第50話 副詞など(た行)
よみ,漢字,用例,補記,
【たい】
だいいち,第一,「第一その言いぐさがおかしい」「第一聞こうにも誰もいない」,他のことはともかくとして・何よりもまず,
たいがい,大概,「漱石の作品はたいがい読んだ」「朝食はたいがいパンだ」,副詞的にも用いる。物事の全部ではないがその大部分・ほどんど・だいたい・たいてい,
たいがい,大概,「たいがい嫌になる」「これだけ言っておけばたいがい大丈夫だろう」,かなりの程度に達するさま・いいかげん、推測がかなり確かなさま・たぶん・おそらく,
たいした,大した,「大したものだ」「大した数にのぼる」「大したことはない」「大した用事ではない」,連体。程度が甚だしいさま・非常な・大変な・度外れた、(打ち消しの語を伴って)とくに取り立てて言うほどのことではないという気持ち・それほどの,
たいして,大して,「たいして気にかけてはいない」,(打ち消しの語を伴って)とくに問題になる程度ではないさま・さほど・それほど,
だいじょうぶ,大丈夫,「だいじょうぶ約束は忘れないよ」,間違いなく・確かに,
たいそう,大層,「たいそう役に立つ」,非常に・たいへん,
だいそれた,大それた,「大それた考えを抱く」「大それた罪を犯す」,身分や常識などから大きく外れているさま・とんでもない・度外れた,
だいたい,大体,「話はだいたいわかった」「駅までだいたい五分だ」「だいたい言い出したのは君だよ」,物事の要点また数量などを大づかみにとらえるさま・あらかた・おおよそ、もとはといえば・そもそも,
たいてい,大抵,「温泉ならたいてい行った」「休日はたいてい家で過ごす」「八時過ぎならたいてい会えるだろう」,ほとんどすべてに及ぶさま・たいがい、かなり確かだと推測するさま・ほぼ間違いなく・十中八九,
だいの,大の,「大の大人が涙を流す」「大の仲良し」,連体。大きな・立派な・一人前の、非常な・たいへんな,
だいぶ,大分,「本をだいぶ買った」「今日はだいぶ寒い」,思ったよりも数が多かったり程度が甚だしかったりするさま・相当・ずいぶん・だいぶん,
だいぶん,大分,「水かさがだいぶん増えた」「この間よりだいぶん涼しい」,「だいぶ」に同じ,
たいへん,大変,「たいへん面白い」「たいへん失礼しました」,程度の甚だしいさま・非常に・たいそう,
たいりゃく,大略,「経緯の大略を述べる」「被害は大略一億円にのぼる」,副詞的にも用いる。大体の内容・あらまし・概略、数量や程度の大雑把なところ・おおよそ・だいたい,
【たえ】
たえず,絶えず,「絶えず水が湧き出ている」,途切れることなく引き続き行われているさま・間断なく・いつも,
たえて,絶えて,「卒業以来絶えて久しくご無沙汰である」「そのような事件は絶えず聞いたことが無い」,ある事柄が途絶えて長い時間が経ったさま・その後ずっと、(打ち消しの語を伴って)否定の意を強める語・全然,
【たか】
たかが,高が,「たかが子どもと舐めてかかる」「たかが一度の失敗」,程度や質や数量などが取るに足りないさま・問題にするほどの価値のないさま,
たかだか,高高,「旗を高高と掲げる」「高高と読み上げる」「サイレンが高高となる」「たかだか百円の出費」「たかだか子供の足だ、遠くまでは行けまい」,際立って高いさま・声や音が大きく響き渡るさま、最高に見積もっても大したことではないさま・せいぜい,
【たく】
たくさん,沢山,「本をたくさん持っている」,副詞的にも用いる。数量の多いさま,
だくだく,だくだく,「汗がだくだく(と)流れる」,汗や血などが続けてたくさん流れ出るさま,
たくまざる,巧まざる,「巧まざるユーモア」,連語。当人が意識しないで自然に表れる,
たくまずして,巧まずして,「童話が巧まずして痛烈な社会批判となる」,連語。そうなることを意識したり効果を考えたりしたわけではなくて・はからずも,
【たし】
たしか,確か,「たしか割引で買えるはずだ」,かなり信頼できると判断や推察するときに用いる・まず間違いなく,
たじたじ,たじたじ,「鋭い質問にたじたじとなる」,困難に直面したり相手のちからに圧倒されたりしてひるむさま,
たしょう,多少,「多少難点がある」「多少遅れるかもしれない」,数量のあまり多くないさま・程度のあまり大きくないさま・いくらか・少し,
【たた】
たた,多多,「至らぬところが多々ある」,数がきわめて多いさま・たくさん,
ただ,唯(只・但),「ただ時間ばかりかかる」「ただ無事だけを祈る」「正解はただの三人だった」「ただ一度しか休まない」「ただ泣きに泣く」,そのことだけをするさま・それよりほかにないと限定するさま・ひたすら・もっぱら、数量や程度などがごく少ないさま・わずかに・たった、(「ただ〜に〜」の形で)そのことだけが行なわれるさま・ひたすら,
ただただ,唯唯(只只),「ただただ見事という他はない」「ただただ友の無事を祈る」,「ただ」を強めて言う語・ひたすら・もっぱら,
ただちに,直ちに,「窓は直ちに通りに面している」「その方法が直ちに成功に繋がるとは限らない」「通報を受ければ直ちに出動する」,間に何も置かないで接しているさま・直接・じかに、時間を置かずに行動を起こすさま,
ただでさえ,唯でさえ,「ただでさえ安いのにバーゲンともなると破格の安さだ」,連語。通常の場合でさえ・そうでなくても・たださえ,
ただに,唯に,「ただに数学のみならずスポーツにも優れている」,(多く打ち消しの語を伴って)もっぱら・ただ,
【たち】
たちまち,忽ち,「噂がたちまち広がる」「飲めばたちまち効く薬」「たちまちのうちに売りつくす」「空がたちまち曇って雨が振り出した」,非常に短い時間のうちに動作が行なわれるさま・すぐ・即刻、思いがけなくある事態が発生するさま・にわかに・急に,
【たつ】
たった,たった,「出発までたった一時間しかない」「たったの百円だ」,数量が少ないことを強調するさま・わずか・ほんの,
たったいま,たった今,「たった今の出来事」「たった今起きた」「たった今出て行け」,副詞的にも用いる。ほんの少し前・今しがた、今すぐ・即刻,
たっぷり,たっぷり,「コップにたっぷり(と)牛乳を注ぐ」「たっぷり(と)した仕立ての服」「時間はたっぷり(と)ある」「駅までたっぷり二十分はかかる」,満ちあふれるほど十分にあるさま、部料などに余裕のあるさま、少なめに見積もってもそれだれの数量は十分にあるさま,
【たと】
たとい,仮令(縦令・縦い),「たとい失敗しようとも悔いはない」,仮にある事柄を想定しながら結果はそれに影響されないことを表す・もし〜だとしても・仮に・よしんば・たとえ,
たとえ,仮令(縦令・縦え),「たとえ親友でも許せない」「たとえ無駄になってもやってみよう」,「たとい」に同じ,
たとえば,例えば,「球技たとえば野球やテニスが好きだ」「君の勉強はたとえば春の雪のようでいっこうに結果が積み重ならない」「たとえばここが外国なら」「これはたとえばの話だがね」,前に述べた事柄に対して具体的な例をあげて説明するときに用いる語・例をあげていえば、(多く「ようだ・ごとし」を伴って)ある事柄を他の事にたとえるときに用いる語・あたかも、ある場合を仮定するときに用いる語・もしも,
