第15話 動詞(つ)

よみ,漢字,活用,自他,用例,相互,対語,補記,


【つい】

ついえる,費える(弊える),ア行下一段,自動詞,「投機で家産が費える」「いたずらに歳月が費える」,相互「ついやす」,,財物などが使われてひどく減る、時間や労力が無駄に使われる,

ついえる,潰える,ア行下一段,自動詞,「災害に潰えた街」「計画も夢と潰えた」,,,つぶれてすっかりダメになる・崩壊する,


ついてる,ついてる,タ行下一段,自動詞,「負けてばっかりでいつもツイてない」,,,事がうまくいって幸運である・ツキがある,


ついばむ,啄む,マ行五段,他動詞,「鶏が餌をついばむ」,,,鳥がくちばしで物をつついて食う,


ついやす,費やす,サ行五段,他動詞,「歳月を費やして完成したダム」「いたずらに時間を費やす」,相互「ついえる」,,あることを成し遂げるために金銭や時間や労力などを使う・また使ってなくす,


つうじる,通じる,ザ行上一段,自動詞,「電話が通じる」,,,「つうずる」の音変化,


つうずる,通ずる,サ行変格活用,自動詞,「国道へ通ずる道」「駅までバスが通ずる」「電話が通ずる」「冗談が通じない」「内情に通ずる」「あだ名で通ずる」「現代にも通ずる問題」「敵に通ずる」,,,道筋が他と繋がる・道筋をつける・道路などがあるところまで達する・交通機関が通る・何かを伝って到達する、意志やものの意味などが相手に伝わる、ある物事の詳しい知識をもつ・精通する、広く行き渡る・広い方面に通用する、相手と繋がりを持つ・密かに敵方と連絡する・内通する,

つうずる,通ずる,サ行変格活用,他動詞,「電流を通ずる」「気脈を通ずる」「人妻と通ずる」「情を通ずる」「一年を通じて温かい」「全国を通じて流行する」「テレビを通じて訴える」,,,何かを伝って届かせる、意志やものの意味などを相手に伝える、異性と関係を持つ、(「を通じて」の形で)全体に及ぼす・包括する・媒介とする,


つうぶる,通ぶる,ラ行五段,自動詞,「通ぶった口をきく」,,,通らしいふりをする・通人ぶる・通がる,



【つか】

つがいあう,番い合う,ワ行五段,自動詞,「犬がつがい合う」,,,交尾する,


つかいきる,使い切る(遣い切る),ラ行五段,他動詞,「持ち時間を使い切る」,,,あるだけ全部使ってしまう・使い果たす,


つかいこなす,使い熟す,サ行五段,他動詞,「道具を使いこなす」「数か国語を使いこなす」,,,そのものの性能などが十分発揮できるよううまく使う・また自分の思い通りに使う,


つかいこむ,使い込む(遣い込む),マ行五段,他動詞,「公金を使い込む」「遊びに金を使い込んで生活が苦しくなる」「よく使い込んだ万年筆」,,,任されたり預かったりした金銭を自分のことに使う・横領する、予算以上に金を使う、道具などをすっかりなじむほど十分にまた長く使う,


つかいならす,使い慣らす(使い馴らす),サ行五段,他動詞,「よく使い慣らしたグローブ」,,,いつも使って物をその作業などに慣れさせる,


つかいなれる,使い慣れる(使い馴れる),ラ行下一段,自動詞,「使い慣れた辞書」,,,長い間使ってその使い方などに慣れる,


つかいはたす,使い果たす(遣い果たす),サ行五段,他動詞,「有り金を使い果たす」,,,全部使ってしまう・残らず使ってしまう,


つかいふるす,使い古す,サ行五段,他動詞,「使い古したカバン」「使い古された言い方」,,,長い間使って古くする・古くなるまで使い続ける,


つかいわける,使い分ける,カ行下一段,他動詞,「相手によって応対する態度を使い分ける」「道具を使い分ける」,,,場合や目的や用途などに応じて選んで使う,


つかう,使う(遣う),ワ行五段,他動詞,「人を使って事業を始める」「人に使われる」「マイクを使って講義する」「不正に使われる」「魚介を使った料理」「この食品は防腐剤を使っておりません」「賄賂を使う」「色目を使う」「仮病を使う」「手品を使う」「人形を使う」「フランス語を使う」「気を使う」「細かい神経を使う」「金を使う」「時間を有効に使う」「弁当を使う」「湯を使う」,,,人に何かの働きをさせる・人を雇ったり言いつけて用をさせたりする、物などをある目的のために用いる・道具や材料などを役立てる・使用する・利用する、目的を遂げる手段や方法としてあることをする、容易に扱えないものを巧みに動かす・操る・また自在に言葉を話す、あれこれと注意を払って心を働かせる、物や金銭や時間などを何かをするのに当ててその量や額を減らす・消費する・ついやす、特定の語と結びついてそれを用いての行為を表す。「使」は用いる・ついやす・銭をつかう・用をさせる・働かせる、「遣」は使用する意,


つがう,番う,ワ行五段,他動詞,「仲良くつがうおしどり」「小鳥がつがう」「矢をつがう」,,,2つのものが一組になる・組み合う・対になる、雌雄が交尾する・つるむ、「つがえる」に同じ,


つかえる,支える(閊える),ア行下一段,自動詞,「車がつかえる」「言葉につかえる」「仕事がつかえている」「電話がつかえている」「胸がつかえて物が食べられない」「手をつかえ頭を下げて頼む」,,,じゃまなものがあったり行き詰まったりして先へ進めない状態になる・とどこおる、既に先の人が使っていて他の人が使えない状態である・ふさがる、病気や悲しみや心配などで胸がふさがった感じになる、(「手をつかえる」の形で)礼として手を床につく。「閊」は国字。「支える」は「ささえる」と同字。かな書きで統一。,

つかえる,仕える,ア行下一段,自動詞,「師に仕える」「父母に仕える」「宮中に仕える」「神に仕える身」,,,目上の人のそばにいてその人に奉仕する、役所などの公的な機関に勤める・官職に就く、神仏に奉仕する,

つかえる,使える,ア行下一段,自動詞,「補佐役として使える人物」「使える相手」,,,有能で役に立つ、剣術などに秀でている,


つがえる,番える,ア行下一段,自動詞,「二の矢をつがえる」,,,矢筈を弓の弦にかける・つがう,


つかさどる,司る(掌る),ラ行五段,他動詞,「広告業務をつかさどる」「国をつかさどる」,,,職務や任務として取り扱う・役目としてそのことに当たる、支配する・管理下に置く,


つかす,尽かす,サ行五段,他動詞,「愛想を尽かす」,,,すっかり出してなくす・出し尽くす,


つかねる,束ねる,ナ行下一段,他動詞,「髪を束ねる」「手を束ねて見ている」「全軍を束ねる」,,,一つにまとめてくくる・たばねる、腕などを組む・こまねる、統帥する。「たばねる」と同字,


つかまえる,捕まえる,ア行下一段,他動詞,「泥棒を捕まえる」「虫を捕まえる」「談判しようと社長を捕まえる」「空車を捕まえる」「先輩を捕まえて何を言うか」,相互「つかまる」,,逃げようとするものを取り押さえる、声をかけて立ち止まらせる・また引き止める、(「〜を捕まえて」の形で)〜に対して・〜を相手に,

つかまえる,掴まえる(捉まえる),ア行下一段,他動詞,「首根っこをつかまえる」「大衆の心をつかまえる」,相互「つかまる」,,手で固く押さえ持つ・離さないようにしっかりつかむ。「掴」はつかむ・にぎる、「捉」はとらえる・とらまえる・からめとる意,


つかます,掴ます,サ行五段,他動詞,「金をつかます」,,,「つかませる」に同じ,


つかませる,掴ませる,サ行下一段,他動詞,「赤ん坊にガラガラをつかませる」「金をつかませて口止めする」「まがい物をつかませる」,,,つかむようにさせる、賄賂を受け取らせる、人をだまして偽物や粗悪品を買わせる。つかます,


つかまつる,仕る,ラ行五段,他動詞,「私がお相手をつかまつりましょう」「いえいえ、どうつかまつりまして」,,,「する・行なう」の謙譲。目上の人に対してあることをする・自己の「する」動作を話し相手に対してへりくだる意味を込めて丁寧に言う・致します,

つかまつる,仕る,ラ行五段,他動詞,「拝見つかまつる」「お送りつかまつろう」,,,補助動詞。謙譲の意を表す・ご〜申し上げる・〜致します,


つかまる,捕まる,ラ行五段,自動詞,「泥棒が捕まる」「スピード違反で捕まる」「先発投手が相手の打線に捕まる」「夜討ち朝駆けでも担当者が捕まらない」「タクシーが捕まる」「記者団に捕まる」,相互「つかまえる」,,取り押さえられて逃げることができなくなる・とらえられる・つかまえられる、目的のものを探し当てたりり呼び止めたりすることができる・見つかる、呼ばれてその場に無理に引き止められる,

つかまる,掴まる(捉まる),ラ行五段,自動詞,「吊革につかまる」「手すりにつかまる」,相互「つかまえる・つかむ」,,体を支えるために手でしっかりと何かに取りすがる。「掴」はつかむ・にぎる、「捉」はとらえる・とらまえる・からめとる意,


つかみあう,掴み合う,ワ行五段,他動詞,「道の真中でつかみ合う」,,,互いに相手をつかんで争う,


つかみかかる,掴み掛かる,ラ行五段,他動詞,「相手の胸ぐらにつかみかかる」「有力な証拠をつかみかかる」,,,激しく組みついていく、つかみそうになる,


つかみだす,掴みだす,サ行五段,他動詞,「袋から菓子をつかみ出す」「野良猫をつかみ出す」,,,物をつかんで取り出す、捕まえて外へ出す・つまみ出す,


つかみとる,掴み取る,他動詞,「手渡された荷物をつかみ取る」「政権をつかみ取る」「だいたいの意味をつかみ取る」,,,手でつかんで取る、手に入れる・わがものとする、理解する,


