第52話 副詞など(は行)

よみ,漢字,用例,補記,


【はか】

ぱかぱか,ぱかぱか,「馬がパカパカと歩く」,馬が軽やかに歩む時のひづめが鳴る音,


はからずも,図らずも,「図らずも同じ列車に乗り合わせた」,,,思いもかけず・意外にも,



【はき】

はきはき,はきはき,「質問にハキハキ(と)答える」「ハキハキした振る舞い」,話し方や態度や性格や行動などがはっきりしているさま,


ぱきぱき,ぱきぱき,「パキパキと部下に指示する」「パキパキとした話しぶり」,機敏で手際よいさま,



【はく】

ぱくぱく,ぱくぱく,「魚が口をパクパク(と)させる」「靴の底がパクパクする」「ご飯をパクパク(と)食べる」,口を大きく何度も開け閉めするさま、物の合わせ目などが壊れて開閉するさま、盛んに物を食べるるさま,


ぱくり,ぱくり,「鯉がエサをパクリと飲み込む」「傷口がパクリとあく」,口を大きく開けるさま・大きな口を開けて物を食べるさま、割れ目や傷口などが大きくあくさま・ぱっくり,



【はさ】

ばさばさ,ばさばさ,「鯉のぼりがバサバサ(と)翻る」「羽をバサバサ(と)させて飛び立つ」「バサバサ(と)した髪の毛」,薄くて乾いた物などが触れ合ったりはためいたりするときの音やさま、水分がなくなり乾ききっているさま・頭髪などのつやがなくなり乱れているさま,


ぱさぱさ,ぱさぱさ,「パサパサ(と)した髪の毛」,水分がなくなり乾いているさま・潤いのないさま,


ばさり,ばさり,「風でテントがバサリと鳴る」「開いた本がバサリと落ちる」「太枝をバサリと切り落とす」,広がりのあるものが落ちたりかぶさったりして立てる音、思いきりよく切る音やそのさま,



【はし】

ばしっと,ばしっと,「太い枝をバシッと折る」「バシッと張り手を食らわす」「一度バシッと言わなければダメだ」,勢いよく音を立てて者が割れたり強く当たったりするさま、相手にこたえるように強く言うさま,


はしなくも,端無くも,「端なくも出版物が好評をもって迎えられる」,何のきっかけもなく事が起こるさま・思いがけなく・偶然に、の詠嘆をこめた言い方,


はじめて,初めて(始めて),「初めて人間が月に着陸した」「親が死んで初めてそのありがたさがわかった」,今までに経験していない事が起こるさま・最初に、ある経験をしたうえでようやくその状態になるさま・やっと。「初」に統一,



【はた】

はた,はた,「はたと膝を打つ」「はたと思い当たる」「はたと答弁に詰まる」「はたとにらみつける」「はたと当惑する」,唐突に物を打ったりぶつけたりするさま、動作や状況が急に変わる、一点を見据えるさま、完全に・まったく・すっかり,

はた,将(当),「夢か、はた幻か」「野越え、山越え、はた海を越え」,あるいは・それとも・はたまた、さらにまた・そのうえまた,


はたして,果たして,「果たして見事にやってのけた」「果たして然らば真実は君の言うとおりだろう」「果たして誰か栄冠を手にするか」,結末が予期したとおりであるさま・思ったとおり・案の定、(仮定の語を伴って)本当に、(疑問の語を伴って)いったい,


はたせるかな,果たせるかな,「果たせるかな合格した」,思っていたとおり・案の定・果たして,


ばたっと,ばたっと,「ぶつかってバタッと倒れる」「辞書をバタッと閉じる」「客がバタッと来なくなる」,重いものが急に落ちたり倒れたりする音やそのさま、続いていたものが急に途絶えるさま,


ぱたっと,ぱたっと,「障子が外れてパタッと倒れる」「噂をパタッと聞かなくなる」,あまり重くない物が落ちたり倒れたりする音やそのさま、続いていたものが急に途絶えるさま,


はたはた,はたはた,「洗濯物がハタハタ(と)ひるがえる」「ハタハタ(と)うちわで扇ぐ」,旗などが風にあおられたり鳥が羽ばたいたりして立てる音やそのさま,


ばたばた,ばたばた,「強風でテントがバタバタ(と)鳴る」「鳥が羽をバタバタさせる」「廊下をバタバタ(と)走る」「駄々をこねて手足をバタバタさせる」「棚の上に積み上げていた本がバタバタ(と)倒れる」「熱病で人がバタバタ(と)死ぬ」「残りの仕事をバタバタ(と)片づける」「引っ越しで家中バタバタ(と)している」,物が続けざまに激しくぶつかる音やそのさま・物が風に激しくあおられる音や鳥の大きな羽音などにいう・人が手足を激しく動かして立てる音、続けざまに落ちたり倒れたりするさま、慌ただしく物事をするさま・また慌ただしいさま,


ぱたぱた,ぱたぱた,「パタパタ(と)埃を払う」「スリッパをパタパタさせて歩く」,物を続けざまに軽く叩いたり物と物とを軽く打ち合わせたりする音やそのさま,


はたり,はたり,「風がはたりとやんだ」,続いていた動きが急に途絶えるさま・また予想外の場面にぶつかるさま・ぱたり,


ばたり,ばたり,「ドアがバタリと閉まる」「床にバタリと倒れ込む」「便りがバタリと途絶える」,物が勢いよく当たったり倒れたりする音やそのさま・ばたん・ばったり、続いていたものが突然途絶えるさま,


ぱたり,ぱたり,「書物をパタリと閉じる」「パタリと姿を見せなくなる」,物が軽く当たったり倒れたりする音やそのさま、続いていた動作が急に途切れるさま・ばったり・はたり・ぱったり,


ばたん,ばたん,「ふすまがバタンと倒れる」「バタンとドアを閉める」,物が勢いよく当たったり倒れたりする音やそのさま・ばたり・ばったり,


ぱたん,ぱたん,「パタンと本を置く」,「ばたん」よりやや軽い感じの音,



【はち】

ぱちくり,ぱちくり,「目をパチクリ(と)させる」,驚いたりあきれたりしたときなどにまばたきするさま,


ぱちっと,ぱちっと,「財布の口金をパチッと閉める」「ゴムがパチッと爆ぜる」「起こされてパチッと目を開く」,物を勢いよく打ち合わせる音やそのさま・ぱちんと、物が勢いよくハネたりはじけたりするさま・ぱちんと、目を大きく見開くさま・ぱっちりと,


ぱちぱち,ぱちぱち,「パチパチ(と)拍手する」「焚き火がパチパチ(と)燃える」「会見の模様をパチパチ(と)カメラに収める」「目をパチパチさせる」,物を続けざまに打ち合わせる音、物が続けざまにはねたりはじけたりする音、しきりにまばたきするさま,


ばちゃばちゃ,ばちゃばちゃ,「パチャパチャ(と)水のかけっこをする」「波打ち際でバチャバチャ(と)する」,激しく水面を叩いたり水しぶきを上げたりする音やそのさま,


ぱちり,ぱちり,「パチリと留め金をかける」「パチリと碁石を置く」「事故の現場をパチリとカメラに収める」「目をパチリと開く」,固いの物が強く当たって立てる音・ぱちん、カメラのシャッターを切る音・また写真を撮るさま、「ぱっちり」に同じ,


ぱちん,ぱちん,「パチンとスナップを留める」「指をパチンと鳴らす」「栗がパチンと爆ぜる」,固い物が強く当たって立てる音・「ぱちり」よりも鋭い感じを表す、物が勢いよくはじけたりする音,



【はつ】

はっきり,はっきり,「富士山の姿がはっきり(と)見える」「汽笛がはっきり(と)聞こえる」「嫌なら嫌だとはっきり(と)言ってくれ」「仕事が何時に終わるかはっきり(と)しない」「水をかぶったら頭がはっきり(と)してきた」,物事の輪郭などがきわめて明瞭であるさま、事の成り行きや人の言動などが確かなさま、気持ちが晴れ晴れしてさわやかなさま,


ぱっくり,ぱっくり,「傷口がパックリと開く」「熟したザクロの実がパックリ(と)裂ける」,「ぱくり」の音変化,


ばっさり,ばっさり,「庭木の枝をバッサリ(と)切り落とす」「長い髪をバッサリ(と)切ってしまう」「予算から交際費をバッサリ(と)削る」,刃物で勢いよくまた思い切りよく切るさま、思い切って取り除くさま,


はっし,はっし,「刀をはっしと受け止める」「丁々発止」「好球をはっしと打ち返す」,硬い物どうしがぶつかるさま・またその音、勢いよく飛んで物に当たるさま,


ばったり,ばったり,「疲れきってバッタリ(と)倒れる」「旧友とばったり(と)顔を合わせる」「人通りがバッタリ(と)途切れる」,勢いよく倒れたり落ちたりするさま・ばたり、思いがけなく人に出会うさま、続いていた物事が急に途絶えるさま,


ぱったり,ぱったり,「ぱったり(と)倒れる」「風がぱったり(と)やむ」,「ばったり」にほぼ同じでやや軽い感じを表す,


ばっちり,ばっちり,「スーツでバッチリ(と)決める」,好きがなく完璧であるさま・準備などが十分であるさま,


ぱっちり,ぱっちり,「目のパッチリ(と)した女の子」,目を大きく見開くさま・また目元のはっきりしているさま,


はっと,はっと,「大きい音にハッと目が覚める」「ハッとするような美人」「ハッと我に返る」「ハッとひらめく」,思いがけない出来事にびっくりするさま、急に気づいたり思い当たったりするさま,


ばっと,ばっと,「水をバッとぶちまける」「噂がバッと広まる」「バッと集まる」「バッと駆け出す」,勢いよく広げるさま・また一気に広がるさま、勢いよくまた素早く動くさま,


ぱっと,ぱっと,「破片がパッと飛び散る」「デマがパッと広まる」「パッと体をかわす」「パッと電灯がつく」「あまりパッとしない話」,またたく間に広がるさま・また広げるさま、素早く動作をするさま・また瞬時に物事が起こるさま、派手で目立つさま,


