第41話 形容動詞(か行)
よみ,漢字,活用,用例,対語,補記,
【か】
か,佳,な,「味すこぶる佳なり」「夕方の景色もまた佳なり」,,よいさま・すぐれているさま・美しいさま,
【かい】
かいかい,怪怪,な,「奇奇怪怪な事件」,,非常に怪しいさま,
がいぜん,慨然,と・たる,「慨然として嘆息する」「慨然として敵に向かう」,,憤り嘆き憂えるさま、心を奮い起こすさま,
【かか】
がが,峨峨,と・たる,「峨峨たる稜線」,,山や岩石などが険しくそびえ立つさま,
【かく】
かく,確,と・たる,「確としたことはわからない」「確たる証拠を掴む」,,たしかで間違いない・はっきりするさま,
かくかく,赫々,と・たる,「赫々たる日輪」「赫々たる武勲」,,赤々と照り輝くさま、功名・声望などが立派で目立つさま,
がくがく,諤諤,と・たる,「侃侃諤諤(カンカンガクガク)」,,正しいと思うことを直言するさま,
がくがく,がくがく,な,「机の脚がガクガクになる」「膝がガクガクになる」,,固定されていないで緩んでいるさま・寒さや恐ろしさや疲労などで体の一部が小刻みに震えるさま,
かくぜん,画然(劃然),と・たる,「画然とした違い」「画然たる区別」,,区別がはっきりとしているさま。「劃」は旧字,
がくぜん,愕然,と・たる,「事実を知らされて愕然とする」,,非常に驚くさま,
【かさ】
かさかさ,かさかさ,な,「高熱が続いて唇がかさかさになった」,,水分や油気が抜けて干からびた感じがあるさま,
がさがさ,がさがさ,な,「手が荒れてがさがさになる」,,水分や脂気が抜けて荒れた感じがする,
かさだか,嵩高,な,「嵩高な荷物」「嵩高な口のきき方」,,量が大きい・かさばるさま,
がさつ,がさつ,な,「がさつな男」「がさつな文章」,,言動が荒っぽくて落ち着きのないさま,
【かし】
がしゃがしゃ,がしゃがしゃ,な,「袋にガシャガシャ詰め込む」,,乱雑な・めちゃくちゃ,
【かす】
かすか,微か(幽か),な,「微かな物音」「微かな記憶」「わずかな収入で微かに日を送る」,,はっきりと認められずやっと感じ取れるほのかな程度であるさま。「微・幽」ともほのかの意,
かすかす,かすかす,な,「かすかすなリンゴ」,,ほとんど水分がなくなって本来の味がしないさま,
【かた】
がたがた,がたがた,な,,「入れ歯がガタガタになる」,,組み立てが緩んだり壊れかかっているさま,
かたぎ,堅気,な,「堅気な人」「堅気の商売」「堅気になる」,,心がしっかりしていて真面目・律儀、職業や生活がまっとうで着実,
かたくな,頑な,な,「頑なに拒み続ける」「頑なな態度」,,意地を張って主張や態度を変えない・頑固,
かたておち,片手落ち,な,「片手落ちな(の)処置」,,判断が不公平なこと。現在差別意識から自粛用語となっている,
かたなし,形無し,な,「アマチュアに負けてプロも形無しだ」,,面目を失う・台無し,
かたやぶり,型破り,な,「型破りな新人」「型破りの祝辞」,,一般的常識的なやり方にはまらない,
【かち】
かちかち,かちかち,な,「カチカチに凍る」「のりが乾いてカチカチだ、初舞台でカチカチになる」「カチカチの石部金吉」,,非常に堅い、緊張や恐怖で体がこわばっている、融通が利かないさま,
がちがち,がちがち,な,「ガチガチに固まる」「ガチガチな手」「ガチガチの守銭奴」,,非常に堅くなっている、欲深いさま,
かちき,勝ち気,な,「勝ち気な人」,,人に負けまいとする気の強い気性であるさま・きかぬ気・負けん気,
がちゃがちゃ,がちゃがちゃ,な,「机の上がガチャガチャだ」,,乱雑なさま,
【かつ】
かつぜん,豁然,と・たる,「豁然として眼下に眺望が広がる」「豁然として悟る」,,視野が大きく開ける、心の迷いや疑いが消えるさま,
かって,勝手,な,「そんな勝手は許されない」「勝手なことを言うな」「勝手に使っては困る」「勝手にしろ」「この間取りではどうも勝手が悪い」「使い勝手がいい」,,自分だけに都合のいいように振る舞う、具合の良し悪し・都合や便利のよいさま,
【かな】
かなり,可成り(可也),な,「かなりな収入がある」「かなりな数にのぼる」,,相当の程度以上までいっている,
【かふ】
がぶがぶ,がぶがぶ,な,「ビールで腹がガブガブだ」,,胃に液体がたくさんたまっているさま,
【から】
がらあき,がら空き(がら明き),な,「がら空きの電車」「顔面ががら空きになる」,,中がほとんどカラなこと、防備が手薄になる,
からから,からから,な,「喉がカラカラに乾く」「財布はカラカラだ」,,水分がすっかり無くなっている、器物の中がカラで何もないさま,
