第43話 形容動詞(た行)

よみ,漢字,活用,用例,対語,補記,



【たい】

だい,大,な,「声を大にする」,対語「しょう」,形や規模や数量などの大きいさま,

だい,大,な,「責任は大である」,,程度の甚だしいさま,


たいがい,大概,な,「たいがいの人は知らない」「漱石の作品はたいがい読んだ」「朝食はたいがいパンだ」「計画の大概を説明する」「大概なことには驚かない」「大概なところで切り上げなさい」「イタズラも大概にしろ」,,物事の全部ではないがその大部分・ほどんど・だいたい・たいてい(副詞的にも用いる)、物事のおおよその内容・あらまし・概略・大要、物事の程度などがありふれているさま・たいてい、物事の程度があまり極端にならないさま・ある程度でやめておくさま・ほどほど,


たいぎ,大儀,な,「今から出かけるのは大儀だ」「据わっているのも大儀そうに見える」,,やっかいなさま・おっくう・めんどう、疲れなどのため何もする気になれないさま,


だいきらい,大嫌い,な,「大嫌いな食べ物」「ウソツキは大嫌いだ」,対語「だいすき」,非常に嫌いなさま,


だいすき,大好き,な,「大好きな菓子」「SF小説が大好きだ」,対語「だいきらい」,非常に好きであるさま,


たいせつ,大切,な,「たいせつな条件」「たいせつな書類」「本をたいせつにする」「命をたいせつにする」,,最も必要であり重んじられるさま・重要であるさま、丁寧に扱って大事にするさま,


たいぜん,泰然,と・たる,「泰然として構える」「泰然たる態度」,,落ち着いていて物事に驚かないさま,


たいそう,大層,な,「たいそうな暑さ」「たいそうな剣幕で怒り出す」「つまらないことをたいそうに言う」「たいそうな学者」「たいそうな披露宴」,,程度や分量が甚だしいさま・たいへん・ひどい、大げさなさま・ぎょうさん、大規模なさま・立派であるさま,


たいてい,大抵,な,「苦労はたいていではない」「勉強もたいていにしなさい」,,(多く打ち消しの語を伴って)普通であるさま、ちょうどよい程度であるさま・ほどほど,


だいなし,台無し,な,「雨で書類が台無しだ」「計画が台無しになる」「一生を台無しにする」,,ひどく汚れたり傷んだりして役に立たなくなるさま・物事がすっかりダメになるさま,


だいぶ,大分,な,「彼が去ってだいぶになる」,,数量や程度がかなり多かったり進んでいたりするさま・相当・だいぶん,


たいへん,大変,な,「たいへんな失敗をする」「大型台風の通過でたいへんな被害を受ける」「たいへんな目に遭う」「毎日の暮らしだたいへんだ」,,物事が重大であるさま、苦労などが並々でないさま,


たいら,平ら,な,「平らな地形」「運動場を平らにならす」「心を平らにする」「世が平らに治まる」,,高低や起伏のないさま・でこぼこでないさま、穏やかで安定しているさま,


たいらか,平らか,な,「平らかな道」「波平らかな湾内」「天下を平らかにする」「心中平らかでない」,,高低や起伏がないさま・平らなさま、落ち着いていて静かなさま、心が穏やかなさま,


たいりょう,大量,な,「大量な(の)商品をさばく」,対語「少量(しょうりょう」),数量の多いさま・たくさんなさま・多量,

たいりょう,大量,な,「大量な(の)人物」「大量大度」,対語「小量(しょうりょう」),度量の大きいさま・心が広いさま,



【たえ】

たえ,妙,なる,「妙なる楽の音」,,不思議なまでにすぐれているさま・何ともいえないほど美しいさま,


たえだえ,絶え絶え,な,「息も絶え絶えな(の)様子」,,今にも途切れそうでいながらやっと続いているさま,



【たお】

たおやか,たおやか,な,「たおやかな少女の体」「たおやかになびく柳」「たおやかな女性」「たおやかな身のこなし」,,姿や形がほっそりとして動きがしなやかなさま、態度や性質がしとやかで上品なさま,