【たひ】
たびたび,度度,「たびたび注意したが聞き入れない」「度度の不祥事を詫びる」,何度も繰り返し行なわれるさま・いくども・しばしば,
【たふ】
だぶだぶ,だぶだぶ,「バケツの水がだぶだぶ(と)揺れる」「ビールの飲みすぎで腹がだぶだぶ(と)する」「ソースをだぶだぶ(と)かけて食べる」「兄のお下がりのだぶだぶ(と)したズボン」,容器に液体がたくさん入っていて揺れ動くさま、液体がたくさんふりかかるさま、衣服などが大きすぎてゆるいさま・また太りすぎて肉がたるんでいるさま・ぶかぶか,
たぶん,多分,「たぶん雨だろう」「たぶん大丈夫だと思う」,ある事柄についての推量を表す・たいてい・おそらく,
【たほ】
たほう,他方,「他方悪いこととは必ずしもいえない」,副詞的にも用いる。ほかの方面から見ると・一方,
だぼだぼ,だぼだぼ,「ダボダボしたユニフォーム」「ダボダボ(と)ソースをかける」「飲んだ水がお腹でダボダボ(と)する」,衣服などが大きすぎて体型似合わないさま、やや粘り気のある液体などを十分すぎるほど注ぐさま、容器などに入れた液体が揺れ動いて鈍い音を立てるさま,
【たま】
たまさか,偶さか(適さか),「たまさかめぐりあった好機」「たまさかに旧友と出会う」「たまさかの来客」「たまさか郷里に帰ることもある」「たまさかの休日」,思いがけないさま・偶然である・たまたま、機会が数少ないさま・まれに・たまに,
たまたま,偶(適・会),「春とはいえたまたま寒い日がある」「たまたま駅で旧友に会った」,時折り・ときたま・たまに、偶然に・ちょうどその時,
【ため】
ためし,試し(験し),「試しに使ってみる」,多く「ためしに」の形で副詞的にも用いる。試すこと・こころみ,
ためん,他面,「気の強い人だが他面案外情に脆い」,副詞的にも用いる。物事のもう一方の面・別の側面,
【たら】
たらたら,たらたら,「たらたら(と)汗を流す」「インクがたらたら(と)こぼれる」「たらたら(と)お世辞を言う」「不平たらたら」,液体が少しずつ続けざまにしたたり落ちるさま、好ましくない文句をたくさん並べ立てて言うさま,
だらだら,だらだら,「血がダラダラ(と)出る」「坂道がダラダラ(と)続く」「会議がダラダラ(と)長引く」「ダラダラ(と)した生活」,液体がたくさん流れ続けるさま、道が緩やかな傾斜になっているさま、変化の乏しい状態が長く続くさま、気分などが緩んでしまりのないさま,
たらふく,鱈腹,「持ちをたらふく食う」,たくさん飲み食いするさま・腹いっぱい,
たらり,たらり,「脂汗がたらりと流れ落ちる」,しずくがしたたり落ちるさま,
だらり,だらり,「旗がだらりと下がる」「暑さでだらりとする」「のんべんだらり」,力なく垂れ下がっているさま、しまりのないさま・だらしのないさま,
【たん】
だんじて,断じて,「断じてやり遂げてみせる」「断じて許せない」,何が何でも・必ず・断固として、(打ち消しの語を伴って)どうしても・決して,
だんぜん,断然,「私は断然反対だ」「断然認めない」「断然彼がトップだ」,きっぱりと心を決めるさま、(打ち消しの語を伴って)決して・絶対に、ずば抜けて・並外れて,
だんだん,段段,「病気はだんだん快方に向かう」「だんだんと春めいてきた」「だんだんに難しくなる」,順を追ってゆっくりと変化してゆくさま・しだいしだいに,
たんと,たんと,「まだたんと残っている」「たんとおあがり」,数量の多いさま・たくさん・たっぷり,
たんなる,単なる,「単なる噂にすぎない」,連体。それだけで他に何も含まないさま・ただの,
たんに,単に,「単に個人のみの問題にとどまらない」,(「だけ・のみ」などを伴って)その事柄だけに限られるさま・ただ・ただに,
たんまり,たんまり,「たんまり儲ける」「たんまり(と)ため込む」,たくさんあるさま・非常に多いさま・どっさり,
【ちい】
ちいと,ちいと,「ちいと待ってくれや」,少し・ちょっと。「ちと」の音変化,
【ちか】
ちかく,近く,「近く完成の予定です」,近いうちに・遠からず・まもなく,
ちかちか,ちかちか,「対向車のライトで目がチカチカ(と)する」「街の灯火がチカチカ(と)またたく」,強い光線などに刺激されて目が痛むような感じがするさま、周囲が暗い中で光が点滅するさま,
ちかぢか,近近,「近近引越しするつもりです」「近近と寄って覗き込む」,時間的に隔たらないさま・ごく近いうちに・きんきん、距離的に近いさま・ごく近くに,
ちかって,誓って,「来年こそ誓って優勝します」「誓って嘘は申しません」,きっと・必ず、(打ち消しの語を伴って)決して,
ちからいっぱい,力一杯,「力いっぱい引っ張る」「力いっぱい声援する」,持っている力を全部出すさま・力の限り・精いっぱい,
【ちく】
ちくいち,逐一,「留守中の出来事を逐一報告する」,副詞的にも用いる。順を追って一つ残らず取り上げていくさま・何から何まで全部・いちいち,
ちくじ,逐次,「人口が逐次減少していく」,順を追って次々に物事がなされるさま・順次,
ちくじつ,逐日,「逐日寒気が強まる」,日を追って・一日一日と,
ちくちく,ちくちく,「チクチク(と)縫う」「心がチクチク(と)痛む」「チクチク(と)嫌味を言う」「チクチク愚痴をこぼす」,張りなどを浅く繰り返し突き刺すさま・そのような痛みを断続的に感じるさま、聞くもののの心に突き刺さるように皮肉などを繰り返して言うさま。ちくりちくり,
ちくり,ちくり,「蜂がチクリと刺す」「首筋だチクリとする」「ちくりと嫌味を言う」,針のように先のとがったもので刺すさま・またそのような痛みを感じるさま、人の非尋を刺激するような物言いをするさま,
ちくりちくり,ちくりちくり,「あちこちをチクリチクリ(と)刺す」「チクリチクリ(と)皮肉を言う」,針などで続けて皮膚を刺したり突いたりするさま・また言行が何度も人を刺激するさま,
【ちつ】
ちっと,些と,「ちっと言い過ぎたようだ」「たまにはちっとお寄りなさい」,「ちと」の音変化,
ちっとも,些とも,「ちっともうまくない」「ちっとも気にしてない」,(打ち消しの語を伴って)それを強める気持ちを表す。少しも・まったく,
【ちと】
ちと,些と,「ちと気の毒なことをした」「ちとお待ちなさいな」,物事の程度や量がわずかなさま・少し、ほんの少しの間。ちょっと,
【ちひ】
ちびちび,ちびちび,「酒をちびちび(と)飲む」,一度にしてしまわないでほんの少しずつするさま・ちびりちびり,
ちびり,ちびり,「ちびりと飲んでは杯を置く」,物事を少しだけするさま・特に酒を少しだけ飲むさまを言う,
ちびりちびり,ちびりちびり,「コップ酒をちびりちびりとやる」「嫌味をちびりちびり(と)言う」,「ちびちび」に同じ,
【ちま】
ちまちま,ちまちま,「ちまちま(と)した考え方」「ちまちま(と)書かれた文字」,小さくまとまっているさま・ちんまり,
【ちや】
ちゃかちゃか,ちゃかちゃか,「ちゃかちゃか(と)動きまわる」「ちゃかちゃかした人」,落ち着きがなく騒がしいさま,
ちゃくちゃく,着着,「準備が着着(と)進められる」,仕事などが次々と順序よくはかどるさま,
ちゃっかり,ちゃっかり,「案外ちゃっかりしている」,自分の利益のために抜け目なく振る舞うさま,
