第46話 形容動詞(ま〜わ)
よみ,漢字,活用,用例,対語,補記,
【まあ】
まあまあ,まあまあ,な,「まあまあな出来」「客の入りはまあまあだ」,,十分ではないが一応は満足できるさま,
【まい】
まいちもんじ,真一文字,な,「真一文字に口を結ぶ」「真一文字に突き進む」,,一の字のようにまっすぐなさま、脇目も振らないさま,
【まえ】
まえどおり,前通り,な,「前通りの顔ぶれ」「費用は前通り割り勘で行こう」,,これまでと同じ状態であるさま,
【まか】
まかせ,任せ,な,「力任せ」「人任せ」,,補助形容動詞。名詞に付いてそのものに任せきりであることを表す,
【まけ】
まけぎらい,負け嫌い,な,「負け嫌いな(の)性分」,,「まけずぎらい」に同じ,
まけずぎらい,負けず嫌い,な,「負けず嫌いな(の)人」,,他人に負けることを嫌う勝ち気な異質であるさま・まけぎらい。「負け嫌い・負けじ魂」などの混同か,
【まこ】
まことしやか,真しやか(実しやか),な,「まことしやかに作り話をする」,,いかにも本当らしく見せるさま,
【まし】
まし,増し,な,「もう少しましな案はないか」「これでもないよりましだ」,,どちらかといえば他よりすぐれているさま・まさっているさま。かな書きに統一,
まじ,まじ,な,「まじな話」,,「まじめ」の略,
ましかく真四角,な,「紙を真四角に切る」「真四角な板」,,正方形であるさま,
まじめ,真面目,な,「まじめな顔」「まじめに話をする」「まじめな人柄」「まじめに暮らす」,,ウソやいいかげんなところがなく真剣であるさま・本気であるさま、真心のあるさま・誠実であるさま,
ましょうじき,真正直,な,「真正直な性格」「真正直に答える」,,少しもウソのないさま・本当に正直なさま・まっしょうじき,
【ませ】
まぜこぜ,まぜこぜ,な,「まぜこぜに本を並べる」「話をまぜこぜにするな」,,いろいろな種類のものを無秩序に取りまぜるさま・ごちゃまぜ,
【また】
まだ,未だ,な,「食事のまだな人は早く済ませなさい」,,その時点までに実現していないさま。「いまだ」に同じ,
まだら,斑,な,「黒と白のまだらな猫」,,千賀つた色が所々にまじっていたり色に濃淡があったりするさま・ぶち。「むら」と同字,
【まち】
まぢか,間近,な,「駅に間近な住居」「正月が間近に迫る」,相互「まどお」,間近いさま,
まちまち,区区,な,「まちまちな(の)服装」「各人がまちまちに意見を述べる」,,物事や意見などがそれぞれ異なっているさま、さまざま,
【まつ】
まっか,真っ赤,な,「真っ赤な花」「西の空が真っ赤だ」「真っ赤になって怒る」「目を真っ赤にする」「真っ赤な偽物」,,非常に赤いさま・充血して赤いさま、全くそうであるさま・まるっきり,
まっくら,真っ暗,な,「真っ暗な夜道」「停電で街が真っ暗になる」「お先真っ暗」,,まったく暗いさま、全く見通しが立たず希望のないさま,
まっくらやみ,真っ暗闇,な,「真っ暗闇な(の)地下道」,,全くの暗闇であるさま,
まっくろ,真っ黒,な,「真っ黒な(の)髪」「海水浴帰りの真っ黒な顔」「垢じみた真っ黒な(の)手」,,純粋に黒いさま、日焼けや雪焼けなどで肌が黒いさま、汚れて黒ずんでいるさま,
まっくろけ,真っ黒け,な,「焦げて真っ黒けな(の)サンマ」,,非常に黒いさま,
まっさお,j真っ青,な,「真っ青な湖」「ショックで真っ青になる」,,純粋に青いさま、血の気が引いて顔色が悪いさま・青ざめるさま,
まっさかさま,真っ逆様,な,「頭から真っ逆様に落ちる」,,全くさかさまであるさま,
まっさかり,真っ盛り,な,「桜の花の真っ盛りな(の)時分」「夏の真っ盛り」,,今がちょうど盛りであるさま,
まっさき,真っ先,な,「真っ先に駆けつける」,,いちばん初めであるさま,
まっさら,真っ新,な,「真っさらな(の)背中」,,全く新しい様・まだ全然使っていないさま,
まっしょうじき,真っ正直,な,「真っ正直な生き方」,,「ましょうじき」に同じ,
