は二つ名持ちといったところか。


だがまあ、理性を伴わない攻撃など、わしに当たるはずもない。




「こうして会うのは二度目じゃの、随分と面倒ごとに巻き込まれておるようじゃな・・・お互いに」




「・・・あ、お前は、確か・・・ジュウベエ、か?」




「お主のような別嬪さんに名前を覚えてもらえるとはのう、嬉しいもんじゃ」




言いつつ、セスルの腕を解放する。


座り込んだままの彼女に、零さなかったコップを渡した。




「ほれ、まずは水でも飲んで落ち着いたらどうじゃ?」




「あ、ああ・・・すまない」




反射でわしを殴りつけようとしたことに気付いたんじゃろう。


顔を若干赤くしながら、セスルはコップを受け取った。




「む、美味いな・・・この水は・・・!」




味が気に入ったのか、一気に喉を鳴らして飲む。


豪快なことじゃな。




「わしから差し出しておいてなんじゃが・・・他人から貰ったものを何の疑いもなく飲むのう」




少し心配になる。


大丈夫なんじゃろうかこの娘は。


見ず知らずというわけではないが、1度しか会っておらんというのに・・・




「んぐ・・・ああ、大丈夫だ。『精霊水』が毒になろうはずもない」




精霊・・・水?


なんじゃそれは。




「ジュウベエ、お前は『愛し子』だろう?・・・ふふ、随分と懐かれているようじゃないか」




「さあて、一体何のことじゃろうか」




・・・何故分かった?