ちやほや,ちやほや,「ちやほや(と)甘やかす」「ちやほやされていい気になる」,相手の機嫌をとるようなさま,
ちゃらちゃら,ちゃらちゃら,「鍵束をチャラチャラ(と)言わせる」「雪駄をチャラチャラ(と)させて歩く」「チャラチャラ(と)しゃべりまくる」「チャラチャラ(と)した人」「チャラチャラ(と)したワンピース」,小さな金属片などが互いに触れ合ったり他の堅い物に当たったりして立てる音やそのさま、多弁なさま・ぺらぺら、女性がことさらに気取るさま・服装が安っぽく派手なさま,
ちゃりん,ちゃりん,「百円玉がチャリンと落ちた」,金属片などが堅い物に触れて出す高い音・ちゃらん,
ちゃんちゃん,ちゃんちゃん,「チャンチャンと斬り合う」,刀と刀とで打ち合う音,
ちゃんちゃんばらばら,ちゃんちゃんばらばら,「チャンチャンバラバラとやり合う場面」,刀で斬り合う音やその様子を表す語,
ちゃんと,ちゃんと,「部屋の中をちゃんと片づける」「いつもちゃんとした身なりをしている」「言われたことはちゃんとやる」「ちゃんとした職業に就く」「朝食はちゃんと食べてくる」,少しも乱れがなくよく整っているさま、確実で間違いのないさま、結果が十分であるさま,
【ちゆ】
ちゅうちゅう,ちゅうちゅう,「ネズミがチュウチュウ(と)鳴く」「ストローでチュウチュウ(と)飲む」,スズメやネズミの鳴き声、液体をすするさま・その音,
【ちよ】
ちょい,ちょい,「ちょい右に寄ってくれ」「予定よりちょいオーバーした」,物事の程度や動きがわずかであるさま・ちょっと,
ちょいちょい,ちょいちょい,「ちょいちょい遊びに来る」「枝から枝へとちょいちょい(と)飛び移る」「ちょいちょいと作り上げる」,間をおいて同じことが何度繰り返されるさま・たびたび・おりおり・ちょくちょく、身軽に動くさま、たいした程度でないさま・簡単であるさま,
ちょいと,ちょいと,「ちょいと一杯飲んで帰る」「ちょいとした意見の食い違い」,数量または程度のわずかなさま・少しばかり・ちょっと,
ちょうちょうはっし,丁丁発止,「議場で丁丁発止と渡り合う」,激しい音を立てて刀などでうちあうさま、激しく議論を戦わせ合うさま,
ちょうと,丁と,「太刀を丁と打ち下ろす」,物が強くぶつかり合うさま・またその音・はっしと・ばしっと,
ちょうど,丁度,「ちょうど約束の時間に着く」「ブラジルはちょうど日本の裏側にある」「ちょうどよいところに来てくれた」「ちょうど手があいたところだ」「ちょうど噂をしていたところだ」「ちょうど秋晴れの空のようなん深い青」,ある基準に過不足なく一致するさま・きっかり・ぴったり・きっちり、ある物事が期待や目的にうまく合うさま・折よく・都合よく、ある物事がそのときまさに行なわれているさま、そっくりそのまま物事にたとえられるさま・まるで・さながら,
ちょきちょき,ちょきちょき,「チョキチョキ(と)紙を切る」,ハサミなどで物を軽やかに切る音やそのさま,
ちょきり,ちょきり,「チョキリと枝を切る」,ハサミなどで物を切る音やそのさま・ちょっきり,
ちょきん,ちょきん,「紐をチョキンと切る」,ハサミなどで物を断ち切る音やそりさま・ちょっきん,
ちょくせつ,直接,「会って直接話す」,副詞的にも用いる。間に他のものを挟まないでせつするさま・間に何も置かないで関係したり働きかけたりするさま,
ちょくちょく,ちょくちょく,「妹がちょくちょく遊びに来る」,わずかに間を置いて同じことが繰り返されるさま・たびたび・ちょいちょい,
ちょこちょこ,ちょこちょこ,「子どもがちょこちょこ(と)歩く」「眼の前でちょこちょこと紹介状を書いてくれる」「最近ちょこちょこ遊びに来る」,小股で足早に歩いたり走ったりするさま・ちょこまか・動作に落ち着きのないさま、物事を簡単に手早くするさま、「ちょくちょく」に同じ,
ちょこっと,ちょこっと,「頭をちょこっと下げる」「噂をちょこっと耳に挟む」,少しだけ・ちょっと,
ちょこなんと,ちょこなんと,「猫がストーブの前にちょこなんと座っている」,小さくかしこまっいるさま,
ちょこんと,ちょこんと,「子どもがちょこんと座っている」「球にちょこんとバットを当てる」,小さくかしこまっいるさま・ちょこなんと、少しだけ・ちょっと,
ちょっきり,ちょっきり,「ちょっきり一万円の支払い」「枝をちょっきりと切る」,過不足のないさま・ちょうど・ぴったり、ハサミなどで勢いよく一気に切るさま・ちょきり,
ちょっくら,ちょっくら,「ちょっくら待ってくれ」「ちょっくら出かけてくる」,わずかな時間やちょっとした動きを表すくだけた言い方・ちょっと・ちょっくり,
ちょっくらちょっと,ちょっくらちょっと,「ちょっくらちょっと探したくらいでは新しい仕事は見つからない」,「ちょっくら」を強めて言う語・たやすく・手軽に・ちょっくらちょいと,
ちょっと,一寸(鳥渡),「ちょっと昼寝をする」「ちょっとの金を惜しむ」「今度の試験はいつもよりちょっと難しかった」「ちょっとそこまで行ってくる」「ちょっと名の知れた作家」「私にはちょっとお答えできません」「詳しいことはちょっとわかりかねます」,物事の数量や程度や時間がわずかであるさま・少し、その行動が軽い気持ちで行なわれるさま、かなりのものである・結構、(多く打ち消しを伴って)簡単に判断することが不可能なさま・また困難であるさま,
ちょっとした,一寸した,「ちょっとしたお土産がある」「ちょっとしたアイデア」「ちょっとした名士として通っている」,連体。大したことではない・わずかな、かなりの・なかなかの,
ちょっとやそっと,ちょっとやそっと,「ちょっとやそっとで解決できる問題ではない」,(多く打ち消しを伴って)「ちょっと」を強めた言い方・少しばかり,
ちょっぴり,ちょっぴり,「ちょっぴり酒を飲む」「ちょっぴり悲しかった」,分量や程度がわずかであるさま・ほんの少し,
ちょびちょび,ちょびちょび,「ちょびちょび(と)金を使う」,物事が断続的に少しずつ行なわれるさま・ちょっとずつ,
ちょびっと,ちょびっと,「ちょびっと味見をしてみる」,分量や程度がわずかなさま,
ちょぼちょぼ,ちょぼちょぼ,「小遣いをちょぼちょぼ(と)小出しにする」「庭にちょぼちょぼ(と)草が生える」,量や程度が少ないさま、物がところどころに少しずつあるさま。ちょびちょび,
ちょろちょろ,ちょろちょろ,「清水がちょろちょろ(と)湧き出る」「残り火がちょろちょろ(と)燃える」「子どもがちょろちょろして落ち着けない」,水が少しずつ流れ出ているさま、火が弱く燃えているさま、小さなものが動きまわるさま,
ちょろり,ちょろり,「舌をちょろりと出す」「本音をちょろりと漏らす」「異常渇水で水道の水がちょろりとしか出ない」,動きが素早いさま、軽々しくことを行なうさま、水などがわずかに流れ出るさま,
ちょん,ちょん,「ちょんと拍子木が入る」「花の茎をちょんと刈り取る」「石垣にちょんと飛び乗る」「文鳥が肩にちょんと止まる」「紙飛行機をちょんと飛ばす」,拍子木の音・拍子木を打つさま、刃物などを用いて一気に切るさま、動作が敏捷に行なわれるさま、力を入れずに軽く物事を行なうさま,