ぱっぱ,ぱっぱ,「言いたいことをぱっぱと言う」「入った金をぱっぱと使う」「仕事をぱっぱと片づける」「スパイスをぱっぱと振る」「ぱっぱと火花が散る」,他を憚ったりよく考えたりしないでその場その場で物事をするさま、手際がよくさま・動作が軽く手早いさま、瞬間的に繰り返し光ったり散ったりするさま,



【はて】

はては,果ては,「口論して果ては殴り合いになる」,しまいには・ついには,



【はな】

はなたかだか,鼻高高,「出世話を鼻高高とする」,いかにも得意そうであるさま,


はなはだ,甚だ,「甚だ多い」「甚だ恐縮です」,普通の程度を遥かに超えているさま・たいへん・非常に,


はなはだもって,甚だ以て,「甚だもって残念である」,連語。「はなはだ」を強めた言い方・非常に,



【はや】

はや,早,「早五年が過ぎた」「あたりは早暮れかかる」,時日の経過やある事柄の実現や完了が以外に早いという気持ちを表す・はやくも・もはや,


はやく,早く,「早く親をなくした」「早く世に認められた」,早い時期に・かなり前に,


はやくも,早くも,「早くも三年の歳月が流れた」「早くも反響が現れる」「仕上がりは早くも来週蘭州になる」,物事の進行や実現が予想外に早いさま・もう、仮に早い場合を想定しても・早くても,


はやばや,早早,「早早と店じまいする」「早早と返事をありがとう」,普通よりずっと早い時期に行なうさま,



【はよ】

はよう,早う,「早う寝なさい」,すぐに・早く,



【はら】

はらいっぱい,腹いっぱい,「腹いっぱい詰め込む」,たくさん食べてもうこれ以上腹に入らないさま,


ぱらっと,ぱらっと,「村には家がパラっと点在している」「ごま塩をパラっとかける」,物がまばらにあるさま、少量のものをふりかけるさま,


はらはら,はらはら,「涙をはらはら(と)落とす」「花びらがはらはら(と)散る」「後れ毛がはらはら(と)肩にかかる」「わが子の初舞台をハラハラしながら見守る」,小さいものや軽いものなどが静かに続けて落ちかかるさま、髪が垂れかかるさま、成り行きを危ぶんで気を揉むさま,


ばらばら,ばらばら,「事故現場に近所からバラバラ(と)人が集まる」「大粒の雨がバラバラ(と)屋根を打つ」,大勢の人がまとまりなく動くさま、粒状のものが散らばらながら落ちる音やそのさま,


ぱらぱら,ぱらぱら,「雨がパラパラ(と)降る」「ごま塩をパラパラ(と)振りかける」「人家がパラパラ(と)ある」「パラパラ(と)ページを繰る」,粒状のものがまばらに降ったり散ったりする音やそのさま、まばらに散らばっているさま、本をめくる音やそのさま,


はらり,はらり,「はらりと写真が落ちる」「涙がはらりとこぼれる」「髪がはらりと顔にかかる」,軽いものが落ちたり垂れ下がったりするさま,


ばらり,ばらり,「器の豆がばらりと床に溢れる」「結っていた髪がばらりとほどける」,まとまっていたものがバラバラになって落ちるさま・綴じ糸などが切れてバラバラになるさま,


ぱらり,ぱらり,「雨がぱらりと降る」「髪がぱらりと抜ける」「ぱらりと塩コショウをする」「本のページをぱらりとめくる」「本のページをぱらりとめくる」「帯をぱらりと解く」,小さいものや軽いものがまばらにまたわずかに落ちるさま、まばらに散らばるさま・また散らかすさま、紙や布などをめくる音やそのさま,



【はり】

ぱりっと,ぱりっと,「包み紙をバリッと破く」「ポスターをバリッとはがす」「バリッとした身なり」,物が勢いよく破れたりはがれたりするさま、体裁が整っていて立派なさま・また真新しくしわなどのないさま・ぱりっと,


ぱりっと,ぱりっと,「ガラスがパリッと割れる」「パリッとした一万円札」「パリッと着こなす」,薄いものが勢いよく破れたりはがれたりするさま、体裁が整っていて立派なさま・また真新しくしわなどのないさま,


ばりばり,ばりばり,「のりがきいてバリバリ(と)した浴衣」「バリバリ(と)した強飯」「ふすま紙をバリバリ(と)裂く」「ベニヤをバリバリ(と)はがす」「猫がバリバリ(と)爪を研ぐ」「たくあんをバリバリ(と)噛む」「バリバリ(と)仕事をこなす」「バリバリ(と)機銃で掃射する」「バイクがバリバリ(と)排気音を響かせる」,固くこわばっているさま、勢いよく裂いたりはがしたりする音やそのさま、固いものを勢いよくよく噛む音やそのさま、物事を勢いよく行なうさま・精力的に取り組むさま、弾丸を発射するときなどの大きな連続音,


ぱりぱり,ぱりぱり,「パリパリ(と)したおこげ」「セロハン包みをパリパリ(と)破る」「薄いタイルがパリパリ(と)砕ける」「煎餅をパリパリ(と)食べる」,張りがあったりこわばっていたりするさま、裂いたりはがしたりはじけたりする音やそのさま、固い薄い物などを噛む音やそのさま,



【はる】

はるか,遥か,「遥か以前」,年月が長く隔たっているさま,


はるばる,遥遥,「遥遥(と)展望が開ける」「遥々(と)海を渡ってくる」,遠く離れているさま・遠くからまたは遠くへ物事の及ぶさま・はるかに,



【はれ】

はれて,晴れて,「晴れて夫婦になる」「晴れて無罪となる」,世間に正式に認められて誰にも遠慮する必要のないさま・公然と,


はればれ,晴れ晴れ,「晴れ晴れ(と)した秋の空」「今ひとつ気分が晴れ晴れ(と)しない」「晴れ晴れ(と)した顔」,空がすっかり晴れ渡っているさま、少しもわだかまりなどがなく気持ちがさっぱりとしたさま,



【はん】

ばん,万,「万遺憾なきよう期すべし」「万やむを得ない理由が生じたときは」,(多く打ち消しの語を伴って)。十分に・完全に、どうしても・なんとしても・万一,


はんなり,はんなり,「はんなりしたおなごはん」「はんなり(と)した味」,(関西地方で)上品で明るく華やかなさま,


ばんばん,万万,「失敗することは万万あるまい」,(打ち消しの語を伴って)万が一にも・決して,







【ひい】

ひいては,延いては,「個人の権利のため、ひいては人間の尊厳のために闘う」,事柄の範囲がさらに広がることを表す・あることだけにとどまらずさらに進んで・それが原因となってその結果,


ひいひい,ひいひい,「ヒイヒイと泣く」「あまりの辛さにヒイヒイ言う」,子供などが力なく泣き続ける声や苦痛に堪えかねてあげる悲鳴のような声,


ぴいぴい,ぴいぴい,「ひよこがピイピイと鳴く」「年中ピイピイしている」,笛の音や鳥の鳴き声など、金がなくて生活が苦しいさま,



【ひえ】

ひえびえ,冷え冷え,「冷え冷えとした寺の本堂」「冷え冷えとした心境」「冷え冷えとした夫婦の仲」,冷えきっているさま・非常に冷たく感じられるさま、むなしくさびしいさま、関係などの冷たくよそよそしいさま,



【ひか】

ひがないちにち,日がな一日,「日がな一日読書にふける」,(多く副詞的に用いる)。朝から晩までずっと・一日中・終日,


ぴかぴか,ぴかぴか,「星がピカピカ(と)またたいている」,断続的に強い光を放つさま・また光り輝くさま,


ぴかり,ぴかり,「暗闇で猫の目がピカリと光る」,一瞬強く光り輝くさま,



【ひき】

ひきもきらず,引きも切らず,「客が引きも切らず詰めかける」,絶え間なく・ひっきりなしに,



【ひく】

びくっと,びくっと,「銃声にビクッとする」,瞬間的に身を震わせたりこわばらせたりするさま・びくりと,


びくとも,びくとも,「押しても引いてもビクともしない」「何を言われてもビクともしない」,(多く打ち消しの語を伴って)わずかに動いたり揺れたりするさま,


ひくひく,ひくひく,「鼻をひくひく(と)させる」,体の一部などが時々細かく震え動くさま,


びくびく,びくびく,「いつもビクビク(と)している」「手がビクビク(と)震える」,絶えず恐れや不安を感じて落ち着かないでいるさま、体の一部が細かく震え動くさま,


ぴくぴく,ぴくぴく,「水面でうきがピクピク(と)動く」「まぶたがピクピク(と)する」,小刻みに震え動くさま,


びくり,びくり,「突然後ろから肩を叩かれてビクリとした」,驚いて瞬間的に身を震わすさま


ぴくり,ぴくり,「まゆがピクリと動く」,体の一部が引きつるようにして少し動くさま,



【ひさ】

ひさびさ,久久,「久久ご無沙汰しました」,ある状態を長い間続けているさま・長らく・久しく,



【ひし】

びしっと,びしっと,「警策で背中をビシッと打つ」「松の大枝がビシッと折れる」「ビシッと叱る」「フォーマルウエアでビシっと決める」,,,棒などで強く打ったり太いものが一瞬で折れたりするさま・またそのようにして鋭く音を立てるさま、非常に強い調子で物事をするさま、服装などにスキがないさま,


ぴしっと,ぴしっと,「鞭をピシッと鳴らす」「湖面の氷がピシッと割れる」「要求をピシッとはねつける」「ズボンにアイロンをピシッとかける」「計算がピシッと合う」,鞭で勢いよく打ったりふすまや障子などを強く閉めたりガラスなどに亀裂が走ったりするさま・またそのようにして鋭く音を立てるさま、容赦のない鋭い調子で物事をするさま、いいかげんなところがないさま・スキがないさま。ぴしりと,


ひしと,緊と(犇と),「ひしと身を寄せる」「真心をひしと感じる」,すきまなく密着するさま・しっかりと・ぴったりと、深く心や身に感じるさま。「緊」はゆるみがないさま、「犇」はぎゅっとの意。かな書きに統一,


