第2話 動詞(い)

よみ,漢字,活用,自他,用例,相互,対語,補記,


【いあ】

いあてる,射当てる(射中てる),タ行下一段,他動詞,「的に射中てる」「金賞をまんまと射当てる」,,,矢を射て命中させる(「射中てる」とも)、ねらったものを自分のものにする,


いあわす,居合わす,サ行五段,自動詞,「居合わした人々が協力する」,,,「いあわせる」に同じ,


いあわせる,居合わせる,サ行下一段,自動詞,「たまたま事故現場に居合わせる」,,,ちょうどその場にいる,



【いい】

いいあう,言い合う,ワ行五段,他動詞,「感想を言いあう」「父と言い合う」,,,互いに言う・口々に言う、言い争う・口げんかをする・口論する,


いいあてる,言い当てる,タ行下一段,他動詞,「相手の気持を言い当てる」,,,推量して言ったことが的中する,


いいあやまる,言い誤る,ラ行五段,他動詞,「伝言を言い誤る」,,,まちがったことを言う・まちがえて言う・言い違える,


いいあらそう,言い争う,ワ行五段,他動詞,「つまらないことで言い争う」,,,口げんかをする・言い合う・口論する,


いいあらわす,言い表す(言い顕す),サ行五段,他動詞,「気持ちを素直に言い表す」,,,言葉に表す・表現する,


いいあわせる,言い合わせる,サ行下一段,自動詞,「言い合わせた場所で待つ」,,,前もって話し合う・話し合って取り決める・申し合わせる,


いいおく,言い置く,カ行五段,他動詞,「家人に言い置いて出かける」,,,あとに残る人に話しておく・言い残す,


いいおくる,言い送る,ラ行五段,他動詞,「帰国を急ぐよう言い送る」「中止の旨をクラス全員に言い送る」,,,使いの者をやったり手紙に書いたりして言葉を伝える、順々に言葉を伝える,


いいおくれる,言い遅れる,ラ行下一段,他動詞,「言い遅れたが、お見舞いをありがとう」,,,先に言うべきことを後になってから言う,


いいおとす,言い落とす,サ行五段,他動詞,「大事な要件を言い落とす」,,,言うべきことを言い忘れる・言いもらす,


いいおよぶ,言い及ぶ,バ行五段,自動詞,「裏の事情にまで言い及ぶ」,,,そのことに関係する話題にまでふれる・言及する,


いいかえす,言い返す,サ行五段,他動詞,「台詞を言い返してみる」「『こんにちは』と言い返す」「負けずに言い返す」,,繰り返して言う、相手に応じて言葉を返す・特に口答えする,,


いいかえる,言い換える(言い替える),ア行下一段,自動詞,「易しい言葉で言い換える」「前言を取り消して言い換える」,,,同じ事柄を他の言葉で言い表す・言い直す・換言する、前に言ったことと別なことを言う。「換言」から「言い換える」が正しい,


いいかける,言い掛ける,カ行下一段,他動詞,「結論を言いかけたまま別の話に転じてしまう」,,,言い出そうとする・話し始めて途中でやめる・言いさしにする,


いいかつ,言い勝つ,タ行五段,自動詞,「あれこれと理屈を並べて言い勝つ」,,対語「いいまける」,口論して相手を負かす。「いいまかす」と同じ状態,


いいかねる,言い兼ねる,ナ行下一段,自動詞,「はっきりしたことは言いかねる」「あの人ならそれくらいは言いかねない」,,,断言できなかったり支障があったりして言うのがためらわれる・言いたくても言えないでいる、(打消しの助動詞を伴って)言う可能性がある・言いそうであるの意を表す,


いいかわす,言い交わす,サ行五段,他動詞,「挨拶を言い交わす」「言い交わした仲」,,,互いに言う・言葉を掛け合う、口約束をする・特に結婚を約束する,


いいきかす,言い聞かす,サ行五段,他動詞,「幼い子供に言い聞かす」,,,「いいきかせる」の音変化,


いいきかせる,言い聞かせる,サ行下一段,他動詞,「事の理非をこんこんと言い聞かせる」,,,よくわかるように教え諭す・説教する,


いいきる,言い切る,ラ行五段,自動詞,「言い切るか言い切らないうちに質問が発せられた」「絶対にそうだと言い切る自信はない」,,,最後まで全部言ってしまう・言い終える、きっぱりと言う・断言する,


いいくさす,言い腐す,サ行五段,他動詞,「人の作品をあれこれと言い腐す」,,,悪く言う・けなす,


いいくらす,言い暮らす,サ行五段,自動詞,「暑い暑いと言い暮らしているうちに」「昔のことばかり言い暮らす」,,,そのことだけを言って日を過ごす,


いいくるめる,言い包める,マ行下一段,自動詞,「まんまと言い包められた」「黒を白と言い包める」,,,言葉巧みに相手を信用させてだます・口先でまるめこむ,


いいこしらえる,言い拵える,ア行下一段,自動詞,「言葉巧みに言いこしらえて責任を逃れる」,,,その場のがれの口実を使う・うまく言いつくろう,


いいこめる,言い籠める,マ行下一段,他動詞,「言いこめられて引き下がる」,,,弁舌で相手の抗弁の口を封じる・議論してやりこめる,


いいさす,言い止す,サ行五段,他動詞,「事情を言いさして涙ぐむ」,,,途中まで話してやめる・言いかけてやめる,


いいしぶる,言い渋る,ラ行五段,他動詞,「返事を言い渋る」,,,ためらってなかなか言わない・言いにくそうにする,


いいしらける,言い白ける,カ行下一段,自動詞,「強弁すればするほど、かえって言い白けてしまう」,,,発言がその場にそぐわなくて気まずくなる,


いいすぎる,言い過ぎる,ガ行上一段,自動詞,「かっとなって、つい言い過ぎた」,,,度を越えて言う・必要以上に言う。「いいすごす」に同じ,


いいすごす,言い過ごす,サ行五段,自動詞,「調子に乗って言い過ごす」,,,度を越えて言う・必要以上に言う。「いいすぎる」に同じ,


いいすてる,言い捨てる,タ行下一段,他動詞,「苦情を言い捨ててその店を出る」,,,言いたいことをその場限りに言う・言いっぱなしにする,


いいそえる,言い添える,ア行下一段,他動詞,「お礼の言葉を言い添える」,,,言葉を付け加える・言い足す,


いいそこなう,言い損なう,ワ行五段,他動詞,「台詞を言い損なう」「時間切れで言い損なう」,,,言いまちがえる・言葉をまちがえたり不適当なことを言ったりする、発言のきっかけを失ったり言うことを忘れたりして言わないでしまう,


いいそびれる,言いそびれる,ラ行下一段,他動詞,「お礼を言いそびれてしまった」,,,言い出すきっかけを失って言えずに終わる・言いはぐれる,


いいたす,言い足す,サ行五段,他動詞,「説明の不十分な点を言い足す」,,,言葉の足りないところを補って言う・付け加えて言う,


いいだす,言い出す,「赤ん坊が片言を言いだす」「突拍子もないことを言い出す」「言い出した人が責任を持つ」,,,言い始める・口に出して言う、いちばん先に言う,


いいたてる,言い立てる,タ行下一段,他動詞,「犯人はあいつだと言い立てる」「人の欠点を言い立てる」「世間があれこれと言い立てる」,,,強く主張する・言い張る、一つ一つ数え上げて言う・列挙して述べる、評判を立てる・言いはやす,


いいちがう,言い違う,ワ行五段,他動詞,「言伝てを言い違わないようにする」,,,「いいちがえる」の文語形,


いいちがえる,言い違える,ア行下一段,他動詞,「名前を言い違える」,,,思っていることと違うことを言ったり言葉をまちがえたりする,


いいちらす,言い散らす,ラ行五段,他動詞,「あることないこと(を)言い散らして歩く」「不平不満を言い散らす」,,,うわさなどをあちらこちらで言う・言い触らす、勝手なことを言いまくる・言いたいほうだいを言う,


