第82話 不安

「.......そうか。極力オルフェを使わないようにするよ」


「それは無理。マスターは絶対に使う羽目になる。

それに魔力の吸収を抑えない限り勝手に魔力を吸うと思う。

吸収があればマスターが死なないと思って食わせた私たちのミス....

ごめんなさいマスター私たちは何も....」


「いや君たちのせいでわないさ。大丈夫すぐに死ぬわけではないし

それに自我がなくなると決まったわけではないさ」


ネームレスたちを倒すのにタイムリミットができちまったな。

まあ、時間が経てば経つほど強くなる可能性があるんだ。

ポジティブに考えよう。


「私たちは魔力を吸わせないようにしたり、

代用になる魔法具を作ってみせるから、

こうちゃんたちはオルフェに頼らない再生を考えておいて。

もしかしたら、オルフェを抑えないと勝手に再生しちゃうかもしれないけど

もし封印できたら必要になるから。」


「わかったぞチャロ!フローラと話し合ってみるぞ

マスター!長生きしなきゃダメだぞ!!」


「はは、ああそうだね。早く倒してみんなで地球の観光をしたいものだね

その時はみんなを家族に紹介しなきゃだね」


「うん!!」


やることが増えたね。は〜さっさと見つかんないかな

オルフェの自我ってぼんやり覚えている記憶の中で

少し喋った気がするんだけど


そんなに悪いやつじゃなさそうだったんだけどな

それは俺を殺したくなかったからかな?

まあなんであれ俺を救ってくれたんだ、命の恩人?に変わりはないね


「じゃあみんなで久々にご飯食べるね。

朱雀よろしく頼めるかい?」


「おまかせを主人」


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「やっぱ朱雀の飯はうめ〜な〜」


「もっと行儀良く食べなさい黒曜」


「チャロ!これおいいいぞ!」


「うん、こうちゃんこれも美味しいからあげる」


「いいですね練様、久々の賑やかな食事は」


「ああそうだな、毎日がこうであってほしいよ」


「じゃあ美味しいご飯をありがとう朱雀くん。

私は魔封じについて調べに行くとするよ」


「すまないなライト」


「いえ、研究は楽しいですから。

それにこの原理がわかればオルフェを封じる鍵になるかもしれませんから」


「私も食べ終わったら行く。装置を片しておいてライト」


「では、私はこれで」


「無視しないでライト」


ああ、無視して行っちゃった。

後で研究所まで運んであげるかな。

俺のために持ってきてもらったものだしね。


しかしなんで俺がこのオルフェに適合したんだろ。

他の超越者も持っているのかな?

そこんとこどうなんだろ。

俺みたいなデメリットとかもあるのかな。


オルフェと箱庭はどっちもアザに変わったけど

なんの共通点があるんだろ


謎だ〜

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