ひしひし,緊緊(犇犇),「責任の重さをひしひし(と)感じる」,強く身に迫るさま・切実に感じるさま。かな書きに統一,


びしびし,びしびし,「竹刀でビシビシ打たれる」「金をビシビシ(と)取り立てる」,棒などで続けて強く打つ音や枝などの続けて折れる音、遠慮や手加減をせず厳しく行なうさま,


ぴしぴし,ぴしぴし,「枯れ枝に火がついてピシピシ(と)爆ぜる」「要所をピシビシ(と)おさえる」,鞭などで続けて打ったり細い枝が続けて折れたりするときの音、鋭い調子で遠慮なく物事をするさま,


ぴしゃぴしゃ,ぴしゃぴしゃ,「ぴしゃぴしゃと背中を叩く」「水たまりをぴしゃぴしゃと歩いて行く」,平たいもので続けて軽く打つさまやその音、液体が続けてはねるさまやその音,


ぴしゃり,ぴしゃり,「ふすまをピシャリと閉める」「横っ面をピシャリとひっぱたく」「車に泥水をピシャリとかけられる」「要求をピシャリとはねつける」「ピシャリと言い当てる」,戸や障子などを勢いよく閉めきる音、手のひらなどで強く打つ音、水などがはね上がるさま、全く受け入れないさま・容赦なく拒むさま、少しの食い違いもなく合うさま,


びしょびしょ,びしょびしょ,「ビショビショと降る雨」,雨が絶え間なく降り続くさま,


びしり,びしり,「上段から面をビシリと打ち込む」「子供をビシリとしつける」,棒などで強く打ったり木などがえれたりする音やそのさま、断固とした調子で物事をするさま,


ぴしり,ぴしり,「物差しでピシリと打つ」「申し出をピシリと断る」,鞭などで鋭く打つ音や木などの折れたり割れたりする鋭い音など、容赦のない鋭い調子で物事をするさま・ぴしゃり,



【ひそ】

ひそひそ,ひそひそ,「ひそひそと相談する」,他人に聞こえないように小声で話すさま,



【ひた】

ひたすら,只管(一向),「ひたすら研究に勤しむ」「ひたすら無事を祈る」,ひとすじに・いちずに,


ぴたっと,ぴたっと,「痛みがピタッと止まる」「門をピタッと閉ざす」「予想がピタッと当たる」,「ぴたり」を強めていう語,


ひたと,直と(頓と),「ひたと背後につく」「風がひたとやむ」「ひたと見つめる」,じかに・ぴったりと、突然・にわかに、ひたすら・いちずに,


ひたひた,ひたひた,「ひたひたと波が岸辺を打つ」「敵がひたひた(と)押し寄せる」,水などが繰り返し静かに打ち寄せて軽くものに当たる音やそのさま、水が寄せてくるように物事が段々と迫ってくるさま,


ぴたぴた,ぴたぴた,「廊下をぴたぴたと歩く」,平手で叩いたり裸足で歩いたりする音・ぺたぺた,


ぴたり,ぴたり,「先頭にピタリとつく」「計算がピタリと合う」「意見がピタリと一致する」「ピタリと泣きやむ」「酒をピタリとやめる」,すきまなく密着しているさま、少しの狂いもないさま・またうまく適合するさま、急に完全に止まるさま・また止めるさま,



【ひち】

ぴちっと,ぴちっと,「ピチッとしたジーパン」,すきまや食い違いがなくよく合っているさま,


ぴちぴち,ぴちぴち,「とりたてピチピチ(と)した魚」「ピチピチ(と)した娘」,魚などが勢いよくはねるさま・またいかにも生きのよいさま、若々しく元気いっぱいなさま・躍動感があふれているさま,


びちゃびちゃ,びちゃびちゃ,「ビチャビチャ(と)した雑巾」「水たまりをビチャビチャ(と)歩く」,水などにひどく濡れているさま、水などがしきりにはねる音やそのさま,


ぴちゃぴちゃ,ぴちゃぴちゃ,「波がピチャピチャと打ち寄せる」「顔をピチャピチャと叩く」「犬がピチャピチャと水を飲む」,水と物とが当たって立てる小さな音やそのさま、平手で続けて軽く打つ音やそのさま、飲み食いする時に舌で立てる音やそのさま,


ぴちゃん,ぴちゃん,「ピチャンとはね上がる」「ふすまをピチャンと閉める」,小さく平たい物などか水に落ちる音や水がはね返る音、平手で叩く音・また戸や障子などを乱暴に閉める音,



【ひつ】

ぴっかぴか,ぴっかぴか,「ピッカピカ(と)光る」,「ぴかぴか」を強めていう語,


ひっきょう,畢竟,「畢竟人は死を免れない」,さまざまな経過を経ても最終的な結論としては・つまるところ・結局,


ひっきょうするに,畢竟するに,「あれこれ言うのは畢竟するに拒否の表明である」,結論づけるに・要するに,


びっくら,びっくら,「わあびっくらした」,「びっくり」に同じ,


びっくり,吃驚(喫驚),「急に肩を叩かれてびっくりする」,突然のことや意外なことに一瞬驚くさま,


ひっしと,ひっしと,「ひっしと抱きしめる」,「ひしと」を強めた語,


びっしょり,びっしょり,「びっしょり(と)汗をかく」,ひどく濡れるさま,


びっしり,びっしり,「ノートにびっしり(と)書き込む」「予定がびっしり(と)詰まっている」「一週間びっしり(と)働く」,多くのものがすきまなく並んでいっぱいに詰まっているさま、気を抜くことなく十分に行なうさま,


ひっそり,ひっそり,「ひっそりと静まりかえった境内」「ひっそりとした放課後の教室」「ひっそりと余生を送る」「ひっそりと咲く野の花」,物音や人声がせず静かなさま、静かに目立たぬようにするさま,


ひっそりかん,ひっそり閑,「家の中をひっそり閑として物音一つしない」,きわめてひっそりとしているさま,


ぴったり,ぴったり,「窓をピッタリと閉める」「横にピッタリと寄り添う」「タバコをピッタリとやめる」「ピッタリと八時に着く」「ピッタリする言葉か出てこない」,すきまなく密着しているさま、急に完全に止まるさま・また止めるさま、少しの狂いもなく適合するさま・またよく合っていかにもふさわしいさま,


ぴっちり,ぴっちり,「ぴっちりとしたズボン」,隙間がなく密着しているさま・ぴったり,



【ひと】

ひとえに,偏に,「ご贔屓のほどを偏にお願い申し上げます」「成功はひとえに君の尽力による」,ただそのことだけをするさま・いちずに・ひたすら、原因や理由や条件などがそれに尽きるさま・もっぱら,


ひとおもいに,一思いに,「いっそひと思いに別れてくれ」,あれこれ迷わず一気にそうするさま・思い切って,


ひときわ,一際,「ひときわ高くそびえる山」「ひときわ声が大きい」,他と比べてとくに目立っているさま・一段と,


ひとしお,一入,「苦戦の末に優勝だけに喜びもひとしおだ」「懐かしさがひとしお募る」,(多く副詞的に用いて)他の場合より程度が一段と増すさま・いっそう・ひときわ,


ひとしきり,一頻り,「犬がひとしきり吠えた」「ひとしきり話題になった映画」,しばらくの間・その間に物事が集中する様子をいう・いっとき・ひとっきり,


ひとたび,一度,「ひと度思い立ったからにはやり抜こう」,(副詞的に用いて)いったん・もし・いちど,


ひとつ,一つ,「ひとつやってみよう」「ひとつ歌でもいかがですか」「ひとつよろしくお願いします」,これから行動を起こそうとするときに用いる語・ちょっと・さあ・試しに、軽く依頼するときに用いる語・どうか,


ひとつひとつ,一つ一つ,「一つひとつが思い出の品だ」「一つひとつ丹念に調べる」,(副詞的にも用いる)多くあるもののそれぞれ・ひとつずつ・いちいち,


ひとっきり,一っ切り,「雨はひとっきり強く降った」,「ひとしきり」に同じ,


ひととおり,一通り,「ひと通りの知識はある」「用具はひと通り揃っている」,副詞的にも用いる。一応全体ににわたっているさま・あらまし・ひとわたり,


ひとまず,一先ず,「これでひとまず落ち着ける」,今後のことは別にしてその時点で一応の区切りをつけるさま・とりあえず・さしあたって,


ひとり,一人(独り),「ひとり読書に励む」「ひとり物思いにふける」「ひとり現象にとどまらず本質に迫るべきだ」,物事をその人だけでするさま・単独で、(打ち消しの語を伴って)ある物事だけに限ったことではないと言う気持ちを表す・ただ・単に,


ひとりでに,独りでに,「戸がひとりでに開いた」,他からの力は加わっていないはずなのに・自然に・おのずから,


ひとりひとり,一人一人,「一人ひとり診察する」,副詞的にも用いる。多くの中のそれぞれの人・めいめい・各々,


ひとわたり,一渡り(一渉り),「会場をひとわたり見渡す」,副詞的にも用いる。一度全体にわたって・簡単に行なうさま・ひととおり。「渡」はかけあい、「渉」は川などの歩いて渡れる場所・わたしの意。かな書きに統一,



