概要
終わりの余韻の中で出会うもの
狭い路地を抜けた先にあるのは、鬱蒼とした緑溢れる喫茶店悔楽堂。そこの店主は、彷徨える魂を迎え、あの世へ送る役目を負っていた。
死とは理不尽なもの。やり残したこと、心残りなこと、その全てを触れられぬ遠くへと追い遣る。諦念と後悔を抱えた灰色の魂達は、時に、己の犯した罪の所在に苦しむ。様々な人の思い出を記憶のプールに仕舞いながら、会話を交わし、時に物語り、店主は彼らの心へ触れていく。
死とは理不尽なもの。やり残したこと、心残りなこと、その全てを触れられぬ遠くへと追い遣る。諦念と後悔を抱えた灰色の魂達は、時に、己の犯した罪の所在に苦しむ。様々な人の思い出を記憶のプールに仕舞いながら、会話を交わし、時に物語り、店主は彼らの心へ触れていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!丁寧に綴られる現代伝奇
レビューの前にまずタイトルが良い! 私はそう思いました!!
主人公・美晴が通う喫茶店『悔楽堂』。そこでは甘い紅茶とお菓子を楽しみながら、店主の奇妙で不思議な物語を聴きます。
語られる内容ですが、たしかに不思議。そして怖さもある。
ファンタジーというより伝奇ホラーでしょうか。
ただ奇妙なお話……というわけではなく、物語の結末に至った謎を店主が主人公に問いかけながら紐解いていく過程はスルッと読み進められて、改めてオチを知ると「なるほど」となんとなく納得してしまいました。
そんな不可思議な物語を知ってる店主は何者? という謎も残っているので今後の展開が気になるところ。
ぜひ…続きを読む