いいつかる,言い付かる,ラ行五段,他動詞,「母から用を言いつかる」,相互「いいつける」,,言い付けられる・命令される,


いいつぐ,言い継ぐ,ガ行五段,「万世に言い継ぐ」「一度息をついて言い継ぐ」,,,語り伝える・言い伝える、それまでの言葉に続けて言う,


いいつくす,言い尽くす,サ行五段,他動詞,「私の気持ちは言葉では言い尽くせない」,,,残すところなくすべて言ってしまう,


いいつくろう,言い繕う,ワ行五段,他動詞,「その場を言い繕う」,,,失敗などを体(てい)よく言葉でごまかす・うまく言ってとりつくろう,


いいつける,言い付ける,カ行下一段,他動詞,「用事を言いつける」「先生に言いつける」「言いつけない言葉を使う」,相互「いいつかる」,,命令する、告げ口する、言い慣れている・いつも言って慣れている,


いいつたえる,言い伝える,ア行下一段,他動詞,「古くから言い伝えられてきた物語」「社長の命令を言い伝える」「言い伝えられた醜聞」,,,人々の口を経て話を後世に伝える・語り伝える、言葉を取り次ぐ・伝言する、言い広める・評判を立てる,


いいつづける,言い続ける,カ行下一段,他動詞,「だらだらと愚痴を言い続ける」「災害対策の必要性を言い続ける」,,,切れ目なく話す、繰り返して言う。「続ける」は補助動詞,


いいつのる,言い募る,ラ行五段,他動詞,「興奮して声高に言い募る」,,,調子に乗っていよいよ激しく言う,


いいつめる,言い詰める,マ行下一段,他動詞,「厳しく言い詰められて、返答に窮する」,,,言葉で逃げ場のないところまで追いつめる・言いこめる,


いいつらねる,言い連ねる,ナ行下一段,他動詞,「勢いに任せて悪口を言い連ねる」,,,言葉を並べたてて言う,


いいとおす,言い通す,サ行五段,他動詞,「自説を曲げずに言い通す」,,,ずっと同じことを言う・どこまでも主張する・言い張る,


いいなおす,言い直す,サ行五段,他動詞,「大声ではっきりと言い直す」「間違いに気づいてすぐに言い直す」「易しい表現で言い直す」,,,同じことをもう一度言う、訂正してもう一度言う・言い改める、言葉をかえてもう一度言う,


いいなす,言い做す,サ行五段,自動詞,「彼が犯人であるかのように言いなす」「針を棒に言いなす」「巧みに言いなして仲直りさせる」,,,事実とは違うことを事実らしく言う、取りなして言う・取りはからって言う,


いいなやむ,言い悩む,マ行五段,自動詞,「さんざん言い悩んだすえ秘密を打ち明ける」「どう挨拶したものか言い悩む」,,,言うべきかどうかと悩む、思うとおりのことが言えないで表現に苦労する,


いいならす,言い慣らす(言い馴らす),サ行五段,自動詞,「昔から言い慣らされた表現」,相互「いいなれる」,,「いいならわす」に同じ。「慣」は習熟、「馴」は言うことを聞くようになる・経験を積んで楽にできるようになる意。「いいならわす」と同義なので「慣」に統一,


いいならわす,言い習わす,自動詞,「業界で言い習わしてきた符丁」,,,世間で慣習として言う,


いいなれる,言い慣れる(言い馴れる),他動詞,「言い慣れた旧姓で呼んでしまう」,相互「いいならす」,,言うことにすっかり慣れている・言いつける。「慣」は習熟、「馴」は言うことを聞くようになる・経験を積んで楽にできるようになる意,


いいぬける,言い抜ける,カ行下一段,他動詞,「詰問をうまく言い抜ける」,,,言葉巧みにごまかして責任などを逃れる・言い逃れる,


いいのがれる,言い逃れる,ラ行下一段,他動詞,「何とかその場を言い逃れる」,,,うまくごまかして責任をまぬがれる・言い抜ける,


いいのこす,言い残す,サ行五段,他動詞,「言い残したことを手紙に書く」「伝言を言い残して帰る」「遺産の分与について言い残す」,,,全部言わないで話を残す、あとに残る人に言い置く,


いいののしる,言い罵る,ラ行五段,他動詞,「人前で言い罵る」,,,大声で悪口などをわめき散らす,


いいはぐらす,言い逸らす,サ行五段,他動詞,「冗談に言い逸して本心を明かさない」,相互「いいはぐれる」,,話が肝心のところにくるとあいまいな返事をしたり話題を変えたりする・言いはぐらかす,


いいはぐれる,言い逸れる,ラ行下一段,他動詞,「肝心の用件を言い逸れる」,相互「いいはぐらす」,,言うべき機会を失う・言いそびれる,


いいはげます,言い励ます,サ行五段,他動詞,「頑張れ、と言い励ます」,,,言葉をかけて元気づける,


いいはじめる,言い始める,マ行下一段,他動詞,「職場に慣れてくると不満を言い始める」「口ごもりながら言い始めた」,,,初めて言う・言いだす、話し始める。「始める」は補助動詞,


いいはなつ,言い放つ,タ行五段,他動詞,「聴衆に向かって言い放つ」,,,自分の考えていることを遠慮なく言う・はっきりと言う,


いいはやす,言い囃す,サ行五段,他動詞,「二人の仲を言い囃す」,,,しきりにうわさする・失敗をあれこれ言ったりちゃかして言ったりする,


いいはる,言い張る,ラ行五段,他動詞,「自説を言い張って譲らない」,,,自分の考えを主張し続ける,


いいひろめる,言い広める,マ行下一段,他動詞,「彼の武勇伝を言い広める」,,,言って世間に行き渡らせる・言い触らす,


いいふくめる,言い含める,マ行下一段,他動詞,「子どもたちによく言い含める」「必ず来るように言い含めておく」,,,納得がいくように説明する・言い聞かせる、あらかじめ言って承知させる,


いいふせる,言い伏せる,サ行下一段,他動詞,「居丈高に言い伏せる」,,,説き伏せる・言い負かす,


いいふらす,言い触らす,サ行五段,他動詞,「根も葉もない噂を言い触らす」,,,触れ回って広く世間に知らせる・吹聴する・言い広める,


いいふるす,言い古す,サ行五段,他動詞,「言い古された話」,,,長い間言い続けて新しみがなくなる,


いいまかす,言い負かす,サ行五段,他動詞,「妹にはいつも言い負かされる」,相互「いいまける」,,言い争って相手に勝つ・言い伏せる。「いいかつ」と同じ状態,


いいまぎらす,言い紛らす,サ行五段,他動詞,「言い紛らしてその場を切り抜ける」,,,話題を転じてその場をごまかす・言い紛らわす,


いいまぎらわす,言い紛らわす,サ行五段,他動詞,「何のかのと言い紛らわす」,,,「いいまぎらす」に同じ,


いいまくる,言い捲る,サ行五段,他動詞,「自分の意見を言いまくる」,,,相手が口出しできないくらいに口早に勢いこんで話す・まくし立てる,


いいまける,言い負ける,カ行下一段,自動詞,「口喧嘩で言い負ける」,相互「いいまかす」,対語「いいかつ」,言い争って負ける・言い負かされる,


いいまるめる,言い丸める,マ行下一段,他動詞,「交渉相手に言い丸められる」,,,言葉巧みに相手を自分の方に引き込む・言いくるめる,


いいまわす,言い回す,サ行五段,他動詞,「言い回した表現で真意が掴みづらい」,,,遠まわしに言う,


いいもらす,言い漏らす,サ行五段,他動詞,「うっかり用件を言い漏らす」「ふと言い漏らした一言から事件が発覚した」,,,言い落とす・言い忘れる、秘密を他人に告げ知らせる,


