脳科学SFミステリーです! (言い切った) 九乃カナ
美結(アンドロイド研究者)と愛音(警察副署長)がふたたび登場。
今回は研究所で死体が発見される。美結のお父さんの研究所。美結も呼び出される。
不可能犯罪の解決にふたりが挑む。
シリーズだけれど、前作と関係ないから読まなくて大丈夫。キャラと世界が同じというだけです。
全部で16万文字くらいです。長い。
お付き合いのほど、よろしくお願いします。
目次
完結済 全47話
更新
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★★★ Excellent!!!
脳科学SF満載の怪事件に、親友コンビが挑む 無月兄
愛音は、警察署の副署長。その親友美結は、アンドロイド研究者。
ある時、美結の働く研究所で、殺人かもしれない事件が発生。殺人かもしれないなんて曖昧な言い方をしたのは、死に方そのものは不信だけど、殺人にしては実現不可能な状況っぽいから。
研究所からの要請でそこに出向くことになった愛音が、事件の謎に挑みます。その隣には、親友美結も一緒です。
いくら警察副署長の親友といっても、素人に何ができる。なんて思ってはいけません。なにせこの事件、背景としてSF的な技術や設定がガンガン出てきます。そちらの方面は詳しくない愛音に、そして自分たち読者に向けて、しっかり解説してくれる美結。
そういう面では、研究者である美結の方が専門家。元々の頭の良さもあり、大いに役に立つ子なのです。
しかも、ただの説明役の便利屋というわけではありません。
本作において美結の一番重要な部分は、愛音の親友であるということ。二人の気楽な関係故に繰り広げられる楽しげなお喋り。突然始まる即興コント。そして、幼い頃から続く友情と絆。事件の凄惨な雰囲気を吹き飛ばすように、それらの微笑ましいやり取りが、本作の明るい雰囲気を作ってくれます。
この仲良し親友コンビにかかれば、どんな不可解な謎もたちまち解いてくれる……かもしれません。
さらに、愛音が余計なことをしないように見張るお目付け役くんもいて、さらに戦力アップ……かどうかはわか…
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