第27話 動詞(む・め)

よみ,漢字,活用,自他,用例,相互,対語,補記,


【むか】

むかいあう,向かい合う,ワ行五段,自動詞,「テーブルを挟んで向かい合う」,相互「むかいあわす・むかいあわせる」,,互いに相手の正面に向く・相対する・むきあう,


むかいあわす,向かい合わす,サ行五段,他動詞,「席を向かい合わす」,相互「むかいあう」,,「むかいあわせる」に同じ,


むかいあわせる,向かい合わせる,サ行下一段,他動詞,「顔を向かい合わせる」,相互「むかいあう」,,互いに正面を向くようにする・向かい合うようにする,


むかう,向かう,ワ行五段,自動詞,「鏡に向かって化粧する」「舞台に向かって右側を上手という」「親に向かって生意気な口をきく」「会場へ向かう」「頂上に向かって歩き出す」「快方に向かう」「冬に向かう」「争議が解決の方向に向かう」「敢然として敵に向かう」,相互「むける」,,ある物や方向を正面に見るように位置する・顔や体をその方向に向ける、相手とする、ある方向をさして動いていく・目的地を目指して進む・状態や時間がそれに近づく、歯向かう,


むかえいれる,迎え入れる,他動詞,「客間に迎え入れる」「転校生をあたたかく迎え入れる」,,,来る人を迎えて中に入れる、仲間として受け入れる,


むかえうつ,迎え撃つ,タ行五段,他動詞,「敵機を迎え撃つ」「背水の陣で迎え撃つ」,,,攻め寄せてくる敵を待ち受けて戦う,


むかえる,迎える,ア行下一段,他動詞,「旧友を駅に迎える」「拍手で迎える」「医者を迎える」「会長に迎える」「養子を迎える」「還暦を迎える」「死を迎える」「正月を迎える」「上司の意を迎える」「敵を迎える」,,,人の来るのを待ち受ける、呼んで来てもらう・呼び寄せる、

招いて仲間や家族に加え入れる、(確実にやってくる)ある時期や段階を目前にする、よしとして受け入れる・ご機嫌をとる、相手の攻撃を待ち構えて防ぐ,


むかしめく,昔めく,カ行五段,自動詞,「昔めいた柄の着物」,,,昔風である・古風な感じである,


むかつく,むかつく,カ行五段,自動詞,「車酔いで胸がムカつく」「話を聞いただけでムカつく」,,,吐き気を催す・ムカムカする、腹が立つ・癪にさわる,



【むき】

むきあう,向き合う,ワ行五段,自動詞,「向き合って一礼する」,,,互いに正面を見て対する・向かい合う,


むきかわる,向き変わる,ラ行五段,自動詞,「こちらに向き変わって挨拶する」,,,向いていた方向を変えて別の方向を向く,


むきだす,剥き出す,サ行五段,他動詞,「歯を剥き出す」「闘志を剥き出して対戦する」,,,隠さずそのまま外に出す・覆っているものを取り除いて露わにする・露出する,


むきなおる,向き直る,ラ行五段,自動詞,「声のしたほうへくるりと向き直る」,,,体を動かして向きを変える,



【むく】

むく,向く,カ行五段,自動詞,「東に向く」「気が向く」「心は故郷に向いている」「若者に向いた仕事」,相互「むける」,,その方向に正面が位置するようにする・対する・面する、その方向や状態に傾く、適する・ふさわしい,

むく,向く,カ行五段,他動詞,「上を向く」「磁石の針は北を向く」,相互「むける」,,その方向に正面が位置するようにする・対する・面する、その方向を指し示す,

むく,剥く,カ行五段,他動詞,「ミカンの皮を剥く」「目を剥く」「歯を剥く」,相互「むける」,,皮や殻など表面や外側を覆っているものを取り去って中身を出す,


むくいる,報いる(酬いる),ア行上一段,自動詞,「恩に報いる」「努力に報いる」「一矢を報いる」,,,受けた事に対してそれに見合う行為を相手に行なう、仕返しをする。むくう。「報」はむくい・かえす・お返し・仕返しする・仕返し・答える、「酬」は主人が客に酒を勧め返す・こたえる・返事する・金品などを贈って謝意を表す・謝礼する・むくいの意。常用読みの「報」に統一,


