第53話 副詞など(ま〜わ)
よみ,漢字,用例,補記,
【まあ】
まあ,まあ,「話は後にして、まあいっぱいどうぞ」「まあお掛けください」「ちょっと厄介だがまあやってみるか」「まあやめたほうがいい」「まあ彼が勝つだろう」「まあよくできたほうだ」,とりあえずするように勧めるさま・どうりであるさま・何はともあれ・まず、結果に自信を持てないが一応してみるさま・とにかく、多少のためらいをもちながら意見を述べるさま、十分ではないが一応は我慢できる程度であるさま,
まあまあ,まあまあ,「彼にしてはまあまあよくやった」「挨拶は後にして、まあまあお上がりください」,,十分ではないが一応は満足できるさま、とりあえずある事をするように勧めるさま・まず・とにかく,
【まい】
まいど,毎度,「毎度ありがとうございます」,副詞的に用いて。いつも,
【まえ】
まえどおり,前通り,「費用は前通り割り勘で行こう」,副詞的にも用いる。これまでと同じ状態であるさま,
まえもって,前以て,「前もって準備する」「前もって承諾を得ておく」,あらかじめ・かねてから,
【まか】
まがりなりにも,曲がり形にも,「曲がりなりにも一家の主だ」,不完全ながら・どうにかこうにか,
【まけ】
まけずおとらず,負けず劣らず,「負けず劣らず努力する」「負けず劣らずの腕前」,互いに優劣かつけにくいさま,
まげて,曲げて(枉げて),「そこをどうか曲げてご承諾ください」,道理や憲法に反して行動するさま・無理を承知で頼むときに使う・ぜがひでも。「曲」はいつわる・事実をまげる。「枉」はゆがめる意。常用の「曲」に統一,
【まこ】
まことに,誠に(真に・実に),「誠に彼女は美しい」「誠にありがとうございます」,まちがいなくある状態であるさま・実に・本当に。「誠」はじつに・ほんとうに、「真」はほんとうに、「実」はじつに・げにの意。「実に」は「じつに」と同字,
まごまご,まごまご,「道がわからずまごまご(と)した」,まごつくさま・うろたえるさま,
【まさ】
まさか,真逆,「まさか彼が来るとは思わなかった」「この難問を解ける者はまさかあるまい」「病気の彼に出てこいとはまさか言えない」,(打ち消しの語を伴って)打ち消しの推量を強めるろよもや・あることがとうてい不可能だという気持ちを表す・とても・どうしても,
まさしく,正しく,「あの声の持ち主はまさしく彼だ」「それはまさしく本物だ」,まちがいなく・まさに。「ただしく」と同字,
まさに,正に,「事実はまさに予言通りだった」「彼はまさに車から降りた瞬間凶弾に倒れた」「学生たるものまさに(「当に」とも書く)学問に励むべきだ」「飛行機がまさに(「将に」とも書く)飛び立とうとしている」,ある事が明らかな事実であるさま・まちがいなく・本当に、実現や継続の時点を強調するさま・ちょうど・あたかも、(漢文訓読みから)(「当に〜すべし」などの形で)当然あることをしなければならないさま・ぜひとも・(「将に〜せんとする」などの形で)ある事が実現しそうだという気持ちを表す語・今にも,
まざまざ,まざまざ,「ある時のことがまざまざとまぶたに浮かぶ」「自分の力不足をまざまざ(と)思い知らされる」「現実の厳しさをまざまざ(と)見せつけられる」,まるで目の前にあるかのようにはっきりとしているさま・ありあり、ある事を確かな事実として身にしみて感じるさま・はっきり・つくづく,
【まし】
まして,況して(増して),「大人でも大変なのだからまして子どもには無理だ」,前の場合でさえそうなのだからこの場合はもちろんそうだという気持ちを表す語・なおさら・いわんや。「況」はます・ますます・まして、「増」は多くなる・ふえる・多くなる・加わる・重なる・高くなる意。かな書きに統一,
まじまじ,まじまじ,「わが子の寝顔をまじまじと見つめる」,目を離さないで一心に見つめるさま・じっと,
まじりまじり,まじりまじり,「まじりまじり(と)見入る」,「まじまじ」に同じ,
【ます】
まず,先ず,「まず下ごしらえをしてその後料理する」「これでまず一安心だ」「まず一休みしよう」「この調子だとまず大丈夫だろう」「まず助かるまい」,はじめに・最初に、とりあえず・ともかく・何はともあれ、ある程度の確信をもって判断や見通しを述べるときに用いる・おおよそ・多分,
まずは,先ずは,「それでまずは間違いない」「まずはお知らせまで」,「まず」を強めていう語,
ますます,益(益益),「風雨はますます激しくなる」「置いてますます盛んだ」,程度が一層甚だしくなるさま・いよいよ,
まずまず,先ず先ず,「まずまずこちらへ」「まずまず何とかやり終えた」「まずまずの出来だ」,「まず」を強めていう語、完全ではないが一応許容できるさま・まあまあ,
まずもって,先ず以て,「まずもってめでたいことだ」,何はさておき・とにもかくにも,
【また】
また,又(亦・復),「明日また来ます」「いつかまたお話を聞かせてください」「また失敗した」「息子もまた父親と同様学者だ」「忙しいからまたにしてくれ」「またの機会」「秋はまた収穫の季節でもある」「またえらい失敗をしたものだ」「またなんときれいな花だ」,前にあったことがもう一度繰り返されるさま・ふたたび、他のものと同じ状態にあるさま・ひとしく・同じく、そのものと別であるさま、さらに別の事柄が付け加わるさま・そのうえに、驚きや疑問の気持ちを表す・まったく・それにしても。「又」はさらに・そのうえ・ふたたび・重ねて・同じく・等しく・並びに・それから・話題を変える時に言う・間接的な関係を示す語、「亦」はまた(助字)・〜もまた・なんと〜ではないか、「復」はまた(助字)・再び・重ねて・いったい・決して〜しない意。かな書きに統一,
