第42話 形容動詞(さ行)
よみ,漢字,活用,用例,対語,補記,
【さい】
さい,最,と・たる,「成金趣味の最たるものだ」,,(多く「最たる」の形で)程度が最も甚だしいさま・第一番であるさま,
さいさい,済済,と・たる,「多士済済」,,「せいせい」に同じ,
さいぜん,截然,と・たる,,,「せつぜん」の慣用読み,
【さか】
さかさ,逆さ(倒さ),な,「裏表が逆さになる」,,「さかさま」の略,
さかさま,逆さま(倒),な,「逆さまから読んでも同じ言葉」「セーターを裏表逆さまに着る」「壁の絵が逆さまだ」「言うこととすることが逆さまだ」「娘に説教されるとは逆さまだ」,,物事の上下や左右や前後や裏表などの関係が本来の状態とは反対になっている、道理や事実に反する・さかさ・さかしま。「倒」はさかさまにする・さからう意。「倒」は「さかしま」と同字,
さかしま,逆しま(倒),な,「逆しまな考えを抱く」,,道理に反する。「倒」はさかさまにする・さからう意。「倒」は「さかさま」と同字,
さかしら,賢しら,な,「賢しらをする」「賢しらに口を出す」,,利口そうに振る舞う・物知りぶる・かしこだて,
さかん,盛ん,な,「盛んな声援が飛ぶ」「盛んに燃える」「食欲が盛んだ」「人生の盛んな時代」「老いてますます盛んだ」「血気盛ん」「スポーツの盛んな学校」「盛んな歓送迎会」「貿易が盛んになる」「欧米ではサッカーが盛んだ」「学者の間で盛んな議論が交わされた」,,勢いがいいさま、人が最も元気な時期にあるさま・気力などが充実しているさま、盛大に行われるさま・繁盛しているさま・広く行なわれるさま、積極的に繰り返し行われるさま・熱心,
【さき】
さきぶと,先太,な,「先太な(の)棒」,対語「さきぼそ」,先端がもとの方より太い,
さきぶとり,先太り,な,「先太りな指」,対語「さきぼそり」,先になるほどもとの方より太くなっている、物事が先に行くほど盛んになる・財産などがだんだん殖えること,
さきぼそ,先細,な,「先細な杭」,対語「さきぶと」,先端がもとの方よりも細い,
さきぼそり,先細り,な,「商売が先細りになる」,対語「さきぶとり」,先になるほどもとの方より細くなっている、物事が時間が経つにつれて衰えていく・財産などが減っていく,
【さく】
さくさく,嘖嘖,と・たる,「名声嘖嘖たるものがある」,,口々に言い立てる・盛んに褒めそやすさま,
ざくざく,ざくざく,な,「ザクザクに織ったショール」「野菜をザクザクに切る」,,織り方・剞み方などの粗いさま・雪や砂などの粒の粗いさま,
【ささ】
ささ,些些,と・たる,「些些たることで立腹する」,,取るに足らないさま,
ささ,瑣瑣,と・たる,「瑣瑣たる問題」,,細々としているさま・煩わしいさま,
ささやか,細やか,な,「細やかな商売を始める」「ささやかにクラス」「細やかな送別会」「細やかな贈り物」,,形や規模があまり大袈裟でなく控えめなさま、形ばかりで粗末なさま・わずかなさま・多く謙譲して用いる,
【さす】
さすが,流石(遉),な,「この難問が解けるとはさすがだ」,,評判や期待の通りの事実を確認し改めて感心するさま・なるほど・たいしたもの,
【さた】
さたなし,沙汰無し,な,「沙汰なしに済ます」「このところとんと沙汰なしだ」,,取り立てて問題にしないこと・不問に付す、頼りや訪れのないさま・無沙汰,
さだか,定か,な,「定かな話ではないが」,,(多く打ち消しの語を伴って)事実としてはっきりしているさま・確実・明らか,
【さつ】
ざつ,雑,な,「雑な仕事」「雑に扱う」,,大まかでいいかげんなさま・丁寧でないさま・粗雑・粗末,