まさか、こやつ・・・




水を飲み干したセスルが、その破損した兜に手をかける。




「こういうわけだ、ジュウベエ」




外気に晒されたセスルの顔には、人より明らかに長い耳が生えておった。


セリンと同じくらいの長さじゃな。


じゃが、決定的に違う箇所があった。




「おや?『スキア=エルフ』を見るのは初めてか?」




そう言って少し微笑んだ顔は、健康的な褐色の肌色と。


艶やかな黒髪に覆われておった。


そして、目の色は暗い蒼。




「ほう・・・美しいもんじゃな」




「!ふふ、そうか」




わしが思わず漏らした声に、セスルは嫣然と微笑んだ。


おう・・・セリンにはない色気を感じるわい。




『やい!じゅーべーのスケベ!今はそんな場合じゃないだろーっ!!』




何が気に入らんのか、わしの頭の上で地団太を踏む天鼓。




『こらー!ボンキュッボンだからってちょーしのんなよスキアの小娘ーっ!!!』




「ははは、コレは申し訳ない・・・精霊様」




そして、セスルには天鼓の声も姿も認識できておるようじゃ。


かといってセリンのように取り乱すこともない。


なにやら、余裕を感じるのう。




「見えておるなら、隠しても仕方がないのう」




「ああ。実を言うと、前に会った時からジュウベエの秘密には気付いていた・・・だが、あのような街中で言うようなことでもないしな」




「それは・・・気遣い、痛み入る」




「ふふ、見えると知れれば色々と面倒臭いからな。特に人族は」




言いつつ、セスルは立ち上がる。


破損した兜はそこらに放り捨て、腰に差した豪奢な細剣を点検するかのようにゆっくり引き抜いた。


ほほう、それが得物か。




「・・・っ!」




が、途中で動きが一瞬鈍る。




「・・・右肩が外れかかっておるのと、肘か・・・肩より肘の方が厄介じゃな。恐らくヒビが入っておるぞ」




「驚いたな。医療魔法使い・・・には見えないが」




「なあに、少しばかり目がよくてのう」




右腕に見切りを付けたセスルは、今度は左手で剣を抜く。




「ぬ・・・しっくりこないな」




などと言いつつ、虚空に向けて何度か剣を振った。




・・・速い。




突きと戻りがほぼ等速じゃ。


軽く突いている雰囲気に似合わぬ、鋭い風鳴り。




「流石は二つ名持ち。見事な手並みよ」




「世辞はやめろジュウベエ。わかっている癖に」




軽く睨まれた。


まあ・・・避けれぬ速度ではないがな、確かに。


じゃが、片腕を負傷しておる上に利き手以外でのあの剣速・・・本調子ならどれほどであろうか。


はは、見てみたいのう。




「・・・顔を晒して、敵意や嫌悪以外の目線を向けられたのは初めてだ。これはこれで存外居心地が悪いものだな」




「わしは少々変わり者らしゅうてな。気にせんでもいい」




「それは前の頃からよくわかっているよ」




薄く微笑んだセスル。


ほう・・・やはり笑うと色気があるのう。




よし、そろそろ聞いてもいいじゃろう。




「さて・・・それでは聞きたいことがあるんじゃが」




「ああ、この場所のことだろう?」




なんと、話が早い。




「我々エルフにとって、この場所の違和感はすぐにわかるものでな」




そう言って、セスルは剣を鞘に納めた。






「―――ここは、『ハザマ』と呼ばれる場所だ」






そして、何でもないようにそう呟いた。




「『ハザマ』・・・とは?」




「簡単に言えば、『この世でもあの世でもない場所』とでも言おうか」




・・・ふむ、少し禅問答めいてきたのう。




「世界から切り離された空間・・・のようなものだな。入り口はそれこそ無数にあるが・・・出口は1つしかない」




そういえば天鼓もそんなことを言っておったような。




「だんじょんとはまた違うものか?」




「ダンジョンはあくまで世界に根差した現実の場所だ。ここは、似て非なる」




なるほどのう、不思議なもんじゃ。


わからぬことばかりよのう。




「私は隊の仲間と依頼中に、どうやらここに『呼ばれた』らしい。地竜の長を相手にしていた所から、記憶がない」




「ほう・・・楽しい相手と戦っておったようじゃな」




あの地竜の長、とな。


さぞ、血沸き肉躍る戦いだったのじゃろう。


なにせ、二つ名持ちがこれほど消耗するのだから。




「・・・本気で言っているのが恐ろしいな、ジュウベエ」




そういうセスルもまた、瞳に戦意を宿しておる。


わしらはどうやら、同じ穴の狢らしい。




「それで・・・ジュウベエは何故ここに?」




『それはリtもががが~!?』




余計なことを言いそうになった天鼓の口を塞ぐ。


この上面倒なことを喋らせるわけにはいかん。


説明も面倒じゃしな。




「・・・仲間とヴィグランデから王都へ向かう途上、気が付いたらここにおった」




「ふむ?そうか」




一瞬怪訝そうな顔をしたセスルじゃが・・・すぐに気持ちを切り替えたようじゃ。


判断が早いのう、いい戦士じゃ。




「先程の口振りでは、ここから出る方法を知っておるようじゃったが・・・」




「ああ、『ハザマ』ではいつもそうだ・・・門を見ろ」




そう言ってセスルは、虚空に通じるような門を指差す。




「その中身は千差万別だが、『ハザマ』は必ず門によって区切られている。門を通り、ひたすら先に進んでいけばいい」




「ほう、それはわかりやすいのう」




「・・・ふふ、だが内部には『ハザマ』の主の眷属たちがひしめいている。この区画にはもういないようだが・・・ジュウベエが?」