いいやぶる,言い破る,ラ行五段,他動詞,「論敵を言い破る」,,,議論で相手を屈服させる・言い負かす,


いいやる,言い遣る,ラ行五段,他動詞,「用向きを言い遣る」,,,言って相手に伝える・伝言を使いや手紙で告げる,


いいよどむ,言い淀む,マ行五段,他動詞,「肝心なところで言い淀んでしまう」,,,すらすらと言葉が続いて出ないで口ごもる・言いかけてためらう,


いいよる,言い寄る,ラ行五段,自動詞,「客引きが言い寄る」「意中の女性に言い寄る」,,,言葉をかけながら近づく、異性に親しみ近づく・求愛する・くどく,


いいわける,言い分ける,カ行下一段,他動詞,「説明のときには大人と子どもとで言い分ける」,,,言葉を使い分ける,


いいわたす,言い渡す,サ行五段,他動詞,「出張を言い渡す」「無期懲役を言い渡す」,,,上の者から下の者に対して決定した事柄や命令などを伝える・申し渡す、裁判所の下す判決や決定や命令の内容を口頭で当事者に告げる・宣告する,



【いう】

いう,言う(云う・謂う),ワ行五段,他動詞,「やっと片言を言うようになった」「文句を言う」「一一月三日を文化の日と言う」「縁起がいいと言われる大安の日」「わあと言って泣き出した」「犬がわんわん言う」「床がみしみし言う」,相互「いわす」「いわせる」,,音声が出る,

いう,言う(謂う),ワ行五段,他動詞,「人事部という部署」「人というものはわからないものだ」「おまえというやつは何とひどい人間なのだ」「何十万というイナゴの大群」「入り口という入り口は閉鎖された」「今日という今日は我慢できない」これという欠点もない」「これといった趣味がない」「どこといって体に悪いところはない」「気象庁の長期予報によると、今年の冬は寒いという」「病状は峠を越したということなので安心した」「対戦相手が弱いからといって侮ってはいけない」「春といっても風はまだ冷たい」「失敗したとはいえ、悲観はしていない」「病弱な上に、年はとるし、心細いといったらない」,,,「という」「といった」「といっても」「とはいえ」「とはいうものの」「といったらない」などの形で,

いう,言う(謂う),ワ行五段,他動詞,「ごちそうしてもらう筋合いではないが、そうかといって割り勘というのも不都合だ」,,,「そうかといって」「かといって」「といって」などの形で「拒みたいが拒むのもまずい」という意を表す,



【いえ】

いえる,癒える,ア行下一段,自動詞,「病が癒える」「心の傷が癒える」,相互「いやす」,,病気や傷などが治る・悲しみや苦しみや悩みなどが消える,



【いお】

いおとす,射落とす,サ行五段,他動詞,「飛んでいる鳥を射落とす」「社長の座を射落とす」「美女を射落とす」,,,矢を射当てて落とす、ねらっていた地位や人などを手に入れる・射止める,



【いか】

いかえす,射返す,サ行五段,他動詞,「敵陣に向かって射返す」,,,敵が射かけてきたのに応じてこちらからも射る・応射する「返す」は補助動詞,


いかける,射掛ける,カ行下一段,他動詞,「火矢を射掛ける」,,,敵に向かって矢を放つ,


いかす,いかす,サ行五段,自動詞,「ちょっとイカしたデザイン」,相互「いける」,,しゃれている・かぬけして見える,

いかす,生かす,サ行五段,自動詞,「溺れた人を人工呼吸で生かす」「魚をいけすに入れて生かす」,相互「いきる」,対語「しなす」「ころす」,命に関わる,

いかす,活かす,サ行五段,自動詞,「長年の経験を活かす」「廃物を活かす」「素材を活かして料理する」「元の文章を活かす」,,,巧みに用いる,


いがみあう,啀み合う,ワ行五段,自動詞,「牙を剥いて犬がいがみあう」「兄弟がいがみあう」,,,動物が互いに吠(ほ)えたりかみついたりする、互いに敵意をもって激しく争う,


いからす,怒らす,サ行五段,他動詞,「からかいすぎて友達を怒らす」「目を怒らして食ってかかる」「肩を怒らして歩く」,相互「いかる」,,おこるように仕向ける・おこらせる、角張らせる・いかめしくする。「おこらす」と同字,


いからせる,怒らせる,サ行下一段,他動詞,「声を怒らせる」,,,「おこらせる」と同字。「いからす」に同じ,


いかる,怒る,ラ行五段,自動詞,「烈火の如く怒る」「波が怒る」「怒った肩」,相互「いからす」「いからせる」,,腹を立てる・おこる・憤慨する、激しく動く・荒れ狂う、角張ってごつごつしている・角立つ。「おこる」と同字,

いかる,埋かる,ラ行五段,自動詞,「炭の埋かった火鉢」,相互「いける」,,中に入る,


いかれる,いかれる,ラ行下一段,自動詞,「またしてもやつにイカれてしまった」「テレビがイカれる」「イカれた服装」「ひと目で彼女にイカれてしまった」,相互「いかす」,,まともでなくなる・また不良じみる、人や物に心を奪われ夢中になる、使いものにならなくなる、相手の思うとおりにされる・してやられる,



【いき】

いきあう,行き合う(行き逢う),ワ行五段,自動詞,「液で妹に行き合った」,,,行く途中で偶然出会う・出くわす。「ゆきあう」は文語,


いきあたる,行き当たる,ラ行五段,自動詞,「まっすぐ行くと郵便局に行き当たる」「困難に行き当たる」,,,進んでいって物にぶつかる、難しい事態に直面するまた対処する方法がなく窮する。「ゆきあたる」は文語,


いきあわす,行き合わす,サ行五段,自動詞,「食堂で上司と行き合わす」,,,「ゆきあわせる」の音変化。「ゆきあわす」は文語,


いきあわせる,行き合わせる,サ行下一段,自動詞,「事故現場に行き合わせる」,,,ちょうどその場に行って出合う。「ゆきあわせる」は文語,


いきいそぐ,生き急ぐ,ガ行五段,自動詞,「生き急ぐ無軌道な若者たち」,,,限りある命を急いで終えようとするかのように生きる,


いきおいこむ,勢い込む,マ行五段,自動詞,「勢い込んで話す」,,,奮いたって何かをする・勇みたつ,


いきおいづく,勢い付く,カ行五段,自動詞,「援軍の到着で味方は勢いづいた」,,,勢いが加わり盛んになる,


いきかう,行き交う(往き交う),ワ行五段,自動詞,「車が行き交う」「互いに行き交った仲」,,,行き来する、訪問しあう・交際する。「ゆきかう」は文語,


いきかえる,生き返る,ラ行五段,自動詞,「死者が生き返る」「庭の草木が雨で生き返る」,,,いったん死にかけていたものが息を吹きかえす・蘇生する、失われた活動力などが再び戻る,


いきかかる,行き掛かる,ラ行五段,自動詞,「行きかかって引き返す」「店の前を行きかかる」,,,行き始める、そこにさしかかる。「ゆきかかる」は文語,


いきかよう,行き通う,ワ行五段,自動詞,「師のもとに行き通う」,,,行き来する。「ゆきかよう」は文語,


いきがる,粋がる,ラ行五段,自動詞,「薄着で粋がる」,,,粋だと思って得意になる・また虚勢を張る,


いきくれる,行き暮れる,ラ行下一段,自動詞,「道に迷って行き暮れる」,,,行っている途中に日が暮れる。「ゆきくれる」は文語,


いきごむ,意気込む,マ行五段,自動詞,「意気込んで出かける」,,,進んでしようとして奮いたつ・はりきる,


いきすぎる,行き過ぎる,ガ行上一段,自動詞,「行列が神社の前を行き過ぎる」「行き過ぎて戻る」「行き過ぎた干渉」,,,通り過ぎる、目的のところよりも先に行く、度を越して物事をする。「ゆきすぎる」は文語,


いきせききる,息せき切る,ラ行五段,自動詞,「息せき切って駆けつける」,,,激しい息づかいをする・あえぎながら急いで行動するさまにいう・いきせく,


いきたつ,行き立つ,タ行五段,自動詞,「どうにか暮らしが行き立つようになる」,,,物事が成り立つ・生活の手段が立つ。「ゆきたつ」は文語,


いきちがう,行き違う,ワ行五段,自動詞,「どこで行き違ったのか、彼に会えなかった」「偶然道で行き違う」「会話が行き違う」,,,互いに相手と出会わないでしまう、すれ違って互いに違う方向へ行く、石がうまく通じないで誤解や食い違いが生じる。「ゆきちがう」は文語,