むくう,報う(酬う),「亡き師の恩に報う」「報われない一生」,,,「むくいる」に同じ,


むくむ,浮腫む,マ行五段,自動詞,「顔がむくむ」,,,体組織に余分な組織液がたまり体の全体または一部分が腫れたようになる,


むくれる,剥れる,ラ行下一段,自動詞,「むくれて答えない」,,,起こってムッとする・ふくれっつらをする,



【むけ】

むけなおす,向け直す,サ行五段,他動詞,「テレビを正面に向け直す」,,,向きを変える,


むける,向ける,カ行下一段,他動詞,「視線を向ける」「背を向ける」「マイクを向ける」「怒りを他人に向ける」「現地へ向けて出発する」「母校に足を向ける」「寄付金を人件費に向ける」「使者を向ける」,相互「むく」,,その方向に正面が位置するようにする・ある方向を向かせる、その方向を目指す、ある目的や用途にそれをあてる・振り当てる・振り向ける、使いとして行かせる・差し向ける,

むける,剥ける,カ行下一段,自動詞,「手の皮が剥ける」,相互「むく」,,表面や外側を覆っている物が取れたりはがれたりして中身が出る,



【むさ】

むさぼる,貪る,ラ行五段,他動詞,「暴利を貪る」「惰眠を貪る」「残飯を貪る野良犬」,,,飽きることなく欲しがる・また際限なくある行為を続ける、ガツガツ食べる,



【むし】

むしかえす,蒸し返す,サ行五段,他動詞,「赤飯を蒸し返す」「議論を蒸し返す」,,,一度蒸したものを再び蒸す、一度解決した事柄を再度問題にする,


むしばむ,蝕む(虫食む),マ行五段,他動詞,「大気汚染が健康を蝕む」「心が蝕まれる」,,,病気などで体や精神を少しずつ損なう,


むしゃぶりつく,むしゃぶりつく,カ行五段,自動詞,「母親にむしゃぶりついて泣く」,,,夢中でかじりつく・すがりついて離れまいとする。「むさぶりつく」の音変化,


むしりとる,毟り取る,ラ行五段,他動詞,「羽をむしりとる」「有り金を全部むしりとられる」,,,引きちぎるようにして取る・また強引に取る,


むしる,毟る,ラ行五段,他動詞,「草をむしる」「羽をむしる」「毛をむしる」「あぶった干鱈をむしって食べる」「金をむしられる」,,,つかんだりつまんだりして引き抜く、肉や魚などの身をほぐす、脅して財産などをすべて奪い取る,



【むす】

むす,生す(産す),サ行五段,自動詞,「苔のむした墓石」,,,生える・生じる。「生」ははえる・おう・むす・芽が出る・生長する・またはやす、「産」はうむ・うまれる・むす・子どもを生む・子が生まれる・造り出す・できる・出来あがる・生ずる。かな書きに統一,

むす,蒸す,サ行五段,他動詞,「密閉された部屋の中が蒸す」「芋を蒸す」「冷めたご飯を蒸す」,,,蒸し暑く感じられる・蒸し蒸しする、湯気を当てて熱を通す・ふかす,


むずかる,憤る,ラ行五段,自動詞,「子どもがむずかる」,,,子供の機嫌が悪く泣いたりすねたりする。「いきどおる」と同字,


むずつく,むずつく,カ行五段,自動詞,「下腹のあたりがムズつく」,,,ムズムズする,


むすばる,結ばる,ラ行五段,自動詞,「ロープが凍って結ばらない」,,,糸や紐などが結んだ状態になる,


むすばれる,結ばれる,ラ行下一段,自動詞,「崩れないように結ばれた荷物」「幼馴染みと結ばれる」,相互「むすぶ」,,結んだ状態にされる・縛られる、人とつながりができる・とくに結婚する,