まっしろ,真っ白,な,「真っ白な雲」,,純粋に白いさま・純白,
まっすぐ,真っ直ぐ,な,「真っ直ぐな(の)線」「真っ直ぐ歩く」「家へ真っ直ぐ帰る」「真っ直ぐな性格」,,少しも曲がることのないさま、寄り道などしないで直接にも目的に向かうさま、隠し立てのないさま・正直,
まったいら,真っ平ら,な,「波一つなく真っ平らな海面」,,全く平らなさま,
まっとう,全う,な,「全うな人生」「全うなやり方」,,まともなさま・まじめなさま。「真っ当」とも当てて書く,
まっぱだか,真っ裸,な,「真っ裸な(の)子ども」「真っ裸で泳ぐ」,,体に何もまとっていないさま・まるはだか・すっぱだか,
まっぴら,真っ平,な,「真っ平許されい」「同情は真っ平だ」,,ただひたすらに願うさま・ひとえに、全く嫌だ・絶対にしたくない,
【まと】
まどお,間遠,な,「いつしか行き来も間遠になった」,対語「まぢか」,間隔が時間的または空間的に離れているさま,
まどか,円か,な,「円かな月」,,まるいさま,
まとはずれ,的外れ,な,「的外れな返答」「その非難は的外れだ」,,大事な点を外しているさま・見当違いなさま,
まとも,正面(真面),な,「まともに風を受ける」「まともに相手の顔を見る」「まともに戦ってはとても勝てない」「まともな人間になりたい」「これはまともな金だ」,,まっすぐ向かい合うさま・正しく向かい合うさま・真正面、策略や駆け引きをしないさま、まじめなさま・正当であるさま,
【まぬ】
まぬけ,間抜け,な,「マヌケな人」「あのマヌケめ」「マヌケな答えをする」,,愚かなさま・人をののしるときにも用いる、見当外れなさま・手抜かりのあるさま,
【まは】
まばら,疎ら,な,「人通りもまばらな住宅街」,,物が少なくて間がすいているさま・すきまのあいているさま,
【まふ】
まぶか,目深,な,「パナマ帽を目深にかぶる」,,目が隠れるほど帽子などを深くかぶるさま・めぶか,
【まめ】
まめ,忠実(実),な,「まめに帳簿をつける」「若いのにまめな人だ」「筆まめ」「まめで暮らしております」「まめなのが何より」,,労苦をいとわず物事に励むさま・勤勉、体の丈夫なさま・健康・達者。「忠実」は「ちゅうじつ」と同字、「実」は「じつ」と同字,
まめやか,忠実やか,な,「まめやかに立ち働く」「まめやかに差配する」,,まじめなさま・心がこもっているさま・また注意が行き届いているさま,
【まる】
まるぽちゃ,丸ぽちゃ,な,「丸ぽちゃな(の)顔」,,顔が丸く肉づいて愛嬌があるさま,
【まれ】
まれ,稀(希),な,「ここでは雪は稀だ」「類稀な美人」,,,実現や存在することが非常に少ないさま・また数少なくて珍しいさま。「稀」はまばら・もと稲がまばらなこと・少ない・稀少・めったにない・薄い、「希」は少ない・うとい・まどう意。本来「稀」が正しい,
【まろ】
まろやか,円やか,な,「まろやかな山容」「コクのあるまろやかな酒」,,形がまるいさま・丸々としているさま、口当たりが柔らかいさま・味が穏やかであるさま,
【まん】
まんまる,真ん丸(真ん円),な,「真ん丸なお月さま」,,完全にまるいさま・ひずみやゆがみのない円形または球形,
まんまん,満満,と・たる,「満満と水をたたえたダム」「満満たる自信」,,満ちあふれているさま・満ち満ちているさま,
まんまん,慢慢,と・たる,「慢慢と広がる湖」「慢慢たる大海」,,広々と果てしないさま,
【みい】
みいはあ,ミーハー,な,「ミーハーな発想」「ミーハー向けの商品」,,軽薄なまた流行に左右されやすいさま,
【みえ】
みえっぱり,見栄っ張り,な,「見栄っ張りな(の)やつ」,,見栄を張るさま・見栄坊,
みえぼう,見栄坊,な,「見栄坊な男」,,見栄を張るさま・見栄っ張り,
みえみえ,見え見え,な,「見え見えな(の)手」,,本心や意図が見え透いているさま,
【みか】
