『和語辞典』これだけ知っていれば小説は書ける

カイ.智水

第1話 動詞(あ)

よみ,漢字,活用,自他,用例,相互,対語,補記,


【あい】

あいうつ,相打つ(相撃つ),タ行五段,自動詞,「竜虎相打つ」,,,力を尽くしてうち合う・互いに戦う,


あいす,愛す,サ行五段,他動詞,「彼女を愛さずにはいられない」,,,「あいする」の音変化,


あいすむ,相済む,マ行五段,自動詞,「式は相済みました」「私の気持ちが相済みません」,,,物事が終わる・かたがつく、義理や義務が果たせる・多く打消しの形で謝罪や感謝の意を表す,


あいする,愛する,サ行変格活用,他動詞,「我が子を愛する」「愛する人と結ばれる」「音楽を愛する」「祖国を愛する」,,,かわいがりいつくしむ・愛情を注ぐ、異性を慕う・恋するとりわけ好みそれに親しむ、かけがえのないものとしてそれを心から大切にする,


あいせっする,相接する,サ行変格活用,自動詞,「二つの曲線が相接する点」,,,互いに触れる・接し合う,


あいぜんごする,相前後する,サ行変格活用,自動詞,「説明が相前後する」「二人は相前後して出発した」,,, 物事の順序が逆になる、事柄が間をおかずに続く,


あいたいする,相対する,サ行変格活用,自動詞,「相対して座る」「意見が相対する」,,,互いに向かい合う・また直面する、反対の立場に立つ・対立する。「そうたい」と同字,


あいつうずる,相通ずる,サ行変格活用,自動詞,「画風が相通ずる」「気持ちが相通ずる」「敵方と相通ずる」,,,共通する・似ている、理解しあう・わかり合う、互いに連絡する・つながりをもつ,


あいつぐ,相次ぐ,ガ行五段,自動詞,「惨事が相次ぐ」,,,物事があとからあとから続いて起こる,


あいてどる,相手取る,ラ行五段,他動詞,「企業を相手取った訴訟」,,,交渉や争いの相手とする・訴訟の相手とする,


あいてらす,相照らす,サ行五段,他動詞,「二つの文献を相照らす」,,,互いに照らし合う・相互に効果を与え合う,


あいとうずる,相投ずる,サ行五段,自動詞,「初対面だがたちまち意気相投じた」,,,互いに一致する・ぴったり合う,


あいともなう,相伴う,ワ行五段,他動詞,「名実相伴う」「弟子を相伴って旅に出る」,,,あわせ持つ、一緒に行動する・連れていく,


あいなかばする,相半ばする,サ行変格活用,自動詞,「功罪相半ばする」,,,互いに半分ずつである・同じくらいである,


あいなる,相成る,ラ行五段,自動詞,「いかが相成りましょうか」,,,「なる」の改まった言い方,


あいはてる,相果てる,タ行下一段,自動詞,「自ら相果てる」,,,「果てる」の改まった言い方・死ぬ・終わる,


あいはんする,相反する,サ行変格活用,自動詞,「対応が相反する」,,,互いに反対の関係にある・一致しない・対立している。「そうはん」と同字,


あいわする,相和する,サ行変格活用,自動詞,「兄弟相和する」「森と湖が相和する眺望」「一同相和して校歌を歌う」,,,互いに親しみ合う。仲よくする、一つに交じり合う・調和する、互いに声を合わせる,



【あう】

あう,会う(逢う・遇う),ワ行五段,自動詞,「客に会う」「いつもの場所で逢おう」「駅でばったり知人と遇った」「決勝戦で遇う」,相互「あわせる」,,謙譲「お目にかかる・まみえる・拝顔する・拝眉する・拝謁する」。「逢う」は情や示し合わせて、「遇う」はたまたま巡ってきて,

あう,遭う(遇う),ワ行五段,自動詞,「事故に遭う」,相互「あわせる」,,災難に見舞われる,

あう,合う,ワ行五段,自動詞,「川が合う」「和室に合った装飾」「息が合う」「答えが合う」,相互「あわせる」,,くっ付く・一致・調和する,

あう,合う,ワ行五段,自動詞,「助け合う」「取り合う」「落ち合う」,相互「あわせる」,,補助動詞。同じ動作をする,


【あえ】

あえぐ,喘ぐ,ガ行五段,自動詞,「あえぎながら登る」「不況にあえぐ」,,,苦しそうにせわしく呼吸する・息を切らす、重圧や貧困などに苦しみ悩む,


あえる,和える,ア行下一段,他動詞,「青菜をゴマであえる」,,,野菜や魚介などに酢や味噌やごまやからしなどをまぜ合わせる,


【あお】

あおぎたてる,扇ぎ立てる(煽ぎ立てる),タ行下一段,他動詞,「炭火を煽ぎ立てる」「好奇心を煽ぎ立てる」,相互「あおりたてる」,,盛んに風を起こす・むやみにあおぐ、扇動する・たきつける,