むすびあわす,結び合わす,サ行五段,他動詞,「二本のロープを結び合わす」,,,「むすびあわせる」に同じ,


むすびあわせる,結び合わせる,サ行下一段,他動詞,「文化を経済と結び合わせて論じる」,,,物と物とを結んで一つにする・また物事を関連づける・むすびあわす,


むすびつく,結び付く,カ行五段,自動詞,「両者が結びつけば強大な勢力になる」「その話は前後が結びつかない」「努力が成功に結びつく」,相互「むすびつける」,,結ばれて一つになる・ある目的などのために一緒になる、関係ができる・関連する・つながる,


むすびつける,結び付ける,カ行下一段,他動詞,「髪にリボンを結びつける」「愛情が二人を結びつける」,相互「むすびつく」,,結んで固定させる・ゆわえつける、密接に関係づける・つながらせる,


むすぶ,結ぶ,バ行五段,他動詞,「髪を結ぶ」「包帯を結ぶ」「印を結ぶ」「口をへの字に結ぶ」「手を結んだり開いたりする」「親交を結ぶ」「縁を結ぶ」「強い勢力と結ぶ」「同盟を結ぶ」「条約を結ぶ」「契りを結ぶ」「本州と四国とを結ぶ橋」「東京と北京とを四時間で結んぶ空路」「ブドウがたわわに結ぶ」「蓮の葉に露が結ぶ」「努力が実を結ぶ」「庵を結ぶ」「話を結ぶ」,相互「むすばれる」,,紐など細長いものを組んでつなぐ・また結び目をつくる、手の指を絡ませて形を作る・仏教で手の指でさまざまな形をつくる、開いたものを閉じる、互いに関係を作る・交わりを緊密にする・同じ考えの者同士が一緒になる・組む・互いに約束する、二つの地点をつなぐ・連絡する、まとめて形をつくる・またまとまって形になる・植物が実を作る・結実する・実る・空中の水分などが固まる・結露する・結果が出る、建物を構える、文章などを終わりにする・締めくくる,



【むせ】

むせかえる,噎せ返る(咽せ返る),ラ行五段,自動詞,「煙を吸い込んでむせ返る」,,,ひどくむせる,


むせびなく,噎び泣く(咽び泣く),カ行五段,自動詞,「むせび泣くような汽笛」,,,息が詰まるほど激しく泣く・声を飲み込むようにして泣く・むせかえる,


むせぶ,噎せぶ(咽せぶ),バ行五段,自動詞,「焚き火の煙にむせぶ」「感涙に咽せぶ」,,,飲食物をのどに詰まらせたり煙を吸い込んだりして息苦しくなる・またそのようになってせき込む・むせる、こみ上げる感情で息が詰まる・また息を詰まらせながら泣く。「噎」はむせぶ・むせる・食物がのどにつかえる、「咽」はむせぶ・むせる・息が詰まる・胸がふさがって声が詰まる意。かな書きに統一,


むせる,噎せる(咽せる),サ行下一段,自動詞,「香水の香りにむせる」「急に水を飲んでむせる」,,,飲食物や煙が気管に入るなどして息苦しくなったり咳き込んだりする・むせぶ,



【むち】

むちうつ,鞭打つ(鞭つ),タ行五段,自動詞,「馬に鞭打つ」「老骨に鞭打つ」,,,鞭で打つ・鞭を当てる、励まし奮い立たせる,



【むつ】

むつみあう,睦み合う,ワ行五段,自動詞,「睦み合った中」,,,互いになれ親しむ・仲よくし合う,


むつむ,むつむ,マ行五段,自動詞,「友と睦む」,,,仲よくする・親しみ合う・むつまじくする・むつぶ,



【むら】

むらがる,群がる(叢がる・簇がる),自動詞,「サインを求めてファンが群がる」「鯉がエサに群がる」,,,たくさんのものが一つ所に寄り集まる。「群」はむれる・同じようなものがたくさん一箇所に集まる、「叢」はあつまる、「簇」はあつまる意。常用の「群」に統一,


