第14話 真価発揮

「右手はあれじゃ使えないよな?どう思うよヤタ」


「多分だが使えないとは思うが、再生するかもだし意識に入れとけよ」


そうか、再生があるかもだよな。

名持ちは初だからなどんな感じかわからんしな。


「ブラァァァァァァァァァァ」


身体強化して突っ込んでくるね〜

脳筋オブ脳筋ですね。思ったより早いか?



お久しぶりです皆さん。やってまいりました。

実況と解説は翡翠 練でお送りしま〜す。

いや〜本当に久しぶりですね〜

命を取り合うヒリヒリしたバトル。練選手はこれを心から望んでいるようですね

どうですか翡翠さん


「そうですね〜レベル差は予想ですが最初のボスの方があると思われますが

突破口を見つけることが鍵になりそうですね」


ありがとうございます。最初の全力攻撃が右腕の機能不全のみですからね

一撃で倒される程名持ちやわではないようですね

やはり身体強化の度合いが桁違いですね。流石の一言です。


「そうですね〜彼の第2精錬魔法をどう生かしていくかですかね。

一撃は重いですが、溜めが長いのが難点ですね。

その時間をどう連携して倒すかが見ものですね」


そろそろ、現場に動きがありそうなので現場にお返ししま〜す



「ヤタ!死ぬ気で時間稼ぎできるか!」


「無理だぞ、俺の魔法は目眩し以外にほぼ効果がないぞ!」


くっそやっぱり強いな。魔法を貯める時間がない。

まずい!


「くっそ!」


風魔法でいなすにも限界があるぞまじで。何か突破口を見つけないと。

選択肢は二つ第3精錬を試すか魔法具現化で近接でこいつに勝つか


「男は黙って近接だろ!

ヤタ!一発でかいのと幻覚で死ぬ気で時間稼げ!」


「無茶言う!死ぬ気で稼いでやるよ相棒!」


5分欲しいところだけどできて1分かそこでものにする。

何かは掴んでいるんだ。最初のボスを倒した時に剣が別のものになった気がするんだ。出ないと、あんな惨状にはならない。


「ちゃんとものにしろよ練!

”エイシス アエラ”」


銀色の風が舞う。ミノタウロスを閉じ込めるように。


「”アステラ オニーロ”」


銀が舞う。猛荒を閉じ込める星の牢獄のように。


「これでいいだろ。5分と言わず10分くらい持って欲しいがそうは問屋が卸さないかな」




魔力を具現化する。わからんよな。

皿とか鍋とかもいっちまえば具現化されてはいるんだがあれは土の魔法で元々

実態があるものだしな。魔力という気体みたいな物を個体にするイメージか?

どうやって、とどめればいいんだ。いや発想の転換か。

土属性で形を作ってそれに纏わせるように

鍛造っていうのは何度も叩いて強度を上げるんだったか?

それを、魔力で再現していく。

練度を上げ精錬していく。風を纏う剣に



「練!もうやばいぞ。もう持たない!」


「ブラァァァァァァァァァァ!!!!!」

猛荒を閉じめていた魔法が強引に解かれる


「練!」



”キィィィィィィィィィィン”


「おいおい、金属同士がぶつかった音したぞ今。

焦んなよ猛荒さんよ、今から楽しませてやるよ!」


岩を削り出したような荒い直剣が露になる。

それは風を纏い膨大な魔力を内包する。


「第2ラウンドと行こうぜ!まだまだ楽しもうぜ!

楽しい楽しい肉弾戦だぁぁああ!」

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