ちょんちょん,ちょんちょん,「ちょんちょんと拍子木が入って幕が開く」「棒の先でちょんちょんと突く」「小鳥がちょんちょんと枝を渡っている」,拍子木を続けて打つ音、跳ねるような小さい動作を繰り返すさま,
【ちら】
ちらちら,ちらちら,「雪がチラチラ(と)舞い始める」「漁火がチラチラする」「画面がチラチラする」「チラチラ(と)目配せする」「面影がチラチラ(と)する」「雲の向こうに頂上がチラチラ(と)見える」「チラチラ(と)噂が耳に入る」,小さいものが飛び散るさま、小さい光が強まったり弱まったりまた細かく揺れ動いたりするさま、断続してものを見るさま、物が見え隠れするさま、噂などが少しずつまた時々耳に入るさま。ちらりちらり,
ちらっと,ちらっと,「通りすがりにチラッと見る」「噂をチラッと聞いた」,ちらりと・ちらと,
ちらほら,ちらほら,「桜の花がちらほら(と)咲き始める」「街には半袖姿の人もちらほら(と)見える」,少しずつまばらにあるさま・たまにあるさま・ちらりほらり,
ちらり,ちらり,「ちらりと流し目をする」「ちらりと顔を見せただけ」,瞬間的に見たり見えたりするさま,
ちらりちらり,ちらりちらり,「横顔をちらりちらり(と)盗み見る」「噂をちらりちらり(と)耳にする」,「ちらちら」に同じ,
ちらりほらり,ちらりほらり,「梅の花がちらりほらり(と)咲き始める」「友の消息がちらりほらり(と)耳に入る」「桜の花びらがちらりほらり(と)風に舞う」,「ちらほら」に同じ、小さな花びらなどがゆっくりとまばらに飛び散るさま,
【ちり】
ちりちり,ちりちり,「チリチリした頭髪」「チリチリ(と)毛糸が焼ける」,ちぢれたりしわが寄ったりするさま、毛や糸などが焼けちぢれる音,
ちりりん,ちりりん,「チリリンとベルが鳴る」,金属などが軽く触れ合って立てる音,
ちりんちりん,ちりんちりん,「チリンチリンと風鈴が涼しげに鳴る」,鉦や鈴などが立てる音,
【ちろ】
ちろちろ,ちろちろ,「残り火がちろちろと燃える」「チロチロと流れる沢の水」,炎が小さく燃えるさま、水が細く流れるさま・そのかすかな音・ちょろちょろ,
【ちん】
ちん,ちん,「鉦をチンと鳴らす」「鼻をチンとかむ」,金属などの堅い物同士が軽くぶつかって立てる音、鼻をかむ音やそのさま,
ちんちろりん,ちんちろりん,,マツムシの鳴き声,
ちんちん,ちんちん,「炉の茶釜がチンチン(と)音を立てる」「ベルがチンチン(と)鳴る」,鉄瓶などの湯の煮えたぎる音、鐘など堅いものが発する音,
ちんまり,ちんまり,「ちんまり(と)した目鼻立ち」「部屋の隅にちんまり(と)座っている」,小さくまとまっているさま,
【つい】
つい,つい,「つい話し込んでしまった」「つい言いそびれてしまった」「ついさっき電話があった」「つい目と鼻の先に住んでいる」,そのつもりがないのにしてしまうさま・うっかり・思わず知らず、そのつもりがあるのにそのまましないでいるさま、時間や距離などがごくわずかであるさま・ほんの・すぐ,
ついぞ,終ぞ,「彼の噂はついぞ聞いたこともない」「ついぞ見かけない人」,(打ち消しの語を友なって)その行為や状態をまだ一度も経験したことがない意・今まで一度も・いまだかつて,
ついつい,ついつい,「やめようと思いながらついつい手を出してしまう」,「つい」を強めた語,
ついでに,序でに,「ついでにもう一つ言いたい」「ついでにタバコを買ってきてくれ」,あることをするその機会を利用して一緒に,
ついと,ついと,「談話中についと出ていく」「マッチをついと差し出す」,動作が突然行なわれるさま・いきなり、動作が素早く行なわれるさま・さっと・ぱっと,
ついに,終に(遂に),「ついに優勝を果たした」「ついに完成した」「疲れ果ててついに倒れた」「ついに現れなかった」「作品はついに日の目を見なかった」,長い時間の後に最終的にある結果に達するさま・しまいに、(多く打ち消しの語を伴って)ある状態が最後まで続くさま。とうとう,
【つう】
つうつう,つうつう,「車がつうつう通り抜ける」,物事がさまたげられることなくどんどん進行するさま,
【つか】
つかつか,つかつか,「ツカツカ(と)歩み寄る」,人前などにためらわずに進み出るさま,
【つき】
つぎつぎ,次次,「次次に用事ができる」「次次(と)客が訪れる」,,,物事が次から次へと続くさま,
【つく】
つくづく,熟,「寝た子の顔をつくづく'と)眺める」「つくづく(と)将来を考える」「つくづく(と)自分が嫌になる」「社会の厳しさをつくづく(と)感じる」,物事を静かに深く考えたり注意深く観察したりするさま・よくよく・じっくり、物事を痛切に感じるさま・しんから・しみじみ,
【つけ】
つけつけ,つけつけ,「面と向かってつけつけ(と)言う」,遠慮や加減をしないで思ったことをはっきり言うさま・ずけずけ,
【つつ】
つつしんで,謹んで,「謹んでお受けいたします」「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」,敬意を表してうやうやしく物事をするさま・かしこまって,
つっと,つっと,「つっと席を立つ」「つっと部屋の奥に通る」,ある動作を素早くまたは突然にするさま・さっと・ぱっと,
つづまり,約まり,「つづまりだめになる」,(関西地方で)つまるところ・結局,
【つと】
つと,つと,「つと立ち止まる」,ある動作を素早くまたはいきなりするさま・さっと・急に・不意に,
つとに,夙に,「彼はつとにその名を世に知られていた」,ずっと以前から・早くから,
つとめて,努めて(勉めて・力めて),「努めて明るく振る舞う」,できるだけ努力をしてなんとか骨を折って。「努」は力を尽くして・励んで、「勉」は励んで、「力」は力を尽くしての意,
【つね】
つねづね,常々,「つねづね言い聞かせてある」,副詞的にも用いる。いつも・ふだん・平生,
つねに,常に,「常に微笑を絶やさない」,どんな時でも・いつも,
つねひごろ,常日頃,「常日頃子どもに言い含めている」,副詞的にも用いる。ふだん・平素・日常,
【つふ】
つぶさに,具に(備に・悉に),「事の次第をつぶさに報告する」「つぶさに点検する」,細かく詳しいさま・詳細に、すべてをもれなく・ことごとく。「具」は詳しく・細かく、「備」はみな・ことごとく・すべて、「悉」は細かいところまで詳しく・詳細にの意,
【つへ】
つべこべ,つべこべ,「つべこべ(と)言わずに黙ってついてこい」,あれこれとうるさく理屈を言うさま・また出しゃばってしゃべりたてるさま,
【つや】
つやつや,艶艶,「艶艶とした肌」,光沢があって美しいさま,
【つゆ】
つゆ,露,「そんなこととはつゆ知らずにいた」「彼の話をつゆ疑わなかった」,(打ち消しの語を伴って)それを強める気持ちを表す・少しも・まったく,
つゆいささかも,露些かも,「間違えばつゆいささかも許されない」,「つゆ」を強めて言う語・まったく・決して,
つゆほども,露程も,「つゆほども噂を信じない」,(打ち消しの語を伴って)少しも・ちっとも,
つゆも,露も,「つゆも疑わない」,(打ち消しの語を伴って)少しも・ちっとも,
【つら】