むらす,蒸らす,サ行五段,他動詞,「ふたを取る前によく蒸らす」,相互「むれる」,,炊き上がったご飯や料理がよく蒸れるようにする,



【むれ】

むれとぶ,群れ飛ぶ,バ行五段,自動詞,「魚群の上を海鳥が群れ飛ぶ」,,,鳥などが群がって飛ぶ,


むれる,群れる,ラ行下一段,自動詞,「野犬が群れる」「広場に若者が群れる」,,,一箇所に多く集まる・群れをなす・むらがる,

むれる,蒸れる,ラ行下一段,自動詞,「靴を履きっぱなしで足が蒸れる」「ご飯が蒸れる」,相互「むらす」,,風通しが悪く熱気がこもる、飯などに十分熱や湯気がとおって柔らかく出来あがる,







【めあ】

めあわす,娶す(妻す・妻合わす),サ行五段,他動詞,「義妹を親友に娶す」,,,「めあわせる」に同じ,


めあわせる,娶せる(妻せる・妻合わせる),サ行下一段,他動詞,「娘を娶せる」,,,妻として添わせる・嫁入させる。「娶」はめあわせる・めとる・自分の妻とする・妻として添わせる、「妻」はめあわす・他人の妻とする・嫁がせる意。「めとる」を「娶る」と書くなら「娶せる」と書く,



【めい】

めいうつ,銘打つ,タ行五段,自動詞,「本邦初公開と銘打つ」,,,特別に名目を掲げる・称する,


めいじる,命じる,ザ行上一段,他動詞,「本社勤務を命じする」,,,「めいずる」の音変化,

めいじる,銘じる,ザ行上一段,自動詞,「肝に銘じる」,,,「めいずる」の音変化,


めいする,瞑する,サ行変格活用,他動詞,「瞑して思索にふける」「以て瞑すべし」,,,目をとじる・目をつぶる・また眠る、心安らかに死ぬ・往生する,


めいずる,命ずる,サ行変格活用,他動詞,「退場を命じる」「課長を命ずる」「海南丸と命ずる」,,,言いつける・命令する、役職などに任じる・任命する、名前をつける・命名する,

めいずる,銘ずる,サ行変格活用,自動詞,「刀身に銘ずる」「肝に銘ずる」,,,書きつける・金石などに刻みつける、心に深く刻みつける,


めいる,滅入る,ラ行五段,自動詞,「雨続きで気が滅入る」,,,元気がなくなり暗い気持ちになる,



【めか】

めがける,目掛ける,カ行下一段,他動詞,「的を目がけて弓を射る」,,,目標にする・めざす,


めかしこむ,粧し込む,マ行五段,自動詞,「めかし込んで劇場に出かける」,,,身なりを飾り立てる・入念におしゃれをする,


めかす,粧す,サ行五段,自動詞,「めかしてデートに行く」「いやにめかしているね」,,,身なりを飾り立てる・おしゃれをする・非難やからかいの気持ちで言うことが多い,

めかす,めかす,サ行五段,他動詞,「冗談めかす」「親切めかす」「秘密めかす」,,,補助動詞。そのように見せかける・そのようにする・それらしく振る舞うなどの意,



【めく】

めく,めく,カ行五段,自動詞,「春めく」「ほのめく」「今さらめく」「ざわめく」,,,補助動詞。そのような状態になる・それに似た様子を示す意,


めぐまれる,恵まれる,ラ行下一段,自動詞,「天候に恵まれる」「弁舌の才に恵まれる」「子宝に恵まれる」「恵まれた体格」,相互「めぐむ」,,よい機会や境遇や才能などが運良く与えられる,


めぐむ,芽ぐむ(萌む),マ行五段,自動詞,「木々が芽ぐむ春」,,,目が出始める・芽吹く,

めぐむ,恵む(恤む),マ行五段,他動詞,「困っている人に金を恵む」,相互「めぐまれる」,,気の毒に思って金品を与える・施し与える。「恵」は恩を施す・情けをかける・あわれむ・慈しむ・与える・あわれに思って金品を与える、「恤」は救う・金品を与えて救う意。常用の「恵」に統一,