みがって,身勝手,な,「身勝手な言い分」「身勝手に行動する」,,他人のことを考えず自分の都合や利益だけを考えて行動するさま・わがまま,
みがる,身軽,な,「身軽に川を飛び越える」「身軽な格好」「会長を辞して身軽になる」「出産して身軽になる」,,動作が軽快であるさま、衣服や荷物などに余分がないさま、責任や職務などから離れて気楽であるさま、妊婦が出産して見が軽くなるさま,
【みき】
みぎれい,身綺麗,な,「身綺麗な人」「いつも身綺麗にしている」,,身のまわりや身につけているものが清潔でさっぱりとしているさま,
【みこ】
みごと,見事(美事),な,「バラが見事に咲く」「見事な床柱」「予想が見事に的中した」「見事な腕前」「ものの見事に失敗した」「見事な負けぶりだ」,,素晴らしいさま・立派なさま、巧みなさま・鮮やか、完全であるさま・すっかり,
【みし】
みじかめ,短め,な,「短めな(の)髪」,対語「ながめ」,いくらか短いさま・普通より短いさま,
みじめ,惨め,な,「惨めな暮らし」「惨めに負ける」,,かわいそうで見るに忍びない・痛々しいさま,
みしらず,身知らず,な,「身知らずな(の)望み」「身知らずな無茶をする」,,自分の身分や能力を考えないさま・身のほど知らず、体を大切にしないさま,
【みた】
みだら,淫ら(猥ら),な,「淫らな関係」,,,性に関してふまじめでだらしのないさま・淫猥。「淫」は男女関係の不純や過度なさま・よこしま・みちにはずれている・だらしがない・ふしだら、「猥」はいやしい・けがらわしい・男女関係のだらしない意,
【みち】
みぢか,身近,な,「愛読書をいつも身近に置く」「危険が身近に迫る」「身近な問題を取り上げる」,,自分の体の近くであるさま・身辺、自分と深い関係にあるさま,
みちはずれ,道外れ,な,「道外れな(の)振る舞い」,,道筋から外れるさま、物事の道理に外れるさま,
【みつ】
みつ,密,な,「人口が密だ」「網の目を蜜にする」,対語「そ」,すきまがないさま・ぎっしりと詰まっているさま,
みつ,密,な,「密な間柄」「連絡を密にする」「密な計画」「密に調べ上げる」「謀は密なるをもってよしとす」,,関係が深いさま・親しいさま、きめ細かいさま・細部に渡って行き届いているさま・綿密、こっそりと人に知られないよにするさま・ひそか・秘密,
【みの】
みのほどしらず,身の程知らず,な,「身のほど知らずな(の)要求」,,自分の身分や能力などの程度をわきまえないさま,
【みみ】
みみざわり,耳障り,な,「耳障りな音」,,聞いて気に障ったり不快に感じたりするさま,
みみより,耳寄り,な,「耳寄りな(の)話」,,聞く値打ちのあるさま、聞いて好ましい内容であるさま,
【みや】
みゃくみゃく,脈脈,と・たる,「民族の伝統が脈脈と息づいている」,,長く続いて絶えないさま・また力強く活動を続けているさま,
みやび,雅び,な,「衣装に雅びを競う」「雅びな祭事」,対語「俚び(さとび)」,上品で優美なさま・風雅・優雅。元々「雅ぶ」の連用形なので「び」を送るが、今は「雅」だけでも可,
みやびやか,雅びやか,な,「雅びやかな舞」,,上品で優美なさま・風雅なさま,
【みよ】
みょう,妙,な,「演技の妙」「自然の妙」「言い得て妙だ」「妙な事件」「夜中に妙な音がする」「妙に憎めない人」,,いうにいわれぬほどすぐれているさま・きわめてよいさま、不思議なさま・奇妙なさま,
みょうちきりん,妙ちきりん,な,「妙ちきりんな服装」「妙ちきりんな話だ」,,普通では考えられない不思議なさま・奇妙なさま・へんてこりん・ほんちくりん・みょうちき,
【むか】
むかしかたぎ,昔気質,な,「昔気質な(の)職人」,,古くから伝わるものを頑固に守り通そうとする気風であるさま,
むかしふう,昔風,な,「昔風な(の)着物」,,昔を思わせる様子・また古い様式なさま・古風・昔流,
むかんがえ,無考え,な,「無考えな(の)行動」,,深い考えや思慮のないさま,
【むく】