つらつら,熟(熟熟・倩),「つらつら考えてみるに」,念を入れて物事を考えたり見たりするさま・よくよく・つくづく,
【つる】
つるつる,つるつる,「ツルツル(と)した肌」「雪道がツルツル(と)して危ない」「ツルツル(と)そばを食う」,物の表面がなめらかでつやのあるさま、なめらかで滑りやすいさま、抵抗がなく速く進むさま・するする,
つるり,つるり,「つるりとした肌」「つるりと滑って転ぶ」「つるりと卵を呑む」,なめらかで凹凸のないさま、よくすべるさま、なめらかで抵抗のないさま,
【つん】
つんけん,つんけん,「つんけん(と)して挨拶を返さない」,無愛想で言葉や態度がとげとげしているさま,
つんつん,つんつん,「つんつんしていてろくに返事もない」「消毒液のにおいがツンツンする」,無愛想に取り澄ましているさま、においが強く鼻を刺激するさま,
つんと,つんと,「つんと乙に澄ます」「わさびがツンとする」「花がつんと高い」,愛想なく取り澄ましているさま、においが強く鼻を刺激するさま、上を向いてとがっているさま,
【てい】
ていよく,体よく,「体よく口実を作って断る」,うわべをうまくつくろうさま・体裁よく,
【てか】
てかてか,てかてか,「テカテカした顔」,つやがあって光っているさま,
でかでか,でかでか,「新聞にデカデカと載る」,並外れて大きく目立つさま,
【てき】
できた,出来た,「心の広い出来た人物」,連語。連体詞。人格などが円満ですぐれている,
てきぱき,てきぱき,「テキパキ(と)片づける」「受け答えがテキパキ(と)している」,処理や対応がはっきりしていて歯切れのよいさま,
【てく】
てくてく,てくてく,「学校までてくてく(と)歩いて通う」,乗り物にも乗らずひたすら歩いて行くさま,
【てこ】
でこでこ,でこでこ,「飯をでこでこ(と)盛る」「デコデコ(と)着飾る」,大きく盛り上がっているさま・不細工に膨れ上がっているさま、身なりなどをやたらに飾り立てる,
【てす】
てずから,手ずから,「会長が手ずから症状を授与する」,直接自分の手で・自分で手を下して,
【てつ】
てっきり,てっきり,「今日はてっきりと晴れると思ったのに」,確かだと思っていた予想や推測が反対の結果となって現れた場合に用いる語・きっと,
でっぷり,でっぷり,「でっぷり(と)した体つき」,太っていて恰幅のよいさま,
【てふ】
でぶでぶ,でぶでぶ,「デブデブ(と)したおなか」,しまりなくひどく太っているさま,
【てら】
てらてら,てらてら,「てらてら(と)した精力的な顔」,つやがあって光っているさま,
【てれ】
てれつく,てれつく,「てんてんてれつく」,囃子などの太鼓を打つ音,
でれっと,でれっと,「足を投げ出してでれっと座る」「美人と見るとすぐデレッとする」,でれでれしているさま,
でれでれ,でれでれ,「街をでれでれ(と)歩く」「女性にデレデレする」,態度や姿勢にしまりがなくだらしのないさま・男が女にだらしのない態度をとるさま,
【てん】
てんから,天から,「天から相手にしない」「天から忘れていた」,最初から・頭から・てんで,
てんつくてん,てんつくてん,「祭り囃子がてんつくてんと響く」,囃子の太鼓の音,
てんで,てんで,「てんで相手にしてくれない」「てんでやる気がない」「てんでダメだ」「この店の料理はてんでうまい」,(打ち消しの語を伴って)まるっきり・まったく・てんから、(打ち消しを伴わないで)非常に・とても,
てんでに,てんでに,「てんでに旗を振る」,めいめいに・それぞれに・各自,
てんてん,転転,「転転と各地を巡業する」「ボールは外野を転転とする」,次々と移り変わるさま、転がっていくさま,
でんでん,でんでん,「でんでんと太鼓を打つ」「でんでんと響く津軽三味線」,太鼓の音、太棹の三味線の音,
でんと,でんと,「テレビがでんと置いてある」「でんと構える」,重々しく堂々とあるさま・また落ち着き払っているさま・どっしりと,
【とあ】
とある,と或る,「とある食堂に入る」「とある夏の日のことである」,連体詞。たまたま行きあった場所や家または日時などをさしていう・ある,
【とい】
ということは,と言うことは,「彼は改革案に賛成した。と言うことは我々と同じ立場なのだ」,副詞的に用いて。つまりは・結局は,
というのも,と言うのも,「優勝した。というのも監督がよかったからだ」,副詞的に用いて。そうなったわけは,
【とう】
どう,如何,「彼の意見をどう思うか」「どうすればいいのかわからない」「まあ一杯どうだい」「どう、もう帰りませんか」,事物の状態や方法などを不明または不特定のものとしてとらえる気持ちを表す・どのように・どのよう、相手の意向を問うことよりある動作を勧める気持ちを表す,
どうか,どうか,「頼むからどうか見逃してくれ」「小遣いぐらいは自分でどうかする」「今日のお前はどうかしたんじゃないか」「暑くてどうかなってしまいそうだ」「本当かどうかわからない」「どうかな、難しいところだ」,心から丁重に頼み込む気持ちを表す・どうぞ・なにとぞ、具体的な方法はともかくとしてある問題の解決を望む気持ちを表す・なんとか・どうにか、物事が普通とは異なる状態を表す・多く変だあまり感心しないなどの気持ちを表す・どうにか、判断に自信がない迷っているといった気持ちを表す,
どうかこうか,どうかこうか,「どうかこうか食べていける」,どうにか・なんとか・どうにかこうにか,
とうから,疾うから,「とうから感じていた」,早くから・前々から・とっくに,
どうこう,どうこう,「私がどうこう言える問題ではない」,(多く否定を用いて)特にそれと定めずさまざまな行為や事態をひっくるめて指し示す・どうのこうの・とやかく,
どうした,どうした,「どうしたわけか成績が下がった」「返事がないのはどうしたのか」,連体詞。どのような・どういう,
どうして,どうして,「どうして時間を潰そうか」「どうしてそんなにのろいのか」「どうして話を聞かないのだろう」「これがどうして玉つていられよう」「見かけは子供っぽいがどうしてなかなかしっかりしている」,方法についての疑問を表す・どのようにして・どうやって、原因や勇についての疑問を表す・なぜ、強い否定の気持ちを表す・決して〜ない・〜はずがない、前の言葉を予想外であるという意を込めて強く否定する気持ちを表す・それどころか,
どうしても,どうしても,「どうしても納得できない」「駅まではどうしても一時間はかかる」「どうしても話題がそこにいく」「どうしても成功させたい」「どうしても負けたくない」,どう努力してみても・どんな経路をたどっても、強い決意や願望を表す・どのようにしてでも・ぜひとも・絶対に,
どうせ,どうせ,「どうせ勝つんだ、気楽にやろう」「どうせやるなら派手にやろう」「どうせ私は下っ端ですよ」,経過がどうであろうと結果は明らかだと認める気持ちを表す・いずれにせよ・結局は、あきらめや捨て鉢な気持ちを表す・所詮,
とうぜん,当然,「当然自分で行くべきだ」,それが当たり前であるさま,
どうぞ,どうぞ,「どうぞお許し下さい」「どうぞ大学に入れますように」「どうぞお召し上がりください」「はい、どうぞ」,丁重に頼んだり心から願ったりする気持ちを表す・どうか・なにとぞ、相手に物事を勧めたり承知や許可を与えたりする気持ちを表す,