眷属・・・のう。


やはり、アレは何かの手駒であったか。




「ああ、手応えのない連中じゃったわい」




魂を抜かれた哀れな戦士たちを思う。


胸糞の悪いことじゃ。




「そうか。それではこれをくぐって先に向かおう・・・いくつかはわからないが、いずれはここの主に至るはずだ」




ふむ。


ここは迷路ではなく一方通行か。


ありがたい、複雑な場所は苦手じゃからな。




「話し振りから察するに・・・その主とやらを叩き殺せばここから出られるのじゃな」




「ああ、そういうことだ・・・簡単だろう?」




中々に手強いぞ、とでも言いたげな顔のセスル。


わしは、それに対して薄く笑うだけじゃった。




―――わかりやすくて、いいわい。








「さっきは森で、今度は・・・墓地か。なんとも、せわしないことじゃ」




「現実のダンジョンではありえない現象だな。なんとも出鱈目だ」




『にゅふーん!はりきっちゃうよ~!』




天鼓が照らす、その空間を見る。




等間隔で並ぶ墓石。


薄暗い空。


漂う死臭。


どこまでも広がる、陰鬱な光景。




・・・随分とまあ、変化球で来たもんじゃの。




『ふんにゅにゅにゅにゅ~!!』




そして増える天鼓の光量。


前回はできなかった分、張り切っておるらしい。




「天鼓よ。頑張りすぎて腹減りで倒れても知らんぞ」




『あぐあぐあぐ・・・心配ご無用!!』




精霊仲間から貰った果実を猛然と齧りつつ、天鼓は光り続ける。


忙しいのう。




「さっきから気になっていたが、まさかジュウベエ・・・精霊に『名付け』を?」




細剣を左手に持ったセスルが話しかけてきた。




「おう。なんとも疲れたわい」




「人族が精霊に名付けを、か。ははは、世界は広いな」




何が楽しいのか知らんが、上機嫌じゃ。




『いい名前でしょ~?』




「ええ、とても・・・良い縁に恵まれましたね」




『えへへぇ~』




天鼓は照れて明滅を繰り返す。


目がおかしくなりそうじゃのう。




・・・ぬ。




「―――来た、か」




柄に手を滑らせる。




「天鼓よ。わしの後ろにおれよ・・・お主もな、セスル」




『がってん!』




「舐めてもらっては困るな。片腕だがそれなりに働くぞ」




「いやいや、そうではない」




墓石がぐらぐらと揺れる。


しばらくすると、地中から何かが突き出された。




それは、皮も肉もない・・・白骨の手じゃった。




「わしはのう・・・少々腹が立っておってな」




ばじり、と。


鞘から紫電が飛び出す。




「ここの主に、のう」




すらりと引き抜いた愛刀が、天鼓にも負けぬ光を放つ。




「じゃから、ここの奴らは・・・」




地中から、続々と敵が湧く。


手と同じく、骨だけの姿で。






「―――わしが片端から斬り捨ててやると、決めたのよ」






そう言い、わしは踏み出す足に力を込めた。






カタカタと骨を揺らしながら、骸骨が迫る。


骨も皮もないのによく立っておるもんじゃな。




・・・ぬ。


関節にうすぼんやりした光が見える。


なるほど、アレが接着剤のようなもんか。




「アアアアア!!」




どういう仕組みか、声まで出しよる。




間合いに踏み込んできた骸骨が、わしに向かって粗末な剣を振り上げ。




「っし!」




その体勢のまま、胴体を横薙ぎに払われて紫電に包まれた。




「アア・・・ガ・・・ト」




そして、何事か呟きながら消えていった。


この感じ・・・


見た目は傀儡のようじゃが、骸骨の眼窩に宿った炎には意思があった。




「斬撃では効果が薄いぞ・・・と、言おうとしたがその出鱈目な剣では問題ない、か」




セスルが後方で呟く。




「妙な感じじゃ、こやつらは魔物か?」




「生ける白骨・・・『リビングボーン』と呼ばれる魔物だ・・・だが、普通とは中身が違うようだな」




・・・やはり、か。


わしに向かってよろよろ歩き出す骸骨集団を見る。




そのどれもが、何らかの意思を宿しておった。




『―――斬って、じゅーべー』




光ったままの天鼓が、苦しそうに呟いた。




『・・・苦しいって、死にたいって言ってる、みんな』




「・・・そうか」




『ひどいよ、こんなのってないよう・・・ずっと苦しいまんまだよう・・・』




光が薄くなる。


どうやら混乱しておるようじゃな。




『だから、斬って。じゅーべーのカタナならできる・・・』




「む、私にも見えたな・・・趣味の悪いことだ、奴らは生きながら魂だけをあの器に入れられている」




なるほどのう。


ひょっとしたら、こやつらは・・・さっき斬った体の持ち主かもしれん。




『斬って!みんなみんな斬ってあげて!楽にしてあげて!!』




半ば絶叫のように、天鼓が声を絞り出した。


優しい精霊様には、辛い光景のようじゃなあ。




「―――応とも」




わしも、少しばかり辛い。


哀れよのう。




「こぉおおお・・・」




丹田に力を込め、魔力を練る。




「惨いのう、お主らとて戦士ならば・・・このような有様にはなりとうなかったじゃろう」




愛刀が、先程より強い紫電を纏う。




「堂々と、雄々しく武を示したかったじゃろう、のう」




陰鬱な空間に、蒼い光が満ちた。




「せめて、その妄執は・・・この太刀で祓ってやる」