いきちがえる,行き違える,ア行下一段,自動詞,「地図がないので行き違えた」,,,行く方向を間違える。「ゆきちがえる」は文語,


いきつく,行き着く,カ行五段,自動詞,「道に迷った末、やっと行き着く」「辞退は行き着くところまで来た」,,,目的地に着く、最終的な局面を迎える。「ゆきつく」は文語,


いきつける,行き付ける,カ行下一段,自動詞,「行きつけている店」,,,行くのが習慣になっている・よく行く。「ゆきつける」は文語,


いきづく,息衝く,カ行五段,自動詞,「大都会の片隅でひっそりと息づく」「現代に息づく古典」,,,息をする・生きている,


いきづまる,行き詰まる,ラ行五段,自動詞,「突き当たりで道が行き詰まる」「経営が行き詰まる」,,,行く手が遮られて前に行けなくなる、物事がうまく前に進まなくなる。「ゆきづまる」は文語,

いきづまる,息詰まる,ラ行五段,自動詞,「息詰まるような一瞬」,,,呼吸がとどめられる,


いきどおる,憤る,ラ行五段,他動詞,「無謀な行政を憤る」,,,激しく腹を立てる・憤慨する。「むずかる」と同字,


いきとどく,行き届く,カ行五段,自動詞,「掃除が行き届く」「万事に行き届いた人」,,,すべてに行き渡る・隅々まで注意が届く。「ゆきとどく」は文語,


いきながらえる,生き長らえる,ア行下一段,他動詞,「生き長らえて孫の成人を見届けたい」,,,できるだけ長生きする。「生き永らえる(悠久の刻を生きる)」「生き存える(災難を乗り越える)」,


いきぬく,生き抜く,カ行五段,他動詞,「競争社会を生き抜く」,,,さまざまな苦しみや障害を乗り越えてどこまでも生きる・生き通す,


いきのこる,生き残る,ラ行五段,自動詞,「生き残った遭難者を救出する」「苛烈な販売競争で生き残る」,,,他の者が滅んだあとも生きてこの世に残る,


いきのびる,生き延びる,バ行上一段,自動詞,「戦火を逃れて生き延びる」,,,死ぬはずのところを助かって命を長らえる・長生きする,


いきまく,息巻く,カ行五段,自動詞,「向かう所敵なしと息巻く」「絶対に許さないと息巻いている」,,,激しく言いまくる・気炎をあげる、息づかいを荒くして怒る・ひどく憤慨する,


いきまよう,行き迷う,ワ行五段,自動詞,「日暮れの山中で行き迷う」,,,行く道に迷う。「ゆきまよう」は文語,


いきむ,息む,マ行五段,自動詞,「顔を真っ赤にして息む」,,,息を詰め腹に力を入れて力む,


いきりたつ,熱り立つ,タ行五段,自動詞,「審判の判定に監修がいきり立つ」,,,激しく怒って興奮する,


いきる,射切る,ラ行五段,他動詞,「携えた矢を射切る」,,,矢を射尽くす。「切る」は補助動詞,

いきる,生きる,カ行上一段,自動詞,「百歳まで生きる」「水だけで生きる」「ペン一本で生きる」「エラーで一塁に生きる」「その一語で文章が生きてきた」「創設者の精神は今日なお生きている」「あのときの約束は生きている」「ライン内の生きた球」,相互「いかす」,対語「しぬ」,命に関わる,

いきる,生きる,カ行上一段,自動詞,「海に生きる人々」「青春をいかに生きるか」「研究一筋に生きる」「趣味に生きる」,,,(「に生きる」「を生きる」の形で)生活する,

いきる,活きる,カ行上一段,自動詞,「ひと振りの塩で味が活きる」「長い経験が活きる」「(先手側の)石が活きる」,相互「いかす」,,巧みに効いてくる,


いきわかれる,生き別れる,ラ行下一段,自動詞,「小さいときに生き別れた兄」,,,肉親などが生きたままで離れ離れになる,


いきわかれる,行き別れる,ラ行下一段,自動詞,「東と西とに行き別れる」,,,互いに別々の方向へ別れて行く。「ゆきわかれる」は文語,


いきわたる,行き渡る,ラ行五段,自動詞,「全家庭に行き渡る」「宣伝が行き渡る」,,,広範囲にもれなく届く・隅々にまで及ぶ、世間に広く普及する。「ゆきわたる」は文語,



【いく】

いく,行く(往く),カ行五段,自動詞,「早く行け」「学校へ行く」「悪路を行く」「沖を行く船」「行く水のごとく」「うまく行かない」「前の方法で行くことにする」「納得が行く」「年の行かない子ども」「末娘も嫁に行く年頃になった」,,,先へ進む・歩く、通り過ぎる、流れる、物事が捗る、じゅうぶん満足する、年をとる・成長する、嫁ぐ。他に「行く」は移る・広まる、「往く」は至る・行き着く意。「ゆく」は文語,

いく,行く,カ行五段,自動詞,「行く秋を惜しむ」,,,経過する。「ゆく」は文語,

いく,逝く(往く),カ行五段,自動詞,「君が逝きて三年」,,,死ぬ。「ゆく」は文語,

いく,行く,カ行五段,自動詞,「痩せていく」「持っていく」,,,補助動詞。動作の継続・進行の意。「ゆく」は文語,



【いけ】

いけこむ,生け込む,マ行五段,他動詞,「正月用の花を生け込む」,,,花や枝などを花器にさして形を整える,

いけこむ,埋け込む,マ行五段,他動詞,「種火を埋け込む」,,,地面や灰などに穴を掘ってうめる,


いけどる,生け捕る,ラ行五段,他動詞,「敵の大将を生け捕る」,,,人や動物などを生きたままで捕らえる・捕虜にする・とりこにする,


いける,いける,カ行下一段,自動詞,「歌だけでなく踊りもいける」「(酒が)なかなかいける口だ」「ここの料理はちょっといける」,,,相当にうまくできる、相当の量の酒が飲める、飲食物の味がよくおいしい・いただける,

いける,生ける,カ行下一段,他動詞,「菊を生ける」「鉢に草花を生ける」,,,生きている,

いける,埋ける,カ行下一段,他動詞,「火を灰に埋ける」「火鉢に炭を埋ける」「土管を埋ける」「ごぼうを埋ける」,相互「いかる」,,炭火を灰の中にうめる・また炭火を火鉢などの灰の上に整えて置く、ものを土の中にうめる・また保存のために野菜などをうめる,



【いこ】

いこう,憩う(息う),ワ行五段,自動詞,「緑陰に憩う」,,,ゆったりとくつろぐ・休息する,


いこむ,射込む,マ行五段,他動詞,「敵陣に射込む」,,,矢をねらうものの中にはなつ,

いこむ,鋳込む,マ行五段,他動詞,「溶かした鉄を鋳込む」,,,金属を溶かして鋳型の中に流し込む,



【いさ】

いさかう,諍う,ワ行五段,自動詞,「隣家と境界線のことで諍う」,,,言い争う・またけんかする。「あらがう」と同字,


いざなう,誘う,ワ行五段,他動詞,「旅に誘う」,,,さそう・勧める。「さそう」と同字,


いさみたつ,勇み立つ,タ行五段,自動詞,「盛んな声援に選手たちは勇み立つ」,,,勇気を奮い起こし勢いこむ・気負いたつ・奮起する・元気づく,


いさむ,勇む,マ行五段,自動詞,「勇んで試合に臨む」「喜び勇む」,,,心が奮いたつ・勇気が沸き起こる・はりきる,


いさめる,諌める,マ行下一段,他動詞,「主君の愚行を諌める」,,,主に目上の人に対してその過ちや悪い点を指摘し改めるように忠告する・諫言する,


いざる,躄る(膝行る),ラ行五段,自動詞,「躄って仏前に進む」,,,座ったままで進む・立たないでひざがしらや尻をつけたままで進む・膝行する,



【いし】

いじくりまわす,弄くり回す,サ行五段,他動詞,「ペンダントを弄くりまわす」「法案を弄くりまわして骨抜きにする」,,,指先でしきりに触ってもてあそぶ、はっきりした方針や目的もなく物事にいろいろ手を加える,