がらがら,がらがら,な,「ガラガラな電車」「ガラガラなIの)声」,,隙間が多い、かすれた声のさま,
からけつ,空穴,な,「給料日前でからけつだ」,,金銭や財産などをまったくもっていない・おけら・からっけつ,
がらすき,がら空き,な,「がら空きのバス」,,「がらあき」に同じ,
からっけつ,空っ穴,な,「からっけつの財布」,,「からけつ」に同じ,
がらっぱち,がらっぱち,な,「根はいいやつだががらっぱちなところがある」,,言動が粗野で落ち着きに欠ける,
からっぺた,空っ下手,な,「歌は空っ下手ですので」,,「からへた」に同じ,
からっぽ,空っぽ,な,「空っぽの財布」「頭が空っぽな人」,,中に何も入っていないさま、内面のないさま,
からへた,空下手,な,「空下手だから人前では歌えない」,,この上もなく下手な、まったく下手なさま,
からめ,辛め,な,「辛めに味をつける」「辛めな(の)採点」「辛めに量る」,対語「あまめ」,普通より辛い、判定がやや厳しい、文量が少なめなさま。「つらめ」とも読める,
【かり】
がりがり,がりがり,な,「生煮えでガリガリなじゃがいも」「ガリガリに痩せたからだ」,,非常に堅くてかじると音のする、ひどく痩せているさま,
かりそめ,仮初め(苟且),な,「かりそめの恋」「かりそめの病」「師の恩をかりそめにしてはいけない」,,一時的な、ちょっとしたふとした、いいかげんなさま,
【かる】
かるくち,軽口,な,「軽口を慎む」「軽口な人」,,口が軽くてよくしゃべる、淡白な味,
かるはずみ,,軽はずみ,な,「軽はずみな行ない」「軽はずみに喋るな」,,その場の弾みで深い考えもなしに・軽率,
かるめ,軽め,な,「軽めに飯を盛る」,,やや軽いさま・少し軽い感じがするさま,
かるやか,軽やか,な,「軽やかな足音」,,「かろやか」に同じ,
【かれ】
かれがれ,涸れ涸れ,な,「水の涸れ涸れな池」,,水の乾いていく・川の水がなくなっているさま,
【かろ】
かろやか,軽やか,な,「軽やかな身のこなし」,,いかにも軽そうなさま・軽快なさま・かろらか・かるやか,
【かわ】
かわいげ,可愛げ,な,「かわいげがない子」,,かわいいところがあるさま,
かわいそう,可哀相(可哀想),な,「かわいそうな境遇」「彼ばかり責めてはかわいそうだ」「おかわいそうに」,,同情の気持ちが起こるさま・ふびんに思えるさま,
【かん】
がん,頑,な,「忠告を頑として聞き入れない」,,連語。(多く「頑として」の形で用いられる)かたくなに人の言うことを受け入れないさま,
かんかくがくがく,侃侃諤諤,と・たる,「侃侃諤諤と意見を戦わす」,,正しいと思うことを堂々と主張するさま・また盛んに議論するさま,
かんかん,閑閑,と・たる,「悠悠閑閑と日々を送る」,,物静かに落ち着いているさま,
かんかん,かんかん,な,「カンカンになって怒鳴りつける」「道路が間関に凍る」,,ひどく怒っている・非常に堅そうなさま,
かんじょうずく,勘定尽く,な,「勘定ずくでしか動かない男」,,損得の計算だけを考えて行動する・計算尽く・算盤尽く,
かんぜん,敢然,と・たる,「敢然と難局に立ち向かう」,,困難や危険を伴うことは覚悟のうえで思い切って行うさま,
【き】
き,奇,な,「事実は小説より奇なり」,,珍しいさま・不思議なさま,
【きい】
きいたふう,利いた風,な,「利いた風な口をきくな」,,物知りぶった生意気な態度・知ったかぶりのさま,
きいっぽん,生一本,な,「灘の生一本」「生一本な性格」,,純粋で混じりけのない、純真でひたむきに一つのことに打ち込んでいく,
【きか】
きがる,気軽,な,「気軽に引き受ける」「気軽な格好で出かける」,,こだわったり面倒がったりしないで行動に出る・堅苦しくなくて気がおけないさま,
きかんき,聞かん気(利かん気),な,「聞かん気な少年」,,人に負けたり言うなりになったりすることを激しく嫌う性質であるさま。「利」はものをいう、「聞」は音声を耳に感ずる・聞いて理解する・教えを受ける・あずかり聞く意なので「聞」が本意,
きかんぼう,聞かん坊(利かん坊),な,「利かん坊な(の)くせに泣き虫だ」,,言うことをなかなか聞かない勝ち気でわんぱくな子・そのような性質であるさま。「利」はものをいう、「聞」は音声を耳に感ずる・聞いて理解する・教えを受ける・あずかり聞く意なので「聞」が本意,
【きき】
ききかいかい,奇奇怪怪,な,「奇奇怪怪な事件」,,きわめて奇怪なさま,
きき,嬉々,と・たる,「嬉々として戯れる」,,笑い楽しむ・喜び嬉しがる,
ぎぎ,巍巍(魏魏),と・たる,「巍巍たる岩山」,,山などの高く大きいさま。「巍・魏」ともに同意,