まだ,未だ,「まだ帰らない」「まだできていない」「独立にはまだ早すぎる」「今はまだ五月だ」「まだ雨が降っている」「まだ寝ている」「まだ言いたいことがある」「期日までまだ日数がある」「父が死んでまだ一年だ」「寒いのはまだ我慢できる」「退くよりは進むほうがまだましだ」,(打ち消しの語を伴って)ある事柄がその時点までに実現していないさま、期待されるべき状態になっていないさま・前からの状態がその時まで続いているさま、残りがあるさま・また余地のあるさま・さらに、時間や日数が少ししか経っていないさま・たった、十分ではないが他に比べればよいほうだという気持ちを表す・どちらかといえば・まだしも。「いまだ」の音変化。「いまだ」と同字,
またしても,又しても,「またしても優勝を逸してしまった」,繰り返されるさま・またまた・またもや,
まだしも,未だしも,「一人や二人ならまだしも十人も来るとは」,「まだ」を強めていう語。よくもないがそれでも,
またと,又と,「彼らとはまたと会うことはないだろう」「またとないチャンス」「あんな美人はまたとない」,打ち消しの語を伴って。同じような事態はもう起こらないだろうという気持ちを表す・二度と再び、同じような事物は他にはないだろうという気持ちを表す語・めったに,
またまた,又又(復復),「またまた失敗に終わる」,「また」を重ねて強めていう語・またもや,
まだまだ,未だ未だ,「春はまだまだ来ない」「まだまだ独り立ちできない」「これからまだまだ寒くなる」,いまだに・いまでも、もっと・さらに,
またも,又も,「またも三振に終わる」,「また」を強めていう語・またしても・重ねてまた,
またもや,又もや,「またもや台風が本土を襲った」,「またも」に疑問や詠嘆の意を添えた語,
【まつ】
まったく,全く,「まったく新しい企画」「回復の希望はまったく絶たれた」「彼は事件とはまったく関係がない」「まったく話にならない」「今日はまったく寒い」「まったくけしからん話だ」「まったく君の言うとおりだよ」,完全にその状態になっているさま・すっかり、(打ち消しの語を伴って)完全な否定の意を表す・決して・全然、ある事実や判断を境地ョゥする気持ちを表す・本当に・実に,
まったくのところ,全くの所,「勝敗はまったくのところわからない」,「まったく」を強めていう語・実際のところ,
まったくもって,全く以て,「まったくもって迷惑な話だ」,「まったく」を強めていう語・本当に・実に,
まったり,まったり,「まったり(と)した味」,味わいがおだやかでコクのあるさま,
【まて】
まてしばし,待て暫し,「まてしばしと思案する」,連語。「しばらく待て」の意。他人の行動を抑制したり自分の行為を少しの間押しとどめて考え直すときにいう語,
【まに】
まにまに,隨に,「波のまにまに漂う」,連語。他人の意思や事態の成り行きに任せて行動するさま・ままに・まにま,
【まの】
まのあたり,目の当たり,「燃えさかる猛火を目の当たり見て声も出ない」,ある事態を目前にしているさま・実際に,
【まま】
まま,間間,「こういう失敗は間間あるものだ」,頻繁ではないが時々現れるさま・時折り,
【まも】
まもなく,間も無く,「まもなく幕が開く」「君が帰ってまもなく彼が来た」,時間がさして経たないさま・ほどなく・じきに,
【まる】
まるきり,丸切り,「まるきり違っている」「まるきりなっていない」,(多く否定の語を伴って)全く・まるで・まるっきり,
まるごと,丸ごと,「丸ごと頬張る」「財産を丸ごと譲る」,分割したり変形したりしないその形のまま・そっくり全部・まるのまま,
まるっきり,丸っ切り,「料理はまるっきりダメだ」「まるっきり手も足も出ない」,「まるきり」に同じ,
まるで,丸で,「この惨状はまるで地獄だ」「まるでダメだ」「兄弟だがまるで違う」,違いがわからないほどあるものや状態に類似しているさま・あたかも・さながら、(否定の語を伴って)まさしくその状態であるさま・すっかり・まったく,
まるまる,丸丸,「丸丸とした赤ん坊」「一袋丸丸残っている」「丸丸二日かかる」「丸丸損をする」,よく太っているさま、ある数量や事柄の全体に及ぶさま・完全に、まったく・すっかり,
【まん】
まんいち,万一,「万一火事になったらこれを持って逃げろ」,めったにないことが起こるのを予測するさま・もしも・まんがいち,
まんがいち,万が一,「万が一帰らなかったらあとを頼む」,「まんいち」に同じ,
まんざら,満更,「まんざら捨てたものでもない」,(否定の語に打ち消しの語を伴って)否定的な意味合いをやわらげたりむしろ逆に肯定したりする気持ちを表す・必ずしも,
まんじり,まんじり,「心配で一晩中まんじりともしない」,(普通打ち消しの語を伴って)ちょっと眠るさま,
まんまと,まんまと,「敵の計略にまんまと引っかかった」,ものの見事にある事が成し遂げられるさま・首尾よく・うまく,
まんまんいち,万万一,「万万一地震が起きても備えは十分だ」,「まんいち」を強めていう語・ひょっとして・ばんばんいつ,
【みこ】
みごと,見事(美事),「見事やり通した」,素晴らしいさま・立派なさま、巧みなさま・鮮やか、完全であるさま・すっかり,
【まし】