それに照らされる骸骨たちが、少しだけ喜んでいるように、見えた。






「―――南雲流、十兵衛・・・推参おしてまいる」






わしは、骸骨の群れに飛び込んだ。






「っしぃい・・・ああああっ!!」




裂帛の気合を乗せ、大上段から刀を振り下ろす。


骸骨が頭上にかかげた剣をも断ち、唸る刀身はその頭頂部から股下までを一気に斬り下ろした。




左右に分かれた骸骨が、紫電に焼かれて溶けるように消えていく。


剣だけを残し、綺麗に消えていく。




『・・・ありがとう』




わしの脳裏に、確かにそう呟きながら。




「皆が皆礼ばかり言いよって・・・そういうのは女神様にでも言えばよかろうに」




周囲には、もう何もない。


あれほどおった骸骨も、ひとつ残らず斬り捨てた。




「結局ジュウベエ1人で片付けたか・・・見事なものだ」




セスルが呆れたように呟く。


なんじゃ、あれくらいのことで。




「手応えもないしのう・・・斬って楽しい相手でもなかった」




そう返すと、天鼓が肩にふわりと乗ってきた。




『でも、みんな言ってたねぇ・・・ありがとうって。これでみんな、久遠宮に行けるよ・・・じゅーべー』




慰めてくれておるのか。


天鼓は、わしの頬に頬を擦り付けた。




「行くか、先へ」




『うん!』




武器だけが散らばる空間を一瞥し、わしらは前を向いて歩き出した。




「どうやらここの『ハザマ』の主は・・・随分と趣味が悪いらしい」




セスルが憮然として呟いている。




「わしも同感じゃ・・・胸糞が悪い」




「話を聞く限り、闇の陣営だろうな・・・死と魂は、奴らの領分だ」




セスルはどうやら、そこと敵対しているらしいのう。


わしとしても、こんなことをやらかす連中とはお近付にはなりたくない。




『きらい!きらいきらいきらーい!!ここきらーい!!!』




天鼓も同じ考えのようじゃな。


肩に乗って騒いでおる。 




「さて・・・お次は何かのう」




暗い道を歩く。


向こうに、何かうすぼんやりと光るものがある。


あれは・・・門か。




「これほど趣味の悪い『ハザマ』だ。何が出るかわからんな」




「・・・どうやら、そのようじゃのう」




門を背にして、何か大きいものがおる。


逆光でわからんが、優に3メートル以上はありそうじゃのう。




「ほう、『門番』だぞジュウベエ。さっきの門の前にはいなかったな」




近付くにつれ、その全容が明らかとなる。




「・・・本当に、趣味が悪い」




セスルが吐き捨てた。




それは、骸骨をより集めて作られたできの悪い巨人じゃった。


手には、これまた骸骨の部品で作られた大棍棒。




「さて」




わしの前にセスルが進み出る。




「ジュウベエ・・・お前はさっき随分と魔力を使ったからな。私が相手をしよう」




「・・・わしの獲物なんじゃが?」




「ふふふ・・・話し方は老人なのに、性根は子供のようだなお前は」




わしの文句を意に介さず、セスルは得物を抜いた。


細剣の刀身が、青白く光る。




「お前の戦いを見ていたら・・・柄にもなく昂ってしまった。女の頼み事くらい聞いてもらうぞ?それに、アレには魂がない・・・ただの傀儡だ」




「・・・ぬ」




こちらを振り向いたその目は、妖しく輝いておった。


血のような、深紅に。


・・・なんとも、美しい。




「・・・美人の頼みは、断れんのう」




こやつがどう戦うか、わしも興味が沸いてきたわい。




「ふふ、面と向かって美人だと言われたのは・・・100年振りかな。存外嬉しいものだな」




・・・こやつも年上か。


色気のある婆様じゃな。




「『天地を貫くは我が意思なり』」




朗々とした声に呼応するように、細剣の刀身に細かい稲妻が纏わりつく。


こやつ、魔法を・・・




魔法素人のわしにもわかる。


とんでもない魔力の奔流が、細剣に流れ込んでいく。




「『黎明を貫くは我が意思なり』」




稲妻が絶えず跳ね、細剣どころか肘までを覆っていく。


それと同時に、セスルの腕が上がり・・・突きの体勢へ。


この間合いで届くのか、それは。


まだざっと50メートルはあるぞ。




「『怨敵を貫くは我が意思なり』」




遅ればせながら、巨人がわしらに気付く。


緩慢に立ち上がり、棍棒を振り上げて歩き出す。




だが、その距離は、あまりにも遠い。




「『雷鳴を放つは―――我が、意思なり』!!!!」




音すら置き去りにするように、鋭く突きが放たれた。






「『ケラヴノス』!!!!!!!!!!!!!!!!」






視界が白く染まり、一拍置いて雷鳴が轟いた。




『ひゃあああああああああああっ!?』




天鼓の悲鳴が終わる頃、視界が正常に戻った。




「これは・・・なんとも」




そこにはもう、巨人の姿はなく。




「ふぅ・・・はぁ、ふふふ、胸がすく思いだ」




ただ、床に転がる焦げた骨の破片があるばかりじゃった。




二つ名持ち・・・『稲妻』のセスル、か。


なるほど、これは確かに稲妻よなあ。




「美しいのう・・・」




わしの声に振り向いたその目は。


また、深い蒼に戻っておった。




「さあ行こう、ジュウベエ」




「おう」




『すっごい!すっごいねえセスルちゃん!!』




二つ名持ちの腕前に心を躍らせながら、わしは足を踏み出した。


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