めぐらす,巡らす(回らす・廻らす),サ行五段,他動詞,「垣根を家の周りに巡らす」「きびすを巡らす」「頭を巡らす」「思いを巡らす」「謀を巡らす」,相互「めぐる」,,周りを囲ませる、回転させる・まわす、あれこれと心を働かせる。「巡」はめぐる・まわり歩く・見まわる・巡察・巡視、「回」はまわす・めぐらす・ぐるぐるまわす・向きを変える・囲いを設ける、「廻」はまわす・めぐらす意。常用読みの「巡」に統一,


めぐりあう,巡り会う(巡り合う),ワ行五段,自動詞,「生き別れた親子が巡り会う」「幸運に巡り合う」,相互「めぐりあわせる」,,めぐりめぐって出あう・別れ別れになっていた相手や長く求めていたものに出あう,


めぐりあわせる,巡り会わせる(巡り合わせる),サ行下一段,自動詞,「不思議な運命に巡り合わせる」,相互「めぐりあう」,,自然にまた偶然にその状態に出あう,


めくる,捲る,ラ行五段,他動詞,「布団をめくる」「本のページをめくる」,,,覆っているものをはがす、上に重なっているものをはがすように上げる。「まくる」と同字,


めぐる,巡る(回る・廻る),ラ行五段,自動詞,「春がまた巡ってくる」「巡る月日」,,,まわって再びもとに返る,

めぐる,巡る(回る・廻る),ラ行五段,他動詞,「池を巡る」「城の周りを堀が巡る」「諸国を巡る」「環境問題を巡って話し合う」「一人の女性を巡って争う」,相互「めぐらす」,,周囲をまわる・周囲に沿って進む、周囲を取り囲む・取り巻く、あちこちまわり歩く・巡回する・ある事柄を中心としてそのことに関連する。「巡」はめぐる・まわり歩く・見まわる・巡察・巡視、「回」はまわる・めぐる・ぐるぐるまわる・ひとまわりする・経めぐる・あちこちまわる・取り巻く・囲む・向きが変わる、「廻」はまわる・めぐる意。常用読みの「巡」に統一,


めくるめく,目眩く,カ行五段,自動詞,「めくるめく心地がする」,,,目がくらむ・めまいがする,


めくれる,捲れる,ラ行下一段,自動詞,「シーツがめくれている」,,,めくったようになる・まくれる。「まくれる」と同字,



【めけ】

めげる,めげる,ガ行下一段,自動詞,「逆境にもめげず頑張る」「ヘマをやらかしてすっかりめげる」,,,気力が失われる・負ける・ひるむ,



【めさ】

めざす,目指す(目差す),サ行五段,他動詞,「登頂を目指して進む」「年内完成を目指す」,,,到達や達成の目標とする,

めざす,芽差す,サ行五段,自動詞,「柳が芽差す」,,,芽が出る・芽吹く,


めざます,目覚ます,サ行五段,他動詞,「体を揺すって目覚ます」「野生を目覚ます」,相互「めざめる」,,目覚めるようにする、感情や知覚や本能などを呼び起こす,


めざめる,目覚める,マ行下一段,自動詞,「朝早く目覚める」「仕事への意欲に目覚める」「性に目覚める」「悪から目覚める」「現実に目覚める」,相互「めざます」,,眠りから覚める・目が覚める、感情や本能などひそんでいたものが働き出す、迷いが消え去って本心に立ち返る,