【きこ】
きこえよがし,聞こえよがし,な,「聞えよがしな言い方」「聞こえよがしに物を言う」,,悪口や皮肉などをわざと本人に聞こえるように話すさま,
【きさ】
きざ,気障,な,「キザな話し方」,,服装や言動などが気取っていて嫌な感じをもたせるさま,
ぎざぎざ,刻刻(段段),な,「ギザギザのある葉っぱ」「切り口がギザギザになる」,,ノコギリの歯のような細かい刻み目のあるさま,
きさく,気さく,な,「気さくな人柄」「気さくに話しかける」,,人柄がさっぱりしていてこだわらない・気取りがなく親しみやすいさま,
きざわり,気障り,な,「気障りな応対」,,相手の言動を不快に感じること,
【きせ】
きぜん,毅然,と・たる,「何を言われても毅然としている」「毅然たる態度を失わない」,,意思が強くしっかりしていて物事に動じないさま,
ぎぜん,巍然,と・たる,「巍然として連なる山々」「巍然たる人物」,,山などが高くそびえ立っている・抜きん出て偉大なさま,
【きち】
きちきち,きちきち,な,「きちきちに詰め込む」「きちきちな靴」「きちきちなスケジュール」,,ゆとりがないさま,
ぎちぎち,ぎちぎち,な,「予定がぎちぎちに詰まっている」,,ゆとりがないさま,
【きつ】
きつぜん,きつぜん,と・たる,「屹然たる高峰」,,山などが高くそびえ立つさま,
きづまり,気詰まり,な,「発言者がなく気詰まりな雰囲気」,,相手や周囲に気兼ねなどして心が伸び伸びとしないさま,
きつめ,きつめ,な,「きつめな(の)服」,対語「ゆるめ」,心持ちきついさま,
【きて】
きてれつ,キテレツ,な,「奇妙キテレツな格好」,,非常に風変わりであるさま,
【きと】
ぎとぎと,ぎとぎと,な,「油でぎとぎとな手」,,脂ぎっている・油などでべとつくさま,
【きな】
きなが,気長,な,「気長に待つ」,対語「きみじか」,ゆっくりと構えてせかせかしない・気が長いさま,
【きの】
きのどく,気の毒,な,「お気の毒に存じます」「気の毒な境遇」「彼には気の毒なことをした」,,他人の不幸や苦痛などに同情して心を痛めるさま、他人に迷惑をかけて申し訳なく思うさま,
きのりうす,気乗り薄,な,「気乗り薄な様子」,,あまり気が進まないさま,
【きは】
きばや,気早,な,「気早な人」,,気の早いさま,
【きふ】
きふさぎ,気塞ぎ,な,「気塞ぎな一日を送る」,,気分が塞いで晴れ晴れとしない,
【きま】
きまかせ,気任せ,な,「気任せな旅に出る」,,自分の思いのまま気の向くままにするさま・気まま,
きまぐれ,気紛れ,な,「気まぐれな性格」「気まぐれに習い事を始める」「気まぐれな秋の空」,,気が変わりやすい・時々の思いつきや気分で行動するさま・物の変わりやすいさま,
きまじめ,生真面目,な,「生真面目な顔」,,ひじょうに真面目なこと・真面目すぎて融通が利かないさま,
きまま,気儘,な,「気ままな独り暮らし」「気ままな言いぐさ」,,遠慮や気兼ねせずに自分の思うままに行動するさま、わがままに振る舞うさま,
きまめ,気忠実,な,「気まめな好人物」,,よく気がつき労をいとわず働くさま,
【きみ】
きみじか,気短,な,「気短ですぐ喧嘩を始める」,対語「きなが」,落ち着いて待っていられない・怒りっぽい・せっかち・短気,
きみょうきてれつ,奇妙きてれつ,な,「奇妙キテレツな事件」,,ひどく不思議なさま・なんとも変なさま,
【きめ】
きめこまか,肌理細か(木目細か),な,「きめ細かな肌」「きめ細かな指導」,,皮膚や物の表面が滑らかなさま、物事に細かく気を配る,
【きゆ】
きゅう,急,な,「急な事態」「急に雨が降り出す」「急な腹痛」「新奇を求めるのに急なあまり」「追撃がはなはだ急だ」「脈拍が急になる」「急な流れ」「急な坂」,,切迫したさま・急いで対処しなければならないさま、前触れ無く突然起こる・にわか・だしぬけ、気短な・性急、手を緩めず厳しいさま、速度や調子が速いさま、傾斜などが大きいさま,
きゅうきゅう,きゅうきゅう,な,「客をきゅうきゅうに詰め込む」「きゅうきゅうの生活」,,物をいっぱい詰め込んだり押し込んだりする、経済的に余裕がない,
きゅうきゅう,汲々,と・たる,「汲々として一生を終える」,,一つのことを一心に努めて他を顧みない・あくせくしてゆとりがないさま,
ぎゅうぎゅう,ぎゅうぎゅう,な,「荷物をぎゅうぎゅうに詰める」「会場は若者でぎゅうぎゅうだ」「ぎゅうぎゅうな目に遭わせる」,,無理に詰め込んだり押し込んだりするさま、人を強く責め立てる・責められて音を上げる,
【きよ】