あおぎみる,仰ぎ見る,マ行上一段,他動詞,「時計台を仰ぎ見る」「師と仰ぎ見る」,,,上方に目を向けて見る・見上げる、尊敬する・敬う,


あおぐ,仰ぐ,ガ行五段,他動詞,「星空を仰ぐ」「師と仰ぐ」「指示を仰ぐ」,,,下から見上げる・尊敬する・敬意をもって迎える,

あおぐ,仰ぐ,ガ行五段,他動詞,「毒を仰ぐ」,,,あおむいてひと息に飲む。「あおる」とも,

あおぐ,煽ぐ(扇ぐ),ガ行五段,「下敷きを煽ぐ」,相互「あおる」,,揺り動かして風を起こす,


あおざめる,青褪める(蒼褪める),マ行下一段,自動詞,「顔が青褪める」,,,青くなる・特に顔色が青白くなる,


あおのける,仰のける,カ行下一段,他動詞,「顔を仰のける」,,対語「うつむける」,上に向ける・あおむける,


あおばむ,青ばむ,マ行五段,自動詞,「草木が青ばむ」「野山が青ばむ」,,,青みを帯びる・青みがかる,


あおむく,仰向く,カ行五段,他動詞能動,「仰向くと空に虹が架かっていた」,相互「あおむける」,対語「うつむく」,天を仰ぐように顔や物の前面が上を向く・あおのく,


あおむける,仰向ける,カ行下一段,他動詞受動,「顔を仰向ける」,相互「あおむく」,対語「うつむける」,顔や物の表面を上に向ける・あおのける,


あおりたてる,煽り立てる,タ行下一段,他動詞,「木戸を煽り立てる」「功名心を煽り立てる」,相互「あおぎたてる」,,風が物をひどく揺り動かす、盛んにあおる・扇動する,


あおりつける,煽り付ける,カ行下一段,「彼を煽りつける」,,,盛んにおだてる・おだてあげる,

あおりつける,呷り付ける,カ行下一段,「冷酒を呷りつける」,,,酒などを勢いよく続けて飲む・一気に飲む,


あおる,煽る,ラ行五段,他動詞,「うちわを煽る」「テントが煽られる」「競争心を煽る」「人気を煽る」,相互「あおぐ」,,うちわなどで風を起こす・また風が火の勢いを強める、風が物を揺り動かす・また風を受けて物が動く,

あおる,呷る,ラ行五段,他動詞,「毒を呷る」,,,酒などをひと息に飲む。「あおぐ」とも



【あか】

あがく,足掻く,カ行五段,自動詞,「浮かび上がろうとあがく」「今さらあがいても」「馬は足掻いた」,,,手足を振り動かしてもがく・じたばたする、活路を見いだそうとして必死になって努力する・あくせくする,


あかじみる,垢染みる,マ行上一段,自動詞,「身なりが垢染みた」,,,垢が染みついて汚れる,


あかす,明かす,サ行五段,他動詞,「理由を明かす」「手品の種を明かす」「身の上を明かす」「胸の内を明かす」「まんじりともせず一夜を明かす」,相互「あける」,,物事をはっきりさせる・今まで隠していたことを明るみに出す、眠らず夜を過ごして朝を迎える,

あかす,証す,サ行五段,他動詞,「身の潔白を証す」,,,疑わしい点をはっきりさせる・証明する・あかしを立てる,

あかす,飽かす,サ行五段,他動詞,「金と暇に飽かして収集する」,,,(多く「〜に飽かして」の形で)ありあまっているものを十分に使う・ふんだんに使う。「あかせる」に同じ,

あかす,飽かす,サ行五段,他動詞,「聴衆を飽かさない話」,相互「あきる」,,飽きさせる,


あかせる,飽かせる,サ行下一段,他動詞,「金に飽かせて建てた豪邸」,相互「あく」,,「あかす」に同じ,


あかちゃける,赤茶ける,カ行下一段,自動詞,「土が赤茶けた」「カーテンが赤茶ける」,,,日に焼けたり、染料が色あせたりして赤みがかった茶色になる,


あかづく,垢付く,カ行五段,自動詞,「服が垢づく」,,,垢がついて汚れる。垢じみる,


あがなう,贖う,ワ行五段,他動詞,「罪を贖う」,,,罪のつぐないをする,

あがなう,購う,ワ行五段,他動詞,「大金を投じて古書を購う」,,,あるものを代償にして手に入れる・また買い求める,


あかぬける,垢抜ける,カ行下一段,自動詞,「着こなしが垢抜ける」,,,容姿や動作や技芸などが洗練されている・いきですっきりしている,


あかばむ,赤ばむ,マ行五段,自動詞,「日陰の色が赤ばむ」,相互「あかめる」,,赤みを帯びる・赤みがさす。「あからむ」に同じ,


あかめる,赤める,マ行下一段,他動詞,「顔を赤める」,相互,「あかばむ」,赤くする。「あからめる」に同じ,


あがめる,崇める,マ行下一段,他動詞,「彼を救世主と崇める」,,,きわめて尊いものとして敬う・崇敬する,


あからむ,赤らむ,マ行五段,自動詞,「秋の実が赤らむ」「照れて頬が赤らむ」,相互「あからめる」,,果実やつぼみなどが赤みを帯びる・恥ずかしさや興奮などで顔が赤くなる。「あかばむ」に同じ,

あからむ,明らむ,マ行五段,自動詞,「東の空が明らむ」,,,明け方になって空が明るくなる,


あからめる,赤らめる,マ行下一段,他動詞,「ぽっと頬を赤らめる」,相互「あからむ」,,顔などを赤くする・赤める,


あがりこむ,上がり込む,マ行五段,自動詞,「部屋に上がり込む」,,,人の家の中などに入って座ってしまう・おかまいなしに上がる,


あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「右肩が上がる」「血圧が上がる」「地位が上がる」「気温が上がる」「学校に上がる」「男ぶりが上がる」,相互「あげる」,対語「さがる」,高くなる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「お屋敷に上がる」,,対語「さがる」,使用人として仕える,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「二階に上がる」「遮断器が上がる」,相互「あげる」,対語「おりる」,高いところに移る,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「腕前が上がる」,相互「あげる」,対語「おちる」,向上する,

