第47話 ご褒美
「皆様、押さないで列にお並びください。
カレーがなくなることはありませんから、
家族の方に気を配ってお並びください」
すげ〜人の量だな。
星咲さんたちが帰ってきてないから300人くらいか?
結構子供もいるんだな。
それに家は大丈夫だけど避難している人たちもいるよな。
そりゃあもう暗くなり始める時間だし、
どこかに外食って言ってもここら辺の店は開かないだろうしね。
「ああ、風花さん。この人数ならおかわりしたってなくなりませんから。
二杯目からは子供を優先して配ってあげてください。」
「わかりました。そう伝えておきます。
それにしてもよかったんですか?
討伐した魔物のドロップに参加報酬まで寄付して。
あんな効果の回復薬までそれにこんな量の食料まで
...無理はしていませんか?」
「ははは、斉藤さんにも言われましたよ。
全然大丈夫です。それに風花さんなら知ってると思うんですけど
俺が売ったAランクの魔石がまだ残っていますから。
それを売っていれば、ちょっと贅沢しても一生過ごせますよ。
こんな感じで、食費にはお金がかかりませんから。」
残っているというか、信じられないくらい余っているんだけどね。
それに、回復薬もあるからどうにでもなるだろ。
普通に考えて部位欠損を直せる回復薬なんて破格にも程があるしな。
当初の予定通り、果物類売れば相当な金になりそうだしな。
「どうだ坊主ども、カレーはうまいか!」
「「「「うまい!!!」」」」
「そうか!おかわりもあるからお腹いっぱい食べて
大きくなるんだぞ!」
「翡翠練さんですよね?」
「ええ、そうですよ」
「街を救っていただきありがとうございます。
それに、こんな美味しいカレーまで」
「いいんですよ。困った時はお互い様ですよ。
それに、戦うのは大の得意ですからね!では!」
「どうだったヤタ」
「撃ち漏らしはいなかったぞ。
まあ人間なら、いないってことより
調査したってことのほうが大事そうだから俺のこの探索は意味ないけどな」
まあ、そうだろうけど。
こっちの気持ちの問題だけだからな。
助けたとか言って、
その後のことについて考えないのはただのバカだけだからな。
「まあ、いいじゃねーか。これで心置きなく入れるよ。
ありがとなヤタ」
「お〜いたいた。翡翠君!
このカレーものすごく美味しいね!
それに疲れが吹っ飛ぶ感じがするよ!」
「星咲さん!終わったんですね。
ええ!そうでしょうこのカレーは俺のお気に入りですから」
「このお肉って何を使っているのかしら?
ああ、急にごめんね。
私は龍矢のところの副ギルマスの桃園 紗恵よ。
よろしくね。」
「ミノタウロスの肉ですよ〜
やっぱ美味しいですよね。
ああ疲れが吹っ飛ぶ感じがするのは、
魔力のこもった果実を入れてあるからですよ。」
「「ミノタウロスにマジックフルーツまで!!!」」
マジックフルーツ?
「好事家や美食家に売ったら数百億はくだらない肉に、
ま、マジックフルーツまでそんな高価なものをこんなに」
「マジックフルーツってなんですか?」
「君が言っていた魔力のある果物のことだよ。
深い階層にしかなっていなくて、少し若返る副作用があるから
取引される時は時価で、
1番高かったので国家予算ほどの値段がついたって言われているんだよ。」
わ〜お
そんなになんだ。
ほぼ無限に持っているんだけど
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