【たか】

たかびしゃ,高飛車,な,「高飛車な物言い」「高飛車に出る」,,相手に対して高圧的な態度をとるさま,


たかめ,高め,な,「内閣高めのボール」,対語「ひくめ」,位置がやや高いさま,

たかめ,高め,な,「雪害のため野菜が高めだ」,対語「やすめ」,値段が比較的高いさま・大きい数字であるさま


たからか,高らか,な,「声高らかに歌う」「行進曲が高らかに鳴り響く」,,,いかにも高いさま・高高としたさま,



【たく】

たくさん,沢山,な,「たくさんな(の)贈り物」「お説教はもうたくさんだ」「子だくさん」「盛りだくさん」,,数量の多いさま・数量が十分であるさま・十分でそれ以上はいらないさま、(名詞に付き多く「〜だくさん」の形で)それが十分であったり十分すぎたりするさま,


だくだく,諾諾,な,「唯唯諾諾と従う」,,他人の言葉に逆らわないで承諾するさま,


たくみ,巧み,な,「巧みに難関を切り抜ける」「馬を操るのが巧みな人」,,物事を手際よくじょうずに成し遂げるさま,



【たけ】

たけなが,丈長,な,「丈長な(の)髪」「和服を丈長に着付ける」,,丈が長いさま・衣服などが身重に比べて長いさま,



【たし】

たしか,確か,な,「基礎が確かだ」「確かな足取り」「腕前は確かだ」「確かな情報」「明日こそ確かに払います」「記憶力は確かだ」「おい、気は確かか」「確かな数はつかんでいない」,,危なげなくしっかりしているさま・信頼できるさま・安心できるさま・確実であるさま、動くや能力が正常であるさま、正確であるさま,


だしぬけ,出し抜け,な,「出し抜けに声をかけられる」,,予期しないことが起こるさま・いきなり・唐突・突然,



【たつ】

たっぷり,たっぷり,な,「たっぷりな水で麺をゆでる」「皮肉たっぷり」「自信たっぷり」,,満ちあふれるほど十分にあるさま、名詞の下についてある要素が普通より多めであることを表す,



【たて】

だて,伊達,な,「伊達な若い衆」「男伊達」「伊達や酔狂ではない」「伊達に着こなす」,,粋や侠気をひけらかすさま、人目を引く派手な服装や振る舞いをするさま・見栄を張るさま、好みが洒落ているさま・考え方がさばけているさま・粋(いき),


たてなが,縦長,な,「縦長な(の)写真」,,横より縦のほうが長いさま,



【たの】

たのしみ,楽しみ,な,「将来が楽しみな子ども」,,楽しいこととして期待するさま,



【たふ】

だぶだぶ,だぶだぶ,な,「飲みすぎで腹がだぶだぶになる」「だぶだぶなシャツ」,,容器に液体がたくさん入っていて揺れ動くさま、衣服などが大きすぎてゆるいさま・また太りすぎて肉がたるんでいるさま・ぶかぶか,



【たほ】

だぼだぼ,だぼだぼ,な,「ダボダボなズボン」,,衣服などが大きすぎて体型似合わないさま,



【たま】

たま,偶(適),「たまの休み」「彼はたまに来る」,,稀であるさま・滅多にないさま,



【ため】

だめ,駄目,な,「暑さで食べ物がダメになる」「重病でもうダメらしい」「ダメなやつ」「いくら頼んでもダメだ」「ダメで元々」「これ以上歩けと言われてもとてもダメだ」「ここでタバコを吸ってはダメだ」「黙って入ってはダメだ」「ダメが出る」,,よくない状態にあるさま・用をなさない状態にあるさま、効果がないさま・むだ、しようとしてもできないさま・不可能、してはいけないこと、演劇などで演出や演技などの悪い点についての注意や注文,



