第11話 上々

「これで15体目か。」


結構狩ったな。だいぶ牛さん狩りも慣れてきたな

今体感2時間くらい経ったかな。


「だいぶ効率的に狩れるようになってきたな。

でも、セーフゾーンが見つからないな。

まあ、大体の目星はついてるからそこに向けて進みつつ

牛のことを狩ってけばいいだろ」


目星はついてるならなんとかなるだろ。

それに、ドロップはアイテムの確認も早くしたいからな。

ちなみに、肉はめちゃくちゃドロップしてるぞ。


「どっちにいくんだ?」


「右だな。敵は一体、すぐ接敵するぞ」


はいはい、首チョンパっと

マジで死体が出ないのは心に優しくて助かるぜ

これで血まで出なかったらゲームなんじゃねーかって疑うぜ



ここか?

「ここがセーフゾーンなのか?」


「ああそうだぞ。あそこに下に降りる階段があるだろ。

ここは一階層ではあると思うんだけど、大体ボスを倒した後の部屋と

ボスがいない次に行く階層前はセーフゾーンだな。

ここは多分特殊なんだと思うけどボスミノタウロスがいたところは

わざわざ造られてたんじゃないか。

先に行かせる気がなかったから階段でもないし、

あの扉に釣られて逃げようとしたら、開かなくて背中からドカットね」


やっぱ殺意高すぎだろ。最初の敵が強敵で先に行かせる気がない。

死んでから始める、死にゲーじゃないんだから。

まあいいかとりあえずステータスを

______

翡翠 練

・Level 10・

・スキル・

魔力精錬 魔力適応 魔力具現化

魔力吸収 魔眼 剣技 幸運

______


おお〜5も上がってる。

でも、何が変わってるかゲームみたいにSTRみたいに

出ないからいまいちわからんな。

2時間近く走ってミノタウロス狩ってるけど

息一つきれないもんな。

目に見えて変わることはないけど体感できるのは達成感があるな。


「やっぱりステータスは結構上がってるんだな」


「やっぱりあいつらって格上なのかヤタ?」


「総じて、レベル30以上だぞ。

普通は勝てないはずだし攻撃も通らないはずなんだけどな

多分だけど、魔力を精錬することで威力も上がっているんじゃないか?」


そこらへんの検証も必要だな。

その前にアイテムの鑑定もするか。肉は10個で何キロなんだこれ

一個15キロくらいか、だいぶ持つが不安だからこれのあと倍は欲しいな。

魔石が12個これは何に使うかわからんから保留だな

魔法具が一個で

_____

炎のナイフ


魔力を通すことでナイフに火を纏う

_____


安直かつシンプルだな結構ありがたいけどね。

ドロップは結構落ちるんだけどやっぱり魔法具はレアだな。


「魔石に魔力を通してみろよ。

そのくらいの大きさなら自分の魔法適性がわかると思うぞ。

今は風しか使ってないけど使えるなら偏らずに使ったほうがいいぞ」


魔石でそんなこともできるのか。

化石燃料に変わるエネルギー源とか魔法具の核みたいなことだけかと思ったわ


「じゃあやってみるか。適性があればどうなるんだ。

どんなやつでも魔力があれば火でも水でもなんでも使えるんだろ」


「まあそうなんだが。

魔力があれば火、水、風、土が使えるがほんとにちょっとだけだ。

で、魔力を流せば自分の適正に光るんだが、この四つの適性がないなら

ほんのり光るだけだ。」


なるほど、じゃあ....


「眩し!」


おお〜めっちゃ綺麗


「どうなんだこれで俺がなんの適正かわかったか?」


「火、水、風、土に派生の氷、雷それに闇だな。

相当多いな。大体、2属性で片方に才能が偏ってるくらいのものなんだが

特殊なやつでも特異属性だけとかのやつだな。

ここまで多いのは珍しいな。」


「多いに越したことはないんだが、使いこなせるかは微妙だよな。

ちょっとずつ色々試したいが。そこまで余裕があるかどうか」


「まあいいじゃね〜か。まだこの階層で狩するんだろ

その時に試してけばいいじゃんか」


それもそうだな、これで食糧と水は確保できたから気長にやっていくか

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