みしみし,みしみし,「歩くと床がミシミシする」「家がミシミシと音を立てる」,柱や床板などがきしんだりしなったりしてでる音・ぎしぎし・みしりみしり,
みしらぬ,見知らぬ,「見知らぬ隣人」「見知らぬふり」,連体詞。見覚えがない・面識がない,
みしり,みしり,「床がミシリと鳴る」,「みしみし」に同じ,
みしりみしり,みしりみしり,「階段がミシリミシリ(と)鳴る」,「みしみし」に同じ,
【みす】
みずから,自ら,「自ら過ちを認める」「自ら命を絶つ」,他の人の力に頼らないで自分の力で行なうさま・手ずから・自分で,
みすみす,見す見す,「宝の山に入りながら見す見す手ぶらで帰るとは」,見ていながらまた事情がわかっていながらそれにふさわしい対応をしないさま・また条件に恵まれながら何もできずに終わってしまうさま・むざむざと,
【みち】
みちすがら,道すがら(道次),「帰る道すがら話を聞く」,道を行きながら・道の途中で・みちみち,
みちみち,道道,「帰る道道考えた」,道を行きながら・道すがら,
【みつ】
みつしり,みっしり,「芝がみっしり(と)生え揃う」,すきまなくいっぱい詰まっているさま・びっしり,
【みな】
みな,皆,「今回の不始末は皆私の責任です」,副詞的に用いて。残らず・ことごとく・すべて・みんな,
【みよ】
みょう,明,「明四月二十五日」「明一九九七年」,連体詞。(日付や年月などで)その次の,
みょうご,明後,「明後四月二十二日」,連体詞。(日付や年月などで)その次の次の,
【みり】
みりみり,みりみり,「ミリミリ(と)音を立てて小屋がつぶれる」,圧力を受けて柱や板などがきしんだり折れたりする音やそのさま,
【みる】
みるから,見るから,「見るからうまそうな料理」「見るからに高級な品」,ちょっと見ただけでいかにもそういう感じがするさま,
みるみる,見る見る,「火の手が見る見るうちに一面に広がる」「見る見る気温が上がっていく」,見ているうちにある事が急激に進行するさま・たちまち・見る間に,
【みん】
みんな,皆,「一人でみんな食べてしまう」「みんな集まれ」,「みな」の音変化,
【むか】
むかしながら,昔乍ら,「昔ながらの町並み」,昔のままで少しも変わらないさま,
むかっと,むかっと,「ムカッとして顔色を変える」「鼻につく悪臭に思わずムカッときた」,急に怒り出すさま、急に吐き気を催すさま,
むかむか,むかむか,「勝手な言い分についムカムカ(と)してくる」「船酔いで胸がムカムカ(と)する」,心の奥底から怒りがこみ上げてくるさま、吐き気がして気持ちの悪いさま,
【むく】
むくと,むくと,「むくと起き上がる」,「むっくと」に同じ,
むくむく,むくむく,「黒雲がむくむく(と)出てくる」「好奇心がむくむく(と)出てくる」「寝ていた子どもがむくむく(と)起きた」「むくむくした赤ん坊」,雲や煙や泡などが重なり合って湧き出るさま、感情や考えが急に起こるさま、横たわっているものがうごめくさま・また起き上がるさま、柔らかくふくらんでいるさま,
むくり,むくり,「むくり(と)身を起こす」,「むっくり」に同じ,
【むけ】
むげに,無下に,「相手の懇願を無下に拒む」,,,冷淡なさま・すげなく・そっけなく。形容動詞「むげ(無碍)」と間違いやすい,
【むさ】
むざむざ,むざむざ,「せっかくのチャンスをむざむざ失ってたまるか」「むざむざ(と)捨てるわけにはいかない」,価値あるものが無造作に失われるさま・やすやすと,
【むし】
むしむし,蒸し蒸し,「蒸し蒸し(と)して寝苦しい」,風がなくて湿度が高く蒸し暑いさま,
むしゃくしゃ,むしゃくしゃ,「嫌なことばかりでむしゃくしゃ(と)する」,いらいらして気分が晴れないさま,
むしゃむしゃ,むしゃむしゃ,「手づかみでむしゃむしゃ(と)食べる」,勢い込んで食
べるさま・また無作法に食べるさま,
むしょうに,無性に,「無性に腹が立つ」「無性に故郷が恋しい」,ある感情が激しく起こるさま・むやみに・やたらに,
むしろ,寧ろ,「休日は遊びに行くよりむしろ家で寝ていたい」,二つを比べてあれよりもこれを選ぶまたこれのほうがよりよいという気持ちを表す・どちらかといえば,
【むす】
むすっと,むすっと,「何が気に入らないのかムスッとしている」,機嫌を損ねて口を利かないさま・ぶすっと,
むずと,むずと,「相手の腕をむずとつかむ」「むずと組みつく」,力を込めて勢いよくするさま・むんずと,
むずむず,むずむず,「腕がムズムズする」「なかなか発言できなくてムズムズする」「背中がムズムズする」「鼻がムズムズする」,やる気にあふれ落ち着かないさま・またやりたいことができなくてもどかしく思うさま・うずうず、虫などが細かくうごめくさま・またそのような感触があって落ち着かないさま,
【むち】
むちむち,むちむち,「むちむちした太もも」,肉づきがよく肌に張りがあるさま・むっちり,
【むつ】
むっくと,むっくと,「叫び声にむっくと起きる」,急に勢いよく起き上がるさま・むくと,
むっくり,むっくり,「むっくりとした体つき」「むっくりと体を起こす」,よく太っているさま・また丸く盛り上がっているさま、「むっくと」よりもやや緩慢な感じを表す語,
むっちり,むっちり,「むっちり(と)した体」,「むちむち」に同じ,
むっつり,むっつり,「終始むっつり(と)している」,口数が少なく愛想のないさま,
むっと,むっと,「悪口にムッとする」「ムッとした顔」「悪臭がムッと鼻をつく」「人いきれでムッとする満員電車」,怒りに表情をこわばらせるさま、熱気やにおいなどが急に強く感じられるさま・またそれによって息苦しく感じるさま,
