第5話 相棒?

「先に言えよ!人類にとっては一番大事なんだから!」


こいつマジで嫌いになりそうだよ。


「周りくらい先に確認してると思ったんだけど。

お前さっきまで殺し合いしてたんだぜ?そんなんだとこの先で死ぬぞ」


正論ですね。あぁ気が抜けてたのは確かだよ。

起きたらこんなやつがいて頭パンクしそうなんだから


「ステータスも確認しとけ。レベルも上がってると思うぞ」


それもしてなかったな。頭のどっかで夢だと思ってるんかな?


_______

翡翠 練

・Level 5・

・スキル・

記憶継承 魔力操作 

________


レベルはめっちゃ上がってるな。スキルも一つ増えてるけど。

これどうなんだ?心当たりはあるんだけど


「あぁやっぱり格上だったよな。それにスキルも増えてま〜ま〜の成果じゃん」


「レベルは4も上がってるけど、なんで格上だったってわかるんだ?」


「そりゃ〜お前が寝てたからだよ。

特に怪我で死にかけてるわけじゃないし、あいつを倒してからお前が倒れたから

レベルアップによって体がつくり変わるのに意識が耐えられなかったんじゃ無いかって思ったからな」


「じゃあこれからも格上を倒したら俺は意識がなくなるのか?

致命的すぎじゃないか?」


「それはないな。最初だけだ。

星門が宿ったから身体に魔力機能が植え付けられてそれが、

レベルアップによって器が広がったんだ。

それに意識が耐えられなかっただけだ」


「レベルアップで器が広がるなら、これからも起こりえるんじゃ無いのか?」


「そもそも少しずつ器が広がるなら、意識は無くならないんだ。

身体に馴染み始めている最中に急に器が大きくなったから意識がなくなったんだ

レベルが上がっている状態で急激に大きくなっても馴染んでるから意識は無くならないんだよ」


まぁあんまり納得いかないがそう言うことだと覚えておこう

でドロップアイテムはどんな感じかな


「おい!理解できないからって勝手に進めようとすんじゃね〜よ」


「悪かったって。で、ドロップアイテムの確認に移ろうじゃないか」


「ああそうだな。お!結構いいドロップじゃないか。

魔法具にミノタウロスの肉か」


「これがいい方なのか?肉はありがたいけど」


結局水ないしな〜見るからに生肉だし、どうやって焼くんだよ。

それに地べたに生肉って背に腹は変えられないけど汚いだろ。


「魔法具は、普通でないからな。お前運がいいらしいぞ」


運良かったらこんなところにいね〜だろ

この魔法具って言うのはどんな効果があるかわかんないしな〜

指輪の形だけど俺の指に嵌るのか?


「つけてみろよ!なんの効果かわかるかもしれないぜ」


「はいはいわかったよ。つければいいんだろつければ」


流石に呪いの指輪とかじゃないよな?

最初のドロップが呪いのナンタラだったら運が悪すぎるよな


「ほら、つけたぞ。それでどうやって使うんだ?」


「戦ってる時、剣に魔力込めてただろ。

それとおんなじ感じで魔力込めてみろよ」


こうか?お!なるほどあの白骨死体くんが使ってたような鑑定の魔法具か

これは幸先いいんじゃないか?毒があるかとかがわかると思うし

じゃああの肉鑑定してみるか?焼けなくても食わなくちゃいけなさそうだし。

流石に、毒があったら食えないしな


「鑑定」


______

ミノタウロスのもも肉


・ダンジョン産のミノタウロスのもも肉

魔力の膜によって解除しない限り腐ることも汚れることはない。

_______


毒があるかどうかはわかんなかったけど


「なんだよ魔力の膜ってご都合主義にも程があるだろ!」

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