つかむ,掴む(攫む),マ行五段,他動詞,「腕をつかむ」「回しをつかむ」「思いがけない大金をつかむ」「幸運をつかむ」「大衆の心をつかむ」「固定客をつかむ」「事件解決の糸口をつかむ」「コツをつかむ」,,,手でしっかりと握り持つ・つよくとらえて離すまいとする、自分のものとする・手に入れる、人の気持ちなどを自分に引きつけて離さないようにする、物事の要点などを確実にとらえる,

つかる,浸かる(漬かる),ラ行五段,自動詞,「温泉に浸かる」「怠惰な生活に浸かる」,,,液体の中にひたる・転じてある状態などに入りきる。「浸」はひたる・ひたす・つける・つかる・濡れる・沈む、「漬」はひたす・水などにつける・ひたる・つかるの意,


つかる,漬かる,ラ行五段,自動詞,「ナスがよく漬かる」,,,漬物が食べ頃になる,


つかれはてる,疲れ果てる,タ行下一段,自動詞,「残業続きで疲れ果てた」,,,すっかり疲れてしまう,


つかれる,疲れる,ラ行下一段,自動詞,「働き詰めで疲れる」「神経が疲れる」「生活に疲れる」「疲れた油」「疲れた上着」,,,体力や気力を消耗してその働きが衰える・くたびれる、長く使ったために物の質や機能が悪くなったり弱ったりする,

つかれる,憑かれる,ラ行下一段,自動詞,「狐に憑かれる」「物の怪に憑かれたような振る舞い」,,,霊魂などが乗り移った状態になる,


つかわす,遣わす,サ行五段,他動詞,「使者を遣わす」「褒美を遣わそう」,,,目上の人が目下の者に対して人などを行かせる・やる・派遣する、目上の人が目下の者に物などを与える・派遣する賜う・下賜する,

つかわす,遣わす,サ行五段,他動詞,「書いて遣わす」「褒めて遣わす」,,,補助動詞。相手に対する動作を尊大な気持ちを含めて表す・〜してやる,



【つき】

つきあう,付き合う,ワ行五段,自動詞,「隣近所と親しく付き合う」「今付き合っている彼女」「残業に付き合う」「食事を付き合う」,,,行き来したりしてその人と親しい関係を作る・交際する、恋人として交際する、行動をともにする,


つきあげる,突き上げる(衝き上げる),ガ行下一段,他動詞,「拳を天に突き上げる」「執行部を突き上げる」「悲しみが胸を突き上げる」,,,「突」はつきあたる・ぶつかる・つきでる・しのぐ・冒す、「衝」は当たる・つきあたる意。「衝」は常用外読みなので「突」に統一,

つきあげる,築き上げる,ガ行下一段,他動詞,「城塞を築き上げる」,,,土や石などを積み重ねて高く築く。「きずきあげる」と同字,


つきあたる,突き当たる,ラ行五段,自動詞,「車が電柱に突き当たる」「突き当たって右に曲がる」「難問に突き当たる」,相互「つきあてる」,,進んで行ってものに勢いよく当たる・衝突する・ぶつかる、それより先へ進めないところに行きつく、思いがけない問題や障害に出会う,


つきあてる,突き当てる,タ行下一段,他動詞,「車をガードレールに突き当てる」「隠れ家を突き当てる」,相互「つきあたる」,,激しく突いて当てる・勢いよくぶつかる、探していたものを見つけ出す・探し当てる・突き止める,


つきあわす,突き合わす,サ行五段,他動詞,「額を突き合わして座る」,,,「つきあわせる」に同じ,


つぎあわす,継ぎ合わす,サ行五段,他動詞,「小切れを継ぎ合わす」,,,「つぎあわせる」に同じ,


つきあわせる,突き合わせる,サ行下一段,他動詞,「膝を突き合わせる」「原簿と付き合わせる」「両者を突き合わせて意見を聴取する」,,,二つのものを近づけて向かい合わせる、両方を並べて比べる・照合する・つきくらべる、双方を対席させて話をさせる,


つぎあわせる,継ぎ合せる,サ行下一段,他動詞,「断片を継ぎ合せる」「端切れを継ぎ合せる」,,,別々のものをつないで一つにする、縫いつけて一つにする,


つきいる,突き入る,ラ行五段,他動詞,「敵陣に突き入る」,,,激しい勢いで進み入る・突入する,


つきいれる,突き入れる,ラ行下一段,他動詞,「棹を水に突き入れる」,,,勢いよく突いて差し入れる・突っ込む,


つきおとす,突き落とす,サ行五段,他動詞,「谷底に突き落とす」「絶望の淵に突き落とされる」「土俵際で突き落として勝つ」,,,突いて高いところから下へ落とす、ひどく悪い状態に陥らせる、相撲で突き落としの手で相手を負かす,


つきかえす,突き返す,サ行五段,他動詞,「負けじと突き返す」「企画書を突き返す」,,,相手が突いてきたのに対してこちらも突いて押しやる・突き戻す、差し出されたものや送ってきたものを受け取らないで先方へ戻す・突き戻す・突っ返す,


つきかかる,突き掛かる,ラ行五段,自動詞,「牛が急に突きかかる」,,,突きながら襲いかかる,


つきかける,突き掛ける,カ行下一段,他動詞,「槍を突きかける」「突きかけて思いとどまる」,,,あるものを目がけて勢いよく突く・つっかける、突こうとする,


つきくずす,突き崩す,サ行五段,他動詞,「積もった土砂を突き崩す」「敵の陣営を突き崩す」「アリバイを突き崩す」,,,積み上げてあるものなどを突いて崩す、進み行って相手方を乱れさせる、弱点などを突いて確固としていると思われるものを乱す,


つきくだく,搗き砕く(春き砕く),カ行五段,他動詞,「豆をつき砕く」,,,穀物などをついて粉々にする,


つぎこむ,注ぎ込む,マ行五段,他動詞,「タンクに水を注ぎ込む」「兵力を注ぎ込む」「今の仕事に全精力を注ぎ込む」,,,液体を器の中へつぎ入れる、ある物事や人などに多くの金や物を出す、勢力や精神をそのことにもっぱら傾ける。「そそぎこむ」と同字,


つきころす,突き殺す,サ行五段,他動詞,「槍で突き殺す」,,,刃物などで突き刺して殺す・刺し殺す,


つきころばす,突き転ばす,サ行五段,他動詞,「背後から突き転ばす」,,,突いてころばす・突き倒す,


つきささる,突き刺さる,ラ行五段,自動詞,「ガラスの破片が突き刺さる」,相互「つきさす」,,ものの先が突き立つ,


つきさす,突き刺す,サ行五段,他動詞,「団子を串に突き刺す」,相互「つきささる」,,突いて刺し通す・勢いよく刺す,


つきしたがう,付き従う(付き随う),「いつも社員が付き従う」「大国に付き従う」,,,あとに付いて行く・お供をする、服従する・配下となる,


つきすすむ,突き進む,マ行五段,自動詞,「目標に向かって突き進む」,,,勢いよくどんどん進む,


つきそう,付き添う,ワ行五段,自動詞,「病人に付き添う」「入学式に付き添ってゆく」,,,世話などをするためにそばについている,


つきたおす,突き倒す,サ行五段,他動詞,「人を突き倒す」,,,突いて倒す・押してころばす,


つきだす,突き出す,サ行五段,他動詞,「土俵の外へ突き出す」「拳を突き出す」「スリを派出所に突き出す」「庭に突き出している窓」,,,突いて外へ押し出す、勢いよく前の方へ出す、悪事を働いた者を警察などに連れて行く、建物やその一部を外の方へ張り出して設ける,


つぎたす,注ぎ足す,サ行五段,他動詞,「ビールを注ぎ足す」,,,水などの足りない分をそそいで加える,

つぎたす,継ぎ足す,サ行五段,他動詞,「子供部屋を継ぎ足す」「話を継ぎ足して書く」,,,後から増し加える・またつないで長くする,


つきたつ,突き立つ,タ行五段,自動詞,「矢が突き立つ」,相互「つきたてる」,,突き刺さる・刺さる,


つきたてる,突き立てる,タ行下一段,他動詞,「杭を突き立てる」「ナイフを畳に突き立てて脅す」「土俵を割るまで突き立てる」,相互「つきたつ」,,突き刺して立てる・つったてる、激しく何度も突く,


つきつける,突き付ける,カ行下一段,他動詞,「ピストルを突きつける」「抗議文を突きつける」「証拠を突きつける」,,,荒々しく凶器などを相手の目の前に差し出す、強い態度で文書などを相手に指し示す,


つきつめる,突き詰める,マ行下一段,他動詞,「そんなに突き詰めて考えるな」「さらに突き詰めて検討する」,,,ひたすら思い込む・思いつめる、物事を最後のところまできわめる,


つきでる,突き出る,ダ行下一段,自動詞,「釘が板から突き出る」「桟橋が海に突き出る」,,,突き破って出る、ある部分が外側や前方に出っ張る,


つきとおす,吐き通す,サ行五段,他動詞,「嘘をつき通す」,,,あくまでも口に出して言う,

つきとおす,突き通す,サ行五段,他動詞,「千枚通しで束ねた紙を突き通す」「あくまで信念を突き通す」,相互「つきとおる」,,突いて裏まで通す・貫く、意見や主義などを最後まで主張する・押し通す,