ざっくばらん,ざっくばらん,な,「ざっくばらんに言わせてもらう」「ざっくばらんな人柄」,,遠慮がなく率直なさま・もったいぶったところがなく素直に心情を表すさま,
さつぜん,颯然,と・たる,「颯然と風を切って矢が飛ぶ」,,風がさっと吹くさま・風を切るさま,
ざつぜん,雑然,と・たる,「雑然とした部屋」「雑然たる観念」,,いろいろなものが入り乱れてまとまりのないさま,
さっぱり,さっぱり,な,「頑張ったのだが成績の方はさっぱりだ」,,物事の状態が非常に好ましくないさま,
【さま】
さまざま,様々,な,「各人が様々の感想を述べる」「様々な思い出」,,物事がそれぞれ違っているさま・いろいろ・種々,
【さむ】
さむがり,寒がり,な,「寒がりな人」,対語「あつがり」,寒さを感じる度合いが普通の人以上である・寒がり屋,
【さや】
さやか,明か(清か),な,「星がさやかな光を放つ」,,冴えて明るいさま,
【さよ】
さよう,然様(左様),な,「さようなことはございません」「はい、さようでございます」,,そのよう・そのとおり,
【さら】
ざら,ざら,な,「その程度の作品ならざらにある」,,いくらでもあって珍しくないさま,
ざらざら,ざらざら,な,「水仕事で荒れてザラザラな手」,,触った感じが粗く滑らかでないさま,
【さわ】
さわやか,爽やか,な,「朝の爽やかな空気」「爽やかな人柄」「爽やかな声」「弁舌さわやかに話す」,,気分が晴れ晴れとして快いさま・さっぱりとして気持ちがいいさま、はっきりとしていて聞きやすいさま,
【さん】
さん,燦,と・たる,「燦たる黄金の光」,,輝いて鮮やかなさま,
さんさん,潸潸,と・たる,「潸潸と降る雨」,,雨の降るさま,
さんさん,燦燦,と・たる,「日が燦燦と降り注ぐ」,,太陽などが明るく光り輝くさま・彩りなどが鮮やかで美しいさま,
さんざん,散散,と・たる,「若いころ散散世話になった人」「今度の試験は散散だった」「散々な目に遭う」,,物事の程度が著しいさま、物事の結果や状態がひどく悪くて目も当てられないさま・みじめ,
さんぜん,燦然(粲然),と・たる,「燦然と輝く」「燦然たる宝冠」,,きらきらと光り輝くさま・はっきりしているさま・鮮やかなさま。「燦」はあきらか・鮮やか・きらびやか・きらめく、「粲」はよく搗いて白くした米・あきらか・あざやか・きよい・清らか・潔い・見目よい・美しい・白い歯を出して笑う意,
ざんばら,ざんばら,な,「ざんばらな髪」,,結っていた髪などが崩れてバラバラに乱れるさま,
【しあ】
じあつ,地厚,な,「地厚な布地」,相互「じうす」,布地などの厚いさま,
しあわせ,幸せ(仕合わせ・倖せ),な,「思わぬ幸せが舞い込む」「幸せな家庭」「末永くお幸せにお暮らしください」,,運がよいさま・幸福・幸運。「幸」はさいわい・さち・幸運をもたらす・運良く・ありがたいことに、「倖」は思いがけないさいわい・へつらう・親しむ・お気に入りの意,
【しう】
じうす,地薄,な,「地薄な生地」,相互「じあつ」,布地などが薄いさま,
【しか】
しがち,仕勝ち,な,「慌てていると忘れ物をしがちだ」,,とかくそうする傾向があるさま,
じかづけ,直付け,な,「入口に車を直付けにする」,,じかにつけること,
【しき】
しきり,頻り,な,「警笛が頻りになる」「問い合わせが頻りだ」「頻りに故郷を懐かしむ」「雨が降ること頻りだ」,,同じことが何度も引き続き起こるさま・ひっきりなし、程度や度合いが著しいさま・むやみ・やたら,
【しし】
しし,孜孜,と・たる,「孜々として研究を続ける」,,熱心に努め励むさま,
【しす】