きょうきょう,兢兢,と・たる,「後ろ暗いところがあって兢兢としている」「戦戦兢兢」,,恐れ慎む・びくびくして安心できないさま,
きょうざまし,興醒まし,な,「下手な芝居に興醒めた顔」,,あることがきっかけとなってそれまでの楽しい気分や興味が薄れる,
ぎょうさん,仰山,な,「仰山な出で立ちで現れる」「仰山な身振りで話す」「仰山なお土産をいただきまして」,,言動や物事が大げさなさま、程度や数量のはなはだしいさま。「仰」は当て字,
きよらか,清らか,な,「清らかな谷川の流れ」「清らかな愛」,,けがれなく澄み切って美しいさま・清純なさま,
きよわ,気弱,な,「気弱な言葉を吐く」,,気が弱いさま,
【きら】
きらびやか,きらびやか,な,「きらびやかな装い」「きらびやかな宴」,,華やかで輝くばかりに美しいさま,
きららか,煌らか,な,「陽光を浴びて煌らかな川面」,,きらきらと輝くさま・きらびやか,
【きり】
ぎりぎり,限り限り,な,「締め切りギリギリに間に合う」「経済的にギリギリな(の)状態で生活する」,,限度いっぱいでそれ以上余地がないさま,
きれぎれ,切れ切れ,な,「切れ切れな(の)雲」「切れ切れな(の)記憶」「息も切れ切れに言う」,,細かくいくつもに切れているさま、切れそうになってからくも繋がっているさま,
きれなが,切れ長,な,「切れ長な(の)目」,,目尻が細長く切れ込んでいるさま,
【きわ】
きわやか,際やか,な,「青空を背景に際やかな雪山」,,くっきりと際立つさま,
【きん】
きんきら,きんきら,な,「キンキラに飾り立てた会場」,,きらきらとかがやくさま・派手できらびやかなさま,
きんきらきん,きんきらきん,な,「キンキラキンな衣装」,,きらきらと派手に輝くさま・きらびやかに飾りたてるさま,
きんきん,欣欣,と・たる,「欣欣として命令に従う」,,非常に喜ぶさま,
きんきんぜん,欣欣然,と・たる,「欣欣然として出かける」,,いかにも嬉しそうなさま,
ぎんぎん,ぎんぎん,な,「ギンギンに踊りまくる」「ギンギンなロック」,,熱中して気分が高揚しているさま・その対象にもいう,
きんぴか,金ぴか,な,「金ピカな(の)メダル」「金ピカな(の)自転車」,,金色にピカピカと光り輝くさま、派手に飾るさま・真新しくて光り輝くように見えるさま,
【く】
ぐ,愚,な,「愚を犯す」「愚な男」,,愚かなさま・馬鹿げたさま,
【くい】
くいしんぼう,食いしん坊,な,「食いしん坊な子ども」,,食い意地が張ってむやみと食べたがるさま,
【くう】
くうくう,空空,と・たる,「空空たる蒼穹」,,何もないさま・虚しいさま,
ぐうぜん,偶然,な,「偶然の一致」「偶然に見つける」,対語「必然」,何の因果関係もなく予期しないことが起こるさま,
ぐうたら,ぐうたら,な,「ぐうたらな生活を送る」「ぐうたら亭主」,,気力に欠けていてすぐ怠けようとする・不精でいいかげんな,
【くし】
くしゃくしゃ,くしゃくしゃ,な,「着物がくしゃくしゃになる」「顔をくしゃくしゃにして泣く」「くしゃくしゃな髪の毛」,,紙や布などを丸めたり揉んだりしてしわだらけにするさま、顔などがしわだらけなさま、形がひどく乱れているさま,
ぐしゃぐしゃ,ぐしゃぐしゃ,な,「涙でハンカチがぐしゃぐしゃになる」「ぐしゃぐしゃに壊れた車」「ぐしゃぐしゃな本棚」,,水分を多く含むさま、形が崩れている・乱れているさま,
ぐじゃぐじゃ,ぐじゃぐじゃ,な,「ぐじゃぐじゃなオムレツ」,,水分を多く含むさま,
ぐしょぬれ,ぐしょ濡れ,な,「夕立にあってぐしょ濡れだ」,,しずくが垂れるほどひどく濡れるさま・びしょ濡れ・ずぶ濡れ,
【くす】
ぐず,愚図,な,「愚図なヤツ」,,はきはきしないで動作や決断が鈍いさま,
ぐずぐず,愚図愚図,な,「帯がグズグズになる」「豆腐がグズグズになる」,,ゆるんで締まりのないさま・締りがなくなり崩れるさま,
【くた】
くたくた,くたくた,な,「くたくたに疲れる」「着古してくたくたになった服」「くたくたになるまで煮る」,,疲れたり弱ったりして力の抜けたさま、古くなって張りがなくなったさま、物が煮えて原形をとどめなくなったさま,
【くち】
くちおも,口重,な,「口重に真相を語る」,対語「くちがる」,ゆっくりと話すさま、軽々しくものをいわないさま,
くちがる,口軽,な,「口軽で信用できない」,対語「くちおも」,口数が多く無用なことまで軽々しく喋る・秘密などをすぐ人にもらすさま、すらすらとものをいうさま,
くちじょうず,口上手,な,「口上手な司会者」,対語「くちべた」,言葉で相手を納得させたりよこせたりするのがうまいさま,
くちずくな,口少な,な,「口少なでしとやかな人」,,口数が少ないさま,