つきとおる,突き通る,ラ行五段,自動詞,「銃弾が突き通る」,相互「つきとおす」,,一方から他方へ突いて抜ける・貫き通る・突き抜ける,


つきとばす,突き飛ばす,サ行五段,他動詞,「相手を突き飛ばして逃げる」,,,激しく突いたりぶつかったりしてはね飛ばす,


つきとめる,突き止める,マ行下一段,他動詞,「原因を突き止める」「犯人の隠れ家を突き止める」,,,不明な点や疑問点などを徹底的に調べて明らかにする・また調べて探し出す,


つきぬく,突き抜く,カ行五段,他動詞,「槍で突き抜く」,相互「つきぬける」,,突いて反対側まで通す・突き貫く,


つきぬける,突き抜ける,カ行下一段,他動詞,「弾丸が壁を突き抜ける」「湿地帯をようやく突き抜ける」,相互「つきぬく」,,突き通って裏まで抜ける、向こう側へ通り抜ける,


つきのける,突き除ける(突き退ける),カ行下一段,他動詞,「人を突きのけて進む」,,,突いて脇に押しやる・手荒く押しのける,


つきはてる,尽き果てる,タ行下一段,自動詞,「精も根も尽き果てる」「愛想が尽き果てる」,,,全く尽きる・すっかりなくなる,


つきはなす,突き放す,サ行五段,他動詞,「組みついてくる相手を突き放す」「親友からも突き放される」「わ゛さと突き放した態度をとる」「突き放した目で世の中を見る」,,,突いたり強く押したりして離れさせる・つっぱなす、関係を絶って相手にしない・頼ってくる相手を見捨てる・つっぱなす、感情を入れないで扱う,


つきまぜる,搗き交ぜる(春き交ぜる),ザ行下一段,他動詞,「米を粟につき交ぜた餅」,,,杵などでついてまぜ合わせる,


つきまつわる,付き纏わる,ラ行五段,自動詞,「子どもがうるさく付きまつわる」「苦い思い出が付きまつわる」,,,そばについて離れようとしない・またある気持ちなどが絡みついて離れない・まつわりつく,


つきまとう,付き纏う,ワ行五段,自動詞,「弟が付きまとう」「物売りに付きまとわれる」「リスクが付きまとう仕事」「不安が付きまとう」


つきもどす,突き戻す,サ行五段,他動詞,「土俵際から突き戻す」「書類を突き戻す」,,,向かってきたものを突いてもと来た方向へ押し戻す、差し出されたものや届けられたものを受け取らないでそのまま相手に戻す・つきかえす,


つきやぶる,突き破る,ラ行五段,他動詞,「ふすまを突き破る」「行き詰まった局面を突き破る」「堅い守りを突き破る」,,,突いて破る・また強い力で破る・困難な事態や障害を打開する・突進して敵の囲みを打ち破る・突破する,


つきる,尽きる(竭きる),カ行上一段,自動詞,「万策尽きる」「気力が尽きた」「寿命が尽きる」「道が尽きる」「名残が尽きない」「感激の一言に尽きる」「教師冥利に尽きる」「年寄りの話はグチに尽きた」,,,次第に減ってとうとうなくなる、続いていたものが終わる・途絶える、(「〜に尽きる」の形で)それですべてが言い尽くされる・その極みに達する・〜にきわまる・最後までその状態のままである。「尽」はなくなる・終わる・きわまる、「竭」はなくなる意,



【つく】

つく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「埃が付く」「飯粒が付く」「この糊はよく付く」「おまけが付く」「条件が付く」「歯形が付く」「傷が付く」「シミが付く」「知恵が付く」「身についた仕草」「電話が付く」「味が付く」「弾みが付く」,相互「つける」,,あるものと他のものが離れない状態になる・あるものが表面に密着する・くっつく・付着する・接着する。主となるものにさらに添え加わる・消えないであとが残る・印される・ある性質や能力などが備わる・ある物事や状態や作用などが新たに生じたり増し加わったりする。「付」は「附」の代替、「附」はくっつく・接着する・頼る・従う・心を寄せる・親しむ・近づく・寄り集まる意。一般的には「付」に統一,

つく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「先頭ランナーについていく」「彼のやり方にはついていけない」「有利な側につく」「何かというと母親につく」「護衛がつく」「看護師がつく」「スポンサーがつく」「果物に虫がつく」,相互「つける」,,あるもののそばに寄って添い従う・一緒になって行く・後に続き従う・その立場に心を寄せて行動をともにする・味方になる・そばを離れずにいる・いつもそばにいて世話をする・寄り集まる・たかる,

つく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「食欲がつく」「精力がつく」「ばい菌がつく」「よく気のつく人」「目につく広告」「高慢さが鼻につく」「挿し木がつく」,相互「つける」,,ある働きが活動を始める・働きが盛んになる・病気にかかる・五感に捉えられる・意識や近くに働く・植物が根を下ろす・根付く,

つく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「話がつく」「勝負がつく」「愛称がつく」「高値がつく」「一つ百円につく」「結局は高くついた」「決心がつく」,相互「つける」,,ある定まった状態が作られる・解決する・まとまる・落着する・ある名前や値段になる・あることの前提や結果のもとではその値段になる・意志が固まる,

つく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「今日はツイている」,,,偶然などがうまく味方して都合よく事が運ぶ・運が向く,

つく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「しがみつく」「食いつく」,,,補助動詞。動作や状態の激しい意を表す,

つく,着く,カ行五段,自動詞,「手紙が昨日着いた」「目的地に着く」「定刻に着く」「船底が海底に着く」「枝が伸びて塀に着く」「守備位置に着く」,相互「つける」,,あるものが他のものや他のところまで達する・到着する・一部分があるところに届いて触れる・ある場所を占める・位置する,

つく,点く,カ行五段,自動詞,「火がつく」「電灯がつく」,相互「つける」,,燃え始める・また明かりがともる,

つく,憑く,カ行五段,自動詞,「ものに憑かれたような目」「狐が憑く」,,,乗り移る・とりつく,

つく,吐く,カ行五段,他動詞,「反吐をつく」「ため息をつく」「肩で息をつく」「一息つく」「悪態をつく」「嘘をつく」,,,胃や口の中のものを吐く・もどす、息を吐き出す・呼吸する、好ましくないことを口に出して言う,

つく,突く(衝く・撞く),カ行五段,他動詞,「槍で突く」「判を突く」「ところてんを突く」「杖をつく」「膝をつく」「まりをつく」「不意を突く」「核心を突く」「鼻を突く臭気」「胸を突く哀話」「風雨を突いて進む」「雲を突くような大男」「食料が底を突く」,,,とがったもので一つところを勢いよく刺したり強く当てたりする、棒状のもので強く押す、細長い物の先を押し立てて支えにする・またつっかえ棒にする・地面や床などに強く当てる、打ち当てて弾ませる、弱いところや予想しないところや急所などを選んで鋭く指摘したり攻めたりする、嗅覚などの感覚や心を強く刺激する、強い勢いで何か当たる・また限界に達する。「突」はつきあたる・ぶつかる・つき出る・しのぐ・冒す、「衝」は当たる・つきあたる、「撞」は速く打つ・つき鳴らす・つきさす・つきすすむ・突進する意。常用読みの「突」かかな書きで統一。「突く」は「つつく」と同字,

つく,撞く(突く・衝く),カ行五段,他動詞,「鐘を撞く」,,,棒などの先を打ち当てて鳴らす。「撞」は速く打つ・つき鳴らす・つきさす・つきすすむ・突進する意,

つく,就く,カ行五段,自動詞,「王座に就く(即く)」「管理職に就く」「販売の仕事に就く」「帰路に就く」「眠りに就く」「易きに就く」「師に就く」「会社設立に就いて会合を開く」「この件に就き御意見を」「喪中に就き年賀をご遠慮します」,相互「つける」,,ある地位に身を置く・とくに即位する・ある役職に身を置く・また就職する、みずからある動作を始める、選んでそれに従う、(「〜に就き」「〜に就きて」「〜に就いて」の形で)ある物事に関して・〜にちなんで、(「〜に就き」の形で)〜であるから・〜のために,

つく,搗く(春く),カ行五段,他動詞,「玄米を搗いて精白する」「餅を搗く」,,,穀物を杵や棒の先で強く打って押しつぶしたり殻を除いたりする,

つく,漬く(浸く),カ行五段,自動詞,「床が水に浸く」,相互「つける」,,大量にあふれ出た水にひたる。「つかる」,

つく,漬く,カ行五段,自動詞,「ナスがよく漬いた」,相互「つける」,,漬物に味がしみて食べ頃になる・つかる,


つぐ,次ぐ,ガ行五段,自動詞,「不幸に次ぐ不幸に見舞われる」「梅に次いで桜が咲き始めた」「東京に次ぐ大都市」「知事に次ぐ地位」,,,すぐその後に続く・引き続いて起こる、すぐその下に位する,

つぐ,注ぐ,ガ行五段,他動詞,「ご飯をつぐ」「お茶をつぐ」,,,容器に物を満たす・とくに液体を容器にそそぎ入れる。「そそぐ」と同字,

つぐ,継ぐ(嗣ぐ・続ぐ),ガ行五段,他動詞,「家業を継ぐ」「王位を継ぐ」「父の志を継ぐ」,,,前のものの跡を受けてその仕事や精神や地位などを引き続いて行なう・続けてする・相続する・継承する。「継」はつなぐ・続ける・受け継ぐ・受け伝える、「嗣」はあとを受け継ぐ、「続」は絶えた所をつぎ続ける,