【たゆ】

たゆげ,弛げ,な,「たゆげに頬杖をついている」,,疲れてぐったりしているさま・だるそうなさま,



【たれ】

だれぎみ,だれ気味,な,「だれ気味な後半戦」,,緊張が失われているさま・だらけ始めているさま,



【たわ】

たわやか,たわやか,な,「たわやかな体つき」,,しなやかなさま・優美なさま・たおやか,


たわわ,撓,な,「枝もたわわに実る」,,実の重さなどで木の枝などがしなうさま・たわ,



【たん】

たんぜん,端然,と・たる,「端然と座る」,,姿勢などが乱れないできちんとしているさま,


たんたん,坦坦,と・たる,「坦坦と続く道」「坦坦たる余生を送る」,,地形や道路などの平らなさま、何事もなく時が過ぎるさま・変化のないさま,

たんたん,眈眈,と・たる,「眈眈とチャンスを待つ」「虎視眈眈」,,鋭い目つきで獲物を狙うさま・また野心を持って機会を狙うさま,

たんたん,淡淡,と・たる,「淡々たる色調」「心境を淡々と語る」「淡々として水が流れる」,,色や味や感じなどがあっさりしているさま・淡白なさま、態度や動作などがあっさりしてこだわりがないさま、水が静かに揺れ動くさま,

たんたん,湛湛,と・たる,「湛湛と水をたたえた湖」,,水などがいっぱいにたたえられているさま,


だんち,だんち,な,「だんちな素(の)晴らしさ」「こっちのほうがだんちに美味しい」,,「だんちがい」の略,


だんちがい,段違い,な,「ダチ外な実力」,,,能力や技術やひん室などに非常に違いがあって比べ物にならないさま・格段の差があるさま,







【ちい】

ちいさな,小さな,―,「文字の小さな本」「小さな音で聞く」「小さな被害で済む」「小さな集まりに出る」「小さな問題」「小さなときからの友人」,対語「おおきな」,容積や面積が狭い空間や場所だけを占めるさま、数や量が少ないさま、程度が小さいさま、規模がわずかであるさま・また範囲が狭いさま、価値や重要性が乏しいさま、年少であるさま,



【ちか】

ちかめ,近め,な,「速球を近めに投げる」,対語「とおめ」,ある市からやや近いさま,


ちからまかせ,力任せ,な,「力任せな打法」「力任せに引っ張る」,,ありったけの力を出すさま,



【ちき】

ちぎれちぎれ,千切れ千切れ,な,「ちぎれちぎれの記憶をつなぎ合わせる」,,いくつもちぎれているさま・きれぎれ,



【ちく】

ちぐはぐ,ちぐはぐ,な,「靴下をチグハグに履く」「チグハグな言動」,,二つ以上の物事が食い違っていたり調和していなかったりするさま,



【ちた】

ちだらけ,血だらけ,な,「ケガをして血だらけな(の)顔」「あたりが血だらけになる」,,一面勝ちに染まるさま・ちまみれ,



【ちち】

ちち,遅遅,と・たる,「遅々として捗らない」「春日遅遅たり」,,物事の進行が遅いさま・ゆっくりしているさま、日が長くのどかであるさま,


ちぢ,千千,な,「大波が千千に砕け散る」「心が千千に乱れる」,,数が非常に多いさま、種類や変化などに富むさま・さまざま,



【ちつ】

ちっぽけ,ちっぽけ,な,「ちっぽれな庭」「ちっぽけな幸せ」,,ごく小さいさま・小さく貧弱なさま,



【ちま】

ちまみれ,血塗れ,な,「血塗れな手」,,体や衣服などが一面に血に染まるさま・血だらけ,



【ちみ】

ちみどろ,血みどろ,な,「血みどろな顔」「血みどろな(の)戦い」,,非常に多くの血にまみれているさま、血にまみれるような苦労をするさま,



【ちや】

ちゃ,茶,な,「茶を言う」,,ちゃかすさま・からかうさま,


ちゃち,ちゃち,な,「ちゃちなおもちゃ」「ちゃちな考え」,,安っぽくて見劣りのするさま・いいかげんで貧弱なさま,


ちゃめ,茶目,な,「茶目な娘」,,無邪気な子供っぽいいたずらをするさま・おちゃめ,


ちゃらんぽらん,ちゃらんぽらん,な,「ちゃらんぽらんを言う」「ちゃらんぽらんな仕事」,,いいかげんで無責任なさま,


ちゃんぽん,ちゃんぽん,な,「日本酒とウイスキーをちゃんぽんに飲む」「話がちゃんぽんになる」,,二種類以上のものをまぜこぜにするさま,



【ちゆ】

ちゅうくらい,中位,な,「中くらいな(の)成績」「中くらいな(の)背丈」,,程度が中間であるさま・大きさや重さや長さや順位などが平均的であるさま,


ちゅうっぱら,中っ腹,な,「中っ腹になる」,,怒りを発散できないでむかむかしているさま,


ちゅうぶとり,中太り,な,「中太りな(の)体型」,,やや肥満しているさま,


ちゅうぶらり,宙ぶらり,な,「議案が宙ぶらりになる」,,「ちゅうぶらりん」に同じ,


ちゅうぶらりん,宙ぶらりん,な,「台風で電線が宙ぶらりんになる」「宙ぶらりんな(の)立場」「計画が宙ぶらりんになる」,,空中にぶら下がっているさま、どっちつかずに中途半端であるさま,



