第30話 今後

「これで、ここで寝泊まりできるから今後は楽でいいね。」


「そうだな、まだ寝具とかはないと思うけどだいぶ快適になったな」


「こちらの発展は私に任せてもらえれば、

快適に過ごせるように改善していきますね。」


「何か必要だったら言ってくれ、とりあえず果物の栽培を頼むよ」


フルーツをここで育てられたら、食うものに困らなくなるからな。

まあ、他になんかあったら目一杯採取なりすると思うんだけどな。

ゲームでも、金の許す限り上限まで回復とか買うタイプだからね俺。

これでだいぶ、落ち着いて攻略にのめり込めるね。


「それ以外は、これから攻略してくれば色々やることも増えるだろ」


いや〜マジでいいスキルだわ。資源も増やせば無限。

1番チートだよな俺のスキル群の中で。

戦闘寄りのスキルばっかだったけど、これ一つでなんでもできるよな。

楽しくなってきたぜ。マジで早く出たいな。

外出ても箱庭さえあれば果物売ってもいいし、

お金がなくても生きていけるのがでかいよな。

魔法具の仕組みをもっと理解すれば箱庭ないで

風呂もトイレも料理全般も全部できるからな。


「そろそろ寝てさっさとダンジョンを攻略しちまおうぜ」


「それもそうだな。ここに一生いたい気分だけどな。

寝室になるであろう場所に案内してくれるかい?」


「お任せください。庭を抜けた離れにあります」


離れってあの端っこのところか、

わざわざ離れてるのはゆっくり寝れるためかな。

まあ俺に古い日本家屋の詳しい知識なんてないから。

なんかでみた薄い知識と外観でなんとなくそれっぽいのになったのだろう。

琥珀の記憶とかは俺の昔の記憶とかも見れるのかな?


「琥珀の記憶って俺の記憶の複製なの?」


「そのようですよ。私は記録として全て知っているようなものですね。

ですから、この家も外観の印象は記録として多く残っていますが、

いかんせん内相の情報が少ないので、

本当の日本家屋とは違う部分があると思いますよ。」


「なるほどね〜記録としてみれるってことは

俺が忘れてるような知識もめちゃくちゃいっぱいみれるのか」


「ええ、練様は情報の吸収はしなくても気になったことを

よく調べておりましたから、その記録で家事などの雑事は全てこなせますよ」


おお〜俺が覚えてなくてもみたものは記録されてるのか。

じゃあ俺より上手く料理もできるんだよな。

嬉しい限りだな、楽しみがもう一つ増えたぜ。


「この屋敷の周りはどんな感じで発展させようかな?」


「そうですね。この屋敷を中心に東西南北で分けて

農業に、加工するための工場、魔法具研究の場所に、

それに回復薬などを作る場所なども欲しいですね。

そのあたりはおいおいで構いませんが、

農業というよりは果物園ですがどの方角に作りますか?」


「ん〜じゃあ東側かな。

近くに収穫物をいれる倉庫みたいなのを東側に作っといてくれる?

庭は今のじゃ味気ないから俺の記憶にある

あの綺麗に石とか木が並んであるような神社とか寺?にあるようにしてくれると嬉しいな。気分が落ち着きそうだし」


「かしこまりました。

まだこの部屋には何もないですがここが一様の寝室になります。」


「まあそうだよな。早く布団を作りたいな。

おやすみヤタ、琥珀」


「おう」


「おやすみなさいませ」

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