しずか,静か(閑か),な,「静かな宿」「虫の声が聞こえる静かな夜」「静かな川の流れ」「静かに椅子を引いて座る」「静かな境地」「静かに余生を送る」「静かな人柄」,,耳障りな音声がしないさま・ひっそりとしているさま、目につく動きがなくゆったりとしているさま・慌ただしくないさま、落ち着いているさま・気持ちに同様や乱れがないさま・穏やか、性格がおとなしく口数が少ないさま。「静」は動かない・止まっている・音がしない・黙っている・やすらか・穏やか、「閑」はのどか・のんびりしている,
【した】
じだいおくれ,時代後れ(時代遅れ),な,「時代後れな服装」,,その時代の傾向や流行などについていけず取り残されているさま・時勢後れ,
したたか,強か(健か),な,「世の中を強かに生きる」「強かな相手」「強かな後見役」「強かな造りの家」,,粘り強くて他からの圧力になかなか屈しないさま・しぶといさま、強くしっかりしているさま。「強」は力がある・大きい・盛ん・丈夫である・すこやか・堅い・激しい・厳しい、「健」はよく・非常にの意,
したたらず,舌足らず,な,「舌足らずなしゃべり方をする」「舌足らずな文章」「舌足らずな説明」,,舌の動きが滑らかでなく物言いがはっきりしないさま、言葉数が足りず十分に言い尽せていないさま,
しため,下目,な,「下目で見る」「下目を使う」,対語「うわめ」,視線を下に向ける,
したりがお,したり顔,な,「したり顔で話す」,,うまくやったという顔つき・得意そうなさま・得意面,
【しつ】
しっちゃかめっちゃか,しっちゃかめっちゃか,「しっちゃかめっちゃかな騒ぎ」,,物事が入り乱れているさま・めちゃくちゃ,
しつれい,失礼,な,「失礼なやつ」「先日は失礼しました」「お先に失礼します」,,他人に接する際の心得をわきまえていないさま・礼儀に欠けるさま、他人のもとを立ち去るときの丁寧な言い方,
【しと】
じとじと,じとじと,な,「汗でじとじとなシャツ」,不快なほどひどく湿気を含んでいるさま・じっとり,
しとやか,淑やか,な,「物言いの淑やかなお嬢さん」「淑やかに振る舞う」,,性質や動作が物静かで上品であるさま・慎み深いさま,
しどろもどろ,しどろもどろ,な,「しどろもどろに言い訳をする」,,言葉の使い方や話の内容などがとりとめなくひどく乱れたさま,
【しな】
しなやか,しなやか,な,「しなやかな足腰」「しなやかな枝」「しなやかな身のこなし」「しなやかな革」,,弾力があってよくしなうさま、動きや様子が滑らかで柔らかなさま,
【しの】
しのびやか,忍びやか,な,「忍びやかな足音」「秋の忍びやかな訪れ」,,人目をはばかって密かに行なうさま・動作などが静かで人目に立たないさま,
【しは】
しばいがかり,芝居掛かり,な,「芝居がかりな式次第」,,芝居がかっている・いかにも作り事めいていてわざとらしいさま,
しばらくぶり,暫く振り,な,「しばらくぶりに友人と会う」「しばらくぶりの休日」,,再び同じことになるまでかなりの時間を経ているさま・久しぶり,
【しほ】
しほうだい,仕放題,な,「わがままのし放題」「し放題な贅沢をする」,,好き勝手にしたいだけするさま,
【しみ】
じみ,地味,な,「地味な服装」「地味づくり」「地味で目立たない生徒」「地味な商売」「地味にクラス」,対語「はで」,形や模様などに華やかさがなく目立たないさま、性質や物の考え方や生活態度などが飾り気がなく控えめなさま・質素,
しみったれ,しみったれ,な,「金に細かいしみったれなやつ」「しみったれな考え」「しみったれななり」,,物惜しみする・ケチケチするさま、こせこせして卑しいさま、見た目や内容が貧弱でみすぼらしい・安っぽいさま,
【しめ】