いじくる,弄くる,ラ行五段,他動詞,「髪の毛を弄くる癖がある」「原稿は勝手に弄くらないでくれ」「車を弄くるのが好きなんです」,,,指先でもてあそぶ、はっきりした方針や目的もないのにいろいろと手を加える、趣味として楽しむためにあれこれと手を加えたり操作したりする。「いじる」に同じ,


いじける,いじける,カ行下一段,自動詞,「空腹で体がいじける」「いじけた性格」「いじけた態度」「いじけた絵」,,,恐怖や寒さなどでちぢこまって元気がなくなる、ひねくれてすなおでなくなる・すねたようすをする、伸び伸びとした感じがしなくなる,


いじめる,苛める,マ行下一段,他動詞,「トレーニングで体を苛める」,,,ことさらに厳しく扱う。損なう・痛める,

いじめる,虐める,マ行下一段,他動詞,「小犬を虐める」,,, 弱いものを苦しめ痛めつける・つらく当たる・さいなむ,


いじる,弄る,ラ行五段,他動詞,「ネクタイを弄る」「編成を弄る」「コンピュータを弄っています」「先輩が新入社員を弄って楽しむ」,,,指先や手で触ったりなでたりする、物事を少し変えたり動かしたりする、趣味として楽しむためにあれこれと手を加えたり操作したりする・仕事などを趣味のように扱っていう場合もある、おもしろ半分にいじめたりからかったりする。「いじくる」に同じ。「まさぐる」と同字,



【いす】

いすくまる,居竦まる,ラ行五段,自動詞,「睨まれて居すくまる」,漢字は異なるが相互「いすくめる」,,恐ろしさや寒さのあまり身がすくんで動けなくなる・いすくむ,


いすくむ,居竦む,マ行五段,自動詞,「崖っぷちで居すくむ」,,,「いすくまる」に同じ,


いすくめる,射竦める,マ行下一段,他動詞,「鋭い眼光で射すくめられる」,,,相手を見据えてこわがらせ身が縮むようにする。漢字は異なるが相互「いすくまる」,


いする,医する,サ行変格活用,「渇(かつ)を医する」,,,異常を治す,

いする,委する,サ行変格活用,「処理は会長に委する」「わが身を運命に委する」,,,委ねる,

いする,慰する,サ行変格活用,「幹事の苦労を慰する」,,,いたわる,


いすわる,居座る(居坐る・居据わる),ラ行五段,自動詞,「デモ隊が役所の玄関口に居座る」「梅雨前線が居座る」「責任もとらず社長の座に居座る」,,,ある場所に座って動かないでいる・座りこんだままでいる・また比喩的に好ましくないものがとどまって動かないでいる、引き続きとどまって同じ地位にいる、相場が変動しない。人は「坐」、物は「据」だが「座」に統一,



【いそ】

いそがす,急がす,サ行五段,他動詞,「納品を急がす」,相互「いそぐ」,,早くさせるようにする・せきたてる・いそがせる,


いそがせる,急がせる,サ行下一段,他動詞,「準備を急がせる」,相互「いそぐ」,,「いそがす」に同じ,


いそぐ,急ぐ,ガ行五段,他動詞,「完成を急ぐ」「解決を急ぐ」「急いで仕上げる」「帰宅を急ぐ」「功を急ぐ」,相互「いそがす」「いそがせる」,,早く目的を達するように行動する・早くやろうとする、早く行き着こうとする・早く進む、気持ちがせく,


いそしむ,勤しむ,マ行五段,自動詞,「勉学に勤しむ」,,,熱心につとめ励む・精を出す,



【いた】

いたがる,痛がる,ラ行五段,自動詞,「患者が痛がる」,,,痛みを態度・表情に表す,


いだく,抱く(懐く),カ行五段,他動詞,「母親の胸に抱かれる」「村々を懐く山塊」「大自然の懐に抱かれる」「疑問を抱く」「青年よ大志を抱け」,,,腕でかかえ持つ・だく、かかえるように包み込む、ある考えや感情をもつ。「抱」は「だく」、「懐」は「なつく」と同字,


いたす,致す,サ行五段,他動詞,「遠い祖国に思いを致す」「私の不明の致すところ」,,,届くようにする・至らせる、そのことがもとである結果特によくない結果を引き起こす・ある状態に立ち至らせる,

いたす,致す,サ行五段,他動詞,「努力を致す所存です」「ご指示通りに致します」「私から話を致します」,,,「する」の謙譲。自己側の動作を低めて言ったり改まった気持ちで言ったりすることで聞き手に対する敬意を表す。多く「いたします」の形で用いる,

いたす,致す,サ行五段,他動詞,「いい香りが致します」「あと数分致しますと重大発表が行なわれます」,,,「する」の丁寧。多く「いたします」の形で用いる,

いたす,致す,サ行五段,他動詞,「何を致しておる。早く致せ」「無用な殺生を致すでないぞ」,,,「する」の尊大。話し手が相手の行為について自分を高い位置に置いて言う,

いたす,致す,サ行五段,他動詞,「お静かにお願い致します」「ご一緒致しましょう」,,,補助動詞。「御〜する」の謙譲・丁寧。多く「いたします」の形で用いる,

いたす,致す,サ行五段,他動詞,「即刻、返答致せ」,,,補助動詞。「する」の尊大,


いただく,頂く(戴く),カ行五段,他動詞,「王冠を頂く」「雪を頂いた山々」「星を頂いて夜道を行く」「有識者を会長に頂く」,相互「いただける」,,頭や物の上にのせる、目上として仰ぐ,

いただく,頂く,カ行五段,他動詞,「今度の試合は頂いたも同然だ」「激励の言葉を頂く」「もう十分に頂きました」「お酒も少しは頂けます」,相互「いただける」,,「もらう・食う・飲む・買い受ける」の謙譲,

いただく,頂く,カ行五段,他動詞,「これが先生に褒めて頂いた作品です」「せっかく来て頂いたのですが、主人は今おりません」「一言声をかけて頂いたらよろしかったのに」「これから先生にお話頂きます」「お読み頂きたい」「ご心配頂きまして」「ご審議頂きたい」「あとで読ませて頂きます」「本日は休業させて頂きます」,相互「いただける」,,補助動詞。「もらう」「御〜してもらう」「させてもらう」の謙譲,


いただける,頂ける(戴ける),カ行下一段,他動詞,「この企画はいただける」「ちょっといただけない服装だね」,相互「いただく」,,内容や質などがよくて満足できる,

いただける,頂ける,カ行下一段,他動詞,「ご返事頂けますか」「ビールなら少々頂けます」,相互「いただく」,,「もらえる・食える・飲める」の謙譲,


いたぶる,甚振る,ラ行五段,他動詞,「たちの悪い相手にいたぶられる」,,,おどして金品をとる・また痛め付けたり嫌がらせをする・ゆする,


いたます,痛ます,サ行五段,他動詞,「心を痛ます事件」,,,心に悲しみや苦しみを感じさせる・苦しませる。「いためる」に同じ,


いたみいる,痛み入る(傷み入る),ラ行五段,自動詞,「御親切痛み入ります」,,,相手の手厚い配慮や好意などに対して深く感じいる・恐縮する。やや皮肉をこめていうときにも用いる,


いたむ,悼む,マ行五段,他動詞,「恩師の死を悼む」,,,人の死を悲しみ嘆く,

いたむ,痛む(傷む),マ行五段,自動詞,「下腹が痛む」「喉がひりひり痛む」「遺族の気持ちを思うと心が痛む」「懐が痛む」,相互「いためる」,,病気や傷などのためにからだに痛みを覚える・痛くなる、心に痛いほどの悲しみや苦しみを感じる・せつなく悩む、金銭に関して痛手をこうむる・損をする,

