第6話 魔法とスキル

「鑑定の魔法具かなかなかいい引きしてるじゃないか。

肉も鑑定して食えるってわかったろ。」


なんでこいつが、得意げなんだよ。

だから食料があっても水がないし、焼けもしないんだって。


「ハァ〜まだそんなこと考えてるのかよ」


「?なんでわかんだよ。」


「顔に出過ぎなんだよ。

お前には魔法があるだろ。それで水も出るし、火も出せる。

お前くらいの魔力量なら攻撃にも転用できるだろうしな」


こいつまじで、全然重要なこと言ってねーじゃねーか。

こいつ本当に信用出来るのか?


「聞かれてねーからな。ほれ教えてやるから準備しろ」


「考えを読むんじゃねよ。...さっさと教えろ」


「...それがものを教わる態度かよ。まあいい。

まず、魔力ってのはいわばエネルギー体だそれを変換することで魔法が使えるんだ

ま、才能にもよるから全属性攻撃魔法が使えるってことはないと思うんだが。

最低限使えると思うぞ。」


なるほど、イメージでできるものなのか?

戦っている時の身体強化みたいに、魔力を身体に巡らせて、

それを、手に集中させて


「風よ。うわぁぁあああ」


「バカなのか?魔力を込めすぎだよ。

身体に巡らせてる状態で使うんだよ。

集中させたらさっきみたいに攻撃魔法になるんだよ。

てか、なんで風なんだ?水と火が欲しかったんじゃないのか?」


「こうやってミスった時に一番被害がないのが風だからだよ。」


やっぱり言ってないことがあったな。こいつ本当になんなんだ。

あんま信用できねーのか?


「...ああそう言うことか。でも良かったじゃないか。

風属性の適性はあるみたいじゃないか」


「ああ、火も水も使えるみたいだな。

とりあえず、腹ごしらえだな。魔法の膜ってどうやって解除するんだ?」


「その肉に魔力を通せば解除されるけど、その前に土魔法で綺麗な台でも作れよ

ついでに皿とか器とかもつくとけばいいじゃねーか」


なんだこいつ急に、俺の反応見て反省でもしたんか?


「そうだな。こんな感じか?あとは燃やすもんがないから茹でだから鍋も必要かな。よし、上出来だろ初めてにしては」


なかなかの皿と鍋ができたな。土器みたいで悪くないな。

確かアイテムボックスに解体用のナイフみたいなのがあったよな。

これを一様水を沸騰させて消毒っと。で、水を鍋に溜めて直で火を入れて


「肉に魔力を流して、これでいいんだよな?」


「ああ、それで食べられるようになったぞ。それにしても器用だな。

初めて魔力を魔法に変換したにしてはうめーな」



「よっしゃ、もう食べれるだろ。いただきます。

うっま!いけど塩が欲しい」


「贅沢言うなよ。森林エリアみたいなところに出れれば

もしかしたら、塩ドロップするかもしれなぜ?」


「それは願ったり叶ったりだな」


半分くらい取っておくか、アイテムボックスの中に入れとけばどうにかなるだろ

武器はないけど魔法でこれからはどうにかするしかないか。


「そろそろ進もうぜ。ここにいても何にも始まらないぜ?」


「ああそうだな、この先に進むか」

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