つぐ,接ぐ(継ぐ・続ぐ),ガ行五段,他動詞,「骨を接ぐ」「破片を接いで復元する」「野バラにバラを接ぐ」,,,「接」はつづける・つなぐ・つらなる・つづく意,

つぐ,継ぐ(続ぐ),ガ行五段,他動詞,「靴下の破れを継ぐ」「炭を継ぐ」「息を継ぐ」,,,衣服の破れたり傷んだりした箇所にツギを当てて直す・繕う、絶えないように前からあるものに加え補う・補給する,


づく,附く(付く),カ行五段,自動詞,「秋づく」「元気づく」「怖気づく」,,,体言に付く補助動詞。そのような状態になる・そういう様子が強くなる意を表す,


つくす,尽くす,サ行五段,他動詞,「手を尽くす」「最善を尽くす」「善美を尽くした建築」「贅沢の限りを尽くす」「本分を尽くす」「義務を尽くす」「社会に尽くす」「夫に尽くす」「辛酸は筆舌に尽くしがたい」,,,そのことのために全部使ってしまう・ある限りを出しきる、その事柄の極みにまで達する・成しうるまでする・きわめる、果たす・まっとうする、他の者のために精いっぱい働いたり努力したりする・尽力する、すべてを表現する,

つくす,尽くす,サ行五段,他動詞,「書き尽くす」「言い尽くす」,,,補助動詞。全部〜する・すっかり〜してしまう,


つぐなう,償う,ワ行五段,他動詞,「修理代を償う」「わびても償えない過ち」,,,金品を出して負債や相手に与えた損失の補いをする・弁償する、犯した罪などに対して金品や行為で埋め合わせをする,


つくねる,捏ねる,ナ行下一段,他動詞,「米の粉をつくねて団子を作る」,,,手でこねて丸く作る・こねてまるめる。「こねる」と同字,


つくばう,蹲う,ワ行五段,自動詞,「つくばって草をむしる」,,,うずくまる・しゃがむ,


つぐむ,噤む(鉗む),マ行五段,他動詞,「口をつぐんで真相を語らない」,,,口を閉じる・ものを言わない・黙る。「噤」は口を閉じてものを言わない、「鉗」は口を閉じる意,


つくりあげる,作り上げる,ガ行下一段,他動詞,「短期間で家を作り上げる」「攻撃型のチームに作り上げる」「話を作り上げる」,,,作り終える・完成させる、実際にないものをあるかのように見せかける・でっちあげる,


つくりあわせる,作り合わせる,サ行下一段,他動詞,「別工程ののち作り合わせる」,,,いくつかのものをこしらえて一つにする,


つくりかえる,作り替える,ア行下一段,他動詞,「スーツを作り替える」「小説をドラマに作り替える」,,,古いものや今までのものにかえて新たに作る、すでにあるものに手を加えて別の趣向のものを作る,


つくりだす,作り出す,サ行五段,他動詞,「電気製品を作り出す」「優秀な人材を作り出す」「芸術品を作り出す」「ツバメが軒下に巣を作りだす」,,,こしらえる・製作する・生産する、新たにものをつくる・創作する、作り始める,


つくりたてる,作り立てる,タ行下一段,他動詞,「頭のてっぺんから足の先まで新品で作り立てる」,,,化粧や服装が際立つように装う・飾り立てる,


つくりつける,作り付ける,カ行下一段,他動詞,「書棚を作り付ける」「空き地に野菜を作りつける」,,,取り外しのできないように他のものに取り付けて作る、作物を植えつける,


つくりなおす,作り直す,サ行五段,他動詞,「服を作り直す」,,,悪いものをよいものにつくりかえる,


つくる,造る(創る・作る),ラ行五段,他動詞,「船を造る」「米から酒を造る」「草稿を創る」,,,材料や原料や素材などを用いたりそれに手を加えたりしてまとまりのあるものや意味のあるものに仕上げる・建物や器具や物質や芸術作品などを製造や製作する。「造」はなす・こしらえる・建てる・する・行なう・営む、「創」ははじめる・初めて作り出す・初めて事を起こす、「作」はこしらえる・はじめる・初めて作る・耕す・書物などを著す意,

つくる,作る,ラ行五段,他動詞,「野菜を作る」「健全な人物を作る」「田を作る」「子どもを作る」「地方に支店を作る」「口実を作る」「終局して碁を作る」,,,農作物などを世話したり力を注いだりして育て上げる・土地を耕す、今まで存在しなかったものを新しく生じさせる、意図的に工夫して形や状態を現出する・わざとそのような様子をする、以後で双方の地を数えやすくするために盤面を整理する,


つくろう,繕う,ワ行五段,他動詞,「ほころびを繕う」「垣根を繕う」「髪を繕う」「世間体を繕う」「その場をなんとか繕ってごまかす」,,,衣服などの破れ損じたところや物の壊れた箇所を直す・補修する、乱れた身なりなどを整える・整え装う、外やはたから見た感じがいいように体裁をよくする、具合の悪いことや過失を隠してうまくその場をとりなす,



【つけ】

つけあがる,付け上がる,ラ行五段,自動詞,「つけあがってあれこれ注文する」,,,相手が寛大なのをいいことにしてわがままを言ったり思い上がったことをしたりする,


つけあわせる,付け合わせる,サ行下一段,他動詞,「ステーキにポテトを付け合わせる」「ゲラと原稿とを付け合わせる」,,,あるものに取り添える・添えあしらう、二つのものを引き比べてその間の異同を調べる・つきあわせる,


つけいる,付け入る,ラ行五段,自動詞,「人の弱みに付け入る」「付け入るスキもない」,,,相手の弱点やスキなどをつかんで巧みに利用する・つけこむ,


つけかえる,付け替える,ア行下一段,他動詞,「蛍光灯に付け替える」「値札を付け替える」,,,以前のものにかえて別のものを付ける,


つけくわえる,付け加える,ア行下一段,他動詞,「説明を付け加える」,相互「つけくわわる」,,すでにあるものにさらに別のものを添える・つけたす,


つけくわわる,付け加わる,ラ行五段,自動詞,「定価に消費税が付け加わる」「貫禄が付け加わる」,相互「つけくわえる」,,すでにあるものにさらに別のものが加えられる,


つけこむ,付け込む,マ行五段,他動詞,「人の弱みに付け込む」「支出を付け込む」「帳簿に付け込む」,,,相手の弱点やスキに乗じて事を行なう・機会を抜け目なく利用して自分の有利になるようにする・つけいる、帳面などに仕訳をしないで事項を順々に記入する、事務処理の上で記入してはいけない余分な金額を書き加える,

つけこむ,漬け込む,マ行五段,他動詞,「大根を漬け込む」,,,野菜などを漬物にする・またよくつかるようにする,


つげさとす,告げ諭す,サ行五段,他動詞,「事のよしあしを告げ諭す」,,,よく言い聞かせる・説諭する,


つげしらせる,告げ知らせる,サ行下一段,他動詞,「有線放送で告げ知らせる」,,,伝えてわからせる・また広く触れて知らせる,


つけそえる,付け添える,ア行下一段,他動詞,「贈り物にカードを付け添える」,,,つけくわえる・つけたす,


つけたす,付け足す,サ行五段,他動詞,「もう一品付け足す」,,,すでにあるものにさらに加える・つけくわえる・追加する,


つけだす,付け出す,サ行五段,他動詞,「家計簿を付けだす」「幕下中位に付け出される」,,,帳簿などを記し始める、相撲で番付に名を追加して載せる,


つけねらう,付け狙う,ワ行五段,他動詞,「要人の命を付け狙う」,,,あとをつけて絶えず目的を達する機会をうかがう,


つけまわす,付け回す,サ行五段,他動詞,「ほれた娘を付け回す」,,,しつこくあとを追いまわす,


つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「おしろいを付ける」「マニキュアを付ける」「扉に金具を付ける」「利息を付ける」「振り仮名を付ける」「部屋にクーラーを付ける」「シミを付ける」「日記を付ける」「悪知恵を付ける」「地術を身につける」「雪をかいて道をつける」「丸みをつける」,,,あるものが他のものから離れない状態にする・表面に密着させる・くっつける・付着させる・主となるものに他のものを加える・何かを添えたり付属させたりする・あとを残す・あとに残るように書き留める・記す・ある性質や能力などがそなわるようにする・ある物事や状態や作用などを新たに生じさせたり増し加えたりする,

つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「好位置につけている」「味方につける」「ボディーガードをつける」「付き添いをつける」「少し離れてつけていく」,相互「つく」,,あとに続き従わせる・ある立場に心を寄せさせて従わせる・人をそばに置く・そばにいさせて世話をさせる・あとを追う・尾行する,

つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「食欲をつける」「元気をつける」「気をつける」「目をつける」,相互「つく」,,ある働きを発動させる・活動を開始させる・働きを盛んにする・五感でとらえる・感覚器官を働かせる・注意を向ける,

つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「話をつける」「けりをつける」「題名をつける」「時価で値をつける」「決心をつける」「死ぬ覚悟をつける」,相互「つく」,,ある定まった状態をつくり出す・解決させる・落着させる・まとめる・ある名前や値段にする・意思を固める,

つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「ご飯を付ける」「一本付けてくれ」,相互「つく」,,器に持ったり燗をしたりして飲食物を用意する,

つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「何事につけ相談してください」「良きにつけ悪しきにつけ」「暑さ寒さにつけて故郷を思う」,,,(「〜につけ」「〜につけて」の形で)〜に関連して・〜に伴って・〜の場合も,

つける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「履きつけている靴」「行きつけない場所」「叩きつける」「叱りつける」「言いつける」「駆けつける」「呼びつける」「心に刻みつける」「嗅ぎつける」,,,補助動詞。それをすることが習慣になっている・しなれている意・相手に対してなされる行為の勢いが激しい意・その行為がある対象に向けられる意、到着するまたは来させる意・しっかりととどめ意・鼻や目で感じ取って何かを探り当てる意,

