第20話 今度こそ

「出たとこは、結構開いたとこなんだな」


「ここにはモンスターはリポップしないんじゃないか

セーフティーゾーンってことだな。」


じゃあここを拠点にして出口と素材集めかな

あと、レベル上げかな。


今レベル40で前のボスが45レベだったから

雑魚敵プラス10レベくらいでボスが出てくると思うと

わりかし、レベル上げを頑張らないかんのだよね。

ま、その前に武器を作らないとだな。


「どうやって作ったか覚えてるのか?」


「ああ。前回は全部魔法で、土魔法をなるべく硬くしてそれを軸にやったけど

今回はきちんと考えているのですよヤタくん!」


「どうするんだよ。」


「キーになるのはこれ!アステルクス鉱石〜

宝物庫に何個かあったからこれを使って形を作るのだ!」


「ほ〜珍しいものがあったんだな。相当レアだぞ。」


______

アステルクス鉱石


星と夜に適性のある鉱石。魔力を多く内包している。

魔力を注ぐことで、鉱石の強度が増す。

_______


鑑定内容はこんな感じ。いや〜魔法具が全部なくなっちゃったから

いいものなくなったと思ったけど他にも色々あって良かったよ。

で他は、猛荒の魔石と言いたいところだけど、

おれはなんか勿体無いと思っちゃうタイプだから

質より量でミノタウロスの魔石を


「魔石どんくらい使ったほうがいいと思うヤタ?」


「じゃあキリよく100で」


「うい。了解」


で、これを俺の魔力で混ぜ合わせていく感じで

魔力を注ぎ込んで


「うおっ!めっちゃ魔力吸われるんだけど」


戦ってる時はそんなことなかったのに

ゼロから作るより、素材があるだけでこんなに吸われるのかよ。

普通逆だろ!やばい魔力が足りない

魔力を使いながら吸収するしかないよな。

破れてる風船にずっと息吹き込んでるイメージだね!

わかりずらい?要はめちゃくちゃきついってことだよ!


「おい大丈夫かよ練!魔力の流れがやばいぞ」



「やっと、できた...これで性能悪かったら気絶するね!」


「いやなげーよ!どうなってるんだよ1時間くらいやってたぞ!」


そんなにやってたのか。気が抜けないせいで時間なんてわからんかったぜ。

お〜結構かっこいいけどやっぱりちょっと悪役感があるね

冥鎧とは合うと思うんだけど、闇魔法の適性が1番高いのかな?

見た目は、片刃の長剣で反りも入ってる。

日本人の血がでちまって刀っぽくなっちまってぜ!

鞘はなくて抜き身の刃でなんかどことなく近未来感漂う剣!

いや、刀?ま!どっちでもいいか!


「その武器やばくないか練。

魔力を無理やりその中に押し込めたみたいになってるんだけど

鉱石の特性なのか?心あたりあるか練。」


「ふっふっふ!よくぞ聞いてくいれた!

俺が1時間もの間ただ吸収してその魔力を注いでたわけじゃないのだよ!

長々と説明しんぜよ!」


「いや長いならいいよ早くここの階層の魔物調べようぜ」


「まず第1にこのアステルクス鉱石の特徴は

星と夜の適正があるってこと!

推測するに擬似的に星鎧のようにできるんじゃないかと思ったんだ。

この冥鎧オルフェは星を閉じ込めた鎧って書いてあったから

神鋼は神が作ったものっぽいけど

このアステルクスが自然現象でできたものなんじゃないかって思ったわけ

だから、星鎧自体がこの鉱石を元に星の閉じ込め方を理解して

神がそれを超えるもので、出来上がったのがこの星鎧ってことなんじゃないか」


「精度の悪い鑑定でよくそこまで推測できるな。

あたっているかはわからないけど、そこまで間違ってもいない気がするな。

ま〜神が予期しなかった鉱石ってのが引っかかるところではあるけど」


「フレーバーテキストから物語の推測するのは

フロム脳からしたら息をするようなものさ!

それに超自然的に出来上がった鉱石だったとしたら?

神同士の争いとかで予期せず生まれて、

それを元に星を閉じ込めて神鋼を作ったとしたら?

まだ牛だけだけどこれからでてくるモンスターたちによっては

何がでてくるかはなんとなくわかるしな。」


「どういうことだよ?なんでわかるんだ?」


「武器の話から脱線しちまったけど

あってるかもわからない考察をまだ長々続くがどうするヤタ」


「ここでを割ってもモヤモヤするから最後まで聞く!」


では皆さんもしばしのおつき合いを、どうぞ!

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