いたむ,傷む,マ行五段,自動詞,「靴が傷む」「本が傷む」「屋根が傷んで雨漏りする」「ナマモノが傷む」「傷んだ牛乳」,相互「いためる」,,器物や建物などが傷ついたり損なわれたりする、食物が傷ついたり腐ったりして悪くなる,


いためつける,痛め付ける,カ行下一段,他動詞,「容赦なく痛めつける」,,,肉体的または精神的にひどい苦痛を与える・痛い目にあわせる,


いためる,炒める,マ行下一段,他動詞,「野菜をバターで炒める」,,,野菜や肉などを少量の油でいりつけて料理する,

いためる,痛める(傷める),マ行下一段,他動詞,「足を痛める」「腹を痛めた子」「小さな胸を痛める」「借金で頭を痛める」「父の懐を痛める」,相互「いたむ」,,体に痛みを感じたり故障をおこしたりする、(「頭を痛める」「心を痛める」「胸を痛める」などの形で)精神的な苦痛を感ずる、(「懐を痛める」の形で)出費や損失を負担する、(「おなかを痛める」「腹を痛める」の形で)苦しんで(子を)産む。「いたます」に同じ,

いためる,傷める,マ行下一段,他動詞,「家具を動かして畳を傷める」「輸送中に花を傷める」,相互「いたむ」,,物に傷をつけたり品質を悪くしたりする・そこなう,

いためる,撓める,マ行下一段,他動詞,「牛革を撓める」,,,革をニカワの液に浸して槌で叩いて固める,


いたる,至る(到る),ラ行五段,自動詞,「峠を経て山頂に至る」「今に至るも連絡がない」「交渉が深夜に至る」「大事に至る」「倒産するに至る」「事ここに至ってはやむをえない」「関東全域に至る」「恩沢至らざる所なし」「注意が至らない」「至らない看護」「好機至る」「悲喜こもごも至る」,,,

ある目的地や場所に行き着く・到達する、ある時間や時点になる、ある段階や状態になる・結果が〜となる、広い範囲に及ぶ・行きわたる・細かいところまで行き届く、自分の方へやって来る・到来する、。やってくる・たどり着く・行き渡る・極まるは「至・到」に共通。他に「至」は最高に達する、「到」は欺く・逆さまの意,

いたる,至る(到る),ラ行五段,自動詞,「頭の先から足の先に至るまで」「腕力に訴えるに至っては許しがたい」,,,(「〜から〜に至るまで」の形で)ある範囲の両端の事柄を例示してその範囲のものすべての意を表す、(「〜にいたっては」の形で)中でもそれが極端であることを表す,


いたわる,労る,ラ行五段,他動詞,「病人を労る」「選手を労る」「体を労る」,,,弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する・気を配って大切に世話をする・労をねぎらう・慰労する・手当てを加える・養生する,



【いち】

いちづける,位置付ける,カ行下一段,自動詞,「計画の中心に位置づける」「事件を戦後史の中に位置づける」,,,全体の中でそれに適切な位置を与える,


いちゃつく,いちゃつく,カ行五段,自動詞,「若いカップルがいちゃつく」,,,仲のいい男女がなれなれしくふざけ合う,



【いつ】

いつく,居着く(居付く),カ行五段,自動詞,「人使いが荒いので店員が居着かない」「野良犬が家に居着く」,,,そこに落ち着いていつづける、来たまま帰らずに住みつく・居すわる・住居を定める,


いつくしむ,慈しむ(愛しむ),マ行五段,他動詞,「我が子を慈しむ」,,,目下の者や弱い者に愛情を注ぐ・かわいがって大事にする。「慈」は情けをかける、「愛」は恋い慕う・親しむの意,


いっする,逸する,サ行変格活用,他動詞,「常軌を逸した行為」「勝機を逸する」「功労者として逸することのできない名前」,,,ある枠から外れる・それる,

いっする,佚する(逸する),サ行変格活用,他動詞,「本文を佚した古文書」,,,なくなる・散逸する,


いつわる,偽る,ラ行五段,他動詞,「身分を偽る」「病気と偽る」「己を偽る」,,,事実や自分の本心を隠し真実を曲げて言ったりしたりする。ウソを言う・見た目をだます,

いつわる,詐る,ラ行五段,他動詞,「人を詐る」「己を偽る」,,,だます・あざむく。陥れる・言葉巧みにだます,



【いて】

いてかえる,凍て返る,ラ行五段,自動詞,「早春の凍てかえる夜」,,,春になって暖かくなりかけたころ急にまた寒さがきびしくなる,


いてつく,凍て付く,カ行五段,自動詞,「凍てついた朝の道」,,,こおりつく,



【いと】

いとう,厭う,ワ行五段,他動詞,「団体行動を厭う」「お体をお厭いください」,,,嫌って避ける・嫌がる,


いとおしむ,愛おしむ,マ行五段,他動詞,「わが子のように愛おしむ」「身寄りのない子を愛おしむ」「わが身を愛おしむ」「青春を愛おしむ」,,,かわいく思って大事にする・かわいがる、かわいそうに思う・気の毒に思う、惜しんで大切にする,


いとおす,射通す,サ行五段,他動詞,「矢が戸板を射通す」「カーテンを射通す電光」「人の心を射通す鋭い眼光」,,,矢を放ってものを突き通す・射抜く、視線や光線が物を貫く,


いとしむ,愛しむ,マ行五段,他動詞,「命を愛しむ」,,,「いとおしむ」に同じ,


いとなむ,営む,マ行五段,他動詞,「社会生活を営む」「旅館を営む」「法要を営む」,,,忙しく物事をする・怠ることなく励む、生活のための仕事をする・経営する、神事や仏事などを行う,


いどむ,挑む,マ行五段,自動詞,「論争を挑む」「決闘を挑む」「新記録に挑む」「酔った勢いで挑まれる」,,,こちらから戦いやけんかなどをしかける・挑戦する、ある対象に立ち向かっていく、異性に言い寄る・関係を迫る,


いとめる,射止める,マ行下一段,他動詞,「熊を射止める」「彼女の心を射止める」,,,弓矢や鉄砲などで獲物を倒す・射殺す・射当てる、うまく自分のものにする・うまく目的を達成する,



【いな】

いなおる,居直る,ラ行五段,自動詞,「居直って礼を言う」「詫びるどころか、居直って相手を非難する」,,,座り直して姿勢を正す・居ずまいを正す、急に態度を変える・不利の立場にある者が急に脅すような強い態度に出る,


いなかびる,田舎びる,バ行上一段,自動詞,「田舎びた店構え」,,,いかにも田舎らしいようすである・田舎じみてやぼな感じがする。「いなかめく」に同じ,


いなかめく,田舎めく,カ行五段,自動詞,「田舎めいた風景」,,,物腰や服装などが田舎風に見える。「いなかびる」に同じ,


いながれる,居流れる,ラ行下一段,自動詞,「役者一同、舞台に居流れての口上」,,,多くの人が上席から順に並んで座る・列座する・居並ぶ、芝居の裏方が場面を転換するまでの時間が短いため幕が開いても舞台裏にそのまま待機する,


いなす,往なす,サ行五段,他動詞,「鋭い質問を軽くいなす」「いなされて土俵に手をつく」,,,相撲で急に体をかわして攻撃に出ている相手の体勢を崩す、攻撃を簡単にあしらう・また自分に向けられた追及を言葉巧みにかわす,


いななく,嘶く,カ行五段,自動詞,「一声高く嘶く」,,,馬が声高く鳴く,


いなむ,否む(辞む),マ行五段,他動詞,「申し出をむげに否むわけにもいかない」「否むことのできない事実」,,,断る・嫌がる・辞退する、否定する,


いならぶ,居並ぶ,バ行五段,自動詞,「居並ぶ審査員」,,,席を連ねて座る・並んで座る・列席する,



【いぬ】

いぬく,射抜く,カ行五段,他動詞,「杉板を射抜く」,,,「いとおす」に同じ,



【いね】

いねむる,居眠る,ラ行五段,自動詞,「壁を背にして居眠る」,,,いねむりをする,



【いの】

いのこる,居残る,ラ行五段,自動詞,「会場に一人だけ居残る」「居残って仕事を片付ける」,,,他の人の帰ったあとまで残る、決められた時間よりもあとまでとどまる・残業する,