しめやか,しめやか,な,「しめやかに語り合う」「通夜がしめやかに行なわれる」,,ひっそりと静かなさま・心静かに落ち着いているさま、気分が沈んで物悲しげなさま・しんみりとしたさま,
【しも】
しもぶくれ,下膨れ(下脹れ),な,「下膨れな顔」,,舌のほうが膨らんでいるさま、顔の下の方とくに頬の周りが膨らんでいるさま。「膨」は腫れる・大きくなる、「脹」は腹や物などがふくれる意,
【しや】
しゃく,癪,な,「いちいち癪なことを言う」,,腹が立つ・不愉快で腹立たしいさま,
じゃく,寂,と・たる,「寂とした山寺の参道」,,まったく音がしないさま・静まりかえっているさま・ひっそり,
しゃくしゃく,灼灼,と・たる,「灼灼たる少年の笑顔」,,明るく照り輝くさま,
しゃくしゃく,綽綽,と・たる,「余裕綽々たる態度」,,落ち着いてゆとりがあるさま・ゆったりとしてこせつかないさま,
しゃくぜん,釈然,と・たる,「説明を聞いてもまだ釈然としない」,,疑いや迷いが解けてすっきりするさま・せきぜん・しゃくねん,
じゃりじゃり,じゃりじゃり,「砂で口の中がジャリジャリだ」,,細く堅い粒状のものに触れて粗く感じるさま,
【しゆ】
じゅうにんなみ,十人並み,な,「いたって十人並みな男」,,顔立ちや能力などが人よりも優れていないが劣ってもいないさま・人並み,
しゅく,粛,と・たる,「場内粛として声なし」「粛として襟を正す」,,静まりかえっているさま、つつしみかしこまるさま,
しゅくしゅく,粛々,と・たる,「鞭声粛粛夜河を過(わた)る」,,ひっそりと静まっているさま,
しゅくぜん,粛然,と・たる,「粛然として声なし」,,なんの物音も聞こえず静かなさま・静かで行儀正しいさま,
しゅじゅ,種種,な,「種種な(の)やり方」「治療を種々試みる」,,数多くの種類があるさま・副詞的にも用いる・さまざま・とりどり・いろいろ,
じゅん,順,な,「お年寄りには席を譲るのが順だ」「順な若者」「女人は順を以て道とす」,,物事の行なわれる段取りが適当・順当であるさま・理に適っいるさま、素直でおとなしいさま,
じゅん,純,な,「純な心」「純な男」,,混じりけや偽りのないさま・人柄や気持ちが素直でけがれたところがないさま,
じゅんじゅん,諄諄,と・たる,「諄諄と説いて聞かせる」,,よくわかるように繰り返し教え諭すさま,
じゅんぜん,純然,と・たる,「純然たる在来種」「純然たる違法行為」,,混じりけのないさま、まさしくそれに相違ないさま,
【しよ】
じょうごわ,情強,な,「なんて情強な奴なんだ」,,意地っ張りで自分の主張を容易に変えないさま,
しょうじき,正直,な,「正直なところ自信がない」「正直に非を認める」「正直者」,,正しくて嘘や偽りのないさま,
しょうしょう,悄悄,と・たる,「悄悄として引き返す」,,元気がなくうちしおれるさま・悄然,
しょうしょう,蕭蕭,と・たる,「蕭蕭たる晩秋の野」,,もの寂しく感じられるさま,
じょうじょう,上上,な,「上上のできとは言いがたい」「首尾は上上だ」,,この上なくよいさま・非常によいさま・上乗,
じょうじょう,冗冗,と・たる,「冗冗たる弁舌」「紛紛冗冗」,,話などが長くてくどいさま、入り乱れているさま,
じょうじょう,畳畳,と・たる,「畳畳たる峻峰」,,幾重にも重なり合うさま,
じょうじょう,嫋嫋,と・たる,「余韻嫋嫋たる笛の音」,,音声が細く長く尾を引くように響くさま,
じょうじょう,穣穣,と・たる,「穣穣たる田園」,,穀物が豊かに実るさま,
じょうず,上手,な,「字を上手に書く」「テニスの上手な人」「時間の使い方が上手だ」「聞き上手」「三国一の枚の上手」,対語「へた」,物事のやり方が巧みで手際のよいさま,