くちたっしゃ,口達者,な,「口達者な男」,,物言いが巧みでよくしゃべるさま・口巧者,
くちばや,口早(口速),な,「口速に話す」,,ものの言い方が速いさま,
くちべた,口下手,な,「口下手で人に誤解されやすい」,対語「くちじょうず」,話すことが不得意で思うことをうまく人に言えないさま,
くちまめ,口忠実,な,「口まめによく喋る」,,口数の多いさま,
くちゃくちゃ,くちゃくちゃ,な,「くちゃくちゃな髪」「くちゃくちゃになった紙幣」,,形がひどく崩れてまとまりを失ったさま・紙や布などがしわだらけであるさま,
ぐちゃぐちゃ,ぐちゃぐちゃ,な,「濡れてぐちゃぐちゃになった新聞紙」「ぐちゃぐちゃに結んだ帯」「ぐちゃぐちゃに書き殴ったメモ」,,水気をたっぷり含んで柔らかくなったり形が崩れたりしているさま、物事が混乱してきちんとしていないさま,
くちわる,口悪,な,「口悪な男」,,悪口や皮肉をずけずけというさま,
【くて】
ぐでぐで,ぐでぐで,な,,「ぐでんぐでん」に同じ,
ぐでんぐでん,ぐでんぐでん,な,「ぐでんぐでんに酔ってしまう」,酒に酔って正体が無くなってしまうさま・ぐでぐで,
【くに】
くにゃくにゃ,くにゃくにゃ,な,「爆風でくにゃくにゃになった鉄骨」,,「ぐにゃぐにゃ」に同じ,
ぐにゃぐにゃ,ぐにゃぐにゃ,な,「ぐにゃぐにゃと曲がった鉄柱」「骨抜きにされてぐにゃぐにゃになる」,,柔らかくて手応えがなく形が変わりやすいさま・ねじれて曲がりくねっているさま・くにゃくにゃ、動作や態度などにしっかりしたところがないさま・くにゃくにゃ,
【くひ】
くびったけ,首っ丈,な,「彼女に首っ丈だ」,,ある思いに深くとらわれる・とくに異性に心を惹かれ夢中になるさま,
【くや】
くやしまぎれ,悔し紛れ,な,「悔し紛れに悪態をつく」,,悔しさのあまり見境が無くなるさま,
【くり】
くりくり,くりくり,な,「頭をくりくりに剃る」,,頭髪を剃ったりごく短く刈ったりして頭の丸いさま,
【けい】
けいけい,炯炯,と・たる,「眼光炯炯」,,目などが鋭く光るさま,
【けう】
けう,稀有(希有),な,「稀有な(の)出来事」,,/滅多にない様・とても珍しいさま,
【けす】
げす,下種(下衆・下司),な,「ゲスな根性は持つな」,,心根の卑しいさま・下劣なさま,
【けた】
けたちがい,桁違い,な,「あの横綱は桁違いな(の)強さだ」,,価値や規模などが他と比較にならないさま・桁外れ,
けたはずれ,桁外れ,な,「桁外れな(の)要求」,,価値や規模などが他からかけ離れているさま・桁違い,
【けち】
けち,けち,な,「何事につけてもケチな男だ」「ケチな商品をもらった」「ケチな振る舞いをするな」「ケチな料簡」「ケチな根性」,,むやみに金品を惜しむ、粗末な・価値がない、気持ちや考えが卑しい・心が狭い,
けちんぼう,けちん坊,な,「こんなケチん坊な人とは思わなかった」,,ケチなさま・しみったれ・しわんぼう・けちんぼ,
【けつ】
けっこう,結構,な,「結構な眺め」「結構なお点前」「結構なご身分」「お値段はいくらでも結構です」「サインで結構です」「もう結構です」,,優れていて決定がない・それでよい・満足な、それ以上必要としない,
けっこうずくめ,結構尽くめ,な,「結構尽くめなお話」,,すべて申し分ない・よいことばかりであるさま,
けつぜん,決然,と・たる,「決然たる語調」,,きっぱりと決心した・思い切ったさま,
けつぜん,蹶然,と・たる,「蹶然として席を立つ」,,勢いよく立ち上がるさま・跳ね起きるさま・勢いよく行動を起こすさま,
けったい,けったい,な,「けったいな格好」「けったいな話」,,奇妙なさま・おかしなさま。主に関西地方で用いる,
【けな】
けなげ,健気,な,「一家を支えた健気な少年」「健気に振る舞う」,,殊勝なさま・心がけがよくしっかりしているさま・とくに年少者や力の弱い者が困難なことに立ち向かっていくさま,
【けむ】
けむくじゃら,毛むくじゃら,な,「毛むくじゃらな(の)腕」,,毛深い・毛深くて気味が悪く感じられるさま,
【けん】
げん,厳(儼),と・たる,「厳として慎むべきだ」「厳たる態度で臨む」「今も厳として存在する」「厳たる事実」,,態度や処置などが厳しい・犯しがたくおごそかな。「厳」はきびしい・おごそか・いかめしい・いかつい・尊い・いましめる、「儼」はおごそか・いかめしい・恭しい・慎む・あおぐ意なので「厳」に統一,
けんけん,涓涓,と・たる,「涓涓として清水が湧き流れる」,,水が細く流れるさま,
