第1話 現状確認

「よっっっっわ...いのか?」


レベルが1なのはいいんだけどスキルすくね〜

記憶継承ってなんだ?字面的に記憶を継承するんだから

物から何があったか見る系のやつか?


「この、白骨死体から死因を割り出せと?」


これがモンスターの出る危険なダンジョンならこの剣から

戦ってた記憶が手に入れば先に何があるかがわかるんだけど...


「継承...なんちゃって」


「いってえええええ...あっやば...」


意識が...



「知らない天井だ...」

言ってみたかったけど、ここに来て黒歴史作りすぎだな俺


「とりあえず、現状確認だ」

今何が起こったのか簡単にいうと俺のスキルは当たり中のあたりだったわけだ。


「まさか、本当に剣から記憶を継承できるとは」


この白骨死体くんの死因は致命傷を喰らったことでここで力尽きたと。

いやぁこの先に何があるかわかっちゃたよ。

初手にあれは殺意高すぎだろ。なんでなん。でも進むしかないんだよな〜


「ステータスを開いてっと」

_____

翡翠 練

・Level 1・

・スキル・

記憶継承 

_____


ステータスに変わってるところはないか。本当に記憶を継承するだけなのか?


「っと、その前に無念晴らすから装備もらっていきます」


この白骨死体くん結構強かったぽくて、装備が他にもあるんだよ。

この剣も、ただの剣じゃなくて魔法的効果があるんだよね。

頑強に、切れ味向上がついてる結構良い件。剣だけにね!....

はい、つまんないね。


「鑑定のモノクルは壊れちゃってるか...マジックバックの方は無事か。」


アイテムバックの方はでかいリュックくらいの量しか入らないのか。

中身はポーション的な回復薬が二つに、解体用のナイフっぽいのが一本だけか。


「ないよりマシかな、ありがたくいただきます」


剣振って感触だけ試してから無理ゲーに挑みますか。


「初めてなのにこんなに上手く振れる物なのか?」


もしかしたら記憶継承のスキルって経験も体に記憶させられるスキルなのか?

それに、身体もやけに軽い気がするんだよな。


「良スキルかと思いきや、神スキルかこれ」


これならワンチャン勝てるか?

平凡の大学生が剣持ったら歴戦の戦士になっちゃったよ。


「ハァ〜行くかこのこれ見よがしの馬鹿でかい門の先に」


昨日まで平凡な大学生だったのに今から殺し合いに行くのか。

てか、こんなでかい門どうやって開けるねん。


「セーのっ」


思いっきり門押したら開くのね。

ある程度開いたら自動で開くと、それでどんどん壁についてる松明に火がついていき、真ん中に佇む白骨死体くんの仇

ミノタウロスでーーーーす...


「最初っからミノタウロスはないだろ」


なんだこの強者の余裕は俺が行くまで待ってるのかよ


「シャ!やるか!!」

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