【ひな】

ひならず,日ならず,「日ならず完成を見るだろう」,幾日も経たないうちに・近いうちに・間もなく,


ひならずして,日ならずして,「結成後日ならずして解散する」,連語。幾日も経たずに・近いうちに,



【ひに】

ひにひに,日に日に,「日に日に快方に向かう」,一日ごとに程度が進むさま,


ひにまし,日に増し,「日に増し寒さが募る」,日に追ってますます・日増しに,



【ひね】

ひねもす,終日,「ひねもす読書にふける」,朝から晩まで続くさま・一日中・しゅうじつ,



【ひや】

ひやっと,ひやっと,「ひやっとした湧き水」「財布をなくしたかとひやっとする」,瞬間的に冷たく感じるさま、恐怖や驚きで緊張するさま。ひやりと,


ひやひや,冷や冷や,「冷や冷やとした夜風」「いつ見つかるかと冷や冷やした」,肌に冷たく感じるさま、心配し恐れるさま,


ひやり,ひやり,「風がひやりと頬に触れた」「ぶつかるかと一瞬ひやりとした」,急に冷たさを感じるさま、突然の出来事に驚きや恐怖を感じるさま,



【ひゆ】

ひゅう,ひゅう,「風がヒュウと吹き抜ける」「口笛をヒュウと吹く」「小石がヒュウと飛ぶ」,風が強く吹く音、笛の音など、物が風を切る音やそのさま,


ひゅうどろどろ,ひゅうどろどろ,「暗闇からヒュウドロドロと何か出そうだ」,風が強く吹く音・また一般に幽霊が現れ出てくるさま,


ひゅうひゅう,ひゅうひゅう,「完封がヒュウヒュウ(と)吹きすさぶ」「鞭をヒュウヒュウ(と)振りまわす」「喉がヒュウヒュウ(と)鳴る」,強い風が連続して吹く音、物が繰り返し風を切る音、空気が細い穴などを通るとき発する音,


びゅう,びゅう,「風がビュウと吹く」「ゴルフクラブをビュウと振り切る」,風が激しく吹く音、物が強い勢いで風を切る音やそのさま,


びゅうびゅう,びゅうびゅう,「強風がビュウビュウ(と)吹きつける」,「ひゅうひゅう」より強い感じの音,


ぴゅう,ぴゅう,「ピュウと吹く北風」「笛がビュウと鳴る」「打球がピュウとかすめる」「容器からピュウと液が飛び出す」,風が勢いよく吹く音、笛や汽笛などの音、物が鋭く風を切る音やそのさま、水などが噴き出るさま,


ぴゅうぴゅう,ぴゅうぴゅう,「口笛をピュウピュウ(と)鳴らす」,「ひゅうひゅう」より鋭く甲高い音,


ひゅっと,ひゅっと,「ヒュッと矢を放つ」,物が風を切って飛ぶさま,


びゅんびゅん,びゅんびゅん,「車をビュンビュン(と)飛ばす」「速球をビュンビュン投げ込む」,物が激しく風を切って飛んだり高速で回転したりする音やそのさま,



【ひよ】

ひょい,ひょい,「小川をひょいと飛び越える」「大きな石をひょいと持ち上げる」「思い立ってひょいと旅に出る」「ひょいとある考えが浮かぶ」「旧友がひょいと顔を出す」,身のこなしが軽いさま・また軽い調子で物事をするさま、突然に現れるさま,


ひょしひょい,ひょしひょい,「ひょしひょい(と)飛び石を渡る」「ひょいひょいと冗談を口にする」,あちこち身軽に動いたり表れたりするさま,


ひょこひょこ,ひょこひょこ,「幼児がひょこひょこ(と)歩く」「弁解しながら頭をひょこひょこ(と)下げる」「どこでもひょこひょこ(と)出かけて行く」,小刻みに跳ねるように動くさま、しきりに頭を上下するさま、身軽にまた軽い気持ちで出歩くさま。ぴょこぴょこ,


ぴょこぴょこ,ぴょこぴょこ,「走るたびにお下げ髪がぴょこぴょこ(と)揺れる」「ぴょこぴょこ(と)頭を下げてまわる」,小刻みに跳ねるように動くさま、しきりに頭を上下するさま。ひょこひょこ,


ぴょこん,ぴょこん,「ぴょこんとおじぎをする」「後ろの毛がぴょこんと立っている」,弾みをつけて軽く動作をするさま、一つだけ不意に現れ出るさま・また一つだけ飛び出ているさま,


ひょっくり,ひょっくり,「駅前で旧友にひょっくり(と)出会った」,「ひょっこり」に同じ,


ひょっこり,ひょっこり,「ひょっこり(と)現れる」「ひょっこり(と)思い出す」,思いがけなくそのことが起きるさま,


ひょっと,ひょっと,「ひょっと立ち上がる」「ひょっと口に出す」不意に・思いがけず・またうっかり,


ひょっとしたら,ひょっとしたら,「ひょっとしたらそこで会えるかもしれない」,もしかしたら,


ひょっとすると,ひょっとすると,「ひょっとするとあの人が犯人かもしれない」,「ひょっとしたら」に同じ,


ひよひよ,ひよひよ,「巣の中でひながヒヨヒヨ(と)鳴く」「赤ん坊のひよめきがひよひよ(と)動く」,ひな鳥が弱々しく鳴く声、弱々しく動くさま・ひくひく,


ぴよぴよ,ぴよぴよ,「エサをねだってひよこがぴよぴよ(と)鳴く」,ひな鳥などの鳴き声,


ひょろひょろ,ひょろひょろ,「酔って足元がひょろひょろ(と)している」「ひょろひょろ(と)した草」,足元が定まらないで危なっかしいさま、細長く伸びて弱々しく感じられるさま,


ひょろり,ひょろり,「ひょろりとよろける」「ひょろりとした体つき」,足がよろめくさま、細長く伸びているさま,


ぴょん,ぴょん,「溝をぴょんと飛び越える」,身軽に飛び跳ねるさま,


ぴょんぴょん,ぴょんぴょん,「ウサギがぴょんぴょんと跳ねる」,身軽に繰り返し飛び跳ねるさま,


ひょんな,ひょんな,「ひょんな縁で知り合いになる」「ひょんな気を起こす」,連語。思いがけないさま・意外な・妙な,



【ひら】

ひらに,平に,「平にご容赦を願います」,相手に懇願するさま・なにとぞ・どうか,


ひらひら,ひらひら,「花びらがひらひら(と)舞い落ちる」「ハンカチをひらひら(と)させる」,薄くて軽いものが揺れ動くさま,


びらびら,びらひら,「破れた裏地が袖口からビラビラ(と)出ている」,布や紙などの端が垂れ下がって揺れ動くさま,


ぴらぴら,ぴらぴら,「合格通知をピラピラ(と)させる」,紙片など薄いのが小刻みに揺れ動くさま,


ひらり,ひらり,「ひらりと馬に飛び乗る」「木の葉がひらりと舞い落ちる」,素早く身をかわしたり飛び移ったりするさま、物が軽くひるがえるさま,


ひらりひらり,ひらりひらり,「打ち込む太刀をひらりひらりとかわす」「紙飛行機がひらりひらりと空を舞う」,何度も軽く身をひるがえすさま、軽い物がひるがえるさま,



【ひり】

びりっと,びりっと,「書き損じの便箋をビリっと破く」「静電気がビリっとする」,紙や布が音を立てて勢いよく裂けるさま、電気などの強い刺激を受けてしびれを感じるさま,


ぴりっと,ぴりっと,「指先にぴりっと痛みが走る」「ぴりっとした辛味」「スカーフがピリッと裂ける」「彼はピリッとしたところに欠ける」「ピリッと引き締まった文章」,瞬間的に強い刺激を受けてしびれを感じるさま、布や紙が音を立てて勢いよく破れるさま、言動や態度が引き締まった感じを与えるさま,


ひりひり,ひりひり,「日に焼けて背中がヒリヒリ(と)する」「喉がヒリヒリ(と)する」,皮膚や粘膜に軽くしびれるような痛みを感じるさま,


びりびり,びりびり,「紙をビリビリ(と)破く」「爆風で窓ガラスがビリビリと鳴る」「ビリビリと電気が走る」「ビリビリと緊張感が漂う」,紙や布が裂ける音やそのさま、物が小刻みに震動する音やそのさま、電気などの強い刺激を体に継続的に感じるさま、神経が高ぶっているさま・ひどく過敏になっているさま,


ぴりぴり,ぴりぴり,「舌がピリピリ(と)する辛さ」「試合間近で選手がピリピリ(と)している」「紙をピリピリ(と)引き裂く」「頬がぴりぴりと引きつる」「合図の笛がピリピリと鳴る」,皮膚や粘膜が鋭い刺激を感じるさま、緊張して神経が過敏になっているさま、薄紙などが破れていく音やそのさま、細かく震え動くさま、呼び子笛の鳴る音,


ひりり,ひりり,「のどにひりりとくる辛さ」,軽くしびれるような痛みを感じるさま,


びりり,びりり,「びりりと感電する」,しびれを感じるさま・びりっと,


ぴりり,ぴりり,「山椒は小粒でもぴりりと辛い」,鋭い刺激を感じるさま・ぴりっと,



【ひる】

ひるがえって,翻って,「翻ってわが国の現状を見るに」,これとは反対に・これとは別に,



【ひろ】

ひろびろ,広広,「広広とした部屋」「広広とした草原」,非常に広く感じられるさま,



【ひん】

ぴんしゃん,ぴんしゃん,「かなりの高齢だがピンシャン(と)している」,年齢の割に元気でしっかりしているさま,


ぴんと,ぴんと,「計器の針がピンと上がる」「ピンと反ったカイゼル髭」「背筋をぴんと伸ばす」「綱をぴんと張る」「態度を見てピンときた」「説明を聞いてももう一つピンとこない」,物が勢いよくはね上がったり反り返ったりするさま、姿勢がしっかりとしているさま、ゆるみなくまっすぐに張るさま、直観的にそれと感じとるさま・見聞きしてすぐわかるさま,


びんびん,びんびん,「ステレオの低音がビンビン(と)響く」「相手の思いがビンビン(と)伝わる」,音が耳障りなほどに大きく響くさま、心に強く響くさま,


ぴんぴん,ぴんぴん,「魚がぴんぴん(と)はねる」「病気が治ってピンピン(と)している」「高い声がピンピン頭に響く」「彼のいらだちがピンピン(と)心に伝わる」,勢いよくはね上がるさま、元気よく活動しているさま、刺激が強く伝わるさま・とくに高い音声が響くさま、相手の思いが強く心に響くさま,


ひんやり,ひんやり,「ひんやり(と)した地下室」,,,冷たさを感じるさま・ひいやり,







【ふい】

ふいと,ふいと,「ふいと用事を思い出す」「ふいと旅に出る」,思いがけず・突然・急に・ふと,


ぷいと,ぷいと,「ぷいと横を向く」,急に不機嫌になるさま,



【ふう】

ふうふう,ふうふう,「熱いそばをふうふうと吹きながら食べる」「ふうふうと喘ぎながら駆けてくる」「残業続きでふうふう言っている」,口をすぼめて何度も息を吹きかけるさま、苦しそうな息遣いをするさま、仕事などに追われて苦労するさま,