けんけんがくがく,喧喧諤諤,と・たる,「喧々諤々たる株主総会の会場」,,「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」と「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」とが混同されてできた語。大勢の人が口々に意見を言って騒がしいさま,
けんけんごうごう,喧喧囂囂,と・たる,「議論が紛糾して喧々囂々たる場内」,,大勢の人がやかましく騒ぎ立てるさま,
けんぜん,喧然,と・たる,「喧然たる陋巷」,,やかましいさま・騒々しいさま,
けんぜん,顕然,と・たる,「原因は顕然としている」,,はっきりと現れるさま・明らかなさま,
げんぜん,厳然(儼然),と・たる,「厳然たる事実」「厳然とした態度をとる」,,いかめしくおごそかなさま・動かしがたい威厳のあるさま,
けんぺいずく,権柄尽く,「権柄ずくな態度」,,権力に任せて強引に事を行なうさま,
けんもほろろ,けんもほろろ,な,「けんもほろろな答え」「けんもほろろに断られる」,,人の頼み事や相談事などを無愛想に拒絶するさま・取りつく島もないさま,
【こ】
こ,孤,な,「徳孤ず、必ず隣あり」,,一人だけでいるさま・一人ぼっちで助けがないさま,
【こあ】
こあじ,小味,な,「小味を利かす」「小味なことを言う」,,細やかで趣のある味わいのさま,
【こい】
こいき,小粋,な,「小粋な身なり」,,どことなく粋な・洗練されているさま,
こいめ,濃いめ,な,「濃いめの化粧」「濃いめに味付けをする」,,普通よりも少し濃くする,
【こう】
ごう,剛(豪),な,「柔よく剛を制す」「剛の者」,,「剛」は強・堅い・武芸や腕っ節の強い、「豪」は優れる・秀でる・勇ましい・猛々しいの意なので「剛」に統一,
こうこう,浩浩,と・たる,「浩浩として静かな天」,,果てしなく広々としているさま,
こうこう,煌煌(晃晃),と・たる,「煌煌たる星の輝き」「電球が煌煌と輝く」,,キラキラと輝く・明るく照るさま。「煌」はきらめく・かがく・きらびやか・あきらか・さかん・火の光、「晃」は光る・輝く意,
ごうごう,囂囂,と・たる,「囂囂たる非難の声が上がる」「喧喧囂囂」,,口々にうるさく言い立てるさま,
ごうごう,轟轟,と・たる,「轟轟たる車輪の響き」,,大きな音がとどろき響くさま,
こうこうぜん,公公然,と・たる,「不正が公公然と行われている」,,「こうぜん」を強めて言う,
ごうじょっぱり,強情っ張り,な,「強情っ張りな性格」,,自分の考えを強く主張して他人の意見を聞き入れないさま,
こうぜん,公然,と・たる,「公然と酒を飲む」「公然たる事実」,,世間一般に知れ渡っているさま・他人に隠さずおおっぴらにするさま,
こうぜん,昂然,と・たる,「昂然と胸を張る」「昂然たる口ぶり」,,意気の盛んなさま・自信に満ちて誇らしげなさま,
こうぜん,浩然,と・たる,「浩然として天を仰ぐ」,,心などが広くゆったりとしているさま,
ごうぜん,傲然,と・たる,「傲然と構える」「傲然たる態度で人を見下す」,,おごり高ぶって尊大に振る舞うさま,
ごうぜん,轟然,と・たる,「轟然たる大音響」,,大きな音がとどろき響くさま,
ごうつくばり,業突く張り(強突く張り),な,「この業突く張りめ」「業突く張りな(の)家主」,,非常に欲張りで強情なさま。「業」は腹・心・恥、「強」はつよい・激しい・頑なの意なので「業」で統一,
【こか】
こがた,小形,な,「小形な鳥」,対語「おおがた」,形の小さい,
こがた,小型,な,「辞書は小型な(の)ほうが扱いやすい」「小型カメラ」,対語「おおがた」,同類のものの中で型が小さい,
こがら,小柄,な,「小柄な女性」,対語「おおがら」,体格が普通より小さい、模様や縞柄が細かい,
【こき】
こぎれい,小綺麗,な,「小綺麗な身なり」「部屋を小綺麗にする」,,程よく整っていて清潔であるさま,
【こけ】
こけおどかし,虚仮威かし,な,「仕掛けばかり大きい虚仮おどかしな奇術」,,「こけおどし」に同じ,
こけおどし,虚仮威し,な,「虚仮おどしの文句を並べる」,,愚か者を感心させる程度の浅はかな手段・見せかけは立派だが中身がないさま,
こげこげ,焦げ焦げ,な,「焦げ焦げな(の)飯」「火にかけすぎて焦げ焦げになる」,,ひどく焦げたさま,
【ここ】
こころしずか,心静か,な,「心静かに余生を送る」「心静かな日々」,,心が穏やかで落ち着いているさま・平静であるさま,
こころじょうぶ,心丈夫,な,「君が手伝いに来てくれれば心丈夫だ」,,頼りになる物や人があって安心できるさま・心強いさま,