【むに】
むにゃむにゃ,むにゃむにゃ,「むにゃむにゃ(と)言葉を濁す」,わけのわからない言葉を口の中でつぶやくさま,
【むら】
むらむら,群群(叢叢),「むらむらと湧き上がる雲」「ムラムラと闘志がわく」,雲や煙などが勢いよく立ちのぼるさま、抑えがたい感情や思いがわき起こるさま,
【むり】
むりからぬ,無理からぬ,「彼が怒るのも無理からぬことだ」,連体詞。無理ではない・どうりである・当然である,
むりやり,無理矢理,「ドアを無理やりこじ開ける」「無理やりに飲ませる」,無理と知りながら強引に行なうさま,
むりょ,無慮,「無慮数万の軍勢」,大きい単位だけで大まかに数えるさま・おおよそ・ざっと,
【むろ】
むろん,無論,「飛行機は無論のこと車も使わない」「無論そのとおりだ」,論じる必要のないほどはっきりしているさま・言うまでもなく・もちろん,
【むん】
むんずと,むんずと,「肩をむんずとつかむ」,「むずと」を強めていう語,
むんむん,むんむん,「場内は若者の熱気でムンムン(と)している」「ムンムン(と)した色気」,においや熱気などが息苦しいまでに強く立ち込めているさま・むっと,
【めい】
めいっぱい,目一杯,「目いっぱい頑張る」,副詞的にも用いる。秤の目盛りいっぱいであるさま・転じて限度いっぱいであるさま,
【めえ】
めえめえ,めえめえ,「メエメエと子山羊が鳴く」,ヤギの鳴き声を表す語,
【めき】
めきめき,めきめき,「メキメキ(と)腕を上げる」「床がメキメキ(と)鳴る」,目に見えて進歩や発展するさま、物が壊れたりきしんだりする音・めりめり,
【めそ】
めそめそ,めそめそ,「いつまでもメソメソするな」,弱々しく泣き続けるさま・また意気地がなくすぐに涙ぐむさま,
【めつ】
めっきり,めっきり,「めっきり(と)涼しくなる」「めっきり(と)老け込む」,状態の変化がはっきり感じられるさま,
めっぽう,滅法,「ケンカがめっぽう強い」「朝方はめっぽう冷える」,並の程度でないさま・はなはだしく,
【めら】
めらめら,めらめら,「メラメラ(と)燃える」「嫉妬の炎をメラメラ(と)燃やす」,炎が勢いよく燃え広がるさま,
【めり】
めりめり,めりめり,「壁板をメリメリ(と)はがす」,硬くて強度のある物がゆっくりと折れたり押しつぶされたりする音やそのさま,
【も】
も,も,「も少し待とう」「も一ついかがですか」,現にある事物や状態などに同じものを付け加える気持ちを表す語・さらに・いま,
【もう】
もう,もう,「もう手遅れだ」「もう子どもではない」「今泣いた烏がもう笑う」「もう終わりますからしばらくお待ちください」「もう来るだろう」「もうちょっとで車にひかれるところだった」「もう片方の靴下が見つからない」「もうしませんから許してください」「戦争はもうごめんだ」「これはもう疑う余地のない事実だ」「嫌になっちゃうなあ、もう」,現にある事態に立ち至っているさま・またある動作が終わっているさま・もはや・既に、あとわずかの時間である事態になるさま・まもなく・やがて・じきに、現にある事物や状態などに同じものを付け加える気持ちを表す語・さらに・いま、(打ち消しの語を伴って)同じことをこれ以上繰り返したくないという気持ちを強調する語・二度とは、自分の判断や感情などを強める気持ちを表す語・感動詞的にも用いる・まさに・なんとも,
もうすこし,もう少し,「もう少し顔を上げてくれ」「もう少しで完成する」,もうちょっと・いま少し,
もうとう,毛頭,「疑う気持ちは毛頭ない」,(打ち消しの語を伴って)毛の先ほども・少しも,
もうひとつ,もう一つ,「迫力がもう一つだ」,(副詞的に用いて)さらに少し・もう少し・あとちょっと,
もうもう,もうもう,「牛がモウモウと鳴く」,牛の鳴き声,
【もく】
もくもく,もくもく,「もくもく(と)煙が立ちのぼる」「布団がもくもくと動く」,煙や雲などが次から次へと湧き出るさま、一部分が盛り上がったりうごめいたりするさま,
もぐもぐ,もぐもぐ,「牛がもぐもぐ(と)草を食う」「もぐもぐ言うので聞き取れない」,口を大きく開かずに物をかんだり物を言ったりするさま・もごもご,
【もこ】
もこもこ,もこもこ,「もこもこ(と)したどてらを着込む」,,,衣服などが厚くふくらんださま,
もごもご,もごもご,「かき餅を頬張ってもごもごと食う」「布団の中でもごもご(と)動く」,「もぐもぐ」に同じ、狭いところでゆっくり動くさま・もぞもぞ・もぐもぐ,
【もさ】
もさっと,もさっと,「もさっと突っ立っている」「もさっとした風貌」,ぼんやりとして気の利かないさま・また垢抜けしてないさま・ぼさっと,
もさもさ,もさもさ,「もさもさ(と)してないでさっさとしなさい」,動作がのろいさま・機敏でないさま・もたもた,
【もし】
もし,若し,「もし彼が来たら知らせてください」,(仮定の表現を伴って)まだ現実になっていないことを仮に想定するさま・もしか・万一,
もしか,若しか,「もしか失敗したらどうしよう」,「もし」を強めていう語,
もしかしたら,若しかしたら,「もしかしたら行き違いになったのかもしれない」,疑いながら推定するさま・ひょっとしたら・もしかすると,
もしかして,若しかして,「君、もしかして体の具合が悪いんじゃないの」「もしかして都合がつかないのなら無理しなくてもいい」,「もしかしたら」に同じ、「もし」に同じ,
もしかすると,若しかすると,「もしかすると助かるかもしれない」,ひょっとすると・もしかしたら,