めされる,召される,ラ行下一段,他動詞,「ご油断召されるな」,,,「する」の尊敬語・なさる,


めされる,召される,ラ行下一段,他動詞,「お覚悟召されよ」「お着物を召される」「お風邪を召される」,,,「召す」の尊敬語,



【めし】

めしあがる,召し上がる,ラ行五段,他動詞,「何を召し上がりますか」,,,「食べる・飲む」の尊敬語,


めしあげる,召し上げる,ガ行下一段,他動詞,「領地を召し上げる」,,,官府や主君が所有物を取り上げる,


めしかえる,召し替える,ア行下一段,他動詞,「装束を召し替える」,,,貴人が衣服を着替えたり乗り物を乗り換えたりする,


めしかかえる,召し抱える,ア行下一段,他動詞,「高禄で召し抱える」,,,雇って家来にする,


めしだす,召し出す,サ行五段,他動詞,「お上に召し出される」,,,貴人や主君が目下の者や家来を呼び出す,


めしつかう,召し使う,ワ行五段,他動詞,「使用人を召し使う」,,,人を召し出して雑用のために使う,


めしつれる,召し連れる,ラ行下一段,他動詞,「側近を召し連れる」,,,目下の人や家来を一緒に連れていく・従える,


めしとる,召し捕る(召し取る),ラ行五段,他動詞,「盗賊を召し捕る」,,,官命にわり罪人などを捕まえる・逮捕する,


めしよせる,召し寄せる,サ行下一段,他動詞,「重臣を召し寄せる」,,,貴人や目上の人が下位の人を呼び寄せる,



【めす】

めす,召す,サ行五段,自動詞,「神に召される」,,,「人を呼び寄せる・招く・取り寄せる・呼び出して任ずる」などの尊敬語,

めす,召す,サ行五段,自動詞,「お酒をたくさん召しておられる」「和服を召していらっしゃる」「花を召しませ」「車にお召しになる」「お風邪を召す」「お年を召した方」「お気に召しましたか」「お腹を召す」,,,「お取り寄せになる」意から身に取り込む・身につける・また体に関連する動作をいう・「食う・飲む・着る・履く・買う・乗る」などの尊敬語、「(風邪を)ひく」「(風呂に)入る」「(年を)とる」などの意の尊敬語、広く「する」の尊敬語・なさる,



【めた】

めだつ,目立つ,タ行五段,自動詞,「目立って上達する」「目立たない存在」「目立つ色」,,,とりわけ人目を引く・際立って見える,

めだつ,芽立つ,タ行五段,自動詞,「木々が一斉に芽立つ」,,,草木の芽が出る,



【めつ】

めっする,滅する,サ行変格活用,自動詞,「形あるものは必ず滅する」,,,ほろびる・なくなる・消える,

めっする,滅する,サ行変格活用,他動詞,「私心を滅する」,,,ほろぼす・なくす・消す,



【めて】

めでる,愛でる,ダ行下一段,他動詞,「月を愛でる」「小鳥を愛でる」「勇気に愛でてその行動を許す」,,,美しさを味わい感動する、慈しみ愛する・かわいがる、感心する・ほめる,



【めと】

めとる,娶る(妻取る),ラ行五段,他動詞,「妻を娶る」,,,妻として迎える,



【めな】

めなれる,目慣れる(目馴れる),ラ行下一段,自動詞,「目慣れた看板」,,,いつも見ていて目に慣れる・見慣れる,



【めは】

めばえる,芽生える,ア行下一段,自動詞,「草木が芽生える」「愛情が芽生える」,,,芽が出始める、物事が起こり始める・きざす,



【めふ】

めぶく,芽吹く,カ行五段,自動詞,「森の木が一斉に芽吹く」,,,樹木が芽を出す,



【めも】

めもる,目盛る,ラ行五段,他動詞,「ミリ単位で目盛る」,,,目盛りを付ける,

めもる,メモる,ラ行五段,他動詞,「要点をメモる」,,,メモをする・メモをとる,



【めり】

めりこむ,減り込む,マ行五段,自動詞,「足が泥にめり込む」「パンチが腹にめり込む」,,,押されるなどしてはまり込む・また重みなどで沈むようにへこむ。「へりこむ」と同字,



【めん】

めんくらう,面食らう(面喰らう),ワ行五段,自動詞,「不意の指名にすっかり面喰らう」,,,突然のことに驚きとまどう・まごつく,


めんじる,免じる,ザ行上一段,他動詞,「職を免じる」,,,「めんずる」の音変化,


めんする,面する,サ行変格活用,自動詞,「表通りに面する」「日本海に面する地域」,,,向く・向き合って接する・対する,


めんずる,免ずる,サ行変格活用,他動詞,「罪を免ずる」「学費を免ずる」「官を免ずる」「業績に免じて許しましょう」,,,許す・許して負担や義務などを除く・免除する、職をやめさせる・職を解く、(「〜に免じて」の形で)罪や過失を本人の功労や事情また関係者の面目やとりなしなどによって許す・大目に見る,



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