じょうず,上手,な,「上手を言う」「まぁ上手な人だこと」,,口先で人のご機嫌をとるのがうまいさま,
しょうぜん,悚然(竦然),と・たる,「悚然として立ちすくむ」,,ひどく恐れるさま・ぞっとしてすくむさま。「悚・竦」ともおそれる・すくむ意,
しょうぜん,悄然,と・たる,「悄然たる後ろ姿」「悄然としてうつむく」,,:元気がなくうちしおれているさま・しょんぼり,
しょうぜん,聳然,と・たる,「霊峰聳然として立つ」「聳然として傾聴する」,,高くそびえるさま、恐れつつしむさま,
じょうっぱり,情っ張り,な,「情っ張りな(の)子ども」,,「じょうはり」の音変化,
じょうなし,情無し,な,「情無しな(の)男」,,思いやりのないさま,
じょうはり,情張り,な,「情張りなやつ」「情張り者」,,強情を張るさま・意地っ張り・じょうごわ,
しょうわる,性悪,な,「性悪な人間」「性悪な病気」,,性質の悪いさま,
じょっぱり,じょっぱり,「じょっぱりな人」,,(青森や岩手で)意地を張る・意地っ張り・強情っ張り,
【しら】
しらきちょうめん,白几帳面,な,「白几帳面な人」,,ひどくきまじめなさま,
しらぬがお,知らぬ顔,な,「知らぬ顔に横を通り抜ける」,,知っているのに知らないふりをするさま・しらずがお・しらんかお,
【しり】
しりおも,尻重,な,「尻重な人」,対語「しりがる」,めんどうがって容易に動こうとしないさま,
しりがる,尻軽,な,「尻軽な振る舞いは慎め」,対語「しりおも」,動作の活発なさま、落ち着きがなく行動が軽々しいさま、女の浮気なさま,
しりすぼまり,尻窄まり,「尻窄まりな土器」「人気が尻窄まりになる」,,口のほうが広く底のほうが小さくなっている・しりすぼり・しりすぼみ,
しりすぼみ,尻窄み,「業績に尻すぼみになる」,,「しりすぼまり」に同じ,
【しわ】
しわしわ,皺皺,な,「皺皺な(の)手」「皺皺な(の)札」,,しわが多いさま・しわだらけ,
【しん】
しんしん,津津,と・たる,「興味津津たる話」,,あふれ出るさま・次々と湧き出るさま,
しんしん,深深,と・たる,「夜が深深と更ける」「冷気が深深と身にこたえる」,,あたりがひっそりと静まりかえっているさま・森森、寒さなどが身にしみとおるさま,
じんじん,陣陣,と・たる,「陣陣たる清風」,,風が盛んに吹くさま、切れ切れに続くさま,
しんぜん,森然,と・たる,「森然たるブナの森」,,樹木のこんもり茂っているさま,
しんみ,親身,な,「親身な忠告」「親身になって面倒を見る」,,肉親であるかのように細やかな心遣いをするさま,
【すい】
すい,粋,な,「粋を利かす」,,世情に通じ物分りがよくさばけている・遊里の事情などによく通じていて言動や姿の垢抜けているさま,
【すか】
すかすか,すかすか,な,「水気のないスカスカな大根」「昼間なので車内はスカスカだった」,,物の中身やある範囲の空間にすき間がたくさんあるさま,
すかんぴん,素寒貧,な,「給料前で素寒貧な(の)状態」,,貧乏で何も持たない・全く金が無い,
【すき】
すき,好き,な,「好きな人」「好きな道に進む」,対語「きらい」,心が惹かれるさま・気に入るさま,
すき,好き,な,「幹事を買って出るなんて君も好きだね」「好き者」「好きなだけ遊ぶ」「どうとも好きにしなさい」,,片寄ってそのことを好むさま・物好き・とくに好色・色好み、自分の思うままに振る舞うさま,
すぎ,過ぎ,な,「食べすぎ」「飲みすぎ」「太りすぎ」,,補助形容動詞。程度が度を越している意,