むくち,無口,な,「無口な(の)青年」,,口数が少ないさま・おしゃべりでないさま・寡黙,
【むこ】
むこうざま,向こう様,な,「向こうざまに褒め立てる」,,面と向かうさま・向かいざま,
むこうみず,向こう見ず,な,「向こう見ずな発言」,,将来のことを考えずに行動するさま,
【むた】
むだ,無駄(徒),な,「ムダな金を使う」「時間をムダにする」,,役に立たないさま・それをしただけの甲斐がないさま・無益,
【むつ】
むつまやか,睦まやか,な,「睦まやかに語り合う」,,仲むつまじいさま,
【むて】
むて,無手,な,「暴漢と無手で立ち合う」「交渉に無手で臨む」,,手に何も持たずに物事に当たるさま、方策や技術などを持たずに物事に当たるさま,
【なむ】
むなだか,胸高,な,「胸高に帯を締める」,,帯などを胸のあたりに高く締めるさま,
【むや】
むやみ,無闇(無暗),な,「無闇な約束はしないほうがよい」「無闇に金がかかる」,,結果や是非を考えないでいちずに物事をするさま、物事の状態が度を超えて甚だしいさま・ひどい,
むやみやたら,無闇矢鱈,な,「むやみやたらに練習しても効果がない」,,「むやみ」を強めて言う語,
【むら】
むら,斑,な,「ムラなく塗る」「染め上がりにムラな部分ができた」「製品の出来にムラがある」「ムラな天候に予定が狂う」「ムラな性格」,,色の濃淡や物事の厚薄などがあって一様でないさま・まだら、物事が揃わないさま・一定していないさま、気が変わりやすいさま,
むらき,斑気,な,「斑気な性格」,,気分が変わりやすいさま,
【めい】
めいっぱい,目一杯,な,「目いっぱいまで詰め込む」「目いっぱいな(の)サービス」,,秤の目盛りいっぱいであるさま・転じて限度いっぱいであるさま,
【めさ】
めざわり,目障り,な,「目障りな建物」「いちいち目障りなやつだ」,,物を見るのにじゃまになるさま、見て不快であるさま,
【めた】
めためた,めためた,な,「エラー続出でメタメタに負ける」,,程度を越えて甚だしいさま・めちゃめちゃ,
【めち】
めちゃ,滅茶(目茶),な,「めちゃを言う」「めちゃな方法」「計画がめちゃになる」,,「めちゃくちゃ」に同じ,
めちゃくちゃ,滅茶苦茶,な,「滅茶苦茶なストーリー」「めちゃくちゃな値段」「せっかくの集まりをめちゃくちゃにする」「書類の順序がめちゃくちゃだ」,,まったく筋道が通らないさま・度外れなさま・めちゃめちゃ、どうにもならないほどに壊れたり混乱したりするさま・めちゃめちゃ,
めちゃめちゃ,滅茶滅茶,な,「言うことなすことめちゃめちゃだ」「ガラスがめちゃめちゃに割れる」,,「めちゃくちゃ」に同じ,
【めつ】
めっそう,滅相,な,「滅相なことを言うものではない」,,あるはずのないさま・とんでもないさま,
めった,滅多,な,「めったなことを言って怒らせてはまずい」「めったなことでは驚かない」「めったに外出しない」「めったに姿を見せない」,,思慮の浅いさま・軽率であるさま、ごく当たり前であるさま・並大抵、(多く打ち消しの語を伴って)まれにしかしないさま・まれにしか起こらないさま,
めったやたら,滅多矢鱈,な,「めったやたらに書きまくる」,,考えもなく手当たり次第に何かをしたり数量や度合いなどがむやみに多かったりするさま・むやみやたら,
【めろ】
めろめろ,めろめろ,な,「恋人の前ではメロメロになる」,,しまりがなくなるさま・自制力や抵抗力などを失うさま,
【めん】
めんめん,綿綿,と・たる,「思いのたけを綿綿とつづる」,,長く続いて絶えないさま,
【もう】
もうぜん,猛然,と・たる,「猛然と駆け出す」,,勢いの激しいさま,
もうもう,濛濛(朦朦),と・たる,「濛濛と砂埃をまき上げる」,,霧や煙や埃などが立ち込めるさま,
【もく】
もくぜん,黙然,と・たる,「黙然と座っている」,,口をつぐんでいるさま・もくねん,
もくもく,黙黙,と・たる,「黙黙と筆を走らせる」,,黙って一つの事をし続けるさま,
