第77話 世界の真実?

この状況を話し聞きながら、どうにかしないとな

結界は壊れてないから範囲はこの闘技場的な場所だけだな

それに魔法具は使えると、ならなんとかなりそうだな。


この会話は後で斉藤さんとか神白さんとかと聞こうかな

録音できる魔法具を起動して


「では我々がネームレスにあった時のことを話そう」


「ああ、そうしてくれ」


「惨劇の後に君ら超越者が呼ばれたように私たちも呼ばれたのだよ。

そこでなぜこのような事態になったのか聞いた。

始まりの三賢人と彼は言っていた。その一人をもう一人が殺し

このダンジョンを生み出したと言っていた。

その一人が君たち超越者を生み出したものと言っていたよ。」


なるほど、辻褄は合ってそうだが...

じゃあネームレスはなんのために魔物を生み出しているんだ?


「我々はフォノスと呼んでいる。そいつが魔物を生み

それに対抗するように覚醒者を造った。

全て自作自演ということだよ。そして追いやられたネームレスは

フォノスが造った奥の手の魔物がいるダンジョンに君が送った。

見事全てを倒してくれてリソースは戻った。」


リソース?それに俺を送ったのがノームレスだと?

は〜混乱してきたぜ。じゃあ俺に呪いをかけたのは誰なんだよ


「リソースって?」


「ふむ、リソースとはそのままこの地球のリソースだ。

このリソースが尽きれば文字通り地球が滅ぶ。

ダンジョンがあるせいで地球のリソースを喰らっている。

それが目的だと言っていた。

だから私たちはリソースを吐き出させダンジョンを枯渇させ

全てのダンジョンをなくすのが我々の目的だ。

ダンジョンさえなくなれば費やしたリソースが戻ってくる」


なるほど?色々謎はあるもののまあやりたいことはわかった。

でも.....


「あんたは惨劇の現場にいたんだろ。

そこで起きた悲劇も見てなお同じことをするのか?」


「少なき犠牲で地球を救えるのだ。それに他に方法はない。

そう私たちは決断した。君も力を貸してほしい。

君がいれば効率よくリソースを取り戻すことができる。

それにあの惨劇のおかげであそこにあったダンジョンは無くなった。

それが全てだ」


どこまで信じていいかわからないが。

まあダンジョンがなくなったのは事実か...

しかしわからない。そいつの話を聞いただけで

こうも全てを信じて....

この人も魔人になっているんだ、人を辞めているんだぞ

それになんのメリットがあって魔人になるんだ


「なぜ魔人になったんですか?」


「これは我々サナトスが超越者に対抗するために生み出した技術だ。

その根幹はネームレスからの助言があったと言われているがね。

話してわかるが君は勇者のようは高尚な生き方はできないだろう。

君のその力はネームレスがくれたものだ。君はこちら側にいるべきだ」


「送ったのがネームレスならそうだろう。

が、この力は誰かのために使うと約束したんだ。

悪いがそちら側につくわけにはいかない。

まあ、勇者ってガラじゃないのはわかっているさ

でもあの惨劇は繰り返させない」


「残念だ、君とは共に戦いたかったよ。

魔法が使えない君には悪いが本気でいかせてもらう」


は〜結局戦うのは変わらないのね。

時間は稼げた。あとは、なるようになれだ



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