もしも,若しも,「もしも負けたらどうしよう」「もしものとき」,「もし」を強めていう語,
もじもじ,もじもじ,「うつむいてもじもじしている」,遠慮や恥ずかしさなどのためにはっきりした態度がとれないさま・また落ち着かないさま,
もしや,若しや,「もしやと思って名をたずねてみる」,もしかしたら・あるいは・ひょっとして,
もしゃもしゃ,もしゃもしゃ,「もしゃもしゃした髪の毛」,「もじゃもじゃ」に同じ,
もじゃもじゃ,もじゃもじゃ,「胸毛のもじゃもじゃしたたくましい男」,乱雑にたくさん生えているさま,
【もそ】
もそもそ,もそもそ,「もそもそと起き上がる」,動作や態度がはっきりしないさま・また落ち着かない様子で体の一部分を動かすさま・もぞもぞ,
もぞもぞ,もぞもぞ,「アリがもぞもぞと穴から出てくる」「背中がもぞもぞする」「ばつが悪そうにもぞもぞしている」,小さな虫などが這い回っているさま・また体にそのような感じがするさま、「もそもそ」に同じ,
【もた】
もたもた,もたもた,「もたもた(と)していては間に合わない」,人の動作や物事の進行がのろくてはかどらないさま・ぐずぐず,
【もち】
もち,もち,「『君も行くかい』『もち、行くさ』」,「もちろん」の略,
【もつ】
もっさり,もっさり,「もっさり(と)した人」「もっさり(と)突っ立っている」「もっさり(と)した襟足」,野暮ったいさま・垢抜けしていないさま、ぼんやりしていて気の利かないさま、髪の毛が多いさま・毛深いさま,
もっそり,もっそり,「もっそり(と)出てくる」「もっそり(と)した人」,ぼうっとしていて動作がのろいさま、垢抜けしないさま,
もっと,もっと,「八月になるともっと暑くなる」「もっとこっちへ寄りなさい」,事物の程度や状態がさらにその度を強めるさま・いっそう,
もっとも,最も,「最も人口が多い」「最も信頼できる」,比べてみて程度が他のどれよりもまさることを表す・いちばん・何よりも,
もっぱら,専ら,「もっぱら練習に励む」「休日はもっぱら子どもの相手をする」「もっぱらの噂だ」,他はさしおいてある一つの事に集中するさま・またある一つの事を首都するさま・ひたすら・ただただ,
【もて】
もてる,持てる,「持てる力を出し切る」「持てるものの悩み」,連語。持っているだけの・また十分過ぎるくらい持っている,
【もと】
もとどおり,元通り,「元通り元気になる」,副詞的にも用いる。以前と同じ形や状態であるさま,
もとめて,求めて,「求めて損な役割を引き受ける」,自分の意志でするさま・進んで,
もともと,元元,「元元やる気はなかった」「元元気の弱い男だ」,はじめから・もとから,
もとより,元より(固より・素より),「元より失敗は覚悟の上だ」「子どもは元より大人も楽しめる映画」,初めから・以前から・もともと、言うまでもなく・もちろん。「元」はもと・本源・はじめ、「固」はもともと・元来・言うまでもなく、「素」ははじめ・本始・根本の意。「固」が本来だが常用読みの「元」に統一,
【もの】
もののみごと,物の見事,「予想が物の見事に的中する」「物の見事に失敗した」,副詞的に用いて。きわめて鮮やかに行なわれるさま・たいそう見事なさま,
【もは】
もはや,最早,「最早今年も暮れようとしている」「最早如何ともしがたい」「最早これまで」,ある事態が実現しようとしているさま・早くも・まさに、ある事態が変えられないところまで進んでいるさま・今となっては・もう,
【もや】
もやもや,もやもや,「湯気でもやもや(と)している浴室」「もやもや(と)した記憶」「彼の一言でもやもや(と)していたものが吹っ切れた」,煙や湯気などが立ち込めるさま、実体や原因などがはっきりしないさま、心にわだかまりがあってさっぱりしないさま・もやくや,
【もれ】
もれなく,漏れ無く,「記念品を参加者にもれなく配る」,残らず・ことごとく,
【もろ】
もろに,もろに,「もろにぶつかる」「もろに影響を受ける」,まともに・直接に,
【やい】
やいの,やいの,「やいの(と)催促する」,何回もまた諸方からせきたてるさま,
やいやい,やいやい,「やいやいと小遣いをせがまれる」「やいやい言われて神輿を上げる」,言い立てたり催促したりするさま・また落ち着きなく騒ぎ立てるさま,
【やお】
やおら,やおら,「やおら立ち上がる」,ゆっくりと動作を起こすさま・おもむろに,
【やか】
やがて,軈て(頓て),「やがて日が暮れる」「東京へ出てからやがて三年になる」,あまり時間や日数がたたないうちにある事が起こるさま・またある事態になるさま・そのうちに・まもなく・じきに,
【やき】
やきもき,やきもき,「間に合うかどうかやきもきする」,あれこれと気を揉んでイライラするさま,
【やく】
やく,約,「約一週間」「約十万円」,数量を大まかに数えるさま・おおよそ・だいたい,
【やけ】
やけに,やけに,「やけにのどが渇く」「やけに機嫌がいい」,度を越して程度の甚だしいさま・むやみに・やたらに・ひどく,
【やす】
やすやす,易易,「原書をやすやすと読みこなす」「やすやすと事が運ぶ」,簡単に事を行なうさま・また容易に事態が進展するさま・たやすく,
【やた】
やたら,矢鱈,「やたら(と)のどが渇く」「やたら(と)偉そうなことばかり言う」,根拠や節度がないさま・筋が通らないさま・めちゃくちゃ・むやみ,
【やつ】
やっこらさ,やっこらさ,「やっこらさと階段をのぼる」,力を入れて物事を行なうさま・また大儀そうに物事を行なうさま,