【もし】
もじゃもじゃ,もじゃもじゃ,な,「風でもじゃもじゃな(の)髪」,,乱雑にたくさん生えているさま,
【もつ】
もってのほか,以ての外,な,「もってのほかな(の)振る舞い」,,とんでもないさま・けしからぬさま,
もってこい,持って来い,な,「スポーツには持ってこいな季節」,,最も適しているさま・打ってつけ,
もっとも,尤も,な,「もっともな言い分」「嫌がるのももっともなことだ」,,道理に適っているさま・なるほどその通りだと思わるさま・当然,
もっともしごく,尤も至極,な,「もっとも至極な理由」,,まったく道理に適っていてうなずけるさま・尤も千万,
もっともせんばん,尤も千万,な,「そう思うのももっとも千万だ」,,「もっともしごく」に同じ,
【もて】
もてもて,持て持て,な,「モテモテな(の)人気歌手」,,大変人気があるさま,
【もと】
もとどおり,元通り,な,「元通りな姿」,,以前と同じ形や状態であるさま,
もともと,元元,な,「フラレて元元だ」「失敗して元元だ」,,行動を起こす前と変わらないさま・損にも特にもならないさま,
【もの】
ものいり,物入り,な,「今月は物入りなことが多い」,,費用のかかるさま,
ものぐさ,懶(物臭),な,「物臭をする」「物臭な態度」,,面倒がるさま・無精,
ものしずか,物静か,な,「物静かな住宅地」「物静かな性格」,,ひっそりとしているさま・静かなさま、言動が落ち着いて穏やかなさま,
ものしりがお,物知り顔,な,「物知り顔に語って聞かせる」,,いかにも物事を知っているような顔つきやそのさま,
ものずき,物好き,(物数奇),な,「寒中水泳とは物好きな人だ」,,変わったことを好むさま・好奇心が強く普通と違ったことを好むさま,
ものほしそう,物欲しそう,な,「物欲しそうに立っている少年」,,いかにも欲しそうなさま・いかにももらいたそうなさま・ものほしげ,
ものやわらか,物柔らか,な,「物柔らかに話す」「物柔らかな応対」,,態度や言葉にやわらかみがあり穏やかなさま,
【もり】
もりだくさん,盛り沢山,な,「盛りだくさんな(の)ご馳走」「盛りだくさんな(の)プログラム」,,分量が多いさま・内容が豊富なさま,
【もん】
もんくなし,文句無し,な,「文句なしな出来」「文句なしにおいしい」,,苦情を言う余地のないさま,
もんもん,悶悶,と・たる,「悶悶として夜を明かす」,,悩み苦しむさま,
【や】
や,嫌(厭),な,「顔を見るのもヤな奴」「手伝うなんてヤなこった」「やだ、食べたくない」,,「いや」の音変化,
【やく】
やくざ,やくざ,な,「やくざに暮らす」「やくざな機械」「やくざ仕事」,,役に立たないさま・価値のないさま,
【やけ】
やけっぱち,自棄っぱち,な,「絶望してやけっぱちになる」,,「やけ」を強めていう語,
【やさ】
やさがた,優形,な,「優形な(の)人」,,姿形が美しいさま・上品にすらりと痩せているさま,
【やす】
やすあがり,安上がり,な,「安上がりな(の)気晴らし」,,安い値段で出来あがるさま・費用が安く済むさま,
やすで,安手,な,「安手な(の)生地」「安手な(の)三文小説」,,安っぽいさま・粗末で低級なさま,
やすめ,安め(安目),な,「安目に見積もる」,対語「たかめ」,値段が比較的安いさま,
やすらか,安らか,な,「安らかな旅路を祈る」「安らかな眠りにつく」,,穏やかで終わったことのないさま・平安なさま、何の心配も悩みもないさま,
【やせ】
やせぎす,痩せぎす,な,「痩せぎすな体」,,体が痩せて骨張っているさま,
やせっぽち,痩せっぽち,な,「痩せっぽちな男」,,ひどく痩せているさまを嘲っていう語,
【やた】
やたら,矢鱈,な,「やたらに買い込む」「やたらなことを言うもんじゃない」,,根拠や節度がないさま・筋が通らないさま・めちゃくちゃ・むやみ,
【やつ】
やつぎばや,矢継ぎ早,な,「矢継ぎ早に質問する」,,続けざまに早く行なうさま,