【ちよ】

ちょうしはずれ,調子外れ,な,「調子外れな歌」「調子外れな振る舞い」,,正しい音律や音階と合わないさま、言動がその場と不調和であったり普通でなかったりするさま。調子っぱずれ,


ちょうぜん,超然,と・たる,「時代の風潮に超然としている」,,物事にこだわらず平然としているさま・世俗に関与しないさま,


ちょうちょう,迢迢,と・たる,「迢迢としてそびえ立つ峰」,,はるかに遠いさま、他より高いさま・またすぐれているさま,


ちょく,直,な,「遠慮のない直な言い方」「直で話す」,,まっすぐなさま、性格や考えなどが素直なさま・率直なさま、安直なさま・手軽なさま、間に何も入れないで直接するさま・じか。「じか」と同字,



【ちり】

ちりちり,ちりちり,な,「チリチリな(の)髪の毛」「乾燥してチリチリになった漉き紙」,,ちぢれたりしわが寄ったりするさま,


ちりぢり,散り散り,な,「散り散りになって逃げる」,,まとまっていたものが離れ離れになるさま・ばらばら,


ちりぢりばらばら,散り散りばらばら,な,「卒業して仲間が散り散りバラバラになる」,,あちこちに散って離れ離れになるさま,



【ちん】

ちんけ,ちんけ,な,「ちんけなやつ」,,劣っているさま・最低であるさま,


ちんちくりん,ちんちくりん,な,「ちんちくりんな(の)去年の服」,,背が低いさま・背の低い人を嘲っていう語、背丈に比べて衣服が短すぎるさま・つんつるてん,


ちんば,跛,な,「跛な(の)下駄」,,対であるべきものの形や大きさが揃わないさま・かたちんば。「片足が不自由で普通に歩けないこと」の意があるため差別語とされることも,


ちんぷんかん,珍紛漢(珍糞漢),な,「難しくてまるでチンプンカンな」,,言葉や話がまったく通じず何が何だかさっぱりわけのわからないさま・ちんぷんかんぷん,


ちんぷんかんぷん,珍紛漢紛(珍糞漢糞),な,「チンプンカンプンで何が言いたいのかわからない」,,「ちんぷんかん」に同じ,







【つう】

つう,通,な,「芝居の通だ」「相撲通」「通な計らい」「通を利かす」,,ある領域の趣味や道楽について精通しているさま・とくに花柳界の内情に詳しいさま、人情に通じ人柄がさばけているさま・とくに男女間の機微に深い思いやりのあるさま,


つうかあ,つうかあ,な,「彼とはつうかあだ」「つうかあの仲」,,互いに気心が通じ合ってちょっと言っただけで相手の言おうとしていることがわかるさま,


つうつう,つうつう,「彼とはつうつうの仲だ」「話が他社につうつうになる」,,意志や気心などが互いによく通じ合っているさま・つうかあ、情報などが筒抜けになっているさま,



【つき】

つきなみ,月並み(月次),な,「月並みな表現」「発想が月並みだ」,,新鮮みがなくありふれていて平凡であるさま,



【つつ】

つっけんどん,突っ慳貪,な,「つっけんどんな応対」,,無遠慮でとげとげしいさま・冷淡なさま,


つつましやか,慎ましやか,な,「慎ましやかな娘さん」,,しとやかなさま・つつましいさま,



【つふ】

つぶらな,円ら,な,「つぶらな瞳」,,丸くてかわいらしいさま,



【つま】

つまびらか,詳らか(審らか),な,「詳らかな事情」「内容を詳らかにする」,,詳しいさま・物事の細かいところまではっきりしているさま。「詳」はくわしい・明らかにする、「審」はくわしい・明らか・きちんとしている・正しいの意,