ぶうぶう,ぶうぶう,「車がクラクションをブウブウ鳴らす」「ブウブウ言う暇があったら仕事をしろ」,ラッパなどを低く大きく吹いたような音、不平不満などを盛んに言うさま,



【ふか】

ふかふか,ふかふか,「フカフカ(と)した布団」,柔らかくふっくらしているさま,


ふかぶか,深深,「深深と山の空気を吸う」「深深とお辞儀をする」,いかにも深く感じられるさま,


ふがふが,ふがふが,「フガフガして聞き取れない」,鼻や口から息が漏れて言っていることがわからないさま,


ぶかぶか,ぶかぶか,「お下がりのブカブカ(と)したズボン」「雨が漏って壁がブカブカしてきた」「アコーディオンをブカブカ鳴らす」,身に着ける物が大きすぎて緩んでいるさま、ふくれてやわらかくなっているさま、大きな音でラッパなどの気鳴楽器を鳴らす音やそのさま,


ぷかぷか,ぷかぷか,「葉巻をプカプカ(と)くゆらす」「ゴミがプカプカ(と)流れていく」「プカプカドンドン」,タバコをしきりに吹かすさま、軽い物が水面に浮いているさま、ラッパや笛などを吹き鳴らす音やそのさま,


ぷかりぷかり,ぷかりぷかり,「ぷかりぷかり(と)パイプを吹かす」「ぷかりぷかり(と)雲が浮かぶ」,のんびりとタバコを吹かすさま、軽い物が空や水面などに浮かんでいるさま,



【ふく】

ぶくぶく,ぶくぶく,「汚水にメタンガスがブクブク(と)湧く」「見る間にブクブク(と)沈む」「ブクブクした体つき」,泡などが次々と出る音やそのさま、泡を立てながら物が水中に沈む音やそのさま、しまりなく太っているさま,


ぷくぷく,ぷくぷく,「手足のぷくぷく(と)した赤ちゃん」,可愛い感じに太っているさま,



【ふさ】

ふさふさ,房房(総総),「ふさふさ(と)した髪」,たくさん集まって垂れ下がっているさま,



【ふし】

ふして,付して,「伏してお願い申し上げます」,切に願うさま・くれぐれも・つつしんで,



【ふす】

ぶすっと,ぶすっと,「短剣をブスッと刺す」「ぶすっとして口もきかない」,柔らかいものに勢いよく突き刺すさま、不機嫌なさま。ぶすりと,


ぶすぶす,ぶすぶす,「湿った薪がブスブス(と)くすぶる」「陰でブスブス(と)文句を言う」「槍をブスブス(と)突き立てる」,炎をあげず煙だけ出して燃えるさま、不平や不満を小言でいうさま・ぶつぶつ、針や刃物を柔らかいものに繰り返し突き刺す音やそのさま,


ぷすぷす,ぷすぷす,「生木がプスプス(と)いぶる」「プスプス指先で障子に穴をあける」,炎を上げないで弱々しく燃えるさま、軽い感じで針などを柔らかいものに繰り返し突き刺す音やそのさま,


ぶすり,ぶすり,「刀を脇腹にブスリと突き立てる」「ぶすりとした顔つき」,柔らかいものに刃物などを突き刺す音やそのさま、不機嫌なさま,


ぷすり,ぷすり,「プスリと注射する」,柔らかいものに針などを突き刺す音やそのさま,



【ふた】

ふたたび,再び(二度),「再び過ちを犯す」,副詞的にも用いる。同じ動作や状態を繰り返すさま,



【ふつ】

ふつう,普通,「普通七月には梅雨が上がる」,たいてい・通常・一般に,


ぶつくさ,ぶつくさ,「ぶつくさ言ってないで手伝いなさい」,くどくどと不平や小言を言うさま・ぶつぶつ,


ふっくら,ふっくら,「パンがふっくら(と)焼きあがる」「ふっくら(と)した頬」,やわらかにふくらんでいるさま・ふっくり,


ぷっくり,ぷっくり,「虫に刺されたあとがぷっくりする」,丸くふくらんでいるさま,


ふっさり,ふっさり,「ふっさり(と)した髪」,毛など糸状のものが豊かに垂れ下がっているさま,


ふっつり,ふっつる,「張った糸がふっつり(と)切れる」「ふっつり(と)顔を見せなくなる」,糸や紐などが断ち切れる音やそのさま、続いていた物事が急にやむさま・ぱったり。ぷっつり,


ぶっつり,ぶっつり,「ザイルが突然ブッツリ(と)切れた」,綱などのような太い物が断ち切れる音やそのさま,


ぷっつり,ぷっつり,「ギターの弦がプッツリ(と)切れる」「消息がプッツリ(と)途絶える」,「ふっつり」に同じ,


ふっと,ふっと,「夜中にふっと目が覚める」「ふっと名案が浮かんだ」「ろうそくの火をふっと吹き消す」,前触れなく急に事が行なわれたり事態が変わったりさま・不意に・ふと,


ぷっと,ぷっと,「ぶどうの種をぷっと吐き出す」「おかしくてぷっと吹き出す」「風船がぷっとふくらむ」「怒られてぷっとふくれる」,口先をすぼめて息などを一瞬吐き出すさま、思わず笑い出すさま、ふくれるさま・また怒ってふくれるさま,


ぶつぶつ,ぶつぶつ,「いつもブツブツ(と)独りごとを言う」「陰でブツブツ(と)愚痴ばかり言っている」「豆がブツブツ(と)煮えている」「肌にブツブツ(と)湿疹が出ている」「魚をブツブツ(と)切る」「障子にブツブツ(と)穴をあける」,小言でものを言うさま、不平や不満や小言などをいうさま、物が泡立つように煮え立つさま、小さな粒や泡がたくさん出来るさま、物を細かく切るさま・また何度も穴をあけるさま,


ぷつぷつ,ぷつぷつ,「麺がプツプツ(と)切れる」「プツプツしたデキモノ」「袋にプツプツ(と)穴をあける」,糸などが切れ切れになるさま・たやすく切れるさま、表面に粒状のものが多く出来るさま、針などで数多く穴をあけるさま,


ぶつり,ぶつり,「太いロープがブツリと切れる」「日記はその日でブツリと終わっている」「あいくちをブツリと突き立てる」,物を勢いよく断ち切る音やそのさま・また続いていた物事が突然断たれるさま、物を勢いよく突き刺す音やそのさま,


ぷつり,ぷつり,「糸がプツリと切れる」「音信がプツリと途絶えた」「腕に注射針をプツリと刺す」「ニキビがプツリと出来る」「ノミをプツリとつぶす」,長い物が急に切れる音やそのさま・また長く続いている物事が急に断たれるさま・ぷっつり、鋭い物を突き刺すさま、粒状のものが出来るさま・また粒状のものをつぶす音やそのさま,



【ふと】

ふと,ふと,「ふと立ち止まる」「夜中にふと目が覚めた」,はっきりした理由や意識もないままにことが起こるさま・思いがけず・不意に・ふっと,


ふとした,ふとした,「ふとした縁で知り合う」,連体詞。思いがけない・偶然の・ちょっとした,


ふとして,ふとして,「ふとして会えるかもしれない」,何かのはずみで・ひょっとして,


ふとぶと,太太,「毛筆による太太(と)した文字」,いかにも太いさま・太く感じられるさま,



【ふに】

ふにゃふにゃ,ふにゃふにゃ,「ふにゃふにゃ(と)した手触り」「ふにゃふにゃ(と)座り込む」「信念もなくふにゃふにゃ(と)した人」,柔らかで弾力やこしがないさま、しっかりしないさま・頼りないさま,



【ふよ】

ぶよぶよ,ぶよぶよ,「熟しすぎてぶよぶよ(と)した柿」,水気を含んでしまりがなくふくらんでいるさま・またそのように太っているさま,



【ふら】

ふらっと,ふらっと,「急にめまいがしてふらっと倒れる」「ひと目見てふらっとなる」「友人宅をふらっと訪れる」,よろめくさま、気軽に出かけたりやってきたりするさま,


ふらふら,ふらふら,「悪路でハンドルがフラフラする」「熱でフラフラする」「フラフラした足どり」「フラフラと誘いに乗る」「盛り場をフラフラする」「方針がフラフラする」,揺れ動いて安定しないさま、体に力が入らないさま・意識がはっきりしないさま、自覚や目的のないまま行動するさま、態度が定まらないさま,


ぶらぶら,ぶらぶら,「両手をブラブラ(と)させる」「就職もしないでブラブラ(と)している」「近所をブラブラ(と)散歩する」,ぶら下がって揺れ動くさま、なすこともなく毎日を暮らすさま、あてもなくのんびり歩きまわるさま,


ふらり,ふらり,「立ち上がった途端ふらりとする」「ふらりと旅に出る」,力なく揺れるさま・よろめくさま、前触れも目的もなく気軽に出かけたりやってきたりするさま,


ふらりふらり,ふらりふらり,「酔っ払ってふらりふらりと歩く」,ゆっくりと何度も揺れ動くさま,


ぶらり,ぶらり,「手拭いをぶらりと腰に下げる」「ぶらりと立ち寄る」「休日をぶらりと過ごす」,物が垂れ下がっているさま、前触れも目的もなく気軽に出かけたりやってきたりするさま・ふらり、何もしないでぼんやりしているさま,