こころのこり,心残り,な,「心残りなのは幼い子供を残していくことだ」,,あとに思いが残ってすっきり思い切れないさま,
こころのどか,心長閑,な,「春の一日を心のどかに過ごす」,,心静かにのんびりしているさま,
こころひそか,心密か,な,「心密かな期待」「心密かに思いを寄せる」,,自分の心の中だけでそっと思っているさま・人知れず,
【こし】
こしだか,腰高,な,「腰高に仕切る」「腰高な話しぶり」,,人の腰の位置が高すぎて構えが不安定なさま、態度の横柄であるさま,
こしぼそ,腰細,な,「腰細な和服姿」,,腰がほっそりとしているさま・美人の形容,
ごしゃごしゃ,ごしゃごしゃ,な,「ゴシャゴシャな本棚」「風で髪がゴシャゴシャになる」,,多くのものが入り乱れて整理されていないさま・ごちゃごちゃ,
ごじゃごじゃ,ごじゃごじゃ,な,「ゴジャゴジャな部屋を整理する」,,いろいろなものが入り乱れているさま,
こしよわ,腰弱,な,「腰弱な餅」「そんな腰弱なことでは交渉できない」,,腰の力が弱い、粘りけや弾力が少ないさま、忍耐力や押し通す力が弱いさま,
【こた】
ごたいそう,御大層,な,「ご大層な理屈を並べる」,,他人のする大げさなことを冷やかし嘲っていう・ぎょうさん,
こだくさん,子沢山,な,「律義者の子沢山」「子沢山な過程」,,夫婦の間に子供が沢山あるさま,
ごたごた,ごたごた,な,「隣家との間にごたごたが絶えない」「引き出しの中のごたごたを整理する」,,争い・揉め事・紛争、整理がつかず雑然としているさま,
ごたまぜ,ごた混ぜ,な,「野菜や肉をごた混ぜにする」,,いろいろ物がごたごたと入り混じっているさま,
【こち】
こちこち,こちこち,な,「コチコチになった餅」「面接官の前であがってコチコチになる」「趣味のないコチコチな男」,,物が干からびたり凍ったりしてひどく堅くなったさま、緊張して心のゆとりをなくすさま、頑固で融通の利かないさま,
ごちごち,ごちごち,な,「ゴチゴチに凍った冷凍魚」「出世欲でゴチゴチな男」,,物がひどく堅く固まっているさま、ある考えで凝り固まっているさま,
ごちゃごちゃ,ごちゃごちゃ,な,「あれとこれとをごちゃごちゃに考えている」,,いろいろな物が秩序なく入り混じって雑然としているさま,
ごちゃまぜ,ごちゃ混ぜ,な,「野菜やら肉やらをごちゃ混ぜにして煮る」,,いろいろな物が無秩序に入り混じっているさま,
こちんこちん,こちんこちん,な,「コチンコチンに凍る」「面接試験でコチンコチンになる」,,物が乾いたり凍ったりして堅いさま、緊張して心にゆとりがないさま,
【こつ】
こつ,忽,と・たる,「忽として消え去る」,,にわかであるさま・突然,
こづくり,小作り,な,「小作りな洒落た家」「小作りな男」,対語「おおづくり」,作りが小さいこと、体つき全体が小さいこと・小柄,
こつこつ,兀兀,と・たる,「コツコツと勉強をする」,,地道に働くさま・たゆまず努め励むさま,
こつぜん,忽然,と・たる,「忽然として消え失せる」,,物事の出現や消失が急なさま・こつねん,
ごった,ごった,な,「新旧ごったな資料」「話をごったにする」,,いろいろなものが秩序なく入り混じるさま・ごっちゃ・ごたごた,
ごったまぜ,ごった混ぜ,「ミキサーに入れてごった混ぜにする」,,「ごたまぜ」に同じ,
ごっちゃ,ごっちゃ,「期待と不安とがごっちゃになった複雑な心境」,,いろんなものが雑然と入り混じっているさま・ごった,
ごっちゃまぜ,ごっちゃ混ぜ,「鞄の中がごっちゃ混ぜになる」,,「ごちゃまぜ」に同じ,
こつぶ,小粒,な,「山椒は小粒でもひりりと辛い」「小粒な雨」,対語「おおつぶ」,粒の小さいさま,
こつぶ,小粒,な,「小粒ながらも力持ち」「小粒な新人ばかりで大物がいない」,,体つきの小さいさま・小柄、度量が小さく平凡であるさま,
【こと】
ことありがお,事有り顔,な,「事あり顔なひそひそ話」「事あり顔で集まっている」,,何かわけのありそう顔やそのさま,
ことありげ,事有り気,な,「事ありげにメモを渡す」,,いかにも特別な事情がありそうなさま,
ことこまか,事細か,な,「事細かに説明する」,,こまごまと詳しいさま・つまびらかなさま・詳細・ことこまやか,
ことこまやか,事細やか,な,「事細やかな検討を加える」,,「ことこまか」に同じ,
ことさら,殊更,な,「殊更な仕打ち」,,考えがあってわざとするさま,
ことばずくな,言葉少な,な,「言葉少なに語る」,,控えめで多くしゃべらないさま・寡言,
こともなげ,事も無げ,な,「事も無げにやってのける」,,事を事とも思わないさま・なんでもないかのように平然としているさま,
【こな】