どうでも,どうでも,「どうでも今日中に仕上げる」「どうでもこういう結果しか出ない」「どうでも好きにするがいい」,強い意志を表す・なんとしても・どうしてでも、行為や配慮が十分になされたうえでの判断を表す・どのようにでも,
どうでもこうでも,どうでもこうでも,「どうでもこうでもやってみせる」,どのようにしても・どんなことをしてでも・またどのようにでも,
どうと,どうと,「巨木がどうと倒れる」「馬からどうと落ちる」,大きく重い物が倒れたり落ちたりするさま,
どうどう,どうどう,「どうどうと落ちる滝」「どうどうと森を吹き抜ける風」,大量の水が激しく流れる音、波が激しく打ち寄せる音や風が激しく吹きつける音,
どうとも,どうとも,「どうとも好きにしてくれ」「あとはどうともなれ」,どのようにでも・いかようにも・どうでも,
どうなりと,どうなりと,「どうなりと自分の思うようにするがいい」,(多く命令文で用いる)どのようにでも・どうとも,
とうに,疾うに,「仕事はとうに終わっています」,ずっと前に・とっくに,
どうにか,どうにか,「論文をどうにか形にしようと頑張る」「どうにか助かった」,まがりなりにも・なんとか、かろうじて・やっとのことで,
どうにかこうにか,どうにかこうにか,「どうにかこうにか合格しました」,「どうにか」を強めた言い方,
どうにかして,どうにかして,「どうにかして手に入れたい」,どのような方法や手段によってでも・なんとかして,
どうにも,どうにも,「どうにも我慢できない」「どうにも弱ったものだ」,(打ち消しの語を伴って)どのようにしても・どうやっても・どうしても、なんとも・まっく,
どうにもこうにも,どうにもこうにも,「どうにもこうにもやっていけなくなった」,「どうにも」を強めた言い方,
とうの,当の,「当の相手」,連体詞。今話題になっている人や物事をさしていう・ちょうどその,
どうのこうの,どうのこうの,「どうのこうの言っても始まらない」,いろいろ言い立てるさま・なんのかの・どうこう,
とうぶん,当分,「当分は間に合う」「当分練習を休む」,副詞的にも用いる。現在のところ・ここしばらく・さしあたり,
とうめん,当面,「当面の急務」「当面問題はない」,副詞的にも用いる。差し迫っていること・さしあたり,
どうも,どうも,「何度やってもどうもうまくいかない」「あの判決にはどうも納得できない」「どうも調子がおかしい」「理数系はどうも苦手だ」「明日はどうも雨になりそうだ」「どうも無事らしい」「どうもありがとう」「どうも失礼しました」,あれこれ考えたり試したりしてもなかなか満足できない気持ちを表す、物事の原因や理由がはっきりわからない気持ちを表す、根拠や理由がはっきりしないまま漠然と推測する気持ちを表す、挨拶に用いて深く感謝したり謝罪したりする気持ちを表す,
どうやら,どうやら,「どうやら完成まで漕ぎ着けた」「どうやら明日は雨らしい」,十分また完全ではないがなんとか・どうにか、確実ではないがなんとなく,
どうやらこうやら,どうやらこうやら,「どうやらこうやら及第した」,やっとりことで・どうにかこうにか,
【とお】
とおからず,遠からず,「遠からず実現するだろう」,遠くない将来に・近いうちに・ほどなく,
とおく,遠く,「先達には遠く及ばない」「遠く千年の昔から行なわれている」,隔たりが大きいさま・遥かに,
【とか】
とかく,とかく,「とかくするうちに一年が過ぎた」「年をとるととかく忘れっぽくなって困る」「とかくこの世は住みにくい」「彼にはとかくの噂が付きまとう」,さまざまな物事を漠然とさす・なんやかや・いろいろ、ある状態になりやすいさま・またはある傾向が強いさま・ともすれば・ややもすると、何はさておき・何にせよ、(「とかくの」の形で)あれこれよくないさま,
どかっと,どかっと,「どかっと荷物を置く「雪がどかっと降る」「株がどかっと下がる」,重いものを勢いよく下ろすさま、物事が一時期に集中して行なわれるさま,
どかどか,どかどか,「客がどかどか(と)入ってくる」「問い合わせがどかどか(と)くる」「入学の諸費用がどかどか(と)必要になる」,大勢の者が足音を立てて騒がしく出入りするさま、物事が一時に集中するさま,
とかなんとか,とか何とか,「五時頃会おうとかなんとか言っていたよ」「とかなんとかおっしゃってやっぱり彼女が好きなんでしょ」,連語。(多く「言う」の意を表す語を伴って)断定できないこと漠然としていることを表す・などと,
どかり,どかり,「どかりと腰を据える」「積もった雪がどかりと落ちる」,重いものが落ちたり置かれたりするさま,
どかん,どかん,「ドカンと電車が車止めにぶつかる」「ドカンと大砲の音が響く」「地価がドカンと跳ね上がる」,大きく重い物が落ちたりぶつかったりしたときなどに立てる音、爆発したり破裂したときの大きな音、物事が一度に大きく変化するさま,
【とき】
ときしも,時しも,「時しも八月半ばのことであった」,ちょうどその時・折も折,
ときたま,時偶,「時たまやってくる」,ときどき・たまに,
どきっと,どきっと,「突然の指名でドキッとした」,驚きや恐怖などのために強く動悸が打つさま,
ときどき,時時,「時時大阪へ行く」「曇り時時雨」「時時訪ねてくる」,ある時間を置いて繰り返されるさま・時折り、まれであるさま・たまに,
どきどき,どきどき,「階段を昇るだけでドキドキする」「面接を控えて胸がドキドキする」,激しい運動または不安や恐怖や驚きなどで心臓の動悸が速くなるさま,
ときとして,時として,「時として晴れ間が出ることもある」,場合によってある物事が起こるさま・時には・たまに,
ときとすると,時とすると,「時とすると帰宅が遅くなることがある」,まれにある事が起こるさま・ひょっとすると・どうかすると,
ときならず,時ならず,「時ならず訪問を受けた」,副詞的に用いて。思いがけず・不意に,
ときに,時に,「ときに病気になることがある」「ときに戦後の混乱期のさなかであった」,場合によっては・時々・たまに、まさしくその時・時あたかも,
ときには,時には,「時には遅く帰ることもある」,連語。場合によっては・たまには,
ときの,時の,「時の首相」,連語。連体詞。話題となっているその時の・その当時の,
どぎまぎ,どぎまぎ,「どぎまぎと返答に窮する」「指名されてどぎまぎする」,不意を突かれてうろたえあわてるさま,
どきり,どきり,「一瞬ドキリとする」,「どきん」に同じ,
どきん,どきん,「突然の人影にドキンとした」,不意の出来事に驚き恐れて激しく動悸を打つさま・どきり,
【とく】
とくと,篤と,「とくと考えてみる」「とくとご覧ください」,よく念を入れて物事を行なうさま・じっくりと,
とくとく,とくとく,「瓶からウイスキーをとくとくと注ぐ」,しずくのしたたるさまやその音・とくに口の狭い入れ物から液体が流れ出る場合にいう,
どくどく,どくどく,「血が傷口からどくどく(と)出る」,液体が勢いよく盛んに流れ出るさま,
とくに,特に,「この夏はとくに暑かった」「大勢の中からとくに彼を選んだ」「とくに用事はない」,普通と違って際立っているさま・他からはっきりと区別されるさま・特別・とりわけ・格別,