いのりあげる,祈り上げる,ガ行下一段,自動詞,「ご自愛なさいますよう祈り上げます」,,,「祈る」の謙譲。多く手紙文に用いられる,


いのる,祈る,ラ行五段,他動詞,「家内安全を祈る」「祈るような眼差し」「成功を祈る」「無事を祈る」,,,神や仏に請い願う・神仏に祈願する、心から望む・願う,



【いは】

いばる,威張る,ラ行五段,他動詞,「部下に威張る」「手柄を威張る」,,,威勢を張って偉そうにする・えばる,



【いひ】

いびりだす,いびり出す,サ行五段,他動詞,「古手の社員にいびり出される」,,,いびって追い出す,


いびる,いびる,ラ行五段,他動詞,「新人をいびる」,,,弱い立場の人をいじめて苦しめる・しいたげて苦しめる,



【いふ】

いぶかしむ,訝しむ,マ行五段,他動詞,「突然の来訪を訝しんだ」,相互「いぶかる」,,不審に思う,


いぶかる,訝る,ラ行五段,他動詞,「不審な挙動を訝る」「機械が立てる異音を訝る」「目標の達成を訝る」,相互「いぶかしむ」,,疑わしく思う・怪しく思う、はっきりしないので気がかりである・心もとなく思う,


いぶす,燻す,サ行五段,他動詞,「生木で燻す」「狐の穴を燻す」「蚊やりを燻す」「囲炉裏の上方が燻される」「銀の燭台を燻す」,相互「いぶる」,,物を燃やして煙が出るようにする・また煙にむせるようにする、殺菌や殺虫などのために煙を出す、すすや煙で黒くする、金属製の器具に硫黄のすすで曇りをつける,


いぶりだす,燻り出す,サ行五段,他動詞,「焚き火が燻りだす」「蜂を燻り出す」,,,よく燃えずに煙を出し始める・くすぶりだす、煙で外へ追い出す,


いぶる,燻る,ラ行五段,自動詞,「くべた生木が燻る」,相互「いぶす」,,よく燃えないで煙が出る・くすぶる,



【いま】

いまさらめく,今更めく,カ行五段,自動詞,「こんなことを言っても今さらめいて聞こえるでしょうが」,,,今となってはもう遅すぎる気がする,


いましめる,戒める(警め),マ行下一段,他動詞,「気を緩めないよう戒める」「肉食を戒める」「嘘をついた子どもを戒める」,,,まちがいをしないように前もって注意する・教えさとす、してはいけないと命ずる・禁止する、同じ過ちを犯さないようにしかる。備える・用心する・注意を与える。他に「戒」は慎む、「警」は取り締まる意,



【いみ】

いみきらう,忌み嫌う,ワ行五段,他動詞,「世間から蛇蝎の如く忌み嫌われる」,,,嫌って避ける・ひどくいやがる,


いみづける,意味付ける,カ行下一段,他動詞,「一つの貴重な経験として意味づける」,,,物事に意味や理由をつける・意義や価値をもたせる,



【いむ】

いむ,忌む,マ行五段,他動詞,「葬式は友引の日を忌む」「宗教上肉食を忌む」「革新を忌む」「退屈を忌む」,,,呪術的な信仰などから不吉なものとして避ける・禁忌とする、嫌って避ける,


【いや】

いやがる,嫌がる,ラ行五段,他動詞,「人が嫌がる仕事を引き受ける」「蛇を嫌がる」,,,いやだという気持ちを外に表す,


いやしめる,卑しめる,マ行下一段,他動詞,「自分自身を卑しめる行為」,,,下品なとるに足りないものとして見下げる・軽蔑する・さげすむ,


いやす,癒やす,サ行五段,他動詞,「温泉に浸かって疲れを癒やす」「喉の渇きを癒やす」「心を癒やす」,相互「いえる」,,病気や傷をなおす・苦痛や飢えなどをなおしたりやわらげたりする,


いやまさる,弥増さる,ラ行五段,自動詞,「いや増さる恋心」,,,数量がますます多くなる・いよいよ程度がはなはだしくなる・しだいに募る。「いやます」に同じ,


いやます,弥増す,サ行五段,自動詞,「寂しさがいや増す」「暑さがいや増す」,,,いよいよ多くなる・ますますはなはだしくなる。「いやまさる」に同じ,



【いら】

いらせられる,いらせられる,ラ行下一段,自動詞,「国技館へ陛下がいらせられる」「王妃は城内にいらせられる」,,,「行く・来る・ある・居る」の尊敬。「いらっしゃる」より敬意が高い,

いらせられる,いらせられる,ラ行下一段,自動詞,「大変喜んで要らせられた」「いつもお美しくいらせられる」,,,補助動詞「ある・居る」の尊敬。「いらっしゃる」より敬意が高い,


いらだつ,苛立つ,タ行五段,自動詞,「苛立つ気持ちを抑える」「じらされて心が苛立つ」,相互「いらだてる」,,気持ちがいらいらしてじっとしていられなくなる・じれる,


いらだてる,苛立てる,タ行下一段,他動詞,「些細なことに神経を苛立てる」,相互「いらだつ」,,気持ちをいらいらさせる・いらだたせる,


いらつく,苛つく,カ行五段,自動詞,「仕事が捗らず苛つく」,,,思うようにならずいらいらする,


いらっしゃる,いらっしゃる,ラ行五段,自動詞,「休日はどこへいらっしゃるのですか」「先生がいらっしゃった」「明日は家にいらっしゃいますか」,,,「行く・来る・居る」の尊敬,

いらっしゃる,いらっしゃる,ラ行五段,自動詞,「原稿を書いていらっしゃる」「いつもお若くていらっしゃる」「ご健康でいらっしゃる」,,,補助動詞「ある・居る」の尊敬,



【いり】

いりくむ,入り組む,マ行五段,自動詞,「入り組んだ町並み」「入り組んだ事情」,,,物事がさまざまに交じり合って複雑になる・こみいる,


いりこむ,入り込む,マ行五段,自動詞,「敵陣に入り込む」「客が入り込んでいる」「入り込んだ事情」,,,無理に押し分けてはいる・またひそかに紛れこむ・はいりこむ、すっかり中にはいる・また1か所に多くのものがはいって混雑する、物事の状態が複雑になる・こみいる・いりくむ。「はいりこむ」と同字,


いりつける,炒り付ける,カ行下一段,他動詞,「卵を煎りつける」,,,あぶりこがす,

いりつける,煎り付ける,カ行下一段,他動詞,「卵を煎りつける」,,,煮詰める,


いりびたる,入り浸る,ラ行五段,自動詞,「酒場に入り浸る」,,,長い時間水の中につかっている、自宅以外の家や場所などにいつづける,


いりまじる,入り交じる,ラ行五段,自動詞,「大小の粒が入り交じる」「喜びと悲しみの入り混じった感情」,漢字は異なるが対語「いれまざる」,,さまざまのものがまじり合う,


いりみだれる,入り乱れる,ラ行下一段,自動詞,「情報が入り乱れる」,,,多くのものがまじりあって混乱する,



【いる】

いる,入る,ラ行五段,自動詞,「道が山あいに入る」「日が山の端に入る」「渦中に入る」「仏門に入る」「土用に入る」「目に入るものすべてが珍しい」「話が佳境に入る」「悦に入る」「茶碗にひびが入る」,相互「いれる」,,移る。「はいる」と同字,

いる,入る,ラ行五段,自動詞,「念の入った仕事ぶり」,相互「いれる」,,いっぱい含まれる。「はいる」と同字,

いる,入る,ラ行五段,自動詞,「ぐっすり寝入る」「心に染み入る」「恥じ入る」「恐れ入ります」,,,補助動詞。「はいる」と同字,

いる,居る,ア行上一段,自動詞,「ペンギンは北極にはいない」「そこにいるのは誰ですか」「ロンドンにいる兄からの便り」「動かないで、そこにいるんですよ」,,,存在する・とどまる,

