第35話 2年前
「この日本にダンジョンが現れたのが約2年前のXDAY
この地球に初めてダンジョンが現れた。
それから10日ほどで世界含めて数百のダンジョンが現れた。
そして、すべてのダンジョンだ出来上がったと同時にスタンピードが起きた。」
「え!まだほとんどレベルも上がっていないだろうに...」
「ああ、その通りだ。世界でそれが起こり莫大な人数の人が亡くなった。
その中には都市丸ごと魔物に飲み込まれたのもいくつかある。
今でも復興の目処が立っていない都市も幾つかある。
正確に何人亡くなったのかはわからないんだよ。
死体が見つからず行方不明な人がいるからね、君のように。」
思ったよりやばいな。
そう簡単に一般人がダンジョンには入れないと思うし、
でも今が平和なことを見るに超越者?ってのが解決してくれたんだろう。
「そして、世界に7人の超越者が現れた。
日本にも現れてくれてね、そこからは早かったよ。
自衛隊や警察と協力して日本各地のダンジョン外にいる魔物を一掃した。
そして各主要都市の再建に一年を費やし、その一年に民間人のダンジョン探索を可能にしてこのダンジョン協会が設立されたというわけだ。
一様このダンジョン協会は民間の企業なんだが、国と協力していてね。
未知の素材などの買取は国が積極的にしていたりもするんだよ。
まあ、たまに買い叩かれてしまうこともあるからこちらでサポートなども行なっているのだけどね。」
まあこの感じだったら、一生食いっぱぐれないかな。
琥珀にこっちの税金とかお金関係を全部やってもらえれば一生安泰かな。
俺もたまにダンジョン行って体動かしたいし。
「それで翡翠くんはこのダンジョン協会に所属してもらう。
そして超越者として仕事もしてもらわなければならない。
申し訳ないがこれは強制的なものとなる。
無理な依頼はこちらで弾くが、個人間の依頼などもこちらで処理するから逐次報告をお願いしたい。」
「はい。自分もダンジョンの攻略を定期的にしないと体が鈍ると思ったんで。」
「こちらのランクシステムで最上位の特Aランクとさせてもらう。
ランクシステムの振り分けは下から、E、D、C、B、Aランクあって
君たちのような超越者は特A ランクとなっている。」
「具体的に何をやらされるんですか?
ずっと外国でダンジョンに挑まされるとかだとやだな〜って。
ゆっくり日本でのんびり過ごしたいんですけど」
まあずっと海外のダンジョンだったら、
苦戦してるとかいって箱庭に閉じこもろう。
流石に、知らないやつの指示であくせく働くほど人間できてないんだよね。
「いや、それはないと思うが。外国への遠征は何回かあるかもしれないな。
強制的に頼まれるのは、日本で起きたスタンピードが起きた場合や、
イレギュラーだ出た時、それに1番あるであろう救助などで私たちでは手に負えない場合くらいのものかな」
まあそのくらいだったらいいか。
こっちのダンジョンがどのくらい強いかにもよるんだけど。
「それと言いづらいのだけど、明日の昼頃に記者会見があるんだけど。
出てくれるかい?超越者は約2年ぶりでしかも日本に二人目が現れてね。
日本はお祭り騒ぎなんだよ。世界的にも君がどのような人物か気になっているみたいだしね。」
「え!」
いや〜聞いてないって。俺、平凡な学生だったんだよ!
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