【つみ】

つみ,罪,な,「罪なことをする」「罪な人」,,無慈悲なさま・残酷なさま,


つみつくり,罪作り,な,「老人から金を奪うとは罪作りなことだ」,,力の弱い者や純真な者をあざむくような行為をするさま、仏道に寒き罪になるような行為をするさま,



【つむ】

つむじまがり,旋毛曲がり,な,「つむじ曲がりな(の)気難しい人」,,性格がひねくれていて素直でないさま・へそ曲がり,



【つや】

つやけし,艶消し,な,「艶消しなことを言う」「艶消しな話」,,面白みや色気をなくすさま・いろけけし,


つややか,艶やか,な,「艶やかな肌」,,光沢があって美しいさま,



【つよ】

つよき,強気,な,「強気な(の)態度を崩さない」「市況が強気に転じる」,対語「よわき」,気が強いさま・積極的な態度に出るさま、取引で相場が先行き上がると予想するさま,


つよごし,強腰,な,「強腰な(の)交渉」,対語「よわごし」,態度が強硬で相手に対して一歩も譲らないさま,



【つる】

つるつる,つるつる,な,「ツルツルな幹」「ツルツルな廊下」,,物の表面がなめらかでつやのあるさま、なめらかで滑りやすいさま,



【つれ】

つれづれ,徒然,な,「読書をして病床の徒然を紛らわす」,,することがなくて退屈なさま・手持ち無沙汰,



【つん】

つんつるてん,つんつるてん,な,「つんつるてんな(の)着物」「つんつるてんに剃り上げる」,,衣服の丈が短くて手足や膝が現れているさま、頭が完全に禿げているさま,







【てあ】

てあら,手荒,な,「手荒なマネはよせ」「品物を手荒に扱う」,,取扱や動作が乱暴なさま,



【てい】

ていっぱい,手一杯,な,「自分のことだけで手いっぱいだ」,,それ以上他のことをする余裕のないさま,



【てう】

てうす,手薄,な,「所持金が手薄になる」「手薄な警備」,,手元に金銭や物品をあまり持っていないさま、人手が少なくて不十分なさま,



【てか】

てかてか,てかてか,な,「テカテカな手すり」「テカテカに磨く」,,つやがあって光っているさま,


てがる,手軽,な,「手軽な食事」「手軽に扱えるカメラ」,,手数がかからず簡単なさま,



【てき】

でぎらい,出嫌い,な,「出嫌いな性格」,,外出を好まないさま・出不精,


てぎれい,手綺麗(手奇麗),な,「塗りが手綺麗に仕上がる」,,手作業などの出来あがりが見事なさま,



【てこ】

でこぼこ,凸凹,な,「凸凹した見た」「凸凹な地面をならす」「賃金の凸凹をならす」「クラスによって凸凹な成績」,,物の表面がでっぱったりへっこんだりしているさま、物事に優劣や多少などの差があって釣り合いがとれていないさま,


てごろ,手頃,な,「手頃な厚さの辞書」「手頃な仕事」「手頃な値段」,,大きさや重さなどが手に持つのにちょうどよいさま・取り扱いに便利なさま、能力や経済力や望む条件などにふさわしいさま,



【てし】

でしゃばり,出しゃばり,な,「出しゃばりなやつ」,,出しゃばるさま,



【てす】

ですぎ,出過ぎ,な,「出すぎな(の)渋いお茶」,,出過ぎるさま,



【てせ】

てぜま,手狭,な,「子どもが大きくなって家が手狭になる」,対語「てびろ」,暮らしたり仕事をしたりするには場所が狭いさま,



【てた】

てだっしゃ,手達者,な,「手達者な筆づかい」,,書や技芸などに熟達しているさま,


でたらめ,出鱈目,な,「デタラメを言う」「デタラメな答えを教える」「数字をデタラメに並べる」,,,根拠がないさま・首尾一貫しないさま・いいかげんなさま,


てだれ,手練(手足れ),な,「手練の剣客」,,技芸や武芸などに熟達しているさま・腕利き,



【てち】

てぢか,手近,な,「手近な(の)本を手に取る」「手近にあるもので間に合わせる」,対語「てどお」,手が届くほど近くにあるさま,

てぢか,手近,な,「手近な問題」,,ありふれていて身近に感じられるさま,



【てつ】

てつかず,手付かず,な,「手つかずの料理」「宿題が手つかずな(の)ままだ」,,まだ手をつけていないでそのまま残っているさま,


でづっぱり,出突っ張り,な,「知勇や出突っ張りの熱演」「忙しくて朝から晩まで出突っ張りで仕事をする」,,演劇などで同じ俳優が初めから割まで出番があるさま・また一般に外出したまま帰らないことや会議に出席し続けるさま,