つける,着ける,カ行下一段,他動詞,「袴を着ける」「犬に首輪を着ける」「船を岸に着ける」「車寄せに着ける」「頭を地に着ける」「頬と頬を着ける」「走者をスタートラインに着ける」,相互「つく」,,体にまとわせたり帯びたりする「」・衣服などを切る・着用する・乗り物をある場所に寄せ止める・体のある部分を何かに届かせる・近寄せて触れさせる・ある場所に位置させる・銘じて一定のところにいさせる,

つける,点ける,カ行下一段,他動詞,「枯れ草に火を点ける」「電灯を点ける」,,,燃えるようにする・また明かりをともす,

つける,就ける,カ行下一段,他動詞,「管理職に就ける」「王座に就ける(即ける)」「声楽の先生に就ける」「一流のコーチを付ける」,相互「つく」,,ある地位や役職に据える・つかせる、その人のもとで教えを受けさせる・師事させる,

つける,漬ける(浸ける),カ行下一段,他動詞,「洗濯物を水に漬ける」「豆を一晩漬けておく」,相互「つく」,,水などの中に入れておく・ひたす,

つける,漬ける,カ行下一段,他動詞,「梅の実を塩で漬ける」「大根を漬ける」,相互「つく」,,漬物につくる・漬物にする,


つげる,告げる,ガ行下一段,他動詞,「来意を告げる」「始業を告げるチャイム」「風雲急を告げる」,,,言葉などで伝え知らせる・聞かせる、多くの人々に知らせる、ある事態になったことを示す,


づける,附ける(付ける),カ行下一段,他動詞,「関係づける」「元気づける」「位置づける」「性格づける」,,,体言に付く補助動詞。その物事を他に付け加える意、その物事を他に与える意,



【つた】

つたう,伝う,ワ行五段,他動詞,「涙が頬を伝う」「手すりを伝って階段を上る」「案内の矢印を伝っていく」,,,物に沿って移動する・連続してある物などを手がかりにして進む,


つたえうける,伝え受ける,ラ行下一段,他動詞,「祖父から伝え受けた技術」,,,人から受け継ぐ,


つたえきく,伝え聞く,カ行五段,他動詞,「伝え聞くところによると」,,,人づてに聞く・噂に聞く,


つたえる,伝える,ア行下一段,他動詞,「電話で用件を伝える」「大統領選の速報を外電が伝える」「皆さんにもよろしく伝えてください」「当時の農民の生活を今に伝える祭事」「家宝を伝える」「名を後世に伝える」「秘伝を弟子に伝える」「インドから教典を伝える」「キリスト教を日本に伝えた人物」「銅は熱をよく伝える」,相互「つたわる」,,言葉などで知らせる・伝達する、あるものを受け継いで残す・またあるものを受け継いで次の代に授け渡す・伝授する、よその土地から文物などを持ってくる・もたらす、熱や音などが一方から他方へ移るように仲立ちをする,


つたわる,伝わる,ラ行五段,自動詞,「こちらの意向が先方へ伝わる」「避難命令が伝わる」「噂が伝わる」「この地に伝わる伝説」「当家に代々伝わる家宝」「ポルトガルから伝わった食物」「西欧の文化が伝わる」「壁を伝わって聞こえる音」「電流が伝わる」「緊張した空気が伝わる」「気持ちの伝わってくる贈り物」「屋根を伝わって忍び込む」,相互「つたえる」,,話などが一方から他方へ通じて広がる・情報が人から人へと知らされる、昔から受け継がれて今に至る・代々受け継がれて残る、海外など他所の土地から入ってくる・伝来する・もたらされる、熱や音などがある道筋を通って他方へ届く、何かを仲立ちにして雰囲気などが感じ取られる、物に沿って移動する・つたう,



【つち】

つちかう,培う,ワ行五段,他動詞,「体力を培う」「友情を培う」,,,大切に養い育てる,



【つつ】

つっかえす,突っ返す,サ行五段,他動詞,「書類を突っ返す」,,,「つきかえす」の音変化,


つっかえる,支える(閊える),「餅が喉につっかえる」,,,「つかえる」の音変化,


つっかかる,突っ掛かる,ラ行五段,他動詞,「竹竿を手に突っかかっていく」「相手構わず突っかかる」「切り株に突っかかって転ぶ」,相互「つっかける」,,あるものをめがけて突いてゆく、言いがかりをつける・くってかかる、歩いていて何かにつきあたる・ぶつかる,


つっかける,突っ掛ける,カ行下一段,他動詞,「サンダルを突っかける」「立ち上がりざま椅子に足を突っかける」「制限時間前に突っかける」,相互「つっかかる」,,履物を足の指先に引っかけるようにして無造作にはく、勢いよく何かにぶつける、相撲の仕切りの際相手との呼吸が合わず先にしかける,


つっきる,突っ切る,ラ行五段,他動詞,「国道を突っ切る」「森の中を突っ切る」,,,まっすぐに通り抜ける・勢いよく横切る。「つききる」の音変化,


つつく,突く,カ行五段,他動詞,「棒で草むらをつつく」「アカゲラが幹をつつく」「肘でつついて注意する」「寄せ鍋をつつく」「モズが柿をつつく」「つつかれないように言葉に気をつける」「誰かが影でつついているに違いない」「いろいろの角度から問題をつついてみる」,,,何度も軽く突く・こつこつと小刻みに突く・またそのようにして合図や注意をする、鍋料理などをクリエ詞端で挟んでは取って食べる・鳥などがくちばしで何度も突くようにして食べる、欠点などをことさら取り上げて問題にする・とがめる・ほじくる、そそのかす・けしかける、調べる・検討する,


つづく,続く,カ行五段,自動詞,「晴天が続く」「にらみ合いが続く」「家並みが続く」「だらだら坂が続く」「授賞式に続いて祝賀パーティーを行う」「応接間と勉強部屋とが続いている」「次ページに続く」「不幸が続く」「地震に続いて津波が起こる」「宰相に続く実力者」「前の人に続いてお降りください」「ローマへ続く道」「学費が続かない」,相互「つづける」,,前からの状態や行為などが途切れたり変わったりしないでそのままつながる、同じものが隣り合った状態でずっと連なる、ある事柄のあとに間をおかず他の事柄が連なる・物と物とが切れ目なくつながる、同じ物事が次々に起こる・ある事柄が前の事柄の直後に起こる、順位がすぐその後である・次ぐ、途切れずあとに従う、通じる、持ちこたえる,


つづける,続ける,カ行下一段,他動詞,「議論を続ける」「旅を続ける」「失敗を続ける」「連勝を続ける」「居間と食堂を続けて一部屋にする」,相互「つづく」,,ある状態や行為が途切れたり変えたりしないで保つ、ある事柄を間をおかずに繰り返して行なう、物と物とを連ねる・感覚をおかずに次のものへつなぐ,


つっこむ,突っ込む,マ行五段,他動詞,「走者が本塁に突っ込む」「バケツに手を突っ込む」「労使の突っ込んだ話し合い」「曖昧な説明をして野党に突っ込まれる」「打ち合わせ通りにツッコむ」「端子にプラグを突っ込む」「泥田に足を突っ込む」「汚れ物を押し入れに突っ込む」「ポケットに手を突っ込む」「社内人事に首を突っ込む」「中古品も新品も突っ込んで値をつける」,,,勢いよく中へ入る・突入する・また勢いよく入れる、内面にまで深く入り込む・相手の弱みなどを鋭く追及する・漫才で話題を切り出して相方の応答を促す、強く差し込む・突き入れる、無造作に入れる、深く関係を持つ、全部のものを一緒に含めて考える,


つっころばす,突っ転ばす,サ行五段,自動詞,「突っ転ばされて怪我をする」,,,強く突いて倒す。「つきころばす」の音変化,


つつしむ,慎む(謹む),マ行五段,他動詞,「行動を慎む」「言葉を慎みなさい」「酒を慎む」「暴飲暴食を慎む」,,,過ちや軽はずみなことがないように気をつける・慎重に事をなす、度を過ごさないようにする・控えめにする・節制する。「慎」はおろそかにしない・知勇イブ角する・気をつける・重んずる・大切にする、「謹」は物事をゆるがせにしない・気を引き締める・うやうやしくかしこまる・畏れ敬う・控えめにする・禁止する意,

つつしむ,謹む,マ行五段,他動詞,「謹んで御礼申し上げます」,,,うやうやしくかしこまる,


つったつ,突っ立つ,タ行五段,自動詞,「天を摩するがごとく突っ立つ建物」「ぼうっと突っ立ってないで手伝えよ」,相互「つったてる」,,まっすぐ立つ・勢いよく立つ、立ったままなにもしないでいる・ぼんやりと立つ。「つきたつ」の音変化,


つったてる,突っ立てる,タ行下一段,他動詞,「山頂に旗を突っ立てる」「短刀を畳に突っ立てる」,相互「つったつ」,,勢いよくまっすぐに立てる、勢いよく突き刺して立てる。「つきたてる」の音変化,


つっつく,突っ突く,カ行五段,他動詞,「鳥が餌を突っつく」「すき焼きを突っつく」,,「つつく」に同じ。「つきつく」の音変化,


つっぱしる,突っ走る,ラ行五段,他動詞,「ハイウェイを突っ走る」「出世街道を突っ走る」「優勝目指して突っ走る」,,,勢いよく走る・疾走する、ある目的に向かってひたすら突き進む,


つっぱなす,突っ放す,サ行五段,他動詞,「すがりつく子を邪険に突っ放す」「突っ放して一人でやらせる」,,,突いて放れさせる、関係を断つ・見放す。「つきはなす」の音変化,