とくべつ,特別,「今日は特別暑い」「特別することもない」,他とはっきり区別されるさま・物事の状態や性質などの度合いが軍を抜いているさま・格別・とりわけ・とくに、(打ち消しの語を伴って)これといって・それほど,
【とけ】
とげとげ,刺刺,「トゲトゲした顔つき」,とげとげしいさま・とげがあって親しみにくいさま,
【とこ】
どこか,何処か,「どこか遠くへ行きたい」「どこか変だ」,連語。副詞的にも用いる。はっきりと指示できない場所を示す、はっきりと示せないがそのようであるという気持ちを表す・何となく・どこやら,
とことこ,とことこ,「とことこ(と)歩く」,小またで足早に歩くさま,
どことなく,何処と無く,「どことなく似ている」,どことはっきり言えないがなんとなく,
どこともなく,何処とも無く,「どこともなく現れ、どこともなく立ち去る」,場所がはっきり定まらないさま,
とことん,とことん,「とことんしらを切る」,副詞的に用いて。どこまでも・徹底的に,
どこまでも,何処迄も,「どこまでも歩き続ける」「どこまでもしらを切る」,連語。とどまることなく続くさま・徹底して・とことん,
どこもかしこも,何処も彼処も,「どこもかしこも桜が満開だ」「どこもかしこも傷だらけだ」,どの場所と限らず全体にわたっているようす・どこもかも,
どこやら,何処やら,「どこやら父親似の顔」,それとはっきり示せないがなんとなく・どことなく,
【とさ】
どさくさ,どさくさ,「引っ越しでどさくさしている」,ごたごたして落ち着きを失っているさま,
どさっと,どさっと,「大きな包みがドサッと落ちる」「注文がドサッとくる」,「どさり」に同じ,
どさどさ,どさどさ,「荷物をどさどさ(と)投げ込む」「警官がどさどさ(と)入ってくる」,重い物がたくさん続いて落ちるさま、大勢の人が一度に入り込むさま,
どさり,どさり,「背負った包みをどさりと置く」「書類をどさりと届ける」,重い物を一度におろしたり重いものが落ちたり倒れたりする音やさま、大量のものが一度に移動するさま・どっさり,
【とし】
どしどし,どしどし,「仕事をどしどし(と)片付ける」「どしどし(と)質問をしてください」「土足でドシドシ(と)歩く」,物事が引き続いて起こったり行なわれたりするさま・どんどん、遠慮なく行なう、荒々しく足音を立てる音,
どしり,どしり,「米俵がどしりと横倒しになる」「どしりと構える」,重い物が落ちたりぶつかったりする音やそのさま・どしん、「どっしり」に同じ,
どしん,どしん,「荷物をドシンと放り出す」「ドシンと腰を下ろす」,重い物が落ちたりぶつかったりする音やそのさま・どすん・どしり,
【とす】
どすん,どすん,「ドスンと尻餅をつく」,重くて大きいものが倒れたりぶつかったりして立てる音やそのさま・どしん,
【とた】
どたどた,どたどた,「廊下をドタドタ(と)走る」,荒々しく歩いたり走り回ったりする音やそのさま,
どたばた,どたばた,「子どもたちがドタバタとはしゃぎまわる」「ドタバタしてはいけません」,騒がしく走り回ったり暴れまわったりする音やそのさま,
どたり,どたり,「馬上からドタリと落ちる」「ドタリとソファーに座り込む」,重い物などが落ちたり倒れたりする音やそのさま、疲れ果てた人などがこらえきれずに横になったり座ったりするさま,
とたん,途端,「余所見をした途端転んだ」「飲むと途端に人が変わる」,多く副詞的に用いる。あることが行なわれたその瞬間・そのすぐ後,
どたん,どたん,「ドタンとふすまが倒れる」,重い物が倒れたり落ちたりするときの音やそのさま,
【とつ】
とつおいつ,とつおいつ,「将来のことをとつおいつ考える」,考えが定まらずあれこれと思い迷うさま,
とっかえひっかえ,取っ替え引っ替え,「洋服を毎日取っ替え引っ替えする」,あれこれと次々に取り替えるさま,
どっかと,どっかと,「担いだ荷物をドッカと下ろす」「茶の間にドッカと座り込む」「梅雨前線がドッカと腰を据える」,重い物を置くさま・どっかり、重々しく堂々と腰を下ろすさま・また堂々と居座るさま・どっかり,
どっかり,どっかり,「ドッカリとリュックを床に置く」「ドッカリとあぐらをかく」「ドッカリと体重が減る」,「どっかと」に同じ、物事が急に多く変動するさま・どかっと,
とっくに,疾っくに,「食事はとっくに済ませた」,ずっと前に・とうに,
とっくと,篤と,「とっくとご検討ください」,「とくと」を強めた言い方,
とっくり,とっくり,「とっくり(と)考えて結論を出す」,念を入れて物事をするさま・十分に・よくよく・とくと,
とっさに,咄嗟に,「とっさにブレーキを踏む」,その瞬間に・たちどころに,
どっさり,どっさり,「お菓子がどっさり(と)ある」「荷物が棚からどっさり(と)落ちた」,水量の多いさま・たくさん、重い物が落ちる音・どさり,
とつじょ,突如,「突如ガス爆発が起こる」,何の前触れもなく物事が起こるさま・出し抜けであるさま・突然,
どっしり,どっしり,「どっしり(と)重い袋」「どっしり(と)した態度」,いかにも重みのあるさま・ずっしり、落ち着きがあって重々しいさま,
とつぜん,突然,「突然大声を出す」「突然訪問する」,予期しないことが急に起こるさま・出し抜けであるさま・突如,
どっちみち,何方道,「今から急いでもどっちみち間に合わない」,どういうふうにしても結局はある状態になるさま・どちらにしても・いずれにしても・どのみち,
とっても,とっても,「とってもおいしい」「ダメだなんて僕にはとっても言えない」,「とても」を強めていう語,
どっと,どっと,「観客がどっとはやし立てる」「注文がどっと舞い込む」「どっと病の床につく」,大勢がいっせいに声をあげるさま、たくさんの人や物が一時に押し寄せるさま、病気が急に重くなるさま,
とっとと,とっとと,「とっとと失せやがれ」,さっさと・はやく,
とっぷり,とっぷり,「とっぷり(と)暮れる」「温泉にとっぷり(と)浸かる」,日がすっかり暮れるさま、湯に十分浸かるさま・また物にすっかりおおわれるさま,
どっぷり,どっぷり,「墨をどっぷりとつける」「肩までどっぷりと浸かる」「悪の道にどっぷりと浸かる」,十分に液体を含ませるさま・また湯などによく浸かるさま、ある環境にすっかりはまっているさま,
【とて】
とても,迚も,「とても食べられない量」「とても無理な相談」「空がとてもきれいだ」,(打ち消しの語を伴って)どのようにしても実現しない気持ち・どうしても・とうてい、程度の甚だしいさま・非常に・たいへん・とっても,
とてもとても,迚も迚も,「とてもとてもまねなどできない」,「とても」を繰り返して強調した語,
どてん,どてん,「どてんとあおむけに倒れる」,物や人が落ちたりひっくり返ったりする音やそのさま,
【とな】
どない,どない,「どない言うたらわかるの」,,副詞的にも用いる。(関西地方で)どんな・どのよう,
【とに】
とにかく,兎に角,「とにかく話すだけ話してみよう」「間に合うかどうかとにかく行ってみよう」「結果はとにかく、努力が大切だ」,他の事柄は別問題としてという気持ち・何はともあれ・いずれにしても・ともかく、(「〜はとにかく」の形で)上の事柄にかかわらないという気持ち・さておき・ともかく,