やっと,漸と,「苦心の末やっと勝った試合」「家族をやっと養えるだけの給料」,長い時間や労力を費やして実現や成立するさま・ようやく、足りてはいるが余裕のないさま・かろうじて,
やっとこ,やっとこ,「やっとこ逃げ延びる」,かろうじて物事を達成するさま・やっとのことで,
やっとこさ,やっとこさ,「やっとこさ進級した」,やっとのことで・やっとこ・やっとこせ,
やっとこせ,やっとこせ,「やっとこせ頂上に着いた」,「やっとこさ」に同じ,
やっとのことで,漸との事で,「やっとのことで追及を逃れる」,ようやくのことで・どうにかこうにか,
やっぱ,やっぱ,「やっぱそうなるか」,「やっぱり」に同じ,
やっぱし,やっぱし,「やっぱし負けたか」,「やっぱり」の音変化,
やっぱり,矢っ張り,「やっぱり思った通りだ」,「やはり」の音変化,
【やに】
やにわに,矢庭に,「やにわに暴漢をやっつける」「やにわに走り出す」,その場ですぐ・たちどころに、いきなり・突然,
【やは】
やはり,矢張り,「あなたは今もやはりあの店へ行きますか」「父もやはり教師をしていた」「彼はやはり来なかった」「ずいぶん迷ったがやはり行くのはやめにした」「利口なようでもやはり子どもは子どもだ」,以前とまた他と比べて違いがないさま、予測したとおりになるさま・案の定、さまざまに考えてみても結局は同じ結果になるさま・つまるところ。やっぱり,
【やま】
やまほど,山程,「仕事が山ほどある」,たくさんあるさま,
やまやま,山山,「言いたいことはやまやまある」「行きたいのはやまやまだが都合がつかない」「用意できるのは一日千個がやまやまだ」,たくさんあるさま・やまほど、実際はできないがぜひそうしたいと思うさま、多く見積もってもその程度であるさま・せいぜい,
【やや】
やや,稍,「今年は去年よりやや寒い」「やや間を置いて離し始めるむ」,いくらかその傾向を帯びているさま・少しばかり、少しの間・しばらく,
ややあって,稍あって,「姉が出かけた後ややあって電話があった」,しばらくして,
ややともすると,動ともすると,「人はややともするとラクをしがちだ」,「ややもすると」を強めていう語,
ややともすれば,動ともすれば,「強風をついて進もうとするがややともすれば押し戻されそうになる」,「ややもすれば」を強めていう語,
ややもすると,動もすると,「ややもすると気持ちがくじけそうになる」,「ややもすれば」に同じ,
ややもすれば,動もすれば,「物事になれるとややもすれば油断しがちだ」,とかくある状況になりやすいさま・どうかすると・ともすれば,
【やわ】
やわやわ,柔柔,「子どもの柔柔とした手」,やわらかい感じのするさま,
【やん】
やんわり,やんわり,「やんわり(と)断る」「やんわり(と)した肌触わり」,ものやわらかであるさま・穏やかなさま,
【ゆう】
ゆうに,優に,「ゆうに二万人を超す人出」「子どもならゆうに入れるトランク」,その数量や程度に達してなお余裕のあるさま・十分に・らくに,
【ゆく】
ゆくゆく,行く行く,「行く行くは家業を継ぐことになる」「何を買おうかと行く行く考えていた」,,行く末・やがて・将来、歩きながら・道すがら,
【ゆさ】
ゆさゆさ,ゆさゆさ,「地震で家がゆさゆさ(と)揺れる」「大木が強風にゆさゆさする」,ゆっくりと大きく揺れ動くさま,
【ゆつ】
ゆっくり,ゆっくり,「ゆっくり(と)腰を上げる」「ゆっくり(と)話す」「今から行けば電車にゆっくり間に合う」「一度ゆっくりお話ししたい」「風呂に入ってゆっくりする」,動作が遅いさま、時間的にゆとりがあるさま、気持ちにゆとりのあるさま,
ゆったり,ゆったり,「ゆったり(と)編んだセーター」「ゆったり(と)した旅程」「ゆったり(と)くつろぐ」,,,ゆるやかでゆとりのあるさま、落ち着いてのんびりしているさま,
【ゆめ】
ゆめ,ゆめ,「ゆめ油断するな」「ここで会えるとはゆめ思わなかった」,(禁止の語を伴って)決して・必ず、(打ち消しの語を伴って)少しも・夢にも(「夢」と混同した用い方),
ゆめにも,夢にも,「うまくいくとは夢にも考えていなかった」,(打ち消しの語を伴って)少しも・いささかも,
ゆめゆめ,ゆめゆめ,「ゆめゆめ忘れるな」「ゆめゆめ考えもしなかった」,(禁止の語を伴って)決して・断じて、(打ち消しの語を伴って)少しもまったく。「努努」は当て字,
【ゆら】
ゆらゆら,ゆらゆら,「波にゆらゆら(と)揺れる船」「地震で足元がゆらゆら(と)する」,物がゆっくり大きく繰り返し揺れ動くさま,
ゆらり,ゆらり,「大提灯がゆらり(と)揺れる」,物が一回だけゆっくりと大きく揺れ動くさま,
ゆらりゆらり,ゆらりゆらり,「ゆらりゆらり(と)ブランコが揺られる」,繰り返しゆったりと揺れ動くさま,
【ゆる】
ゆるゆる,緩緩,「別荘で緩緩(と)くつろぐ」「葬列が緩緩(と)進む」,動作や気分がゆったりしているさま・のびのび、急がないさま・ゆっくり,
ゆるり,緩り,「ごゆるりとなさってください」「ゆるりとしたボールを投げる」,ゆったりとくつろぐさま、動きが遅いさま・また急がないさま・ゆっくり・ゆるゆる,
【よう】
よう,良う(善う・能う),「ようおいでなさった」「遅くまでよう働く」「生魚はよう食べない」,「よく」に同じ、(打ち消しの語を伴って)不可能を表す・とても〜できない,
ようこそ,ようこそ,「ようこそおいでくださいました」「日本へようこそ」,他人の訪問に感謝やねぎらいの意を表す語・よくぞ,