つっぱねる,突っ撥ねる,ナ行下一段,他動詞,「相手を手荒く突っぱねる」「組合の要求を突っぱねる」,,,突き飛ばす、要求や願いなどを手厳しく断る・拒否する,


つっぱる,突っ張る,ラ行五段,自動詞,「のりがききすぎて浴衣が突っ張る」「足の筋肉が突っ張る」「自説を通そうとあくまで突っ張る」「欲の皮が突っ張っている」「あの子はただツッパっているだけだ」「ツッパっている中学生」「塀を棒で突っ張って補強する」「両足を突っ張って背中で車を押す」「両力士は立ち合いから激しく突っ張って出た」,,,緩みがなく強く張る・固くぴんとしている・からだの筋が強く張って固くなる・自分の意見を曲げずに強く言い張る・言い分をどこまでも押し通そうとして抵抗する・程度が並外れている・虚勢を張る・また不良がかった態度を取る、倒れたりしないように棒などを押し当てる・つっかいをする・腕や脚などに力を入れて伸ばして強く押す・相撲で平手で相手を交互に突く,


つっぷす,突っ伏す,サ行五段,自動詞,「テーブルに突っ伏して泣き出す」,,,急に顔などを伏せる。「つきふす」の音変化,


つづまる,約まる,ラ行五段,自動詞,「つづまった言い方」,相互「つづめる」,,短くなる・ちぢまる,


つつみかくす,包み隠す(包み匿す),サ行五段,他動詞,「袖で包み隠す」「包み隠さず打ち明ける」,,,包み込んで外から見えないようにする、秘密にして人に知られないようにする,


つつみこむ,包み込む,マ行五段,他動詞,「本を風呂敷に包み込む」「甘い香りに包み込まれる」,,,包んで中に入れる・すっぽりと包む,


つつむ,包む,マ行五段,他動詞,「風呂敷で包む」「山中で霧に包まれる」「日に包まれた家」「事件は謎に包まれている」「包まず話す」「悲しみを胸に包む」「車代を包む」,,,物を紙や布などの中に入れてすっかりおおう、(多く受け身の形で)物をすっかり取り囲むようにする、心の中にしまっておいて外へ出さない・秘める・隠す、慶弔のためやお礼として金を紙などにくるんで渡す。「くるむ」と同字,


つづめる,約める,マ行下一段,他動詞,「着物の丈をつづめる」「つづめて言えば」「支出をつづめる」,相互「つづまる」,,短くする・ちぢめる、簡単にまとめる・要約する、倹約する・節約する,


つづりあわせる,綴り合わせる,サ行下一段,他動詞,「書類を綴り合せる」,,,つづって一つのものにする・とじあわせる,


つづる,綴る,ラ行五段,他動詞,「裾のほころびを綴る」「書類を綴る」「文章を綴る」「ローマ字で綴る」,,,欠けたり破れたりしたとこを継ぎ合せる・またとじる・とじ合わせる、仮名やアルファベットなどを並べて単語を書き表す,



【つと】

つどう,集う,ワ行五段,自動詞,「若人が全国から集う」,,,人々がある目的を持ってある場所に集まる,


つとまる,勤まる,ラ行五段,自動詞,「キミにも十分勤まる仕事だ」,,,勤めを果たすことができる・その職に堪えうる,


つとめあげる,勤め上げる,ガ行下一段,自動詞,「定年まで勤め上げる」「勤め上げて一本立ちする」,,,職務を果たし任期を終える、遊女や芸者などが年季の奉公を終える,


つとめる,努める(勉める・力める),マ行下一段,自動詞,「看護に努める」「サービスに努める」「泣くまいと努める」,,,精を出して仕事をする・努力して事を行なう、無理をしたり我慢したりして行なう・こらえてする。「努」は力を尽くす・励む、「勉」は励む・励ます・すすめる、「力」は仕事をする・励む・力を尽くすの意,

つとめる,務める,マ行下一段,他動詞,「代理人を務める」「主役を務める」「相棒を務める」,,,ある役割や任務を引き受けてその仕事をする,

つとめる,勤める,マ行下一段,自動詞,「商社に勤める」「看護婦として病院に勤める」「朝夕に勤める」「法事を勤める」,,,職に就く・官庁や会社などで職員として働く・勤務する、仏道に励む・勤行する・また仏事を営む,



【つな】

つながる,繋がる,ラ行五段,自動詞,「島と島とが橋でつながる」「電話がつながる」「車が十キロもつながっている」「この道は国道につながっている」「首がつながる」「事件につながる遺留品」「努力が成功につながる」「血のつながった人」「情につながる」,相互「つなぐ・つなげる」,,離れているものが結ばれてひと続きになる、つらなり続く・また継続する、関係がある・結びつく、血筋が同じである・血縁関係がある、ひかされる・ほだされる,


つなぎとめる,繋ぎ止める,マ行下一段,他動詞,「船を岸壁につなぎ止める」「子どもたちの興味をつなぎ止める」,,,紐や綱などで離れないようにつなぐ、関係が切れないようにする,


つなぐ,繋ぐ,ガ行五段,他動詞,「犬がつなぐ」「鎖でつなぐ」「彼女の心をつなぐために一芝居打つ」「獄につながれる」「車両をつなぐ」「手をつなぐ」「電話をつなぐ」「望みをつなぐ」「命をつなぐ」「座をつなぐ」,相互「つながる」,,紐や綱などで物を結びとめてそこから離れたり逃げたりしないようにする・相手の気持などが離れていかないようにする、一定のところに留め置いて外へ出さないようにする・抗菌したり拘束したりする、結びつけてひと続きのものにする、離れている物切れているものを続け合わせて一つにする・またそのようにして通じるようにする、なんとか長く切れないように保たせる・たえないようにする,


つなげる,繋げる,ガ行下一段,他動詞,「短い紐をつなげて長くする」,相互「つながる」,,紐や綱などを結び合わせてひと続きにする,



【つね】

つねる,抓る,ラ行五段,他動詞,「手をつねる」,,,爪や指先で皮膚を強くはさんでひねる・つめる,



【つの】

つのる,募る,ラ行五段,自動詞,「寒さが募る」「思いが募る」,,,ますます激しくなる・こうじる,

つのる,募る,ラ行五段,他動詞,「入居者を募る」「寄付を募る」,,,広い範囲に呼びかけて集める・募集する,



【つは】

つばする,唾する,サ行変格活用,自動詞,「天に唾する」,,,つばを吐く・つばを吐きかける,



【つふ】

つぶす,潰す,サ行五段,他動詞,「ニキビを潰す」「空き缶を潰す」「声を潰す」「計画を潰す」「会社を潰す」「店を潰す」「面目を潰す」「肝を潰す」「畑を潰して宅地にする」「銅像を潰す」「鶏を潰す」「喫茶店で時間を潰す」「テレビを見て暇を潰す」「穴を潰す塗り潰す」,相互「つぶれる」,,力を加えて元の形を崩す、本来の働きができないようにする・役に立たなくする・ダメにする、家や会社などが成り立っていかないようにする・立ち行かなくさせる、体面や心の平静を失わせる、他の事に使うために元の形を変える・とくに金属の製品を溶かして地金に戻す・鋳つぶす、家畜を料理して食べるために殺す、空いている時間を他のことをして過ごす、空いたところを塞ぐ、隙間なく一面におおう,


つぶだつ,粒立つ,タ行五段,自動詞,「夕立で水面が粒立つ」「粒立つまで煮る」,,,粒状にする・また表面にたくさんの粒ができる,


つぶやく,呟く,カ行五段,他動詞,「ぶつぶつと呟く」,,,小さい声でひとりごとを言う,


つぶる,瞑る,ラ行五段,他動詞,「目をつぶって考える」「失敗に目をつぶる」,,,まぶたを閉じる・つむる、見て見ぬふりをする。「つむる」と同字,


つぶれる,潰れる,ラ行下一段,自動詞,「地震で建物が潰れる」「マメが潰れる」「ヤスリの目が潰れる」「歌いすぎて喉が潰れる」「企画が潰れる」「会社が潰れる」「店が潰れる」「顔が潰れる」「彼の不幸を聞いて胸が潰れる思いだ」「客の相手で一日が潰れる」「潰れるまで飲む」,相互「潰す」,,外部からの力を受けて元の形が崩れる、角が丸くなる・すりへる、本来の働きが失われる・役に立たなくなる・ダメになる、経営や生活などが成り立ってゆかなくなる・滅びる・破産する、体面や心の平静が失われる、機会や時間などが他のことのために生かされないでしまう、酒に酔って動けなくなる,



【つほ】

つぼまる,窄まる,ラ行五段,自動詞,「口のつぼまった徳利」,相互「つぼめる」,,つぼんだ状態になる・すぼまる。「すぼまる」と同字,


つぼむ,窄む,マ行五段,自動詞,「口のつぼんだガラス瓶」「花がつぼむ」,相互「つぼめる」,,細長いものの先などが狭く小さくなる・また開いてしたものが閉じる・つぼまる。「すぼむ」と同字,


つぼめる,窄める,マ行下一段,他動詞,「口をつぼめる」「傘をつぼめる」,相互「つぼまる・つぼむ」,,狭く小さくする・すぼめる、開いていたものを閉じる,



【つま】

つまおる,端折る,ラ行五段,他動詞,「読みはしのページを端折る」,,,物のはしを折る。「はしょる」と同字,


つまぐる,爪繰る,ラ行五段,他動詞,「数珠を爪繰る」,,,つま先または指先で繰る,


つまさきだつ,爪先立つ,タ行五段,自動詞,「爪先立って人の背後から覗き込む」,相互「つまだてる」,,伸び上がるように足の指先で立つ・つまだつ,


つまされる,つまされる,ラ行下一段,自動詞,「人の情けにつまされる」「身につまされてもらい泣きする」,,,強く心を動かされる、自分の身を引き比べて同情や哀切の念が起こる,