ずき,好き,な,「外出好きな(の)人」「酒好き」「人好きのする性質」「若者好きのスタイル」,,補助形容動詞。あることまたあるものが好きであることを表す・そのような人も言う、それに好かれる性質を持っていることを表す,
すきかって,好き勝手,な,「好き勝手な一人暮らし」「好き勝手に行動する」,,気ままに振る舞うさま,
すきほうだい,好き放題,な,「好き放題なことを言う」,,自分の好きなだけ気ままに振る舞うさま,
【】すく
すぐ,直ぐ,な,「直ぐな心の持ち主」,,人の声質などがまっすぐであるさま・正直・素直,
すくな,少な,な,「残り少な」「望み少な」「言葉少な」,,補助形容動詞。少ないさま,
すくなめ,少なめ,な,「実際より少なめな見積もり」,,数量がやや少ないくらいであるさま,
すくよか,健よか,な,「健よかに育つ」,,すくすくと育つさま・丈夫であるさま・すこやか,
【すけ】
すけすけ,透け透け,な,「肌がスケスケなシャツ」,,布地などが透けて見えるさま,
すけべ,助平,な,「スケベな親父」「ムッツリスケベ」,,「すけべい」に同じ,
すけべい,助平,な,「根っからの助平」「助平な客」,,色事を好むさま・好き者・すけべえ・すけべ,
すけべえ,助兵衛,な,「助兵衛そうな顔つき」,,「すけべい」に同じ,
【すこ】
すこやか,健やか,な,「健やかな子どもの寝顔」「健やかに育つ」,,体が丈夫で元気なさま・森森が健全であるさま,
【すし】
すじちがい,筋違い,な,「郵便局の筋違いに交番がある」「筋違いな要求」「私に苦情を言うのは筋違いだ」,,ある物に対して斜めの方向に位置する、道理に外れた言動をするさま、見当違い・お門違い、急激に無理な動きをして筋肉を痛めること・すじちがえ,
【すす】
すずやか,涼やか,な,「涼やかな目元」「涼やかな浴衣姿」,,清々しく爽やかなさま、いかにも涼しそうなさま,
【すつ】
すっからかん,すっからかん,な,「すっからかんな空財布」「財産を使い果たしてすっからかんになる」,,空っぽで中身が何もない・なにひとつ残っていないさま,
すっぽんぽん,すっぽんぽん,な,「すっぽんぽんで水遊びする」,,身に何も着けていないさま,
【すて】
すてき,素敵(素的),な,「素敵な服装」,,自分の気持ちに合っていて心を惹かれるさま・非常にすぐれているさま,
【すな】
すなお,素直,な,「素直な性格」「素直に答える」「素直な髪の毛」「素直な字を書く」,,性質や態度などが穏やかでひねくれていないさま・従順、物の形などがまっすぐでねじ曲がっていないさま、技芸などにクセのないさま,
【すは】
ずはずれ,図外れ,な,「図外れに声が大きい」,,程度が並外れているさま,
【すふ】
ずぶずぶ,ずぶずぶ,「濡れてズブズブなズック靴」,,水分をたっぷり吸い込んでいるさま,
【すへ】
すべすべ,滑滑,な,「磨き込まれた滑滑な廊下」,,物の表面の手触りがなめらかでざらつきのないさま,
ずべら,ずべら,な,「のんきでずべらな人」,,行動や性格がだらしないさま,
すべらか,滑らか,な,「滑らかな肌」,,すべすべしているさま。「なめらか」と同字,
ずべらぼう,ずべら坊,な,「ずべら坊なやり方」「ずべら坊な(の)顔」,,「ずべら」に同じ、凹凸がなくつるつるでのっぺりしているさま,
【すほ】
ずぼら,ずぼら,な,「悪い男ではないがずぼらで困る」,,行動や性格がだらしのないさま・ずべら,
【すみ】
すみぶと,墨太,な,「墨太な題字」,,筆跡の墨つきが太いさま,
すみやか,速やか,な,「速やかに決断する」,,物事の進行がはやいさま・時間をおかずにすぐ行なうさま,
【する】
ずるずる,ずるずる,な,「痩せてズボンがズルズルになる」,,しまりのないさま・物事にだらしのないさま,