ぶらりぶらり,ぶらりぶらり,「勤めにも出ないでぶらりぶらり(と)している」,「ぶらぶら」に同じ,



【ふり】

ぷりぷり,ぷりぷり,「母は一人でぷりぷりしている」「ぷりぷりした赤ん坊のほっぺた」,腹を立てて機嫌の悪いさま・ぷんぷん、押すとふるえるほど弾力があるさま,



【ふる】

ふるく,古く,「古くさかのぼれば」「この地で古く店を出している」,ずっと以前に・また昔から,


ふるって,奮って,「奮ってご参加下さい」,自分から進んで・積極的に,


ぶるぶる,ぶるぶる,「風で水面がブルブル(と)揺れる」「怒りに体をブルブル(と)させる」,小刻みに震動するさま・また寒さや恐怖などのために震えるさま,



【ふわ】

ふわっと,ふわっと,「髪の毛をふわっと仕上げる」「ふわっとした布団」「白い雲がふわっと浮かんでいる」「羽毛がふわっと空中に舞う」「寝た子の上に布団をふわっとかける」「ふわっとした気持ちで毎日を過ごす」,柔らかでふくらんでいるさま、軽々と浮き漂うさま・また軽々と動くさま、軽いものをそっと何かの上に覆うさま、心が落ち着かないでうわついているさま,


ふわふわ,ふわふわ,「カーテンが風にふわふわと揺れる」「白い雲がふわふわと浮かぶ」「気持ちがふわふわとしている」「ふわふわとしたソファーに座る」,軽いものが揺れ動いたり浮いて漂ったりするさま、心が落ち着かないでうわついているさま、柔らかくふくらんでいるさま,


ぶわぶわ,ぶわぶわ,「水を吸ってぶわぶわした畳」,しまりがなくふくらんでいるさま,


ふわり,ふわり,「ふわりと仕上がったパン」「ふわりと飛び上がる」「コートをふわりと羽織る」,柔らかくふくらんださま、軽々と浮き漂っているさま・また軽々と飛ぶさま、軽く柔らかいものをそっと何かの上に覆うさま,



【ふん】

ぷんと,ぷんと,「悪臭がぷんと鼻をつく」「ぷんとして口をきかない」,急ににおってくるさま・また強くにおうさま、ふくれっ面をするさま,


ぶんぶん,ぶんぶん,「ブンブン(と)飛びまわる蜂」「バットをブンブン(と)振り回す」,虫の羽音、物が繰り返し風を切る音,


ぷんぷん,ぷんぷん,「香水の匂いをプンプン(と)させる」「犯罪のにおいがプンプン(と)する」「頼みを断られプンプンする」,強いにおいがしきりに鼻をつくさま・比喩的にも用いる、ひどく怒って機嫌の悪いさま,


ふんわり,ふんわり,「ふんわりと舞い落ちる雪」「ふんわりと焼き上がったケーキ」,「ふわり」を強めていう語,







【へい】

へいへい,へいへい,「いつもへいへいしている腰巾着」,卑屈な態度で言いなりになるさま・ぺこぺこと相手に媚びへつらうさま,



【へこ】

へこへこ,へこへこ,「ヘコヘコ(と)しなう下敷き」「課長にヘコヘコする」,張りがなくへこんだりゆがんだりしやすいさま、頭をしきりに下げるさま・またへつらうさま・ぺこぺこ,


ぺこぺこ,ぺこぺこ,「ペコペコ(と)するベニヤ板の壁」「押すとペコペコ(と)鳴る空き缶」「ペコペコしながら言い訳をする」,物がへこんだりゆがんだりする音やそのさま、頭をしきりに下げるさま・またへつらうさま・へこへこ,


ぺこり,ぺこり,「ブリキ缶がペコリとへこむ」「ペコリと頭を下げる」,「ぺこん」に同じ,


ぺこん,ぺこん,「ぶつけた鍋がペコンとへこむ」「ペコンとおじぎをする」,物の一部がへこむ音やそのさま、素早く頭を下げるさま,



【へた】

べたっと,べたっと,「シャツに口紅をベタっと付けられる」「地べたにべたっと座り込む」,「べたり」に同じ,


ぺたっと,ぺたっと,「シールをぺたっと貼りつける」「ペタッと腰を下ろす」,「ぺたり」に同じ,


へたへた,へたへた,「へたへたと道端にしゃがみ込む」,力が抜けて立っていられなくなるさま,


べたべた,べたべた,「汗でシャツがベタベタ(と)くっつく」「人前で男女がベタベタ(と)する」「おしろいをベタベタ(と)塗る」「膏薬をベタベタ貼る」「朱印をベタベタ(と)押す」「壁にスローガンをベタベタ(と)書く」,物が粘りつくさま、機嫌をとったり甘えてまといついたりするさま、一面に塗りつけるさま、物を一面に貼りつけるさま、印などをやたらと押すさま、一面に書くさま,


ぺたぺた,ぺたぺた,「平手で顔をペタペタ(と)叩く」「廊下をペタペタ(と)歩きまわる」「ペタぺ(と)シールを貼る」「判をペタペタ(と)押す」「絵の具をペタペタ(と)塗る」,平らな物で軽く叩く音、素足や草履などで平らな所を歩く音、続けざまに物を貼るさま、続けて印を押すさま、塗りつけるさま,


べたり,べたり,「血がべたりと手につく」「注意書きをべたりと貼る」「べたりと座り込む」「封書にべたりと押印する」,粘りけのあるものが多量につくさま・べったり、はがれにくいように貼りつけるさま、だらしなく尻をつけて座るさま、印判などを色濃く押すさま,


ぺたり,ぺたり,「切手をぺたりと貼る」「ぺたりと座る」「ぺたりと認め印を押す」,やや軽い感じで貼りつけるさま、尻をつけて座るさま、印判などを押すさま,


ぺたん,ぺたん,「スタンプをぺたんと押す」「切手をぺたんと貼る」「ぺたんと横座りになる」,物を軽く押しつけるさま・物を軽く貼るさま、だらしなく尻をつけて座るさま,



【へち】

べちゃくちゃ,べちゃくちゃ,「夜通しべちゃくちゃやっている」,「ぺちゃくちゃ」に同じ,


ぺちゃくちゃ,ぺちゃくちゃ,「ぺちゃくちゃとやかましい」,ひっきりなしによくしゃべるさま・べちゃくちゃ,


べちゃべちゃ,べちゃべちゃ,「べちゃべちゃ(と)うるさい子だ」「道がぬかってべちゃべちゃしている」,「ぺちゃくちゃ」に同じ、水分を多量に含んでいるさま,


ぺちゃぺちゃ,ぺちゃぺちゃ,「ぺちゃぺちゃ(と)おしゃべりを楽しむ」「ぺちゃぺちゃさせて食べる」「平手で頬をぺちゃぺちゃ(と)張る」,「ぺちゃくちゃ」に同じ、物を食べるときしきりに舌を立てる音、手のひらでしきりに打つ音,



【へつ】

べっして,別して,「扱いは別して慎重さを必要とする」,別格であるさま・とくに・とりわけ,


べったり,べったり,「ペンキがベッタリ(と)手につく」「母親にベッタリ(と)まつわりつく」「態勢にベッタリの評論家」「細かい字がベッタリ(と)書いてある」「ベッタリ(と)座り込む」,粘りけのある物がつくさま、すっかり頼りきるさま、密接な関係にあるさま、一面に書くさま、尻を落として座るさま,


ぺったり,ぺったり,「膏薬をペッタリと貼る」「ペッタリと尻餅をつく」,粘りけのある物がつくさま、尻を落として座るさま,


べつだん,別段,「別段変わった事はありません」「別段欲しいものはない」,(打ち消しの語を伴って)とくに取り立てて言うほどではないさま・とりわけ,


ぺったんこ,ぺったんこ,「ペッタンコと餅をつく」,餅などをつく音,


べっとり,べっとり,「絵の具をべっとりと塗りつける」,粘りけのある物がつくさま,


べつに,別に,「別にたいした用事ではない」,(多く打ち消しの語を伴って)取り立てて言うほどではないさま・これと言って特別に・別段,



【へと】

べとべと,べとべと,「汗で体がべとべと(と)する」,物が粘りつくさま,


へどもど,へどもど,「質問されてへどもどする」,どうしていいいのかわからなくてうろたえまごつくさま,



【へな】

へなへな,へなへな,「薄くてへなへな(と)した板」「床にへなへな(と)座り込む」「へなへな(と)した頼りない男」,手応えなく形の崩れるさま・また用意にしなったり曲がったりするさま、気力や体力をうしなって弱々しく見えるさま・また態度や意志などにしっかりしたところがないさま,



【へら】

へらへら,へらへら,「ヘラヘラ(と)笑っている場合ではない」「ヘラヘラ(と)した態度にムカつく」「ヘラヘラ(と)お追従を言う」「ヘラヘラ(と)した画用紙」,だらしなくあいまいに笑うさま、軽々しくよくしゃべるさま、紙や布などが薄く腰の弱いさま,


べらべら,べらべら,「ベラベラ(と)まくし立てる」「ベラベラ(と)した安物の生地」,立て続けに勢いよくしゃべるさま、布などが薄くて張りのないさま,


ぺらぺら,ぺらぺら,「人の秘密をペラペラ(と)話してしまう」「英語でペラペラ(と)答える」「ペラペラ(と)ページをくる」「こんなペラペラした紙では困る」,軽々しくよくしゃべるさま、外国語をよどみなく自由に話すさま、続けざまに紙をめくるさま、紙や布が薄くて弱いさま,



【へろ】

ぺろっと,ぺろっと,「ぺろっと舌を出す」「ぺろっと唇を舐めるクセがある」「ご馳走をぺろっと平らげる」「皮がぺろっと剥けた」,瞬間的に大きく舌を出すさま・人をからかうときや照れ隠しのしぐさにいう、舌をちょっと出して口の周りなどを舐めるさま、食べ物を短時間に余さず食べてしまうさま、薄いものが一気に剥がれるさま。ぺろり,


へろへろ,へろへろ,「へろへろ(と)倒れかかる」,弱々しく威力のないさま,


べろべろ,べろべろ,「手をべろべろ(と)舐める」,舌を出してしきりに物を舐めるさま,


ぺろぺろ,ぺろぺろ,「皿をぺろぺろ(と)舐める」「ぺろぺろ(と)平らげる」,舌で物を舐めまわすさま、いかにもうまそうに次々と食べるさま,


ぺろり,ぺろり,「ぺろりと上唇を舐める」「ぺろり(と)平らげる」,「ぺろっと」に同じ,



【へん】

へんに,変に,「変に気を回す」,普通とはだいぶ違っているさま・奇妙に・不思議に,


ぺんぺん,ぺんぺん,「三味線をペンペン(と)鳴らす」,三味線の音,







【ほい】

ほいっぽ,歩一歩,「歩一歩(と)優勝に近づく」,一歩一歩進様・少しずつ目標に近づくさま,


ぽいと,ぽいと,「口に飴玉をポイと放り込む」,無造作に投げるさま,


ほいほい,ほいほい,「呼ばれればホイホイと出かけていく」「みんながホイホイするからいい気になっている」,気易く誘いに応じたり物事を引き受けたりするさま、その人の意向に逆らったり機嫌を損なったりしないように扱うさま,


