第81話 研究結果

「マスターーーーーーー!!!!!!!」


うるさっ!!ライトか

勝手にオルフェが消えたからかな


「オルフェが!!!おお〜そのように収まったのですな。

早く研究室に!さあ!早く!!」


「待て、ライト。その前にこのオルフェを調べての

研究結果をチャロと一緒に教えてくれ」


テンションについていけない。

相手のテンションが高すぎるとなんかこっちが疲れるよな。

まあ、嫌いじゃないんだけどね


「ライト走っていくな。私だけに大荷物。

マスター手伝って」


「わかったよチャロ。それにしてもでかい機械だね。

何に使うんだい?」


俺の腰ぐらいまである機械で、見た目小さい冷蔵庫だな

これをチャロ一人でなんて、ライトは何考えているんだ。

それにしてもなんの機械だ?


「これはマスターの体を調べる魔法具。

オルフェの影響がどう出ているか調べる。

思ったよりもやばいかもしれないから。」


「そうなのか?いまいち自覚がないんだけど

最近魔力を全力で使ってないからかな?」


「まあとりあえず、体調べてから

研究結果話す。そこに座って、ライト手伝って。

それと琥珀さんフローラか紅玉を読んでおいて」


「かしこまりましたチャロ」


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「終わった。ライト結果は?」


「想像通り悪い結果だね。まあ想定の範囲内だよ」


不穏な会話をしないでくれないかな?

医者とかに目の前で言われたら、嫌な会話みたいじゃん

そんなに俺の体はそんなに悪いのかな


「チャロ、虹玉が来てやったぞ!再生が必要になったか!」


「久しぶりこうちゃん、

もしかしたら必要になるかもしれないから一応呼んだ。

まず」


「まず、オルフェの方を私が説明しましょう!!

端的に言うとオルフェはマスターの魔力を喰らい

力を増幅、もしくは本来の力に戻ろうとしていると考えます。

私たちは未だわかっていない核のようなものに

マスターの魔力が覆われているようにして造られています。

それと同じようにオルフェも魔力で形成されています。」


「ライト、私が説明する。元々その予定だったのに被せないで。」


「なぜですか?どちらが説明しても変わらないですよね」


「そもそもそれに気づいたのは私。だから私が説明すべき」


「まあ二人ともそう喧嘩しないで。

チャロ続きを頼むよ。」


「うん。オルフェには自我がある。何かしらの原因で力を失って

その力を取り戻すためにマスターの魔力を吸っている。

宿主を殺させないために超再生の力があるんだと思う。

だんだんと馴染ませているからまだ不完全だけど、

このまま適合したらマスターの自我がなくなる可能性がある。

だから早く取り除くべきだった。もう使わないようにするべきだった」


俺の自我がなくなる?そんなことになるのか

でもこれを使わないと勝てない可能性があるし....

ままならないな。極力控える方向で行くべきか


「どうやって取り除くんだ?」


「オルフェなしでマスターを再生させて、完全に除去するしかなかった。

でも、そのアザを調べた。それ箱庭と同じで完全にマスターに寄生している。

取り除くのは不可能に近い。遅かった.....」


そうか、箱庭はこちらにはデメリットがなかったが

オルフェは違ったか.....

でも魔力封じもオルフェなら弾くことができるかもしれない。

それにネームレス並びに胡散臭い神を倒すには

この力を使わなければ勝てない可能性がある。


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