とにもかくにも,兎にも角にも,「とにもかくにもここまで漕ぎ着けた」,それはさておき・いずれにしても・とにかく,
【との】
どの,何の,「どの子とどの子が仲良しなのかわからない」「どの問題から手をつけようか」,連体詞。はっきりと限定できないもの明らかでないものを指す,
どのくらい,何の位,「どのくらい心配したと思う」,副詞的に用いて。程度のはなはだしいさま・どれほどか,
どのみち,何の道,「どこへ逃げてもどのみち捕まる」,どんな経過をたどっても結果が同じであるさま・いずれにしても・どっちみち・結局,
【とひ】
とびきり,飛び切り,「とびきり素晴らしい贈り物」,副詞的に用いて。並外れてすぐれているさま・最上級であるさま,
【とふ】
どぶん,どぶん,「プールにドブンと飛び込む」,重い物が水中に落ちる音・どぼん,
【とほ】
とぼとぼ,とぼとぼ,「人のあとにとぼとぼ(と)ついていく」,元気なく歩くさま,
どぼん,どぼん,「ドボンと川に落ちた」,「どぶん」に同じ,
【とま】
とまれ,とまれ,「とまれこの仕事を先に片づける」,いずれにせよ・ともかく。「ともあれ」の音変化,
【とみ】
とみに,頓に,「近年とみに人口が増える」「名声がとみに高まる」,急に・にわかに,
【とも】
ともあれ,ともあれ,「ともあれ今年も無事に終わった」「成績はともあれ、よく努力した」,いずれにせよ・とにかく・とまれ、(「〜はともあれ」の形で)上の事柄は別にして一応の判断を述べるときに用いる・さておき・ともかく・とにかく,
ともかく,兎も角,「うまくいくかどうか、ともかくやってみよう」交通の便はともかく、閑静でいい」,とにかく・ともかくも、(「〜はともかく」の形で)〜は別として・〜はさておき,
ともかくも,兎も角も,「ともかくも無事でよかった」「家具はともかくも、家は早く決めたい」,,,とにかく・ともかく,
ともすると,ともすると,「ともすると初心を忘れそうになる」,どうかすると・場合によっては・ややもすると・ともすれば,
ともすれば,ともすれば,「ともすれば家にこもりがちになる」,「ともすると」に同じ,
ともども,共共,「親子共共お世話になります」,一緒にあることをするさま・また同じようであるさま・ともに,
ともに,共に(倶に),「父とともに行く」「私も兄もともに健康だ」「雪解けとともに草木が芽吹く」,一緒にあることをするさま・また揃って同じ状態であるさま、あることに伴って別のことが同時に起こるさま,
【とや】
とやかく,兎や角,「とやかく言われる筋合いはない」,なんのかのと・あれこれと,
どやどや,どやどや,「会場からどやどや(と)人が出てくる」,大勢が群れになって騒々しく移動するさま,
【とり】
とりあえず,取り敢えず,「とりあえず母に合格を知らせる」「とりあえずお礼まで」「とりあえず応急処置をして病院へ運ぶ」,他のことは差し置いてまず第一に・なにはさておき、何する間もなく・すぐに,
とりいそぎ,取り急ぎ,「取り急ぎ一筆申し上げます」,手紙文に用いて「急ぎ」を強めていう語,
とりわけ,取り分け,「今年の夏はとりわけ暑い」,とくに・ことに・とりわけて,
どれほど,何れ程,「被害の程度はどれほどですか」「どれほど頑張ってもたかが知れている」,副詞的に用いる。数量や程度などについての疑問を表す・どのくらい・いかほど、限度がわからないほど多い量・また程度の大きさ・どんなにたくさん,
【とろ】
とろとろ,とろとろ,「ソフトクリームがとろとろ(と)溶け出す」「火にかけてとろとろするまでかき混ぜる」「弱火でとろとろ(と)煮込む」「市電がとろとろ(と)走る」「テレビを見ながらとろとろ(と)する」,固形物が溶けて軟かくなるさま・また液体がやや粘り気を持つさま、勢いが弱いさま・ゆっくりと静かに進むさま、眠気をもよおすさま・またちょっとの間浅く眠るさま,
どろどろ,どろどろ,「遠くでドロドロと雷鳴が轟く」,遠くのほうで鳴りわたる雷や大砲などの音,
どろどろ,どろどろ,「どろどろ(と)した溶岩」「どろどろ(と)した業界の裏側」,固形物が溶けて粘液状の流動物になっているさま、欲望や感情などがもつれ合って奥底にわだかまっているさま,
とろり,とろり,「舌の上でとろりと熔ける」「汁がとろりとなるまで煮詰める」「暖かくてついとろりとする」「酔って目をとろりとさせる」,ものが溶けて軟かくなるさま・また液体にやや粘り気があって滑らかなさま、、眠気をもよおすさま・少しまどろむさま・またうっとりするさま,
どろり,どろり,「ペンキがどろりと流れ出る」,液体が濃くて粘り気の強いさま,
とろん,とろん,「とろんとして眠そうだ」,眠気や酒の酔いなどで目つきがぼんやりとして生気がないさま,
どろん,どろん,「どろんとよどんだ沼」「どろんと濁った目」,空気や液体などが重くよどんでいるさま,
【とん】
とん,とん,「舞台でとんと足を打つ」「胸をとんと押す」,物が軽く当たったり物を売ったり突いたりしたときの音やそのさま,
どん,どん,「祝砲がドンと鳴り響く」「肩口をドンと突く」,弾薬などが炸裂するときや太鼓を強く打ったときなどに響く・低くて大きい音、音を立てるほど勢いよく押したり突いたりぶつかったりするさま,
とんだ,とんだ,「とんだ長居を致しました」「とんだ失敗をしでかした」「とんだ心得違いと言うものだ」,連体詞。話し手の判断の範囲を越えていることをさしていう・意外な・思いのほかの、とりかえしのつかない・困った、道理に外れた・よくない,
とんと,とんと,「宿題をとんと忘れた」「何度聞いてもとんとわからない」「とんと姿を見せない」,すっかり・きれいさっぱり、(打ち消しの語を伴って)いっこうに・少しも,
どんと,どんと,「酒がどんと出る」「どんと構える」「どんと来い」,物がたくさんあるさま・どっさり、威勢のよいさま・力強いさま,
とんとん,とんとん,「ドアをトントン(と)ノックする」「はしご段をトントン(と)上る」「縁談がとんとん(と)まとまる」,物を続けざまに軽く叩く音、物事が滞ることなく進むさま,
どんどん,どんどん,「扉を乱暴にドンドン(と)叩く」「花火がドンドン(と)あがる」「仕事がどんどん捗る」「遠慮しないでどんどん相談に来てください」,物を続けざまに強く打ったり大きく慣らしたりする音、物事が勢いよく進行するさま・また物事をためらわないでするさま,
どんぶり,どんぶり,「どんぶり(と)水に飛び込む」,勢いよく水に落ちる音やそのさま,
どんぶりこ,どんぶりこ,「どんぐりころころどんぶりこ」「大きな桃が川上からどんぶりこと流れてきた」,水に音を立てて落ちるさま、重みのある物などが水に浮いたり沈んだりしながら漂うさま・どんぶらこ,
どんより,どんより,「どんより(と)曇った日」「どんより(と)よどんだ沼の水」「どんより(と)した目つき」,空が曇って重苦しく感じられるさま・空気などが濁って不透明なさま、目が濁って生気が感じられないさま,
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