【ては】

てばや,手早,な,「荷物を手早にまとめる」「手早な対応」,,てばやいさま・すばやいさま,



【てひ】

てびろ,手広,な,「手広な家」「手広に商う」,対語「てぜま」,てびろいさま・規模が大きいさま,



【てふ】

でぶ,でぶ,な,「デブな(の)人」,,太っているさま,


でぶしょう,出不精(出無精),な,「出不精な(の)人」,,外出を嫌ったりおっくうがったりするさま,


てぶそく,手不足,な,「受注が増えて手不足になる」,,働き手が足りないさま,


でぶっちょ,でぶっちょ,な,「デブッチョな(の)人」,,太っているさま,


てぶっちょう,手不調,な,「手不調の口八丁」,,手先の不器用なさま・ぶきっちょ,


でぶでぶ,でぶでぶ,な,「デブデブな体」,,しまりなくひどく太っている,



【てほ】

でほうだい,出放題,な,「湯を出放題にしておく」「あることないこと出放題な悪口雑言を吐く」,,出るにまかせておくさま・出るばかりなさま、好き勝手なことを口から出るにまかせて言うさま,



【てま】

てまめ,手忠実,な,「手まめに働く」「手まめな人」「手まめな細工」,,手先をまめに働かせるさま・面倒がらずに休みなく仕事をするさま、手先が器用なさま,



【てみ】

てみじか,手短,な,「要件だけを手短に話す」,,簡単で短いさま・手っ取り早いさま,



【てん】

てんぜん,恬然,と・たる,「恬然とした態度」,,物事にこだわらず平然としているさま,

てんぜん,靦然,と・たる,「靦然として恥じる色がない」,,目の当たりに見るさま・転じてあつかましいさま・恥じる様子の見えないさま,


てんてん,点点,と・たる,「街の明かりが点点と見える」「足跡が点点と続く」「点点としたたる血」,あちこちに散らばってあるさま・また途切れながら続いているさま、しずくがしたたり落ちるさま,


てんやわんや,てんやわんや,な,「宴会の準備で台所はてんやわんやだ」,,大勢の人が秩序なく動き回りごった返すさま,







【とう】

とうぜん,当然,な,「当然の帰結」「罪人が報いを受けるのは当然だ」「至極当然」,,そうなるのが当たり前であるさま・道理に適っているさま,

とうぜん,陶然,と・たる,「美酒に陶然と酔いしれる」「陶然たる面持ちで名演奏を聞く」,,酒に酔ってよい気持ちになるさま、うっとりとよい気持ちであるさま,


どうぜん,同然,な,「死んだも同然だ」「袋の鼠同然の犯人」「夫婦同然の関係」,,同じであるさま・同様,


とうとう,滔滔,と・たる,「滔滔と流れる大河」「滔滔と述べる」,,水がとどまることなく流れるさま、次から次へと淀みなく話すさま,


どうどう,堂堂,と・たる,「堂堂たる邸宅」「堂堂とした態度」「正面切って堂堂と戦う」「白昼堂堂」,,立派で威厳のあるさま、なんの隠しだてもないさま・こそこそしないさま,