ようするに,要するに,「要するに勉強をしろということだ」「要するに君は何を言いたいのかね」,今まで述べてきたことをまとめれば・かいつまんで言えば・つまり,
ようやく,漸く,「戦争が終わりようやく平和になった」「迷った末にようやくたどり着いた」,,,長い間待ち望んでいた事態がついに実現するさま・やっとのことで、苦労した結果目標が達成できるさま・かろうじて・何とか,
ようやっと,ようやっと,「ようやっと読み終えた」,かろうじて・やっとのことで。「ようやく」と「やっと」り合成語,
ようよう,漸う,「走り通しで漸う間に合った」,「ようやく」の音変化,
【よか】
よがなよっぴて,夜がな夜っぴて,「夜がな夜っぴて騒ぎ歩く」,夜通し・一晩中,
よかれあしかれ,善かれ悪しかれ,「善かれ悪しかれ結果を待つしかない」,よいにしろ悪いにしろ・善悪にかかわらず・どっちにしても,
【よく】
よく,善く(良く・好く・能く・克く),「歯をよく磨く」「よく勉強しなさい」「ある親子はよく似ている」「よく書けました」「よく設計された家」「よく来てくれました」「月給だけでよくやっていけるね」「よくのこのこと来られたものだ」「よく物忘れする」「よく行く店」,念を入れてするさま・十分に、程度がはなはだしいさま・非常に・たいそう、その状態や条件にふさわしいさま・巧みに・うまく、困難なことをしたり考えられないような喜ばしい結果を得たりして感じ入るさま・本当にまあ・よくぞ、相手の非常識な言動などを非難するさま・よくもまあ、何度も同じことをするさま・しばしば・たびたび。「善」はよく・正しく・巧みに・りっぱに・手厚く・親切に・丁寧に・多く・しばしば・〜しがち、「良」はよく・できる、「好」はよく・よろしく・うまく・ともすれば・しばしば、「能」はよく・あたう、「克」はよく・十分にの意。かな書きに統一,
よくぞ,善くぞ,「よくぞ頑張った」「よくぞ言ってくれた」,よくもまあ・本当によく,
よくも,善くも,「よくもこんなに食べたものだ」「よくも殴ったな」,賞賛や驚きや意外や憎しみなどの気持ちを添える・よくまあ,
よくよく,善く善く(能く能く),「よくよく尋ねてみたら」「よくよく金に困っているのだろう」,念を入れて物事をするさま・十分に、程度がきわめて甚だしいさま・極度に,
よくよく,翌翌,「翌翌四月十七日」「翌翌二千年」,連体詞。その次の次の・日付や年月などにいう,
【よけ】
よけい,余計,「前よりよけい痛くなった」「そんなことを聞くとよけい心配になる」,程度や分量がさらに増すさま・もつと・なおさら,
【よし】
よしなに,よしなに,「よしなにお伝えください」,うまい具合いになるように・よいように・よろしく,
よしんば,縦んば,「よしんば間違ったとしても心配はない」,たとえそうであったとしても・かりに,
【よそ】
よそながら,余所乍ら,「よそながら成長を見守る」「よそながら忠告する」,遠く離れていながら・直接に関係はしないで・また陰ながら・それとなく,
【よた】
よたよた,よたよた,「疲れきってよたよた(と)歩く」「よたよたした足どり」,足が動きがしっかりしていないさま,
【よち】
よちよち,よちよち,「ひよこがよちよち(と)親鳥を追う」「よちよち歩き」,幼児などが頼りない足どりで歩くさま,
【よつ】
よっぴて,夜っぴて,「昨夜は夜っぴて風が吹き荒れた」,一晩中・夜通し,
よっぽど,余っ程,「よっぽど悔しかったと見える」「その会社のほうがよっぽど労働条件がよい」「よっぽど行こうと思ったがどうしても時間が取れなかった」,かなりな程度であるさま、もう少しでそうなってしまいそうなさま・あやうく・すんでのところで,
【よな】
よなよな,夜な夜な,「夜な夜な悪夢にうなされる」,(多く副詞的に用いる)夜が来るごとに起こる・毎晩・夜ごと,
【よに】
よにも,世にも,「世にも不思議な事件」「世にも妙なる調べ」,非常に・ことのほか,
【よほ】
よほど,余程,「ゆうべはよほど飲んだらしい」「よほど話してしまおうかと思った」,「よっぽど」に同じ,
よぼよぼ,よぼよぼ,「よぼよぼした歩き方」,老人が衰えて体のしっかりとしないさま・また力のない足どりで歩くさま,
【よも】
よもすがら,終夜,「よもすがら友と語り合う」,一晩中・夜通し・よすがら,
よもや,よもや,「よもや負けることはあるまい」,万が一にも・いくらなんでも,
【よよ】
よよ,よよ,「よよと泣き伏す」,しゃくりあげて泣く声,
【より】
より,より,「他の者に比べて彼はより勤勉だ」「よりよい社会」,一段と程度がまさるさま・いっそう,
【よろ】
よろしく,宜しく,「よろしく取り計らってくれ」「今頃あの二人はよろしくやってるよ」「よろしくご指導ください」「よろしくお願い致します」「お父さんによろしく」「宜しく一層の勉学に励むべし」「喜劇俳優よろしくおどけてみせる」,ちょうどよい具合いに・程よく・適当に、人に好意を示したり何かを頼んだりする先に添える語、(「よろしくお伝えください」の意で)別の人への好意を伝えてもらう時に用いる語、(「宜」の漢文訓読語から「よろしく〜べし」の形で)当然・ぜひとも、上の内容を受けていかにもそれらしくの意を表す,
よろよろ,よろよろ,「一撃を食らってよろよろ(と)した」「酔ってよろよろ(と)歩く」,足元がしっかりせず倒れそうなさま・よろめくさま,
よろり,よろり,「石につまずいてよろりとする」,,,足元が定まらずよろめくさま,