ぼいん,ぼいん,「ボインと一発食らわす」,勢いよく殴ったり投げたり蹴ったりするさま,



【ほう】

ぼうっと,ぼうっと,「島影がぼうっとかすんで見える」「ぼうっとしていて大事なことを忘れた」「東の空がぼうっと赤らんできた」「ぼうっと火の手が上がる」,物がぼやけてみえるさま、意識が正常でなくぼんやりしているさま、明るさや色合いなどがかすかに感じられるさま・ほんのり、音を立てて燃え上がるさま,


ぽうっと,ぽうっと,「暑さで頭がぽうっとする」「ぽうっと顔を赤くする」,意識がぼんやりするさま、ほのかに明るくなったり赤みがさしたりするさま,


ほうと,ほうと,「ほうと大きく息をつく」,ため息をつくさま,


ぼうぼう,ぼうぼう,「焚き火がボウボウと燃えさかる」,火が盛んに燃える音,



【ほお】

ぽおん,ぽおん,「ポオンとボールを打ち返す」,勢いよく物を打ったり蹴ったり投げたりするさま,



【ほか】

ぼかすか,ぼかすか,「試合開始からボカスカ打たれる」,何度も続けて打ったり殴ったりするさま・ぽかぽか,


ぽかっと,ぽかっと,「頭をポカッとやられる」「ポカッと手が空く」,頭などを殴るさま・ぽかりと・ぽかんと、急に穴があくさま・またある部分だけが抜けてなくなるさま・ぽっかりと・ぽかりと・ぽかんと,


ほかほか,ほかほか,「少し歩くと背中がほかほか(と)する」「ほかほか(と)した飯」,心地よい暖かさを感じるさま,


ぽかぽか,ぽかぽか,「ぽかぽか(と)した日だまり」「体がぽかぽかしてくる」「ぽかぽかと殴られる」,暖かく感じるさま・暖かくて気持ちのよいさま、頭などを続けざまに叩く音やそのさま,


ぽかり,ぽかり,「ポカリとげんこつを食わされる」「山頂に火口がぽかりと開いている」「口をぽかりと開けて立ち尽くす」「心にぽかりと隙間ができる」,頭などを強く叩く音やそのさま・ぽかっと・ぽかん、目や口などを開けるさま・またぼんやりしているさま・ぽかん・ぽっかり、穴などが急に開くさま・また穴があいて空白な部分ができるさま・ぽかっと・ぽっかり・ぽかん,


ぽかん,ぽかん,「後ろからポカンとやられる」「ぽかんとして聞いている」「ぽかんと時間に穴が開く」,「ぽかり」に同じ,



【ほき】

ぼきぼき,ぼきぼき,「肋骨がボキボキ(と)折れる」,硬くて太い物が続けざまに折れる音やそのさま,


ぽきぽき,ぽきぽき,「枝をポキポキと折って火にくべる」「指をポキポキと鳴らす」,硬くて細い物が続けざまに折れる音やそのさま,


ぼきり,ぼきり,「骨がボキリと折れる」,硬くて太い物が折れる音やそのさま,


ぽきり,ぽきり,「枯れ枝をポキリと折る」,硬くて細い物が折れる音やそのさま,


ぼきん,ぼきん,「枝をボキンと折る」,「ぼきり」に同じ,


ぽきん,ぽきん,「茎をポキンと手折る」,「ぽきり」に同じ,



【ほく】

ほくほく,ほくほく,「商売繁盛でほくほくしている」「ホクホクした焼き芋」,うれしさを隠しきれないさま、焼いたりふかしたりした栗や芋などの水分が少なくてやわらかいさま・ぽくぽく,


ぼくぼく,ぼくぼく,「ぼくぼく(と)した土」,土などが乾いてやわらかく崩れそうなさま,


ぽくぽく,ぽくぽく,「駅までぽくぽくと歩く」「ぽくぽくとしたゆで栗」,木魚などを叩く音、ゆっくりと歩くさま・またそのときの足音、焼いたりふかしたりした栗や芋などの水分が少なくてやわらかいさま・ほくほく,



【ほけ】

ぼけっと,ぼけっと,「ボケッとしてないで手伝いぐらいしなさい」,何もしないでぼんやりしているさま,



【ほこ】

ほこほこ,ほこほこ,「体がほこほこする」,暖かくて気持ちのよいさま・ほかほか,


ぼこぼこ,ぼこぼこ,「ドラム缶をボコボコ(と)叩く」「ボコボコ(と)温泉が湧き出る」「穴がボコボコ(と)あいている」,中空のものをしきりに叩く音、水などが盛んに湧き出たり泡立ったりする音やそのさま、でこぼこしているさま・くぼみや穴がたくさんあるさま,


ぽこぽこ,ぽこぽこ,「空箱をポコポコ(と)叩いて遊ぶ」「お湯が沸いてポコポコ(と)いってきた」「ポコポコとした金ダライ」,中空のものが立てる軽い音、泡が次々と浮かび上がってくる音やそのさま、くぼみや穴がたくさんあったりでこぼこしているさま,



【ほさ】

ぼさっと,ぼさっと,「ぼさっと立っていないで挨拶しなさい」,何もせずにぼんやりしているさま,


ぼさぼさ,ぼさぼさ,「ボサボサ(と)した頭を整える」「ぼさぼさ(と)していると落第するぞ」,髪などの乱れているさま、すべきことをしないでぼんやりしているさま,



【ほそ】

ぼそっと,ぼそっと,「ボソッと返事をする」「ぼそっと立っている」,小声でつぶやくように言うさま、何もしないでぼんやりしているさま・ぼさっと,


ほそぼそ,細細,「細細とした声」「細細と山道が続く」「年金で細細と生活する」,非常に細いさま・また細く弱々しいさま、かろうじて続いているさま・またやっとのことで維持するさま,


ぼそぼそ,ぼそぼそ,「ボソボソとつぶやく」「ぼそぼそした冷や飯」,低く小さい声で話すさま、食物の水分がぬけて食べにくいさま,



【ほた】

ぼたぼた,ぼたぼた,「ボタボタ(と)雨漏りがする」,大粒の液体が続いてしたたり落ちる音やそのさま,


ぽたぽた,ぽたぽた,「ポタポタ(と)汗がしたたる」,しずくが次々に落ちる音やそのさま,


ぽたり,ぽたり,「大粒の涙がポタリと落ちる」「柿の実がポタリと落ちる」,水滴などが落ちる音やそのさま、木の実などが落ちる音やそのさま,



【ほち】

ぼちぼち,ぼちぼち,「ぼちぼち出かけよう」「ぼちぼち昼だ」,ゆっくり物事にとりかかるさま・またある事態に近づくさま・そろそろ,


ぽちぽち,ぽちぽち,「ぽちぽち食事にしようか」「ぽちぽち売り切れになりそうだ」「雨垂れがぽちぽち(と)落ちる」「ぽちぽち(と)黒点がある」,「ぼちぼち」に同じ、水滴などが続けて落ちる音やそのさま、小さなものが散らばってあるさま,


ぼちゃぼちゃ,ぼちゃぼちゃ,「風呂の湯をぼちゃぼちゃ(と)かきまわす」,大きく水が揺れ動く音やそのさま,


ぽちゃぽちゃ,ぽちゃぽちゃ,「ぽちゃぽちゃと音をさせて洗い物をする」「ぽちゃぽちゃとよく太った赤ん坊」,水がはねたり揺れ動いたりするときの音やそのさま、顔や体つきがふっくらと愛らしいさま,


ぼちゃん,ぼちゃん,「ボチャンと海に飛び込む」,比較的大きくて重いものが水に落ちる音やそのさま,


ぽちゃん,ぽちゃん,「魚がポチャンと跳ねる」,比較的小さくて軽いものが水に落ちる音やそのさま,



【ほつ】

ほっかり,ほっかり,「ほっかり(と)暖かい焼き芋」「ほっかり(と)明かりがともる」,心地よい暖かみのあるさま、ほんのり明るいさま・ぽっかり,


ぽっかり,ぽっかり,「洞穴がぽっかり(と)口をあけている」「障子にぽっかり(と)灯がともる」「太陽が雲間にぽっかり(と)顔を出す」「空に雲がぽっかり(と)浮かぶ」,口や目や穴などが大きくあいているさま、ほんのり明るいさま、突然であるさま・不意に現れるさま、軽く浮かんでいるさま,


ぽっきり,ぽっきり,「鉛筆の芯がポッキリ(と)折れる」「千円ポッキリしかない」,硬いものなどが不意に折れる音やそのさま、数量を表す語に付いてちょうどそれだけと限定する意,


ぽっくり,ぽっくり,「木がぽっくりと折れる」「あの若さでぽっくりといくとは」「木の芽がぽっくりとふくらむ」「お馬の親子はぽっくりぽっくり歩く」,物がもろく折れるさま、人が突然死ぬさま、柔らかくふくらんでいるさま、馬がゆっくり歩く音やそのさま,


ほっこり,ほっこり,「ほっこりと暖かい綿入れ」,いかにも暖かそうなさま・ほかほか,


ほっそり,ほっそり,「ほっそり(と)した手足」,細くてすらりとしているさま,


ぽったり,ぽったり,「熟した柿がポッタリ(と)落ちる」,「ぽたり」を強めていう語,


ぽっちゃり,ぽっちゃり,「ぽっちゃり(と)した女性」,ふっくらとして愛らしいさま,


ぽっちり,ぽっちり,「ほんのぽっちりしか食べない」「肌にぽっちり(と)赤い斑点ができる」,数量や程度が非常にわずかであるさま・ほんの少し,


ぽっつり,ぽっつり,「ぽっつ(り)と弱音を漏らす」,「ぽつり」を強めていう語,


ぼってり,ぼってり,「ぼってりとした頬」「着膨れてぼってりとした体」「ぼってり墨を含んだ筆」,肉づきの豊かなま、大きくふくらんで重そうに感じられるさま、厚ぼったく盛り上がっているさま,