【やふ】
やぶさか,吝か,な,「協力するにやぶさかではない」,,(「〜にやぶさかでない」の形で)〜する努力を惜しまない・喜んで〜する,
【やほ】
やぼ,野暮,な,「ヤボを言わずに金を貸してやれ」「聞くだけヤボだ」「ヤボな格好をする」,対語「いき」,人情の機微に通じないさま・わからず屋で融通のきかないさま・無粋、言動や趣味などが洗練されていないさま・無風流なさま・無骨。「野暮」は当て字,
【やみ】
やみくも,闇雲,な,「闇雲に突っ走る」,,先の見通しもなく無闇に事をするさま,
【やり】
やりっぱなし,遣りっ放し,な,「仕事をやりっ放しにして出かける」,,物事をしかけたままであとの始末をせずに捨てておくさま,
【やわ】
やわ,柔,な,「柔な作りの門扉」「柔な精神」,,やわらかいさま・こわれやすいさま・またひ弱なさま,
やわらか,柔らか(軟らか),な,「柔らかな餅」「柔らかな手触り」「柔らかな布団」「柔らかな体」「柔らかな日差し」「柔らかな言い方」「柔らかな話」「若い人の柔らかな考え方」,,ふっくらとして堅くないさま・またしなやかなさま、穏やかなさま・柔和なさま、堅苦しくないさま・融通がきくさま。「柔」はやわらか・やわらかい・しなやか・弱い・弱々しい・もろい・おだやか・やさしい、「軟」はやわらかい・やわらか・堅くない・強くない・しなやか・やさしい・穏やか・柔順・堅苦しくない。形容動詞は「柔」に統一,
【やん】
やんちゃ,やんちゃ,な,「やんちゃな年頃」「やんちゃ盛り」,,子どもがだだをこねたりいたずらしたりするさま,
【ゆう】
ゆう,尤,なり,「正宗は刀剣の尤なるものだ」,,(「ゆうなるもの」の形で)とくに優れているさま,
ゆうぜん,油然,な,「油然として詩情が湧く」,,盛んにわき起こる・また心に浮かぶさま,
ゆうぜん,悠然,な,「悠然と立ち去る」「悠然たる態度」,,物事に動ぜずゆったりと落ち着いているさま・ゆうゆう,
ゆうゆう,悒悒,と・たる,「悒悒たる心中」,,気がふさいで晴れないさま・怏怏,
ゆうゆう,悠悠,と・たる,「悠悠たる大空」「悠悠たる時の流れ」「老後を悠悠と暮らす」「悠悠たる面持ち」「悠悠と間に合う」,,はるかに遠いさま・限りなく続くさま、ゆったりと落ち着いたさま、十分に余裕のあるさま,
ゆうゆうかんかん,悠悠閑閑,と・たる,「悠悠閑閑と毎日を過ごす」,,ゆったりと落ち着いているさま・のんきに構えるさま,
【ゆき】
ゆきすぎ,行き過ぎ,な,「そんなに行っては行き過ぎだ」「行き過ぎな(の)行為」,,目的の所よりも先へ行くさま、度を超えて物事をするさま。いきすぎ,
【ゆた】
ゆたか,豊か,な,「黒髪の豊かな女性」「緑豊かな森」「才能の豊かな画家」「国際色豊かなマラソン大会」「豊かな家に育つ」「豊かな生活」「給料日後で懐が豊かだ」「豊かな心を育む音楽」「心豊かに余生を過ごす」「豊かな花房」「腰の豊かな丸み」「六尺豊かな大男」,,満ち足りて不足のないさま・十分にあるさま、経済的に恵まれていてゆとりのあるさま、心や態度に余裕があって落ち着いているさま、量感のあるさま、他の語に付いて基準や限度を超えているさまを表す,
【ゆる】
ゆるがせ,忽せ,な,「師の教えをゆるがせにはできない」,,物事をいいかげんにしておくさま・なおざり・おろそか,
ゆるやか,緩やか,な,「緩やかな着心地」「緩やかに結ぶ」「水車が緩やかに回る」「緩やかな流れ」「緩やかな傾斜」「緩やかな規制」,,締め方や張り方がきつくないさま・衣服などのゆったりしたさま、動きや勢いが激しくないさま・ゆっくりしたさま、なだらかなさま・角度のゆるいさま、規律などが厳しくないさま・寛大なさま,
ゆるゆる,緩緩,な,「緩緩な服」,,ゆるやかなさま・きっちりしていないさま,
【よう】
よう,杳,と・たる,「杳として消息が知れない」,,暗くてよくわからないさま・また事情などがはっきりしないさま,