あがる,上がる(騰る),ラ行五段,自動詞,「物価が騰る」,,対語「おちる・さがる」,値段が前より高くなる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「海から陸に上がる」「風呂から上がる」,,対語「はいる」,水から地面に出る,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「成果が上がる」「純益が上がる」「意気が上がる」「調子が上がる」「名が上がる」「座敷に上がる」「火の手が上がる」「花火が上がる」,相互「あげる」,,現れる・手に入る・勢いがつく・盛んになる・有名になる、家の中に入る、宙に舞う,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「歓声が上がる」「非難の声が上がる」,相互「あげる」,,声を発する,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「仕事が上がる」「夕立が上がる」「役満で上がる」,相互「あげる」,,終わる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「バッテリーが上がる」「つわりが上がる」「瓜の蔓が上がる」,,,ダメになる・止まる・枯れる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「思ったより安く上がった」,相互「あげる」,,まかなえる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「初舞台でアガる」,相互「あげる」,,のぼせる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「妓楼に上がる」,相互「あげる」,,遊女屋に入って遊ぶ,

あがる,挙がる,ラ行五段,自動詞,「質問の手が挙がる」「例が挙がる」「条件が挙がる」「証拠が挙がる」「名が挙がる」「候補に挙がる」「犯人が挙がる」「兵が挙がる」,相互「あげる」,,はっきりとわかるように示される、ならぶ・推す・捕まる・事が起きる,

あがる,揚がる,ラ行五段,自動詞,「国旗が揚がる」「アドバルーンが揚がる」「死体が揚がる」「天ぷらが揚がる」,相互「あげる」,,掲げられる・浮かぶ・液状の表面に漂う・油で煮終わる,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「お話を伺いに上がります」,,,「行く・尋ねる」の謙譲,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「先生はお酒を少しも上がりません」,,,「食う・飲む・吸う」の尊敬語,

あがる,上がる,ラ行五段,自動詞,「新聞が刷りあがる」「晴れあがる」「震えあがる」,相互「あげる」,,補助動詞。終わる・すっかりそうなる,



【あき】

あきたりる,飽き足りる,ラ行上一段,「煮え切らない態度に飽き足りないものを感じた」,,,(多く「飽き足りない」の形で用いる)十分に満ち足りる・満足する,


あきたる,飽き足る,ラ行五段,「平凡な暮らしに飽き足らない」,,,(多く「飽き足らない」の形で用いる)。「あきたりる」に同じ,


あきなう,商う,ワ行五段,他動詞,「酒を商う」「早朝から店を商う」,,,商品を仕入れて売る・品物を売買する,


あきめく,秋めく,カ行五段,自動詞,「日毎に秋めいてきた」,,,秋らしくなる・身に秋を感じるようになる・秋づく,


あきらめる,諦める,マ行下一段,他動詞,「助からないものと諦めている」「外出を諦める」,,,もう希望や見込みがないと思ってやめる・断念する,


あきる,飽きる(厭きる・倦きる),カ行上一段,自動詞,「勉強に飽きた」「牛肉を飽きるほど食べた」,,,多すぎたり同じことが長く続いたりしていやになる・十分に味わったり経験したりしてそれ以上欲しくなくなる。「飽・厭」は満ち足りる、「倦」はおこたる・なまける意,

あきる,飽きる(厭きる・倦きる),カ行上一段,自動詞,「見飽きる」「聞き飽きる」,,,補助動詞。いやになるほど十分に〜するの意を表す,


あきれかえる,呆れ返る,ラ行五段,自動詞,「あまりの無謀さに呆れかえる」,,,途方もないことに出あって非常に驚く・あっけにとられる,


あきれはてる,呆れ果てる,タ行下一段,自動詞,「返す言葉もないほど呆れ果てた」,,,すっかりあきれてしまう,


あきれる,呆れる(惘れる),ラ行下一段,自動詞,「呆れるほどよく食べる」「呆れてものが言えない」,,,あまりに意外なことに驚く・あっけにとられる・唖然(あぜん)とする。「呆・惘」は同義,



【あく】

あく,空く,カ行五段,自動詞,「胃壁に穴が空く」「席が空く」「行間が空いている」「瓶が空く」「体が空く」「空いたら貸してください」「課長のポストが空く」,相互「あける」,,空間が出来る・カラになる,

あく,明く,カ行五段,自動詞,「目が明く」「襟ぐりが明きすぎている」「喪が明く」「埒が明かない」,相互「あける」,,見えるようになる・中身がわかる・期間が終わる・片がつく,

あく,開く,カ行五段,自動詞,「口が開く」「窓が開く」「店は何時まで開いていますか」「票が開く」,相互「あける」,対語「しまる・とじる」,ひらく,


あくたれる,悪たれる,ラ行下一段,自動詞,「酔って同僚に悪たれる」,,,理屈に合わないことや反抗的なこといやがらせなどを言う・すねた態度をとる,


あぐねる,倦ねる,ナ行下一段,自動詞,「皆あぐねて困っている」,相互「あぐむ」,,いろいろ努力しても思うような結果が得られないで困ってしまう・もてあます。現在は「考えあぐねる・探しあぐねる」など連用形に付けて用いられる,


あぐむ,倦む,マ行五段,自動詞,「長話には倦んだ」,相互「あぐねる」,,その事をしつづけてもよい結果が出ないのでどうしたらよいかほとほと困る・またいやになる・もてあます・あぐねる。現在は「考えあぐむ・攻めあぐむ」など連用形に付けて用いられる。「うむ」と同字,



【あけ】

あけくれる,明け暮れる,ラ行下一段,自動詞,「毎日が平穏無事に明け暮れる」「勉強に明け暮れる」,,,夜が明け日が暮れる・月日が過ぎる・一日一日が過ぎ去る、熱中して終始そのことをする・ある物事に没頭する,


