第34話 ダンジョン協会

お!ついたかな。

結構近かったな。まあ本部といったら都心にあるよな。

ダンジョン協会はどんなもんや!


「では、着いたようだから中で落ち着いて話そうじゃないか。

その前にお風呂でも入るかい?

久しぶりに外に出たのに振り回せすぎてしまったかな?」


「あれ?俺臭いっすか?

おかしいな、挑む前に風呂入ったんだけど。」


箱庭があるから、風呂も毎日入ってたから滲み出る匂いみたいなのはないと思うんだけどな。こんなイケおじに臭いとか面と向かって言われたら流石に凹むは。


「ああいや、臭くないよ。気分的にどうなのかなと思ったからね。」


「それはよかったです。気遣いありがとうございます。

先に、いろいろ聞いてからの方が後で考える時間もあると思うので、

この2年の説明が先だとありがたいです。」


話聞いてから、風呂とかご飯の方が気持ち的にもありがたいしな。

今後のこととかも考えないといけないしな〜

それにこの感じ今日は帰れなさそうだしな。


「ではそうしようか。このビルの4階に会議室があるからそこで詳しく話そう。」


おお〜名前はあれだけど、建物は普通のビルだな。

それなのに一階にファンタジー衣装の人たちがわんさかと。

脳がバグりそうだぜ。てかこっち見過ぎだろ。

ここの奴らは戦っている奴らばっかってことは、そこまで珍しくはないだろ。


エレベータ〜新鮮すぎだな。

時代において行かれた人みたいなリアクション取っちゃったぜ。

てかスマホが欲しいな。

僕、現代っ子だから急にスマホが欲しくなっちゃった。

ああ〜なんか急にいろいろしたい欲求がガガガ


「ここだね。ではそちらに座ってくれ。」


おお〜会議室ってより学校の校長室みたいなところだな。

なんかソファーに座るのも久しぶりってかなんでも大体久しぶりだよな。


「失礼します。お茶をお持ちしました。」


「ああ、ありがとう入ってくれ。自己紹介が遅れて申し訳ないけど。

私は斎藤 慶介、このダンジョン協会のトップだ。

改めてよろしく頼むよ。」


「翡翠 練です。よろしくお願いします。」


やっぱ偉い人だよな。敬語で話しててよかった〜

てかこの人がここのトップかよ。フッ軽すぎない?

超越者とかいってたか?覚醒者とは違うものなのかな?

やべ〜いろいろ聞きたいことがあるぜ。


「先に聞きたいんですけど、なんであんな野次馬がいたんですか?

俺があそこから出てくるのがわかっていたみたいに」


「いやそのまさかだよ。君以外の超越者に啓示があったんだよ。

君があそこの一階層にくることがね。

君みたいに試練を超えたものたちを私たちは超越者と呼んでいるのだが。

実に、約2年ぶりに現れたからね。

それが報道されてしまったからあの野次馬だったんだよ。」


報道されたって、わざとなのかな?

どのみちばれるものだと思ったから、先にリークしていたとかなのかな?

まあ考えてもわからんか。


「では、少し長くなると思うから。お茶請けを食べながらゆっくり聞いてくれ。

この2年、いや最初の一年に何が起こったのかを」


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