ずるずるべったり,ずるずるべったり,な,「ズルズルベッタリな(の)関係」,,はっきりとけじめをつけず惰性である状態を続けるさま,
【すれ】
すれすれ,擦れ擦れ,な,「床すれすれの高さまで水がきた」「水面すれすれに飛ぶ鳥」「発車時間にすれすれで間に合う」「合格点すれすれだ」,,触れそうになるくらい近づいているさま、限界をもう少しで越えそうなさま,
【すん】
すんたらず,寸足らず,な,「寸足らずな(の)洋服」「寸足らずな(の)説明」,,少し寸法が足りないさま・普通より寸法が短いさま、程度や内容が普通より少し劣るさま,
すんづまり,寸詰まり,な,「寸詰まりな上着」,,長さが足りないさま・横の長さに比べて縦の長さが短いさま,
ずんべらぼう,ずんべら坊,な,「ずんべら坊な仕事ぶり」,,「ずべらぼう」に同じ,
【せい】
せい,聖,なる,「聖なる神」「聖なる川」,,神聖で犯すことのできないさま・清らかで尊いさま,
せいせい,済々,と・たる,「済々たる著名人が会する」「多士済済」,,多くて盛んなさま・さいさい,
せいせいどうどう,正正堂堂,と・たる,「正正堂堂と戦う」,,態度や手段が正しく立派なさま,
せいぜん,整然,と・たる,「整然たる行列」「理路整然」,,秩序正しく整っているさま,
【せき】
せき,寂,と・たる,「寂として声なし」,,,ひっそりとして静かなさま,
せきせき,寂寂,と・たる,「寂寂たる深山幽谷」,,もの寂しいさま・ひっそりとしたさま・じゃくじゃく,
【せけ】
せけんさわがせ,世間騒がせ,な,「世間騒がせな事件」,,世間の人々を騒がせるような事柄であるさま・人騒がせ,
せけんしらず,世間知らず,な,「世間知らずな(の)青二才」,,経験が浅く世の中の事情に疎いさま・世間見ず,
【せつ】
せつ,切,なる,「平和への切なる願い」「切に健闘を祈る」,,心を込めてするさま・ねんごろ・せち,
せっかち,せっかち,な,「せっかちな人」「せっかちな性分」,,忍耐強くなく先を急いで気ぜわしいさま・気短な・性急,
せつせつ,切切,と・たる,「切切たる望郷の念」「切切たる祈り」「切切と訴える」「切切たる弦の響き」,,心に強く迫るさま・心のこもっているさま、音や声が寂しく身に迫るさま,
せつせつ,屑屑,と・たる,「屑屑たる小人物」「屑屑として励む」「屑屑として梢を濡らす」,,こせこせと小さな事にこだわるさま、せわしく働くさま、雨などが細かく降るさま,
せつぜん,截然,と・たる,「截然と区切る」「截然たる山岳地帯」,,物事の区別がはっきりしているさま、崖や岸壁などが切り立っているさま,
【せわ】
せわずき,世話好き,な,「世話好きな人」,,人の面倒をよく見るさま,
【せん】
せんせんきょうきょう,戦戦恐恐(戦戦兢兢),と・たる,「戦戦恐恐として父親の怒りが治まるのを待つ」,,恐れてびくびくするさま・恐れつつしむさま,
【そ】
そ,疎,な,「人口密度が疎な地域」「天網恢恢疎にして漏らさず」,対語「みつ」,間がすいているさま・まばらなさま,
そ,疎,な,「親友との仲が疎になる」,対語「しん」,関係が薄いさま・うといさま,
【そう】
そう,壮,な,「その志を壮とする」「壮にして大家の貌がある」,,意気が盛んで勇ましいさま、三十歳前後の血気盛んな年頃・その年頃の弾性,
そうぜん,蒼然,と・たる,「蒼然たる月光」「蒼然たる暮色に閉ざされる」「古色蒼然」,,あおあおとしているさま、薄暗くぼんやりしているさま、古び色褪せているさま,
そうぜん,騒然,と・たる,「場内が騒然となる」「物情騒然」,,ざわざわと騒がしいさま・不穏で落ち着かないさま,