あげつらう,論う,ワ行五段,他動詞,「人の欠点をいちいちあげつらう」,,,物事の理非や可否を論じ立てる・またささいな非などを取り立てて大げさに言う,


あけはなす,開け放す,サ行五段,他動詞,「窓を開け放す」,,,窓や戸などをすっかり開ける・また開けたままにしておく。あけはなつ,


あけはなつ,開け放つ,タ行五段,他動詞,「表門を開け放つ」,,,「あけはなす」に同じ,


あけはなれる,明け離れる,ラ行下一段,自動詞,「元日の朝が明け離れるまで」,,,夜がすっかり明ける・明け渡る,


あけはらう,開け払う,ワ行五段,他動詞,「窓を明け払って涼風を入れる」,,,戸や窓などをすっかり開ける・あけはなす,

あけはらう,明け払う,ワ行五段,他動詞,「アパートを明け払う」,,,家や部屋などの中の物をすっかり運び出し立ち退く・明け渡す,


あけひろげる,開け広げる(明け広げる),ガ行下一段,他動詞,「扉を開け広げる」,,,閉ざされていたものをすっかり開いて広げる,


あける,空ける,カ行下一段,他動詞,「穴を空ける」「部屋を空けておく」「間を空ける」「バケツを空ける」「ジョッキを空ける」「その日は空けておく」「旅行で家を空ける」,相互「あく」,,空間を作る・カラにする,

あける,明ける,カ行下一段,自動詞,「休暇が明ける」「喪が明ける」「梅雨が明ける」,相互「あく」,,終わる,

あける,明ける,カ行下一段,自動詞,「夜が明ける」「年が明ける」,,対語「くれる」,明るくなる・終わる,

あける,開ける,カ行下一段,他動詞,「窓を開ける」「封を開ける」「鍵を開ける」「目を開けるる」「店を開ける」,相互「あく」,対語「しめる・とじる・とざす」,「はだける・ひらける」と同字,


あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「顔を上げる」「目を上げる」「右肩を上げる」「潮が上げてくる」「地位を上げる」「家賃を上げる」「息子を大学に上げる」「男ぶりを上げる」「上げたり下げたり」「供物を上げる」,相互「あがる」,対語「さげる」,高くする、褒める、神仏に供える,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「棚に箱を上げる」「船を浜辺に上げる」「幕を上げる」「すだれを上げる」「前髪を上げる」,相互「あがる」,対語「おろす」,高いところに移す,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「腕を上げる」,相互「あがる」,対語「おとす」,望ましい状態にする,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「成果を上げる」「収益を上げる」「気勢を上げる」「調子を上げる」「名を上げる」「客間に上げる」「花火を上げる」,相互「あがる」,,現す・手に入れる・勢いをつける・盛んにする・有名にする、家の中に入れる、宙に舞わせる,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「悲鳴を上げる」「産声を上げる」「凱歌を上げる」「気炎を上げる」「第一声を上げる」「名乗りを上げる」,相互「あがる」,,声や音を高く発する,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「仕事を上げる」「血祭りに上げる」,相互「あがる」,,終える,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「会費を安く上げる」,相互「あがる」,,まかなう,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「血道を上げる」,相互「あがる」,,のぼせて夢中になる,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「芸者を上げてどんちゃん騒ぎ」,相互「あがる」,,芸者などを宴席に呼ぶ,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「棟を上げる」,,,高い場所に作り置く,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「酒を飲みすぎて上げる」,,,吐く・戻す,

あげる,挙げる,ガ行下一段,他動詞,「手を挙げる」「例を挙げる」「条件を挙げる」「証拠を挙げる」「名を挙げる」「候補者を挙げる」「犯人を挙げる」「兵を挙げる」,相互「あがる」,,はっきりとわかるように示す、ならべる・推される・捕まえる・事を起こす,

あげる,挙げる,ガ行下一段,他動詞,「結婚式を挙げる」「全力を挙げる」「町を挙げて応援する」「勝ち星を挙げる」「先取点を挙げる」「男子を挙げる」,,,執り行う・引き出す・すべてにわたって行なう、競技で勝利や点を得る、子を得る,

あげる,揚げる,ガ行下一段,他動詞,「白旗を揚げる」「観測気球(凧)を揚げる」「海から車を揚げる」「天ぷらを揚げる」,相互「あがる」,対語「おろす」,掲げる・浮かべる・液状のところから上に移す・油で煮る,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「チョコをあげる」「洋服をあげる」,相互「あがる」,,「与える・やる」の尊敬。相手に譲り渡す,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「早く仕上げる」「一日で織りあげる」,,,補助動詞。終わらせる,

あげる,上げる,ガ行下一段,他動詞,「手伝ってあげる」「行ってあげる」,,,補助動詞。「てやる」の丁寧,


あけわたす,明け渡す,サ行五段,他動詞,「店を明け渡す」「城を明け渡す」,,,今まで住んでいた建物や土地などを立ち退いて人の手に渡す,


あけわたる,明け渡る,ラ行五段,自動詞,「夜が明け渡る」「空が明け渡る」,,,夜がすっかり明ける・また雲や霧などが晴れて明るくなる,



【あこ】

あこがれる,憧れる(憬れる),ラ行下一段,自動詞,「都会生活に憧れる」,,,理想とする物事や人物に強く心が引かれる・思い焦がれる。「憧・憬」は同義なので常用の「憧」に統一,



【あさ】

あざける,嘲る,ラ行五段,他動詞,「人の失敗を嘲る」,,,ばかにして悪く言ったり笑ったりする,


あざなう,糾う,ワ行五段,自動詞,「禍福は糾える縄の如し」,,,糸をより合わせる・縄をなう・絡ませるようにして交え合わせる,


あざむく,欺く,カ行五段,他動詞,「敵を欺く」「まんまと欺く」「昼をも欺く月光」「雪を欺く肌」,,,言葉巧みにうそを言って相手に本当だと思わせる・言いくるめる・だます、(「〜をあざむく」の形で)〜と負けずに張り合うほどである・〜と紛れる,


