第4話 回合
ここは?
あぁダンジョンにいるんだったか?
起きたら自分の部屋じゃないあたり、現実で間違い無いんだよな。
「ほんとやんなっちゃうぜ」
「何がだ?」
「いやだから、これからもミノタウロスみたいな化け物と戦わなくちゃいけないって考えるとお先真っ暗でヤンなっちゃうなってこと」
「でも、ミノタウロスには勝ってたじゃないか?」
「あんなのたまたまだろ。だいたい昨日まで俺は平凡な大学生だったんだぜ...
.......いや、お前誰だよ」
「気づくの遅くね?普通に話してたじゃないか」
「起きたばっかで頭まわんねーんだよ。で、もっかい聞くけどお前誰?」
なんなんだこいつ、カラスなのか?
意識のない俺を殺せるのに俺が生きてるってことはこいつは敵ではないのか?
「俺か?俺はお前の使い魔?的なやつだ」
「曖昧すぎないか?」
適当だなこいつ。本当に信用出来るのか?
「説明するのは結構面倒なんだよ」
「いいから、一から全部話せ」
「じゃあ長くなると思うけど全部聞けよ?まず俺はお前の味方だ。
で、ここはダンジョンだ。夢と宝が眠っているスリリングな場所さ。」
「やっぱダンジョンなのかここは、スリリングすぎて死にかけたがな。」
夢と宝が眠っている?
ふざけんなよ。手に入れたところで出る方法が無いんなら意味ねーだろうが
「...続けるぞ。その右手にあるアザはな星門っていうんだ。
んで、その星門に宿っているのが俺ってわけだ。」
「へ〜、じゃあ人類全員にお前みたいなのがくっついてるってわけか?」
うるさいだろこんなのが全人類80億人についてるんだったら。
「いやそうでもない、俺らみたいなのがついてるやつはそんなにいない。
俺らみたいなやつがついてるのを俺らは覚醒者って呼んでる」
「じゃや俺はその覚醒者っていうやつになっちまったのか」
最悪だな。年中このわけわかんないやつと一緒にいなくちゃいけないなんて
「なんだ?嬉しくないのか。お前ら人類は好きだろ選ばれしものってやつが」
「全員がそうでもないだろ。これのせいで俺は今死にそうなんだから」
俺はお前がついてないなら全然いいんだけどね
この死が隣にあるこの場所はそんな嫌いでは無いけど ....
「....まぁそうだな。で、そいつらにはステータスが現れる。原理は知らん」
「あぁそうなのね。だいたいわかった。じゃあここからどうやって出るの」
「お前が倒したミノタウロスみたいなやつをあと12匹倒さなくちゃ出れない。
それに、ここが何回層あるかはわからないがな。
次のボスが何回にあるかもわからなしな。」
「そうか、じゃあやっぱり手詰まりってわけね」
「なんでだ?ミノタウロスは倒したじゃねーか。
これから強くなっていけば他の奴らも倒せるかもしれねーじゃねーか」
「バカ言うなよ。そもそも食料も水もないんだ。
戦いながら進んでいったら、二日と持たねーよ」
「食料なら、そこにあるぜ?」
「は?」
「ミノタウロスからのドロップがあるだろ。
敵を倒してアイテムがドロップするなんて常識だろ」
先に言えよ!!!!
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