第17話 戦利品

「いや〜勝ったなヤタ。

辛勝も辛勝だけどさ。」


まだアドレナリンがやばいぜ。

自分でもわかるくらいにレベルアップしてるな。


「ここ一週間くらいは楽な戦いばっかだったからな。

やっぱこのくらいの戦いをしないと

レベルは上がっても中身はスカスカになっちまうからな。」


そりゃそうだよな。

パワーレベリングしたところで、単純なパワーとか体力は上がっても、

同じくらいのレベルの相手に技術で負けるよな。

まあ、逆にレベル差があってもスキルでゴリ押せることもできるけど。

こないだの一週間のレベリングがずっと続いたら、

絶対にこの後どこかで挫かれるよな。


______

翡翠 練

・Level 40・

・スキル・

魔力精錬 魔力適応 魔力具現化

魔力吸収 魔眼 剣技 幸運

______


よし!レベル40に到達したな。

8レベルも上がってるぜ。

でもやっぱ戦いの中でスキルが増えたりしてほしいよな。

レベルだけだと変わり映えしないよな。


「おい練!アイテムすごいぞ。超当たりだ。」


「なんだ肉はドロップしなかったのか。

でけ〜魔石にアクセサリー型の魔法具か?

どれどれ.....っえ!なんじゃこりゃ」


______

冥鎧 オルフェ


星の力を閉じ込めた星鎧。魔力を触媒にし展開される。

魔がある物を喰らうことで真なる鎧となる

神鋼 へルファウスを使った全身鎧

______


「すごそ〜だけど性能がわからないんだけど?

もっと詳しく知りたいよな〜

フレーバーテキストしか読めないのもどうにかしたいぜ」


「じゃあこのヤタ様が説明してしんぜよう!

これは星の力を封じ込めた星鎧という最強の鎧だ」


「それは見えてるんだよこいつの性能を知りたいの!」


「落ち着けって」


ハァ〜アドレナリンが切れてきてどっと疲れてきたぜ。

戦利品を確認して早く寝たい。


「ヘルファウスっていう神の金属が使われてて、

めちゃくちゃ硬いし魔力伝導率がこの世の金属の中で1番高い。

で、星鎧には色々な特殊な効果があって、

この冥鎧は魔法具とかを喰らって、魔法具の能力を吸収するんだ。

あとは魔石を喰らったり装備者の魔力を喰らうことで修復するらしい。」


「ものがものを喰らうってなんだよ。生きてんのかよ」


すごいことはなんとなくわかるし、

魔法具によっては鎧がめちゃくちゃ強くなるのはわかるんだけど。

あ〜頭が回んないぜ。あと、らしいってなんだよ。


「魔法具に内包する魔力を喰らうってことなんじゃないか?

そこら辺は俺が魔法具を作ったことがないからわからんな。」


最後はてきと〜かよ。

まぁ〜よかったよあんな戦いの後に何も戦利品がないよりましか。


「てかさ〜ヤタ、

猛荒倒したら真ん中に階段出てきたから進むのはそこなんだと思うんだけどさ

あのでけ〜扉何?てっきりあそこから次に行くと思ったんだけど。」


「それは思ったよ俺も。あいつの宝物庫的な?

あの見た目で何をどこから収集してたのかはわからんけど」


何!これ以外にもっとあるのか。

ちょっとテンション上がるぞ。やっぱ宝といったら金銀財宝だろ。


「よし!行くぞ。」


「急にテンション上げんなよ。宝物庫って決まったわけじゃないぞ」


よっしゃ。せーのっ。.....


「ヤタ、開かないよ」


「脳筋かよ。もっと目を凝らしてみろよ。

魔力を一定以上流すっぽいぞ。」


「ほんとだ。魔力が通る迷路みたいなのが見える。

よ〜し、持ってけどろぼ〜」


「どっちかっつ〜と俺らが泥棒だぞ」


「すげ〜!!!」


アニメでしか見ないような金銀財宝だ!

でもなんで牛が金銀財宝集めてるんだ?

ま〜いっか。


「本当にすげ〜な結構な量魔法具が混ざってるぞ。

星鎧の方がすごいんだけど、この量あるとどっちがあたりかわかんないな。」


「ちょっ!眩しい!」


なんだ急に、星鎧が急に光ったんだけど。

.....待てよ。能力を吸収するって言ったよな。


「おい練!魔法具の魔力が無くなっちまった!」


「何があったかもわかんねーじゃねーかーーーーー!!!!」

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