あさる,漁る,ラ行五段,他動詞,「野良猫がゴミ箱を漁る」「古本を漁る」,,,動物がえさや獲物を探し求める、物や人を探し回る,

あさる,漁る,ラ行五段,他動詞,「株を買い漁る」「本を読み漁る」,,,補助動詞。何かを求めてその動作を諸所で行う・〜してまわる,


あざわらう,嘲笑う,ワ行五段,他動詞,「人の失敗を嘲笑う」,,,人をばかにして笑う・せせら笑う・あざけり笑う・嘲笑(ちょうしょう)する,



【あし】

あしらう,あしらう,ワ行五段,他動詞,「好みの違う客を巧みにあしらう」「鼻であしらう」「帽子に花をあしらう」,,,応対する・応答する、相手を軽んじた扱いをする・みくびって適当に応対する、素材や色などをうまく取り合わせる・配合する,


あじわう,味わう,ワ行五段,他動詞,「よく噛んで味わって食べる」「詩を味わって読む」「人生の悲哀を味わう」「苦渋を味わわせる」,,,飲食物を口に入れてそのうまみを十分に感じとる・味を楽しむ、物事のおもしろみや含意を考えて感じとる・玩味(がんみ)する、身にしみて経験する・体験する,



【あす】

あずかりしる,与り知る,ラ行五段,「当方の与り知るところではない」,,,(多く打ち消しの語を伴って)その事に関係して知っている・関知する・関与する,


あずかる,与る(関る),自動詞,「条約案起草に与る」「事業に与って力がある」「お褒めに与る」「お招きに与る」「恩恵に与る」「相談に与る」,,,物事にかかわりをもつ・関係する・関与する、主に目上から好意の表れとしてあることを受ける・こうむる,

あずかる,預かる,他動詞,「貴重品を預かる」「留守を預かる」「経理面を預かる」「勝負を預かる」「この場は私が預かる」「氏名の公表はしばらく預かる」,相互「あずける」,,頼まれて人の身柄や物品を引き受けてその保管や世話をする、物事の管理や運営を任される、勝負や争いごとなどの間に入って一切の処理を任せてもらう、発表などを差し控える・保留して公にしない,


あずけいれる,預け入れる,「ボーナスを銀行に預け入れる」,,,銀行または他の金融機関などに預金する,


あずける,預ける,他動詞,「荷物を預ける」「銀行に金を預ける」「店を預ける」「帳場を預ける」「上体を預ける」「勝負を預ける」,相互「あずかる」,,金品や身柄を人に頼んでその保管や世話を頼む、物事の処理を人にゆだねる、からだをもたせかける、紛争や勝負の決着を第三者に一任する、茶の湯の点前(てまえ)で茶道具を仮置きする,



【あせ】

あせじみる,汗染みる,マ行上一段,自動詞,「脇の下が汗染みる」「汗染みた作業着」,,,汗で肌がじっとりとする・汗にぬれる・汗ばむ、汗が衣服などに染みる・衣服が汗で汚れる,


あせする,汗する,サ行変格活用,自動詞,「額に汗して働く」「満身に汗していた」,,,汗をかく・懸命に努力することなどにいう,


あせばむ,汗ばむ,マ行五段,自動詞,「暑さに汗ばむ」「額が汗ばむ」,,,汗がにじみ出てからだがじっとりする,


あせる,焦る,ラ行五段,他動詞,「勝負を焦る」「焦ってしくじる」「乗り遅れるかと焦ったよ」,,,早くしなければならないと思っていらだつ・気をもむ・落ち着きを失う・気がせく、不意のことで動揺し慌てる意の俗語,

あせる,褪せる,サ行下一段,自動詞,「日に焼けて染色が褪せる」「才気が褪せる」「褪せた思い出」,,,もとの色やつやが薄くなる・色がさめる・退色する、盛んだったものが衰える・もとの勢いが失せる,



【あそ】

あそばす,遊ばす,サ行五段,他動詞,「公園で子どもを遊ばす」「不況で機会を遊ばす」「遊ばしてある土地」,,,遊ぶようにする・遊びをさせる・遊ばせる、人材や場所や道具などを活用しないままでおく,

あそばす,遊ばす,サ行五段,他動詞,「いかが遊ばしましたか」,,,「する」の尊敬。主に女性が用いる,


あそびあかす,遊び明かす,サ行五段,自動詞,「盛り場で遊び明かす」,,,夜が明けるまで遊ぶ・夜通し遊ぶ,


あそびたわむれる,遊び戯れる,ラ行下一段,自動詞,「子犬と遊び戯れる」,,,おもしろそうに遊ぶ・遊び興じる,


あそびほうける,遊び呆ける,カ行下一段,自動詞,「仕事を忘れて遊び呆ける」,,,他のことをかえりみないで遊びに熱中する,


あそぶ,遊ぶ,バ行五段,自動詞,「野球をして遊ぶ」「失職して遊んでいる」「遊ぶ金欲しさに盗みを働く」「手が遊んでいる」「ツーストライクのあと一球遊ぶ」「力が違いすぎてすっかり遊ばれてしまった」「」,,,スポーツや趣味など好きなことをして楽しい時間を過ごす、何もしないでぶらぶらして時を過ごす・決まった仕事や職がなく暇でいる、飲酒や色事やギャンブルなどに身を入れる・遊興する、労力や機械や土地などが有効に使われずに捨て置かれる、野球で投手が打者のねらいをさぐったり打ち気をそらしたりするためにわざとボールになる球を投げる、相手をもてあそぶ・からかう,

あそぶ,遊ぶ,バ行五段,自動詞,「京都に遊ぶ」「三年間パリに遊ぶ」,,,(「に遊ぶ」の形で)見物や勉学のために他の土地へ行く・旅行する・遊学する,



【あた】

あたいする,値する(価する),サ行変格活用,自動詞,「称賛に値する」,,,(「に値する」の形で)それをするだけの値打ちがある・ふさわしい価値がある・相当する。「価」は金額のこと,


