第31話 あれから

「いや〜ここまで長かったなヤタ。今何回層目だっけ?」


「今45層目だな。長かったな〜」


そう!今ここは多分ラストボスがいるであろう場所だ。

ん?なんでこんなにスキップしたかって?

それには深い深いわけがある...


と思いきやない!

別に特に変わり映えのないダンジョンだったな。


....いやちょっと嘘ついたわ。

色々あったよ。一面の海の階層もあったし、空の上の階層もあった。

マジで色々あった。あんま苦戦しなかったけどな!


「嘘つくなよ練。何回死にかけたんだよ。

箱庭なかったらマジ終わってたのが何回もあっただろ。

この前の階層もやばかったじゃね〜か。」


そうなんだよ。

43、44階層はやばかったんだよね。

怪獣だったんだよ。

黄道十二宮の6体分の特性を持ったやつが襲ってきやがったんだよ。

それが連続で!もう死んだかと思ったよ。

でも死ねないんだな〜この冥鎧の超再生はぶっ壊れてんだよね。

俺の体の一部分さえあればそこから全身再生できるんだよね。

それもこれも、魔法具で魔力の吸収する呪い武器を解析して

大気から魔力を吸う魔法具を作って喰わせたから、

勝手に治るようになったんだよね。

マジでぶっ壊れてると思う。


「次の階層は黄道十二宮全部の能力持ってるやつかもしれないんだぞ

マジで保険はあるけどこれ以上お前の体が消し飛ぶのはみたくね〜んだよ」


「おっと、デレ期ですか?照れるな〜」


「そんなんじゃね〜よ。お前の体が爆発四散して再生するの

結構気持ち悪いんだぞ。ほんとに人間なんだよな。」


「失礼な!正真正銘人間だよ!」


は〜憂鬱だぜ。多分最終回そうなんだけど。

このモヤの先にいるやつを倒さないと外に出れないなんて。

ちなみに体感で2年くらい経ってるぞ!


「そんなサラッというなよ!2年はなげ〜よ

早く美味しい空気が吸いたいぜ」


「普通に俺の心を読むなよ!」


「1日も欠かさず2年も一緒にいるんだ。そんなのなんとなくわかる。

それにお前のその誰に話しかけてるかわからん一人語りを、

2年もツッコんでるんだ、全部読めてるんだよ!」


....まあいい。

箱庭も最初に比べたら、やばいくらい発展したぞ。

魔力を使ったライフラインに、魔法具の研究、回復薬に果物の品種改良まで

それに、琥珀みたいな管理者も何人か増やして

全部で12人もいるんだよね!全部琥珀任せだけどね!

今度まとめて紹介してしんぜよう〜


そろそろ行きますかね

「なんでこの階層だけ、ドアじゃなくて白いモヤなんだろうな。」


「さ〜まあいいじゃないか。ここが最後ならわかりやすいんだから」


「それもそうか」


じゃあこれを潜ればいいんだよな。

うおっ!水の膜みたいなのがあるみたいだ


「「は?」」


今、何が起こったか話すぜ。

あの白いモヤを通り抜けたら真っ白な何もない場所に飛ばされたぜ。

なんか既視感があるな。

嫌な予感ではあるんだけど。


「初めまして、試練を超えしものよ。」


やっぱり、ここにきて神様展開!!!

遅いよ!入る前になんか言ってくれてもよかったじゃないか!

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