どうなが,胴長,な,「胴長な(の)人」,,体の他の部分に比べて胴が長いさま,



【とお】

どおし,通し,な,「働き通し」「座り通し」,,補助形容動詞。その動作や状態が続く意,


とおまわり,遠回り,な,「遠回りな方法」,,かけなくてもいい手数をかけるさま,


とおめ,遠め,「遠めの玉に手を出す」,相互「ちかめ」,普通より少し遠いさま,



【とき】

とぎれがち,途切れ勝ち,な,「途切れがちに語る」「途切れがちな故郷の便り」,,話や関係などがややもすると途切れそうになるさま,


とぎれとぎれ,途切れ途切れ,な,「途切れ途切れに聞こえる」,,何度も途切れるさま・途切れながら続くさま,



【とく】

とく,得(徳),な,「一文の得にもならない」「得な性分」,,利益を得るさま・儲けるさま・有利であるさま,


とくしんずく,得心尽く,「得心ずくで離縁する」,,双方とも承知の上でするさま・納得ずく,



【とけ】

どけち,どけち,な,「ドケチなやつ」,,ひじょうにケチであるさま,



【とこ】

とこじょうず,床上手,な,「床上手な遊び人」,,床あしらいが上手なさま・閨房の技術に長けているさま,



【とさ】

どさくさまぎれ,どさくさ紛れ,な,「火事騒ぎのどさくさ紛れに盗まれたらしい」,,混乱している状態に乗じて悪事などをする,



【とし】

としよわ,年弱,な,「年弱な(の)子」,,年下であるさま・年少,



【とす】

どすけべい,ど助平,な,「ど助平な親父」,,きわめて好色なさま。ののしる気持ちを込めて言う。どすけべ,



【とつ】

どっこいどっこい,どっこいどっこい,な,「両チームの戦力はどっこいどっこいだ」,,両者の力や勢いなどが互いに同じ程度で優劣がないさま,



【とな】

どない,どない,な,「どないなもんですか」,,(関西地方で)どんな・どのよう,



【との】

どのよう,何の様,な,「どのような具合ですか」「どのように致しましょうか」,,どんなふう,



【とは】

どはずれ,度外れ,な,「度外れな強さで試合に勝つ」,,一定の程度や限度を遥かに超えているさま・並外れているさま,



【とひ】

とびきり,飛び切り,な,「とびきりな(の)品」,,並外れてすぐれているさま・最上級であるさま,



【とひ】

とびとび,飛び飛び,な,「民家が飛び飛びにしかない」「ページが飛び飛びになっている」,,物が散在しているさま・連続しないで間があくさま,



【とり】

とりどり,取り取り,な,「取り取りな(の)服装」,,人や物によってそれぞれに血がつているさま・まちまち,



【とろ】

どろだらけ,泥だらけ,な,「泥だらけな(の)野良着」,,泥まみれになるさま,


とろとろ,とろとろ,な,「とろとろになるまで煮込む」,,固形物が溶けて軟かくなるさま・また液体がやや粘り気を持つさま,


どろどろ,どろどろ,な,「どろどろになって遊ぶ」「油でどろどろな作業服」「どろどろに溶けた鉄」,,泥などにまみれてひどく汚れているさま、固形物が溶けて粘液状の流動物になっているさま,


どろまみれ,泥塗れ,な,「転んで泥まみれになる」,,泥だらけになるさま,

どろんこ,泥んこ,な,「雨で道が泥んこになる」,,泥だらけになるさま,



【とわ】

とわ,常(永久),な,「永久の別れ」,,いつまでも変わらないさま・永遠・えいきゅう,




【とん】

どん,鈍,な,「なんて鈍なやつだ」,,にぶいさま・頭の回転が遅く動作がのろいさま,


とんちんかん,頓珍漢,な,「トンチンカンな受け答え」「トンチンカンなやつ」「このトンチンカンめ」,,物事のつじつまが合わないさま・見当違いであるさま、間の抜けた言動をするさまやその人,


とんとん,とんとん,な,「実力はとんとんだ」「収支がとんとんになる」,,ふたつのものがほとんど同じで差がないさま・また損得のないさま,


とんとんびょうし,とんとん拍子,な,「交渉がとんとん拍子に運ぶ」,,物事が順調にはかどるさま,


どんな,どんな,な,「どんな人が来るのだろう」「どんなにかうれしかったろう」「どんなものをお探しですか」「どんな物でも買い取る」「どんなに悲しくとも泣かない」,,はっきりしないそのものの状態や性質や程度などが想像しようとするさま、物事の状態や性質や程度などに左右されないさま,


どんぴしゃり,どんぴしゃり,な,「ドンピシャリな(の)答え」,,少しの違いもなく的中するさま,


とんま,頓馬,な,「とんまをしでかす」「とんまなやつ」,,間が抜けているさま,



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