あたう,能う,ワ行五段,自動詞,「行くこと能わず」「議論するに能わず」,,,(「こと能わず」「に能わず」の形で)可能の意を表す・なしうる・できる,


あたえる,与える,ア行下一段,他動詞,「おやつを与える」「注意を与える」「口実を与える」「宿題を与える」「感銘を与える」「損害を与える」,,,自分の所有物を他の人に渡してその人の物とする・現在ではやや改まった言い方で恩恵的な意味で目下の者に授ける場合に多く用いる、相手のためになるものを提供する、ある人の判断で人に何かをさせる・相手に何かができるようにしてやる・配慮して利用することを認める・割り当てる・課する、影響を及ぼす・相手にある気持ちや感じなどをもたせる・こうむらせる,


あだする,仇する(寇する),サ行変格活用,自動詞,「人に仇する猿」「罪なきを仇すれば」,,,害を及ぼす・また損なう,


あたたまる,暖まる,マ行下一段,自動詞,「懐が暖まる」,相互「あたためる」,,気象や気温が高くなる・金額がじゅうぶんある,

あたたまる,温まる,マ行下一段,自動詞,「風呂に入って温まる」「心が温まる」,相互「あたためる」,,対象の温度が高くなる,


あたためる,暖める,マ行下一段,他動詞,「拾った金を暖める」,相互「あたたまる」,,気象や気温を高くする、利益を独占する,

あたためる,温める,マ行下一段,他動詞,「ミルクを温める」「卵を温める」「温めていた論文」「旧交を温める」「ベンチを温める」,相互「あたたまる」,,対象の温度を高くする,


あだめく,婀娜めく,カ行五段,自動詞,「目つきが婀娜めく」,,,女がなまめかしく色っぽく見える・色めいた感じを与える,


あたりちらす,当たり散らす,サ行五段,自動詞,「部下に当たり散らす」,,,不快感や不満を自分の胸に収めかねて関係のない周囲につらく当たったり怒ったりする・八つ当たりをする,


あたる,当たる,ラ行五段,自動詞,「顔にボールが当たる」「堅い襟が首に当たる」「日がよく当たる」「冷たい風に当たる」「家族につらく当たる」「強敵に当たる」「伯父に当たる人」「人の手に当たる部分」「失礼に当たる」「天気予報が当たる」「商売が当たる」「商品としてテレビが当たる」「彼の批評は当たっている」「原本に当たる」「あえて難局に当たる」「登板に当たる」「罰が当たる」「桃がところどころ当たっている」「あのバッターはよく当たっている」「ようやくマグロが当たった」「顔を当たる」,相互「あてる」,,物事や人が直面や接触する・動いて来たものがぶつかる・また動きのあるものが触れる・断続的に触れる・さわる・光や熱や風などを受ける・人に接する・人を待遇する・現在ではひどく扱う場合に用いる・対抗する・対応する、物事がその状態である・相当する・そのような関係にある・その方角にある・他と比べてそれに当てはまる、結果としてそういうことになる、物事がふさわしい状態になる・ねらいや希望などに当てはまる・狙いや予想のとおりになる・的中する、催しや企画などが成功する、くじなどで選ばれる・当籤(とうせん)する、適合する・合っている、物事に探りを入れる・ようすを見る・確かめてみる、受けとめる・担当する・身に引き受ける・従事する・割り当てられる・指名される、身体などにぐあいの悪い触れ方をする・よくないことが身に及ぶ・果物などが傷む、野球で打者がよくヒットを打つ、釣りで釣り針のえさに魚が食いついた感触がある、(「する」の失う意を忌み嫌っていう)ひげなどをする・そる,

あたる,当たる,ラ行五段,自動詞,「驚くに当たらない」,,,(「に当たらない」などの形で)〜するに及ばない,

あたる,当たる,ラ行五段,自動詞,「新年を迎えるに当たり」「友達を選ぶに当たっては」,,,(多く「に当たり」「に当っては」の形で)何かを行う時や場合になる,

あたる,中る,ラ行五段,自動詞,「熱さに中る」「フグに中る」「食べ物に中る」,,,体に障る・中毒,



【あつ】

あつかう,扱う,ワ行五段,他動詞,「丁寧に扱う」「輸入品を扱う店」「大人として扱う」「環境問題を扱った番組」「喧嘩を扱う」,,,道具や機械などを使ったり操作したりする・取り扱う、物事をとりさばく・仕事として処理する、人をもてなす・世話をする、ある身分や役割や状態にあるものとして遇する、特に取り上げて問題にする、調停する・仲裁する,


あっする,圧する,サ行変格活用,他動詞,「接合部分を圧して固定する」「他を圧する軍事力」「彼の気迫に圧せられる」,,,強い力を加えて物を押さえつける、力で相手を押さえつける・制圧する・圧倒する,


あったまる,暖まる,マ行下一段,自動詞,,相互「あっためる」,,「あたたまる」の音変化,

あったまる,温まる,マ行下一段,自動詞,,相互「あっためる」,,「あたたまる」の音変化,


あっためる,暖める,マ行下一段,他動詞,,相互「あったまる」,,「あたためる」の音変化,

あっためる,温める,マ行下一段,他動詞,,相互「あったまる」,,「あたためる」の音変化,


あつまる,集まる,マ行五段,自動詞,「友が集まる」「募金が集まる」「世間の同情が集まる」,相互「あつめる」,,多くの人や物が一つところに寄る、人々の気持ちなどが集中する・注がれる,


あつめる,集める,マ行下一段,他動詞,「聴衆を集める」「切手を集める」「注目を集める」「人望を集める」「全神経を集める」,相互「あつまる」,,多くの人や物を一つところにまとめる、興味や関心などを引きつける・集中させる,