つまずく,躓く,カ行五段,自動詞,「石につまずいて転倒する」「緒戦でつまずく」「事業につまずく」,,,歩いていて誤って足元を物に突き当ててよろける・けつまずく、物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗する,


つまだつ,爪立つ,タ行五段,自動詞,「爪立って塀の向こうを見る」,相互「つまだてる」,,「つまさきだつ」に同じ,


つまだてる,爪立てる,タ行下一段,他動詞,「足を爪立てて人垣の中を覗き込む」,相互「つまだつ・つまさきだてる」,,爪先で立つようにする,


つまどる,褄取る,ラ行五段,他動詞,「着流しの裾をつま取って歩く」,,,着物の褄(裾の左右の両端の部分・また堅褄のこと)を手でつまんで持ち上げる,


つまびく,爪弾く,カ行五段,他動詞,「ギターを爪弾く」,,,弦楽器を指先で弾いて鳴らす,


つまみだす,摘み出す(撮み出す),サ行五段,他動詞,「水面に浮いたゴミをつまみ出す」「酔っぱらいをつまみ出す」,,,指先などでつまんで外へ出す、人を力ずくで外へ引きずり出す。「摘」は指先などではさみもつ、「撮」はひとつまみほどの少量の意。「摘み取る」は「つみだす」と同字,


つまみとる,摘み取る(撮み取る),マ行五段,他動詞,「雑草をつまみ取る」,,,指指などでつまんで取る。「摘み取る」は「つみとる」と同字,


つまむ,摘む(撮む・抓む),マ行五段,他動詞,「鼻をつまむ」「塩をちょっとつまむ」「一つつまんでください」「寿司をつまむ」「要点をつまんで話す」「まるで狐につままれたような話」,,,指先ではさむ・指先や箸などではさみもつ、指先などで取って食べる・手軽に食べる、重要なところを抜き出す・かいつまむ、(多く「つままれる」の形で)狐などが人をだます・化かす。「摘」は指先などではさみもつ、「撮」はひとつまみほどの少量、「抓」はつねる・つめるの意,


つまる,詰まる,ラ行五段,自動詞,「立錐の余地もなく詰まった聴衆」「予定がびっしり詰まっている」「排水管が詰まる」「鼻が詰まる」「洗濯したら丈が詰まった」「日が詰まる」「差が詰まる」「『わがいも(吾妹)』が詰まって『わぎも』になる」「生活が詰まる」「返答に詰まる」「気の詰まる思い」「失敗の原因はつまるところ資金の不足だ」「詰まる音」「シュートで詰まらせる」「詰まった当たり」,相互「つめる」,,隙間もなく入っていっぱいになる、途中が塞がって通路や管などが通じなくる、長さや幅や間隔などが短くなる・ちぢまる・変化して語形が短くなる・つづまる、うまく対応しようがなくて苦しむ・窮する・行き詰まる・また気分的に窮屈である、(「つまるところ」の形で)最後のところまで行く・行きつく・いろいろと考えた挙句にたどり着いたことを述べる・要するに・結局、促音で発音される、野球でピッチャーの投げた球がバットの芯から外れた手元に近いところに当たる,



【つみ】

つみあげる,積み上げる,ガ行下一段,他動詞,「米俵を積み上げる」「今日中に荷を積みあげよう」「団体交渉で額を積み上げる」,,,物の上にさらに積む・物を高く重ねる、積み終わる、ある物事を順次重ねていき高い水準に達するようにする,


つみかえる,積み替える(積み換える),ア行下一段,自動詞,「船からトラックに積み替える」「荷物がぐらつくので積み替える」,,,積んである物を別の場所に移して積む・積み移す、一度積んだ物を改めて積み直す,


つみかさなる,積み重なる,ラ行五段,自動詞,「机に積み重なった本」「不満が積み重なる」,相互「つみかさねる」,,上へ上へと幾重にも重ねる、次々と物事が重なって大きくなる,


つみかさねる,積み重ねる,ナ行下一段,他動詞,「レンガを積み重ねる」「討議を積み重ねる」「キャリアを積み重ねる」,相互「つみかさなる」,,上へ上へと積んで重ねる、次々と物事を重ねて増やしていく,


つみこむ,積み込む,マ行五段,他動詞,「救援物資を積み込む」,,,荷物を船や車や貨車などに積み入れる,


つみだす,積み出す,サ行五段,他動詞,「新米を積み出す」,,,荷物を船や車に積んで送り出す・出荷する,


つみたてる,積み立てる,タ行下一段,他動詞,「旅行の費用を積み立てる」,,,少しずつ何回かに渡って貯金して金銭を蓄える,


つみとる,摘み取る,ラ行五段,他動詞,「新茶を摘み取る」「悪の芽を摘み取る」「古い体制が若い才能を摘み取る」,,,植物の芽や葉や実などを指先でつまんで取る、大きく育つ前に取り除く,


つみなおす,積み直す,サ行五段,他動詞,「崩れた荷を積み直す」,,,一度積んだ荷物などを改めて積む,


つみのこす,積み残す,サ行五段,他動詞,「満員電車が乗客を積み残す」「案件を積み残して閉会する」,,,積むはずのものを積みきれないで一部を残す、時間内にこなしきれなくていくつかの事柄を残す,



【つむ】

つむ,詰む,マ行五段,自動詞,「目の詰んだ織物」「あと一手で詰んでしまう」「理に詰む」,,,布地などの目が密になる、将棋で王将が囲まれて逃げ場がなくなる、行き詰まる・窮する,

つむ,摘む,マ行五段,他動詞,「茶を摘む(抓む)」「花を摘む(抓む)」「枝を摘む(剪む)」「紙を摘む(剪む)」「悪の芽を摘む」,,,指先や爪の先ではさみとる・つまみとる、ハサミなどで物の先を切りとる、大きくならないうちに取り除く。「摘」はとる・つみとる・つまみとる・選び取る・選び出す、「抓」はつまむ、「剪」は切る・たつ・切りそろえる・断ち切るの意,

つむ,積む,マ行五段,他動詞,「うずたかく積まれた商品」「ブロックを積む」「トラックに新米を積む」「原油を積んだタンカー」「練習を積む」「経験を積む」「巨万の富を積む」「定期預金に積む」「降り積む雪」,,,物の上にさらに物を置く・次々と重ねる、運ぶために車や船などに荷を載せる、物事を繰り返し行なう・重ねてする、たくわえる・ためる、次第に高く重なる・つもる,


つむぐ,紡ぐ,ガ行五段,他動詞,「糸を紡ぐ」,,,綿や繭を錘(つむ)にかけて繊維を引き出し縒りをかけて糸にする,


つむる,瞑る,ラ行五段,他動詞,「目をつむる」,,,目を閉じる。「つぶる」と同字,



【つめ】

つめあう,詰め合う,ワ行五段,自動詞,「詰め合って座席にかける」,,,乗り物などで互いに隙間を詰める,


つめあわせる,詰め合わせる,サ行下一段,他動詞,「赤と白のワインを詰め合わせる」,,,いろいろな品物を一つの入れ物に一緒に入れる,


つめかえる,詰め替える,ア行下一段,他動詞,「化粧水を小瓶に詰め替える」「新しい品に詰め替える」,,,同じ物を別の入れ物に改めて詰める、同じ入れ物に別の物を改めて詰める,


つめかける,詰め掛ける,カ行下一段,自動詞,「報道陣が詰めかける」,,,大勢が一箇所にいっせいに集まる,


つめきる,詰め切る,ラ行五段,他動詞,「事件の解決まで警察署に詰め切る」「荷物を詰め切る」,,,絶えずその場所にいる・勤務したり待機したりして居続ける、すっかり詰める・全部詰めてしまう,


つめこむ,詰め込む,マ行五段,他動詞,「カバンに本を詰め込む」「飯を腹いっぱい詰め込む」「英単語を頭に詰め込む」,,,物を入れ物にできるだけたくさん入れる、十分に食べる、知識をむやみに憶える,


つめよせる,詰め寄せる,サ行下一段,自動詞,「観衆が詰め寄せる」,相互「つめよる」,,迫り寄る・押し寄せる,


つめよる,詰め寄る,ラ行五段,自動詞,「じりじりと敵陣に詰め寄る」「けんか腰で詰め寄る」,相互「つめよせる」,,相手近くに迫り寄る、返答などを求めて強い態度で相手に迫る,


つめる,詰める,マ行下一段,他動詞,「衣装を詰めたカバン」「料理を重箱に詰める」「虫歯を詰める」「着物の丈を詰める」「細かい字で詰めて書く」「席を詰めて座る」「生活費を詰める」「経費を詰める」「沢筋を詰める」「話を詰める」「議論を詰める」「王手王手で敵玉を詰める」「詰めて仕事をする」「根を詰める」「息を詰めて成り行きを見守る」「指を詰めて詫びを入れる」「首相官邸に詰める」「持ち場に詰める」,相互「つまる」,,容器などに物を入れていっぱいにする・ぎっしり入れて隙間がないようにする、穴や隙間に物を入れて塞ぐ、長さを短くする・寸法や間隔を縮める、節約する・切り詰める、最後のところまで行く、十分に検討し尽くして物事の決着がつくようにする・煮つめる、将棋などで王将の逃げ場がないようにする、たゆまずそのことを続けてする・かかりきりになる、(「息を詰める」の形で)呼吸を止める、(「指を詰める」の形で)謝罪どの意味を表すために指を切り落とす・関西地方ではドアなどに指をはさむことを言う、決まった場所に出向き用事に備えて待機する・出仕して控えている,