こない,こない,な,「こないなものは見たこともない」,,(関西地方で)このようであるさま・こんな,
こなごな,粉々,な,「ガラスが粉々に割れる」,,ごく細かに砕けるさま・粉微塵,
こなまいき,小生意気,な,「小生意気な娘」,,いかにも生意気なさま・生意気で憎らしいさま,
【この】
このよう,この様,な,「このような次第で申し訳ありません」,,こういうふう・このとおり・こんな・かよう,
【こふ】
こぶとり,小太り,な,「丸顔で小太りな(の)人」「小太りしている人」,,ちょっと太っている・太り気味,
こぶり,小振り,な,「小振りな(の)ハンドバッグ」,対語「おおぶり」,同類の他のものに比べると少し小形なさま,
【こほ】
こぼんのう,子煩悩,な,「子煩悩な父親」,,自分の子をたいへん可愛がるさま,
【こま】
こまか,細か,な,「細かな網目」「細かな雨」「細かな説明」「細かな心遣い」「金に細かな人」,,きわめて小さいさま・粗くないさま、気持ちなどが隅々まで行き届くさま、勘定高いさま・ケチなさま,
こまめ,小忠実,な,「こまめな人」「こまめに世話を焼く」「両親にこまめに手紙を書く」,,労を惜しまないでよく働くさま・まめまめしいさま,
こまやか,細やか(濃やか),な,「きめの細やかな肌」「細やかな愛情」「細やかな心配り」,,地肌が美しいさま、隅々まで行き届いているさま・情が厚いさま・心がこもっているさま。「細」は相手を思う心が細かいところにまで行き届いている、「濃」は密度が大きい・こっていしている・厚い・深い・色や味やにおいなどの度合いが強い・甚だしい・盛ん・しげる・情がこまやか・艶めかしい意,
【こむ】
ごむりごもっとも,ご無理御尤も,な,「何を言われてもご無理ごもっともと黙って聞く」「ご無理ごもっともな言い分」,,相手の言うことが無理とは思いながらも争いを避けて従うこと・従わざるをえないさま,
【こも】
ごもっとも,御尤も,な,「ごもっともな意見です」「お節ごもっとも」,,相手が「もっとも」と思うのを敬って言う語。相手の言い分が道理であると肯定するさま,
【こり】
こりこう,小利口,な,「小利口な娘」「小利口に立ち回る」,,目先のことによく気がつき抜け目がないさま,
こりごり,懲り懲り,な,「こんな仕事はもう懲り懲りだ」「二日酔いはもう懲り懲りだ」,,すっかり凝りて嫌になるさま,
ごりごり,ごりごり,な,「ゴリゴリな里芋」,,噛んだときに堅く感じるさま,
こりしょう,凝り性,な,「凝り性な質(たち)」,,一つのことに熱中して満足するまでやり通すさま,
【これ】
これみよがし,これみよがし,な,「これ見よがしに外車を乗り回す」,,得意になって人に見せびらかしたり当てつけがましかったりするさま,
【こわ】
ごわごわ,ごわごわ,な,「ノリの利いたごわごわ(な)浴衣」,,紙や布などが堅くこわばっていてしなやかでないさま,
こわだか,声高,な,「声高な声で話す」「声高に罵る」,,話し声の調子が高く大きいさま,
こわもて,強面(怖面),な,「強面に意見をする」,,こわい顔つきで他人を脅かす・相手に対して強い態度に出る,
【こん】
こんこん,昏昏,と・たる,「昏昏と眠り続ける」,,寝入っているさま,
こんこん,渾渾(混混),と・たる,「渾渾と湧き出る清水」「渾渾沌沌たる世界」,,水が盛んに流れるさま・尽きることなく湧くさま、(「渾渾沌沌」の形で)物の入り混じってはっきりしないさま。「渾」は大きい・盛ん、「混」は物がひとつになって分かれないさま・はっきりと区別の付かないさま,
こんこん,滾滾,と・たる,「滾滾と湧き出る泉」「滾滾として尽きることない弁舌」,,水が盛んに流れるさま・尽きることなく湧くさま,
こんこん,懇懇(悃悃),と・たる,「懇懇と諭す」,,心のこもったさま・心を込めて丁寧に説くさま。「懇」はねんごろ・丁寧・まこと・まごころ、「悃」はまこと・まごころ・ねんごろの意なので常用の「懇」に統一,
こんぜん,渾然,と・たる,「映像と音楽が渾然一体となって醸し出す雰囲気」,,すべてが溶け合って区別がないさま,
こんな,こんな,な,「世の中にこんなひどいことがあっていいのか」「こんなに親切にしてもらったのは初めてだ」「こんな仕事はもうごめんだ」「こんな形の服が欲しい」「こんなに面白い本は読んだことがない」,,話し手またはそのそばにいる人が当面している事態や現に置かれている状況がこのようであるさま・このような、話し手のそばにあるまたは手に持っている物の様子がこのようである・このような,
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