あつらえる,誂える,ア行下一段,他動詞,「洋服をあつらえる」「寿司をあつらえる」,,,自分の思いどおりに作らせる・注文して作らせる,



【あて】

あてがう,宛てがう,ワ行五段,他動詞,「胸に聴診器をあてがう」「仕事をあてがう」「子どもにおもちゃをあてがう」,,,物と物とをぴったりとくっつける・添え当てる、割り当てて与える・相手の求めによらないでこちらで適当に与える,


あてこする,当て擦る,ラ行五段,他動詞,「人の失敗を当て擦る」,,,他の事にかこつけてそれとなくわかるように悪口や皮肉を言う・あてつける,


あてこむ,当て込む,マ行五段,他動詞,「ボーナスを当て込んで背広を新調する」,,,よい結果を期待して行動する・当てにする,


あてつける,当て付ける,カ行下一段,自動詞,「兄に当て付けて弟を褒める」「新婚夫婦に目の前で当て付けられる」,,,他にかこつけて相手の悪口や皮肉などを言う・また皮肉な態度をとる・あてこする、仲のよさを見せつける,


あてはまる,当て嵌まる,ラ行五段,自動詞,「条件に当て嵌まる」「自分にも当て嵌まる」,相互「あてはめる」,,物事にぴったり合う・適合する・適応する,


あてはめる,当て嵌める,マ行下一段,自動詞,「数式に当て嵌める」「校則に当て嵌める」,相互「あてはまる」,,うまく合うようにする・適用する,


あてられる,当てられる,ラ行下一段,自動詞,「暑さに当てられる」「隣の新婚夫婦に当てられる」,,,毒などのためにからだに害を受ける、男女の仲のよいのを見せつけられたりのろけ話を聞かされたりして悩まされる,


あてる,当てる,タ行下一段,他動詞,「頭にボールを当てる」「額に手を当てる」「継ぎを当てる」「日に当てて布団を乾かす」「的に当てる」「一等賞を当てる」「株で一山当てる」「小説の途中で犯人を当てる」「先生に当てられる」「練習試合で強豪に当てて実力を試す」「重要な役職に新人を当てる」「外来語に漢字を当てる」「わが身に当てて考える」,相互「あたる」,,あるものを他のものに触れるようにする・直面させる・ある物にぶつける・光や熱や風などに触れさせる・さらす・密着させる・あてがう・対抗させる、期待やねらいどおりの状態にする・くじなどで賞を得る・催しや企画などが成功する・正しく推測する、他のものに合わせる・うまく振り分ける・対応させてつける・仮にあてはめる、指名してやらせる、仕事や役などを割り振る,

あてる,充てる,タ行下一段,他動詞,「教材に充てる」「余暇を読書に充てる」「ボーナスを旅費に充てる」「保安要員に充てる」,,,全体の一部をそのために使う,

あてる,宛てる,タ行下一段,他動詞,「母に宛てて手紙を書く」,,,手紙などの送り先を指名,



【あと】

あとずさる,後退る,ラ行五段,自動詞,「用心しながらゆっくりと後退る」「後退って会長職を引き受けない」,,,驚きや恐れなどのために前を向いたままうしろへさがる、ためらって消極的になる。あとじさる,


あとづける,跡付ける,カ行下一段,他動詞,「街道の変遷を跡づける」,,,物事の移り変わっていった跡をたどって調べる・証拠づける,



【あな】

あなどる,侮る,ラ行五段,他動詞,「彼を侮って油断するな」「侮りがたい敵」,,,人を軽くみてばかにする・軽蔑する・見下す,



【あは】

あばきたてる,暴き立てる,タ行下一段,他動詞,「脱税の実態を暴き立てる」,,,「あばく」を強めていう語,


あばく,発く(暴く),カ行五段,他動詞,「墓を発く」「正体を暴く」「不正を暴く」,,,土を掘って取り出す、人が隠していることや気づかないでいることを探り出して公にする・暴露する。「発」はあばく・隠れているものを出す・掘り出す、「暴」はあばく意,


あばれまわる,暴れ回る,ラ行五段,他動詞,「瀬戸内海を暴れまわった海賊」「リーグ戦で暴れまわる」,,,こらじゅうで乱暴な行いをする、思う存分活躍する,


あばれる,暴れる,ラ行下一段,自動詞,「やけになって暴れる」「増水で川が暴れる」「議会活動で大いに暴れる」,,,乱暴な行動をする・被害が出るほど乱暴に動く、勇ましく大胆な行動をする,



【あひ】

あびせかける,浴びせ掛ける,カ行下一段,他動詞,「冷水を浴びせかける」「矢継ぎ早に質問を浴びせかける」,,,激しく浴びせる・また勢いよく次々と浴びせる,


あびせる,浴びせる,サ行下一段,他動詞,「熱湯を浴びせる」「砲弾を浴びせる」「体(たい)を浴びせる」「一太刀浴びせる」「非難を浴びせる」「優勝力士に質問を浴びせる」,相互「あびる」,,物を上から注ぎかけるようにする・水や湯などを勢いよくかける・細かいものや光などを一面に降り注ぐ・相撲で相手にからだをのしかける、打撃を与えるようなある行為を仕掛ける、感情的な言葉や質問などを続けざまに投げかける,


あびる,浴びる,バ行上一段,他動詞,「シャワーを浴びる」「車の舞い上げた土埃を浴びる」「砲火を浴びる」「強烈な一発を浴びて倒れる」「罵声を浴びる」「喝采を浴びる」「視線を浴びる」,相互「あびせる」,,上から注がれた物を身に受ける・水や湯などを勢いよくからだに受ける・細かいものや光などを全体に受ける、(打撃となるような)ある行為を受ける、感情的な言葉や質問などを続けざまに受ける,