【らい】
らい,来,「来場所」「来シーズン」,連語。(日付や年月などで)この次の・きたる,
【らく】
らくちん,楽ちん,な,「楽ちんな椅子」,楽であるさま・楽で気持ちがよいさま,
【りゆ】
りゅうと,隆と,「話す姿が隆と決まっている」「隆とした服装」,(多く「隆とした」「隆として」の形で)身なりや態度などが非常に立派で目立つさま,
りゅうりゅう,りゅうりゅう,「槍をりゅうりゅうとしごく」,刀や槍や矢などが勢いよく風を切る音,
【りん】
りんりん,りんりん,「電話がリンリン鳴り続ける」,鈴やベルなどの鳴る音,
【るる】
るる,縷縷,「縷縷説明する」,副詞的にも用いる。こまごまと詳しく述べるさま,
【れつ】
れっきと,歴と,「れっきとした私の妻だ」「れっきとしたプロだ」,(多く「れっきとした」の形で用いる)確かなものとして世間から認められているさま,
【れろ】
れろれろ,れろれろ,「泥酔してレロレロ言う」「レロレロばあ」,舌がもつれ発音がはっきりできないさま、幼児をあやすのに下で上あごを弾いて出す音やそのさま,
【ろく】
ろくすっぽ,ろくすっぽ,「ろくすっぽ聞きもしない」,(打ち消しの語を伴って)物事を満足に成し遂げていないさま・よくに・ろくすっぽう,
ろくろく,陸陸(碌碌),「忙しくてろくろく寝ていない」,「ろくすっぽ」に同じ,
【わあ】
わあわあ,わあわあ,「ワアワア(と)泣く」「ワアワア(と)はやしたてる」,大声をあげて泣く声やそのさま、やかましく騒ぎ立てる声やそのさま・わいわい,
【わい】
わいわい,わいわい,「ワイワイ騒がしい」「ワイワイ言って催促する」,やかましく騒ぎ立てる声やそのさま・わあわあ、うるさく言い立てる声やそのさま・やいやい,
【わか】
わが,我が(吾が),「わが子」「わが国」「わが母校」「この美談の主こそわが田中くんなのです」,連体詞。話し手のものであること・また関係あるものであることを表す・わたしの・われわれの、(多く固有名詞の上に付けて)話し手と関係が深く親しみや誇りを感じているさまを表す,
【わく】
わくわく,わくわく,「胸をワクワク(と)させて包みを解く」,期待または心配などで心が落ち着かず胸が騒ぐさま・どきどき,
【わけ】
わけて,分けて(別けて),「どの季節も好きだが中でもわけて秋がいい」,とりわけ・とくに・格別・わきて,
わけても,分けても,「兄弟で仲良く遊ぶがわけても弟と気が合う」,「わけて」を強めていう語,
【わさ】
わざと,態と,「わざと負ける」,意識してまた意図的に何かをするさま・ことさら・故意に・わざわざ,
わさわさ,わさわさ,「人の出入りが多くあたりがわさわさしている」,ざわざわして落ち着かないさま,
わざわざ,態態,「わざわざ出かけなくても電話で済むことだ」「ご親切にもわざわざ忠告に来る人がいる」,他のことのついでではなくとくにそのためだけに行なうさま・とくにそのために、しなくてもよいことをことさらするさま・故意に,
【わす】
わずか,僅か(纔か),「ここからわずか十分の距離」,副詞的にも用いる。数量や程度や価値や時間などがほんの少しであるさま,
【わつ】
わっさわっさ,わっさわっさ,「みんなしてわっさわっさ(と)町へ繰り出す」「わっさわっさと御輿を担ぐ」,,,大勢の人が騒々しく事をするさま・またその声や音,
わっと,わっと,「わっと泣き伏す」「わっと笑い声が起こる」「わっと野次馬が集まる」,急に声をあげて泣くさま、大勢の人が一斉に騒ぎ立てて声や音を出すさま、多数が一斉にある事をするさま,
【わな】
わなわな,わなわな,「わなわな(と)身を震わせる」「怒りに唇をわなわなさせる」,激しい怒りや恐れや寒さなどで体が小刻みに震えるさま・ぶるぶる,
【わり】
わりあい,割り合い,「部屋は割り合い綺麗だ」「割り合い(と)やさしい問題」,他の物事や場合に比べてそれらの程度を超えているさま・比較的・割に,
わりかし,割りかし,「割りかし安く買えた」,「わりかた」の俗な言い方,
わりかた,割り方,「あの店は割り方信用できるほうだ」,わりと・わりに・わりあいに・わりかし,
わりと,割と,「病み上がりにしては割と元気だ」「割とうまい」,「わりに」に同じ,
わりに,割に,「値段が割に安い」「割にこまめな男だ」,思ったよりも・比較的・割り合い・割と,
【われ】
われから,我から,「我から進んで話す」,自分から・また自分自身が原因で,
われしらず,我知らず,「我知らず涙が出てきた」,,,自分でそれと意識せずに・思わず知らず,
われと,我と,「我とわが身を苦しめる」,自分から進んで・自分で・みずから,
われながら,我乍ら,「我ながらよく書けたと思う」,自分のことではあるが・自分ながら,
【わん】
わん,わん,「犬がワンと吠える」,犬の吠える声,
わんさ,わんさ,「見物客がわんさと押しかける」「仕事がわんさと残っている」,人や物が一度にたくさん集まるさま、たくさんあるさま・どっさり,
わんさわんさ,わんさわんさ,「客がわんさわんさとやってくる」,大勢の人が次から次へと集まってくるさま,
わんわん,わんわん,「ワンワン(と)吠える」「大の男がワンワン(と)泣く」「歓声が場内にワンワン(と)響く」,犬の書く声、大声をあげて泣くさま、大きな音や声が響くさま,
『和語辞典』これだけ知っていれば小説は書ける カイ艦長 @sstmix
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