つめる,詰める,マ行下一段,他動詞,「問い詰める」「追い詰める」「のぼり詰める」「通い詰める」「敷き詰める」「タイルを張り詰める」,,,補助動詞。身動きできないような状況に追い込む・行き詰まらせる・最後や限度まで〜する・また休みなく続けて〜する・一面に〜する,



【つも】

つもりつもる,積もり積もる,ラ行五段,自動詞,「怒りが積もり積もって爆発する」,,,積もった上にさらに積もる・積もり重なる,


つもる,積もる,ラ行五段,自動詞,「雪が積もる」「ホコリが積もる」「不平が積もる」「積もる思い」「積もる話」「日数が積もる」「工事費を積もってみる」「安く積もっても一万円をくだらない品」「人の心を積もる」,,,物が次々に重なって高くなる・一面に多くたまる、物事が少しずつ溜まって多くなる・次々と加わって増える、時や日が重なる・時間が経過する、あらかじめ計算をして見当をつける・値段や数量などを概算する・見積もる、推測する・おしはかる,



【つや】

つやめく,艶めく,カ行五段,自動詞,「艶めく若葉」「艶めいた話」,,,色つやがある・つやつやして見える、色っぽく見える・あだっぽく感じる。「なまめく」と同字,



【つよ】

つよまる,強まる,ラ行五段,自動詞,「風雨が強まる」,相互「つよめる」,対語「よわまる」,次第に勢いが増してくる・強くなる,


つよめる,強める,マ行下一段,他動詞,「語気を強めて話す」「火力を強める」,相互「つよまる」,対語「よわめる」,勢いが増すようにする・強くする,



【つら】

つらなる,連なる(列なる),ラ行五段,自動詞,「車が道路に連なる」「遠く連なる山々」「式典に連なる」「末席に連なる」「発起人の一人として連なる」「アララギ派に連なる歌人」「国際的信用に連なる問題」,相互「つらねる」,,たくさんのものが一列に並んで続く・きれずに続く、甲斐などに出席する・列席する、関係者の一人である・その団体などの一員である、関係が及ぶ・つながる。「連」は続く・引き続く・つながる・結びつながる、「列」は並ぶ意,


つらぬきとおす,貫き通す,サ行五段,他動詞,「釘が板を貫き通す」「信念を貫き通す」,,,物の端から端までまた反対側まで突き抜いて通す、最初の考えや態度を変えることなく最後まで持ち続ける,


つらぬく,貫く,カ行五段,他動詞,「弾丸が壁を貫く」「川が町を貫いて流れる」「鋭い痛みが全身を貫く」「初志を貫く」,,,こちら側から反対側まで突き通る・貫通する、端から端まで通る・貫通する、考えや態度などを変えることなく保ち続ける・貫徹する,


つらねる,連ねる(列ねる),ナ行下一段,他動詞,「軒を連ねる家々」「翼を連ねて飛ぶ」「名簿に名を連ねる」「美辞麗句を連ねる」,相互「つらなる」,,一列にまた順番に並べる、関係者の一人として仲間に入る・その団体の一員として加わる、つなぎ続ける・次から次へと言う。「連」は一列につなげる・つなぎ合わせる・一列に貫く、「列」は並べる意,


つられる,釣られる,ラ行下一段,自動詞,「景品に釣られて買う」「笑顔に釣られて微笑む」,,,誘い出される・誘惑される、ひきいれられる・影響を受ける,



【つり】

つりあう,釣り合う,ワ行五段,自動詞,「左右が釣り合う」「収入と支出とが釣り合う」「帯と着物の色が釣り合っている」「釣り合う縁組」,,,二つ以上のものの平均がとれている、色や材質などの調和がとれている、互いに相手にふさわしい・似合う,


つりあがる,吊り上がる(釣り上がる),ラ行五段,自動詞,「建材とともに道具まで吊り上がる」「怒って目が吊り上がる」,相互「つりあげる」,,物がつられて上へあがる、引きつったように上へあがる,

つりあがる,釣り上がる,ラ行五段,自動詞,「大魚が釣り上がる」,相互「つりあげる」,,釣り針で釣られて引き上げられる,


つりあげる,吊り上げる(釣り上げる),ガ行下一段,他動詞,「クレーンで建材を吊り上げる」「目を吊り上げて激怒する」「地価を吊り上げる」,相互「つりあがる」,,物をつって上へあげる、引きつったように上へあげる、価格や相場を人為的に騰貴させる,

つりあげる,釣り上げる,ガ行下一段,他動詞,「カツオを釣り上げる」,相互「つりあがる」,,魚を釣り針で釣って引き上げる,


つりおとす,釣り落とす,サ行五段,他動詞,「大物を釣り落とす」,,,魚を釣り上げる途中で落とす,


つりこむ,釣り込む,マ行五段,他動詞,「話に釣り込まれて時の経つのを忘れた」,,,気を引いて誘い入れる・興味を起こさせて引き込む,


つりさがる,吊り下がる(釣り下がる),ラ行五段,自動詞,「軒に風鈴が吊り下がる」,相互「つりさげる」,,つりさげた状態になる,


つりさげる,吊り下げる(釣り下げる),ガ行下一段,他動詞,「軒に提灯を吊り下げる」,相互「つりさがる」,,つるして下げる・ぶらさげる・つるす,


つりだす,釣り出す(吊り出す),サ行五段,自動詞,「甘言で釣り出す」,,,だまして誘い出す・おびき出す,

つりだす,吊り出す,サ行五段,自動詞,「相手を吊り出す」,,,相撲で相手の体を吊り上げて土俵の外に出す,



【つる】

つる,攣る,ラ行五段,自動詞,「筋がつる」「目のつった人」「縫い目がつる」,,,引っ張られた状態になって一方へ寄る・つれる・筋肉が急に収縮して痛くて動かさなくなる・引きつる・者の一方の端が引っ張られたように上へ上がる・つりあがる・引かれて縮む,

つる,釣る,ラ行五段,他動詞,「カツオを釣る」「トンボを釣る」「甘い言葉で釣る」「広告で客を釣る」,,,魚を釣り針にひっかけてとる・またそれに似たやり方で虫などをとらえる・気を引くようなことをちらつかせてこちらの思うとおりに相手を動かす・巧みに相手を誘う,

つる,吊る(釣る),ラ行五段,他動詞,「棚を吊る」「蚊帳を吊る」「橋を吊る」「首を吊る」「相手を吊る」,,,物の上部を固定して垂れ下げる・上からぶら下げる・また物の両端を固定して空中に架け渡す、首をくくる・縊死する、相撲で両手を相手のまわしにかけて高く持ち上げる,


つるしあげる,吊るし上げる,ガ行下一段,他動詞,「高い枝に吊るし上げる」「責任者を吊るし上げる」「仲間に吊るし上げられた」,,,物をつるして上へ引き上げる、大勢で一人または少人数の者を厳しく問い詰め責め立てる,


つるす,吊るす,サ行五段,他動詞,「軒先に風鈴を吊るす」「洋服をハンガーに吊るす」,,,物を紐や縄などで結んで下へ垂らす・つり下げる・ぶら下げる,


つるむ,連む,マ行五段,自動詞,「相棒とつるんで歩く」,,,連れ立つ,

つるむ,交尾む(遊牝む),マ行五段,自動詞,「犬がつるむ」,,,オスとメスとが交尾する・つるぶ,



【つれ】

つれあう,連れ合う,ワ行五段,自動詞,「友と連れ合って出かける」「連れ合って五年になる」,,,行動をともにする・連れ立つ、夫婦になる・つれそう,


つれこむ,連れ込む,マ行五段,自動詞,「路地に連れ込まれて恐喝される」「モーテルに連れ込む」,,,ある場所へ人を伴って一緒に入る・引っ張り込む、愛人などを同伴して旅館などに入る,


つれさる,連れ去る,ラ行五段,他動詞,「何者かに連れ去られる」,,,人を連れてよそへ行く・人を連れて行方をくらます,


つれそう,連れ添う,ワ行五段,自動詞,「長年連れ添った夫婦」,,,夫婦になる・夫婦として暮らす,


つれだす,連れ出す,サ行五段,他動詞,「友人を飲みに連れ出す」,,,誘って外へ連れて行く・誘い出す,


つれだつ,連れ立つ,タ行五段,自動詞,「連れ立って遊園地に出かける」,,,一緒に行く・伴って行く,


つれもどす,連れ戻す,サ行五段,他動詞,「逃げた犬を連れ戻す」,,,連れて元の場所へ帰す,


つれる,攣れる(吊れる),ラ行下一段,自動詞,「足の筋がつれて歩けない」「目尻がつれる」「縫い目がつれている」,,,ひきつる・痙攣する・つりあがる・一方に引っ張られて縮む,

つれる,釣れる,ラ行下一段,自動詞,「まだ一匹も釣れない」「この川は鮎がよく釣れる」,,,釣りで魚がとれる・釣り針に魚がかかる,

つれる,連れる,ラ行下一段,他動詞,「犬を連れて散歩に出かける」「年をとるにつれ忘れっぽくなる」,,,一緒についてこさせる・伴う・同行する、一方の状況が変化するとともに他方の状況も変化する,



【つん】

つんざく,劈く,カ行五段,他動詞,「耳をつんざくような悲鳴「大気をつんざく爆音」,,,勢いよく突き破る・つよく裂き破る,


つんだす,突ん出す,サ行五段,他動詞,「足を人前につん出す」,,,勢いよく出す,


つんのめる,突んのめる,ラ行五段,自動詞,「石にけつまずいてつんのめる」,,,勢いよく前へ倒れかかる,



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