いる,居る,ア行上一段,自動詞,「猫が鳴いている」「花が咲いている」「枝が枯れている」「窓が開いている」「彼の気持ちはもう変わっている」,,,補助動詞「ている」,

いる,要る,ラ行五段,自動詞,「資本が要る」「暇が要る」「お世辞は要らない」,,,入り用である,

いる,煎る(炒る・熬る),ラ行五段,他動詞,「豆を煎る」,,,「煎・熬」は煮詰める、「炒」は鍋などで熱しあぶりこがす意,

いる,熟る,ラ行五段,自動詞,「稲穂に実が熟る」,,,果実が熟する,

いる,射る,ア行上一段,他動詞,「弓を射る」「的を射る」「光線が目を射る」「やさしい言葉が心を射る」,,,矢・弾丸を放って当てる,

いる,鋳る,ア行上一段,他動詞,「金を鋳る」,,,溶かした金属を型に流し込んで器物を作る,



【いれ】

いれあげる,入れ揚げる,ガ行下一段,自動詞,「贔屓役者に入れ揚げる」,,,好きなもののために分別を欠いて多くの金銭をつぎ込む,


いれかえる,入れ替える(入れ換える),ア行下一段,他動詞,「メンバーを入れ替える」「気持ちを入れ替える」,相互「いれかわる」,,はいっているものを取り出しかわりのものを入れる・また入れ場所をかえる。後で戻さないのなら「換」も可,


いれかわる,入れ代わる(入れ替わる),ラ行五段,自動詞,「負傷した選手と入れ替わる」「席が入れ替わる」,相互「いれかえる」,,前のものにかわって他のものがはいる・他のものと交代する・いりかわる,


いれこむ,入れ込む,マ行五段,自動詞,「パソコンに入れ込む」「新人歌手に入れ込む」「(馬が)スタートを前に入れ込む」,,,熱中する・夢中になる・のぼせる、競馬で馬が興奮した状態になる・また一般にはやりたつ,


いれちがう,入れ違う,ワ行五段,自動詞,「ちょうど入れ違って会えなかった」「中身が入れ違う」「順番を入れ違う」,,,一方が出たすぐあとに他方がはいる・また一方がはいったすぐあとに他方が出る・行き違いになる、まちがってはいる・また入れ変わる、まちがえて入れる・入れまちがえる・いれちがう,


いれちがえる,入れ違える,ア行下一段,他動詞,「冬物と春物を入れ違える」「木を入れ違えて組む」「塩と砂糖を入れ違える」,,,あるものを出して別のものを入れる・入れ変える、互い違いになるようにする、まちがえて入れる・入れまちがえる・いれちがう,


いれまぜる,入れ混ぜる(入れ雑ぜる),サ行下一段,他動詞,「いろいろな香辛料を入れ混ぜる」,漢字は異なるが対語「いりまじる」,,あるものの中に他のものを入れてまぜ合わせる・いりまじらせる,


いれる,入れる(容れる),ラ行下一段,他動詞,「冷蔵庫に入れる」「部屋に風を入れる」「家賃を入れる」「大学に入れる」「計算に入れる」「私を入れて五人」「麦を入れたご飯」「窓枠にガラスを入れる」「行間に入れる」「会議の途中で休憩を入れる」「疑いを入れる余地はない」「文章に手を入れる」「腐敗した政治にメスを入れる」「テープにハサミを入れる」「刻み目を入れる」「練習に気を入れる」「力を入れる」「戸締まりには念を入れなさい」「一票を入れる」「スイッチを入れる」「エンジンを入れる」「電話を入れる」「第一報を入れる」,相互「いる」,,外側にあるものをある範囲内や内側の場所に移す・外から中に移し置く・また入らせる・支払うべきものを納める・組織や集団などの一員とする、ある範囲や数量に含める・まぜる、間にはさむ・はめ込む・差しはさむ、ある作用を加える、(多く「身を入れる」「気を入れる」の形で)熱心に物事に打ち込む、(多く「念を入れる」の形で)手落ちのないよう十分注意する、投票する、電流を通じさせたり操作を加えたりして電気や明かりなどをつける・また作動させる・始動する、相手に連絡する。「はいれる」と同字,

いれる,容れる,ラ行下一段,他動詞,「要求を容れる」「人を容れる度量がない」「詫びを容れる」,,,認めて受け入れる・認めてやる・聞きいれる・そうすることによって受け入れてもらうように頼む,

いれる,淹れる(入れる),ラ行下一段,他動詞,「コーヒーを淹れる」,,,湯を差して茶などの成分を取り出す,

いれる,煎れる(熬れる・炒れる),ラ行下一段,自動詞,「豆が煎れる」,相互「いる」,,「煎・熬」は煮詰まる、「炒」は鍋などで熱しあぶりこがされる意,



【いろ】

いろあせる,色褪せる,サ行下一段,自動詞,「色褪せたカーテン」「色褪せた容色」「色褪せた企画」「色褪せた思い出」,,,色がさめる・色が薄くなる、美しさやみずみずしさなどがなくなる・新鮮みがなくなる・衰える,


いろけづく,色気付く,カ行五段,自動詞,「息子もそろそろ色気づいてきた」「みかんが色気づく」,,,異性に関心をもちはじめる・性に目覚める、花や果物などが色づいてくる,


いろづく,色付く,カ行五段,自動詞,「柿の実が色づく」「銀杏並木が色づく」「色づく年頃」,相互「いろづける」,,果実などが熟してきて色がつく、草木の葉が赤や黄に変色する・紅葉する、性に目覚める・色気づく,


いろづける,色付ける,カ行下一段,他動詞,「極彩色に色づける」,相互「いろづく」,,色を塗りつける・彩る・彩色する,


いろどる,彩る(色取る),ラ行五段,自動詞,「壁を薄い緑に彩る」「頬紅で彩る」「花で食卓を彩る」「数々の逸話で彩られた人物」,,,色をつける・彩色する、化粧する、さまざまの色や物を取り合わせて飾る、おもしろみや趣などを付け加える,


いろめきたつ,色めき立つ,タ行五段,自動詞,「緊急動議で議場は色めき立った」,,,緊張や興奮で落ち着かなくなる・動揺しはじめる,


いろめく,色めく,カ行五段,自動詞,「春になって公園の木々が色めく」「ほんのりと頬を染めて色めいた風情」「犯人逮捕の知らせに報道時が色めいた」,,,その時節が来て色が美しくなる・華やかになる、色っぽく見える、緊張や興奮のために落ち着かない状態になる・活気づく・騒然となる・動揺する,



【いわ】

いわう,祝う,ワ行五段,他動詞,「新年を祝う」「全線開通を祝う」「二人の前途を祝って乾杯する」「結婚する友人に時計を祝う」「正月に屠蘇(とそ)を祝う」,,,めでたい物事を喜ぶ・ことほぐ、将来の幸運を祈る・祝福する。祝福して贈り物をする、祝福して飲食する,


いわす,言わす,サ行五段,他動詞,「そこまで私に言わすのか」「一言だけ言わしてほしい」「椅子をがたがた言わす」,相互「いう」,,言うように仕向ける・しゃべらせる、言うことを許す・自由に話させる、音を立てる。「いわせる」に同じ,


いわせる,言わせる,サ行下一段,他動詞,「世間にあっと言わせる壮挙」「言わせておけばいい気になって」「小銭をじゃらじゃら言わせる」「専門家に言わせると、そういう現象はありえないとのことだ」,相互「いう」,,「いわす」に同じ,



【いん】

いんしょうづける,印象付ける,カ行下一段,他動詞,「自分の存在をはっきり印象づける」,,,心に強く感じさせる・手の心に強く刻みつける,


いんする,印する,サ行変格活用,他動詞,「契約書に印する」「未踏の地に第一歩を印する」,,,判を押す・しるしを残す,

いんする,淫する(婬する),サ行変格活用,自動詞,「酒色に淫する」「読書に淫する」,,,度が過ぎる・みだらなことをする,



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