ぽってり,ぽってり,「ぽってり(と)した唇」,厚くふくらんでいるさま,


ほっと,ほっと,「ホッと息を吐く」「ホッと胸をなでおろす」「大役を終えてホッとした」,大きく息を吐くさま・ためいきをつくさま、緊張がとけて安心するさま,


ぼっと,ぼっと,「ストーブにボッと火がつく」「ぼっとした顔で立っている」,火が音を立てて燃え立つさま、ぼんやりしているさま・ぼうっと,


ぽっと,ぽっと,「考えがポッと浮かぶ」「電灯がポッとつく」「ポッと頬を染める」「ぽっとして見ている」,突然に物事が現れるさま、急に明るくなったり赤くなったりするさま、ぼんやりしているさま・ぽうっと,


ぼっとり,ぼっとり,「枝の雪がボットリ(と)落ちる」,重い物が静かに落ちるさま,


ぽつねん,ぽつねん,「ぽつねんとしてひとりたたずむ」,ひとりだけで何もせず寂しそうにしているさま,


ぽっぽ,ぽっぽ,「ポッポと湯気が立つ」「汽車がシュッシュッポッポと走る」「恥ずかしくて顔がぽっぽ(と)する」,湯気や炎や煙などが盛んに立ちのぼるさま、体が熱くなるさま・ほてるさま,


ぼつぼつ,ぼつぼつ,「紙にボツボツ(と)穴をあける」「ボツボツ(と)帰ろう」「ボツボツ(と)人が集まってくる」「ボツボツ(と)降ってきた」,小さい点や穴が散らばっているさま、物事が徐々に進行するさま・またゆっくりと物事にとりかかるさま・ぼちぼち、雨の降り始めるさま,


ぽつぽつ,ぽつぽつ,「ポツポツ(と)人家が散らばっている」「ポツポツ(と)注文が来ている」「ポツポツ(と)語る」「雨がポツポツ(と)降ってきた」,物があちこちに少しずつあるさま、物事が少しずつ行なわれるさま・また物事を少しずつゆっくり行なうさま、少しずつ雨が降り始めるさま,


ぽつり,ぽつり,「雨粒がポツリと顔に当たる」「虫に刺されてポツリと赤くなる」「雲がひとつぽつりと浮かんでいる」「ポツリと感想を漏らす」「紐がポツリと切れる」,雨やしずくがひとつ落ちるさま、点や穴などがひとつだけできるさま、それだけ孤立しているさま、ひと言だけつぶやくように言うさま、物が途中で切れるさま・ぶつり。ぽつん,


ぽつりぽつり,ぽつりぽつり,「ポツリポツリと降り出す」「ポツリポツリと心境を語る」,雨やしずくが間をおいて落ちるさま、物事が途切れ途切れに行なわれるさま,


ぽつん,ぽつん,「ポツンと水滴が顔に当たる」,「ぽつり」に同じ,



【ほて】

ぼてぼて,ぼてぼて,「ボテボテ(と)肉のついた腹」「ボテボテした厚地のコート」,いかにも厚ぼったくて重そうな感じのするさま,



【ほと】

ほどなく,程無く,「建物はほどなく完成する」,時があまり経たないうちに・まもなく,


ほとほと,殆(幾),「弟にはほとほと手を焼いている」,困り果てたまたうんざりした気持ちを表す語,


ぼとぼと,ぼとぼと,「水が床にボトボト(と)落ちる」,液体が続けざまにしたたり落ちる音やそのさま,


ぽとぽと,ぽとぽと,「汗をポトポト(と)垂らす」,液体が続けざまに落ちる音やそのさま,


ぽとり,ぽとり,「涙がポトリと落ちる」,しずくまたは小さな物が落ちる音やそのさま,


ほとんど,殆ど(幾ど),「病気はほとんど治った」「ほとんど気を失うところだった」,全部とは言えないがそれに近い程度に・おおかた・大部分、もう少しのところで・すんでのことに,



【ほの】

ほのぼの,仄仄,「東の空がほのぼのとしてくる」「ほのぼのとした母子の情愛」,かすかに明るくなるさま、ほんのり心の暖かさなどが感じられるさま,



【ほほ】

ほぼ,略(粗),「物価がほぼ二倍になる」「ほぼ満点の出来」,全部あるいは完全にではないがそれに近い状態であるさま・だいたい・おおよそ。「略」はほぼ・およそ・あらまし、「粗」はほぼ・あらまし・だいたいの意。常用読みでないのでかな書きに統一,



【ほや】

ぼやっと,ぼやっと,「相手の顔がぼやっとしてはっきり見えない」「あの日のことはぼやっとしか思い出せない」「ぼやっと突っ立ったまま動かない」,物の形や色などがぼやけて見えるさま、記憶などの中味が不確かなさま、注意が散漫で間の抜けたように見えるさま。ぼんやり,


ぼやぼや,ぼやぼや,「ぼやぼや(と)しないでさっさと荷物を運べ」,注意が散漫でぼんやりしているさま,



【ほり】

ぼりぼり,ぼりぼり,「頭をボリボリ(と)掻く」「飴をボリボリ(と)噛む」,爪で引っ掻く音やそのさま、固いものを噛み砕く音やそのさま,


ぽりぽり,ぽりぽり,「漬物をポリポリ(と)食べる」,「ぼりぼり」よりやや軽い感じを表す語,



【ほれ】

ほれぼれ,惚れ惚れ,「惚れ惚れ(と)するような美人」,すっかり心を奪われてうっとりするさま,



【ほろ】

ほろっと,ほろっと,「悲しい話にほろっとさせられる」,涙が一滴こぼれ落ちるさま・ほろりと,


ぽろっと,ぽろっと,「ポロッと涙をこぼす」「虫歯がポロッと欠ける」「ポロッと秘密を漏らす」,粒状の物がひとつぶ落ちるさま、物の一部が欠け落ちるさま・またうっかり取り落とすさま、ぽろりと,


ほろほろ,ほろほろ,「山吹の花びらがほろほろと散る」「ほろほろ(と)涙を流す」「山鳥がホロホロと鳴く」,葉や花や涙などがこぼれ落ちるさま・はらはら、山鳥などの鳴く声,


ぼろぼろ,ぼろぼろ,「飯粒をボロボロ(と)こぼす」「大粒の涙をボロボロ(と)こぼす」「この岩はすぐボロボロ(と)砕ける」「ボロボロ(と)した冷や飯」「余罪がボロボロ出てくる」,粒状の物がこぼれ落ちるさま、もろく崩れたり砕けたりするさま、水分や粘りけがなくばらばらになっているさま、知られていなかった事実が次々と表に出るさま,


ぽろぽろ,ぽろぽろ,「涙をポロポロ(と)こぼす」「悪事がポロポロ(と)露見する」,「ぼろぼろ」わりやや軽い感じを表す語,


ほろり,ほろり,「枯れ葉がほろりと落ちる」「ほろりと涙がこぼれる」「ほろりとさせられる話」「一杯の酒にほろりとする」,葉や花が散り落ちるさま、涙が一滴落ちるさま、涙が出そうになるほど心が打たれるさま、少し酒に酔うさま,


ぽろり,ぽろり,「葉の先から露がぽろりと落ちる」「野手がぽろりと落球する」「歯がぽろりと抜ける」「ぽろりと愚痴をこぼす」,粒状の物が一つ落ちるさま、うっかり取り落としたりもろく取れたりするさま、不用意に口にするさま,



【ほん】

ぽんと,ぽんと,「シャンパンの栓をポンと抜く」「ポンと背中を叩く」「石をポンと蹴飛ばす」ポンと百万円寄付する」,勢いよく跳ねたり飛び出したりするさま、ものを軽く叩くさま、物を無造作に投げるさま、気前よく金や物を差し出すさま,


ほんに,本に,「ほんによう似ているよう似ている」「ほんに困ったことだ」,疑いなくある事態であるさま・本当に・まことに・なるほど,


ほんの,本の,「ほんの一つ」「ほんの名ばかり」「ほんの少ししかない」,連体詞。取るに足りないものであること・まったくわずかの,


ほんのり,ほんのり,「頬をほんのり(と)赤める」「ほんのり(と)した梅の香り」,色や香りや姿などがかすかなさま・うっすら・ほのかに,


ぽんぽこ,ぽんぽこ,「ポンポコ(と)腹鼓を打つ」,鼓などを打つ音やそのさま,


ぼんぼん,ぼんぼん,「柱時計がボンボン(と)時を打つ」「荷物をボンボン(と)投げ入れる」「新製品がボンボン(と)売れる」,鐘などが続けざまになる音、勢いよく次々と物事が行なわれるさま,


ぽんぽん,ぽんぽん,「鼓をポンポン(と)鳴らす」「ポップコーンがポンポン(と)弾ける」「ビールの口をポンポン(と)開ける」「気前よくポンポン人にやる」「批判の言葉がポンポン(と)出る」,続けざまに物を軽く叩く音やそのさま、続けざまに物が破裂する音、勢いよく次々と物事が行なわれるさま、勢いよく続けざまにまたは遠慮なくものを言うさま,


ぼんやり,ぼんやり,「島影がぼんやり(と)見える」「記憶がぼんやり(と)している」「終日ぼんやり(と)過ごす」「ぼんやり(と)して手伝おうともしない」,物の形や色などがはっきりせずぼやけて見えるさま、事柄の内容などがはっきりしないさま、元気がなく気持ちが集中しないさま、気がきかず間が抜けているさま,


ほんらい,本来,「人間は本来感情の動物だ」「本来向こうから挨拶にくるべきだ」,副詞的にも用いる。元々そうであるさま、それが当たり前であるさま・道理であるさま,



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