ようよう,洋洋,と・たる,「洋洋たる大海」「洋洋として未来は広がる」「前途洋洋たる青年」,,水があふれるばかりに満ちているさま・水が広々と広がっているさま、希望に満ちているさま,
ようよう,遙遙,と・たる,「揺揺として定まらぬ心」,,ゆらゆらと揺れ動くさま・また動揺して落ち着かないさま,
【よく】
よくよく,善く善く(能く能く),な,「よくよくな理由があるらしい」「あの男が頭を下げるのだからよくよくのことだ」「よくよくの阿呆」,,他に適当な方法がなくやむをえずそうするさま・よほど・よくせき、限度をはるかに超えているさま,
よくよく,翼翼,と・たる,「翼翼として勤める」「小心翼翼」,,用心深いさま・慎重なさま,
【よし】
よしありげ,由有り気,「由有りげな古びた建物」,,特別な事情や由緒がありそうなさま,
【よつ】
よっぽど,余っ程,な,「よっぽどな金額でないとあの家は買えない」,,かなりな程度であるさま,
【よほ】
よほど,余程,な,「よほどの事情があったのだろう」,,「よっぽど」に同じ,
よぼよぼ,よぼよぼ,な,「よぼよぼな老女」,,老人が衰えて動作がしっかりしないさま,
【よれ】
よれよれ,よれよれ,な,「よれよれなズボン」,,衣類や髪などが古くなって張りがなくなり形が崩れたりしわが寄ったりしているさま,
【よわ】
よわき,弱気,な,「弱気を出す」「弱気な意見」「病気をしてから弱気になる」,対語「つよき」,事にあたって気力にとぼしいさま・気が弱いさま,
よわごし,弱腰,な,「交渉に弱腰になる」,,相手に対して向かっていく態度の弱気なさま・意気地のない消極的な態度をとるさま,
【らい】
らいらい,磊磊,と・たる,「磊々たる石塊」「磊磊とした人物」,,多くの意志が積み重なっているさま、頃が大きく小事にこだわらないさま・磊落,
【らく】
らく,楽,な,「気が楽になる」「楽な姿勢」「どうどお楽に」「不動産収入で楽な暮らしをする」「楽な計算問題」「楽に勝てる相手」,,心身に苦痛などがなく快く安らかなさま、整形が豊かなさま、たやすいさま・簡単なさま,
らくらく,楽楽,と・たる,「楽楽と老後を送る」「国家試験に楽楽(と)パスした」,,苦痛や負担を感じないでゆとりのあるさま・気楽なさま、骨を折ったり無理をしたりするようなところが少しもないさま,
【らん】
らんらん,爛爛,と・たる,「目が爛爛とする」,,光り輝くさま・また鋭く光るさま,
【りつ】
りつぜん,慄然,と・たる,「もし火事になっていたらと慄然とする」,,恐れおののくさま・恐ろしさにぞっとするさま,
【りゆ】
りゅうりゅう,隆隆,と・たる,「隆隆とした筋肉」「隆隆たる名声」,,力強く盛り上がっているさま、勢いの盛んなさま,
【りよ】
りょうぜん,瞭然,と・たる,「瞭然たる事実」「一目瞭然」,,はっきりしていて疑いのないさま・明白であるさま,
りょうりょう,喨喨,と・たる,「喨喨たるトランペットの響き」,,音の明るく澄んで鳴り響くさま,
りょうりょう,稜稜,と・たる,「稜稜たる山々」「気骨の稜稜たる人」「稜稜たる寒気」,,かどだっているさま・また気性が激しいさま、寒さが厳しいさま,
りょうりょう,寥寥,と・たる,「寥寥たる荒れ野」,,ひっそりとしてもの寂しいさま・また空虚なさま,
【りん】
りん,凛,と・たる,「凛とした声が響く」「凛とした朝の寒気」,,態度や容姿や声などが厳しく引き締まっているさま、寒さの厳しいさま,
りんぜん,凛然,と・たる,「凛然と言い放つ」,,勇ましく凛凛しいさま・凛乎(りんこ),
りんりん,凛凛,と・たる,「凛凛たる霜夜の気」「勇気が凛凛と湧いてくる」「凛凛とした声」,,寒気が厳しく身にしみるさま、勇ましいさま・りりしいさま・また心の引き締まるさま,
【るい】
るいるい,累累,と・たる,「累累と横たわる死屍」,,積み重なっているさま・また連なり続くさま,
【るす】
るすがち,留守勝ち,な,「出張が多くて留守がちな(の)父親」,,不在の場合が多いさま,