そうそう,匆匆(怱怱),な,「朝食もとらず匆匆に出勤する」「烏兎匆匆(烏兎怱怱)」,,慌ただしいさま・忙しいさま。「匆」は慌ただしい・いそがしい、「怱」は慌てる・慌ただしい、「匆」と同じ意,
そうそう,匆匆(怱怱),と・たる,「匆匆として日を送る」,,慌ただしいさま・忙しいさま,
そうそう,草草,な,「草草に説明を終える」「お草草でございました」「草草に引き上げる」,,簡略なさま・粗略なさま・もてなしや田宮が不十分なさま、「そうそう(匆匆)」に同じ,
そうそう,蒼蒼,と・たる,「蒼蒼たる大空」「蒼蒼たる夏草の茂み」,,あおあおとしているさま・あおみを帯びているさま、草木があおあおと茂っているさま,
そうそう,錚錚,と・たる,「錚錚たる顔ぶれ」,,多くのものの中でとくにすぐれているさま,
そうそう,叢叢,と・たる,「叢叢たる竹やぶ」,,草木の群がり茂るさま,
そうそうろうろう,蹌蹌踉踉,と・たる,「蹌蹌踉踉たる足の運び」,,よろよろと歩くさま,
【そか】
そがい,そがい,な,「そがいなことは言うな」「そがいにせいでもよい」,,(主に関西地方で)そのよう・そんなふう,
【そく】
ぞく,俗,な,「俗に言う」「俗なやり方」゜俗な趣味」「俗な人間」,,民間で普通に行なわれるさま・ありふれているさま、高尚でないさま・卑しいさま,
【そこ】
そこぬけ,底抜け,な,「底抜けなお人好し」「底抜けに明るい性格」,,程度が並外れていて際限がないさま・度外れなさま,
【そそ】
そそ,楚楚,と・たる,「楚楚とした人」「楚々たる風情」,,清らかで美しいさま・可憐で美しいさま。多く若い女性について言う,
そぞろ,漫ろ,な,「そぞろに寂しさを覚える」「結婚式が近いので気もそぞろだ」,,これといった理由もなしにそうなったりそうしたりするさま・なんとなく、心が落ち着かないさま・そわそわそするさま,
【そつ】
そっくり,そっくり,な,「父親にそっくりな顔」,,非常によく似ているさま,
ぞっこん,ぞっこん,な,「彼は彼女にぞっこんだ」,,心底から惚れ込んでいるさま,
そつぜん,卒然(率然),な,「卒然として姿を消す」,,事が急に起こるさま・出し抜け・突然・しゅつぜん,
そっちのけ,そっちのけ,な,「勉強をそっちのけにして遊ぶ」「玄人そっちのけの腕前」,,構わずに放っておくさま、本職をしのぐさま,
【その】
そのよう,其の様,な,「そのような話は聞いていない」,,そういうふう・そのとおり・そんな・さよう,
【それ】
それそうおう,其れ相応,な,「それ相応な(の)礼はする」,,それにふさわしい・それに釣り合う・それ相当,
【そろ】
ぞろっぺえ,ぞろっぺえ,な,「ぞろっぺえな身なり」,,(主に関東地方で)いいかげんでだらしないさま・そろっぺい・ぞろっぺ,
【そん】
そん,損,な,「損を出す」「そんな取引」「正直者が損をする」「損な性分」,対語「とく」,利益を失う・不利益、努力を手も報われないさま,
ぞんざい,ぞんざい,な,「仕事をぞんざいにする」「ぞんざいな口のきき方」「ぞんざいに積荷を扱う」,,いいかげんに物事をするさま・なげやり・粗略、言動が乱暴で礼を失しているさま・不作法,
そんな,な,「そんな話は聞いたことがない」「そんなに嫌ならやめなさい」「僕もそんな服がきてみたい」「そんなに高い時計よく買えたね」,,聞き手またはそのそばにいる者が踏面している事態や現に置かれている状況がそのようであるさま・それほどの・そのような、聞き手のそばにあるまたは聞き手が持っているものがそのようであるさま・それほど・そのような,
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