【るる】
るる,縷縷,と・たる,「縷縷として語る」,,こまごまと詳しく述べるさま,
【れい】
れいぜん,冷然,と・たる,「惨状を冷然と眺める」,,少しも心を動かさず冷ややかな態度でいるさま,
れいれい,麗麗,と・たる,「新聞に麗麗と名が出る」,,派手で人目に立つさま,
【れき】
れきぜん,歴然,と・たる,「歴然たる事実」「格の違いは歴然としているる」,,まぎれもなくはっきりしているさま,
れきれき,歴歴,と・たる,「歴歴たる証拠」,,物事がひと目で見え明らかにわかるさま,
【れつ】
れつれつ,烈烈,と・たる,「烈烈と燃え上がる火」「烈烈たる士気」,,勢いの激しいさま,
【れろ】
れろれろ,れろれろ,な,「寒さに麻痺して舌がレロレロになる」,,舌がもつれ発音がはっきりできないさま、幼児をあやすのに下で上あごを弾いて出す音やそのさま,
【れん】
れんれん,恋恋,と・たる,「役職に恋恋とする」,,執着して未練がましいさま,
れんれん,連連,と・たる,「家並みが連連と続く」,,続いていて絶えることのないさま,
【ろう】
ろうろう,朗朗,と・たる,「朗朗と答辞を読み上げる」「音吐朗朗」,,音声が澄んでよく通るさま,
ろうろう,琅琅,と・たる,「琅琅たる風鈴の音」,,玉や金属が触れ合って鳴るさま・また音の美しいさま・琅然,
ろうろう,朧朧,と・たる,「朧朧たる月」,,おぼろにかすんださま・うす明るいさま,
【ろく】
ろく,陸(碌),な,「ろくな品物がない」「ろくに休みも取れない」,,(打ち消しの語を伴って)正常なさま・まともなさま・満足できる状態であるさま・まとも。「陸」は水平・まっすぐである・きちんとしている・まともである・十分である、「碌」は平凡であるさま・役に立たぬさま・また人の後に付き従うさま・車輪の音の形容・轆轆(ろくろく)の意。かな書きに統一,
【わか】
わかづくり,若作り,な,「年に似合わず若作りな(の)人」,,年齢よりも若く見えるような化粧や服装をするさま,
わがまま,我が儘,な,「わがままを通す」「わがままな人」,,自分の思い通りに振る舞うさま・気まま・ほしいまま・自分勝手,
わかれわかれ,別れ別れ,な,「親子が別れ別れに暮らす」,,互いに離れ離れになるさま・別々,
【わけ】
わけあり,訳有り,な,「訳ありな様子」,,特別な事情や関係などがあるさま,
わけなし,訳無し,な,「逆立ちくらい僕には訳なしだ」,,簡単であるさま・たやすいさま,
【わす】
わずか,僅か(纔か),な,「わずかな金のことでいがみ合う」「わずかな食料しかない」「わずかに制限重量をオーバーする」「わずかに記憶している」「わずかに難を逃れた」,,数量や程度や価値や時間などがほんの少しであるさま、(多く「わずかに」の形で)そうするのがやっとであるさま・かろうじて。「僅」はわずか・少し・わずかに・やっと・かろうじて、「纔」はわずか・少し・またわずかに・やっと・かろうじての意。ともに常用外なのでかな書きに統一,
【わり】
わりだか,割高,な,「割高な(の)家賃」「バラで買うと割高になる」,対語「わりやす」,品質や分量に比して高価なさま,
わりやす,割安,な,「割安な品物」「まとめて買うと割安になる」,対語「わりだか」,品質や分量の割合から見ると安価であるさま,
【わる】
わるだっしゃ,悪達者,な,「悪達者な子役」,,芸能など巧みではあるが実質や内容が伴わないさま,
【われ】
われがち,我勝ち,な,「我勝ちに出口へ殺到する」,,他人に遅れまいと先を争うさま,
われさき,我先,な,「我先に逃げる」,,自分が先になろうと争うさま,
【わん】
わんぱく,腕白,な,「わんぱくな子」「わんぱく盛り」「わんぱく坊主」,,子どもとくに男の子が言うことを聞かず暴れまわったりいたずらをしたりするさま,
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