【あふ】

あぶらぎる,脂ぎる,ラ行五段,自動詞,「脂ぎったスープ」「脂ぎった中年男」,,,表面に脂が浮かび出てぎらぎらする、精力的でしつこい感じがする,


あぶらじみる,油染みる,マ行上一段,自動詞,「油染みた作業着」,,,油が染みついて汚れる,


あぶりだす,焙り出す(炙り出す),サ行五段,他動詞,「火鉢で焙り出す」「捜査で事件の真相を炙り出す」,,,火であぶって隠されていた文字や絵を浮き出させる、周囲の状況や関連する事柄などから推測して隠されている事実を明らかにする。肉が対象なら「炙」,


あぶる,焙る(炙る),ラ行五段,他動詞,「焚き火で手を焙る」「海苔を炙る」,,,火に当てて暖めたり乾かしたりする、火に当てて軽く焼く。肉が対象なら「炙」,


あふれでる,溢れ出る,ダ行下一段,自動詞,「排水口からあふれ出た汚水」「体内からあふれ出る精気」,,,入りきらなくて内から外へこぼれ出る,


あふれる,溢れる,ラ行下一段,自動詞,「コップから水があふれる」「川があふれる」「涙があふれる」「通路まで人があふれる」「意欲あふれる作品」「夢と希望にあふれる青春」,,,水などがいっぱいになって外にこぼれる、人や物が入りきらないではみだす・また入りきらないほど多くある、感情や気力や才気などがいっぱいに満ちている。「あぶれる・こぼれる」と同字。限度を超える,


あぶれる,溢れる,ラ行下一段,自動詞,「雨で仕事にあぶれた」「今日はあぶれて一匹も釣れない」,,,仕事にありつけなくなる、狩猟や釣りで獲物がない状態になる。「あふれる・こぼれる」と同字,



【あま】

あまえる,甘える,ア行下一段,自動詞,「子どもが親に甘える」「お言葉に甘えてお借りします」,相互「あまやかす」,,かわいがってもらおうとしてまとわりついたり物をねだったりする、相手の好意に遠慮なくよりかかる・またなれ親しんでわがままに振る舞う。甘ったれる,


あまくだる,天下る(天降る),ラ行五段,自動詞,「関連会社に天下る」,,,高級官僚が退職して外郭団体や民間企業の相当の地位に再就職する。本意は天から降りてくる「天降る」だが官公庁から民間企業に転出することはとくに「天下る」と書く,


あます,余す,サ行五段,他動詞,「料理が多すぎて余してしまった」「今年も余すところあと三日」,相互「あまる」,,余分なものとして残す・余らせる、限度に達するまでの余地を残す,


あまったれる,甘ったれる,ラ行下一段,自動詞,「甘ったれた声」「甘ったれた気持ち」,,,かわいがってもらおうとしてひどく甘える・また自立心がなく他人に頼る。「甘える」のよくない面を強調した言い方,


あまやかす,甘やかす,サ行五段,他動詞,「末っ子を甘やかして育てる」,相互「あまえる」,,子供などを厳しくしつけないでわがままにさせておく,


あまる,余る,ラ行五段,自動詞,「余った小遣いは貯金する」「人手が余る」「身の丈六尺に余る大男」「五万人に余る観客」「勢い余って転倒する」「目に余る言動」「身に余る重責」,相互「あます」,,多すぎて残りが出る・使いきれずに残る、(多く「〜にあまる」の形で)数量などがある基準を超える・程度や力などがある程度以上に甚だしくなる、割り算で割り切れないで残りが出る,


あまんじる,甘んじる,ザ行上一段,自動詞,「薄給に甘んじる」,,,「あまんずる」の音変化,


あまんずる,甘んずる,サ行変格活用,自動詞,「清貧に甘んずる」「甘んじて罰を受け入れる」,,,与えられたものをそのまま受け入れる・しかたがないと思ってがまんする,



【あみ】

あみあげる,編み上げる,ガ行下一段,他動詞,「幾日もかかって編みかげたセーター」,,,編み物を編み終える・また下から上へ編み進む,


あみこむ,編み込む,マ行五段,他動詞,「金糸を編み込む」,,,編み物で模様を入れて編む・また異なる素材を入れて編む,


あみだす,編み出す,サ行五段,他動詞,「セーターを編みだす」「新技術を編み出す」,,,編みはじめる、工夫して新しい方法やものを独自に作り出す,



【あむ】

あむ,編む,マ行五段,他動詞,「藺草でござを編む」「髪をお下げに編む」「論文集を編む」「日程表を編む」,,,糸や竹や籐(とう)や針金や髪などを互い違いに組み合わせて一つの形に作り上げる・そのようにしてある物を作り上げる、いろいろの文章を集めて書物を作る・編集する、計画を組み立てる・編成する,



【あや】

あやかる,肖る,ラ行五段,自動詞,「彼の幸運にあやかりたい」,,,影響を受けて同様の状態になる・感化されてそれと同じようになる・ふつうよい状態になりたい意に用いられる,


あやしむ,怪しむ,マ行五段,自動詞,「人に怪しまれる」「成功するかどうか怪しむ」,,,変だと思う・疑わしく思う・いぶかる,


あやす,あやす,サ行五段,他動詞,「赤ん坊をあやす」,,,機嫌をとってなだめすかす,


あやつる,操る,ラ行五段,他動詞,「人形を操る」「楽器を操る」「マスコミを操る」,,,物を動かして使う・操作する、うまく取り扱う・巧みに使いこなす、意のままに人を動かす・特に自分は陰にいてうまく人を利用する,


あやどる,綾取る,ラ行五段,自動詞,「華麗に綾どられた文体」,相互「あやなす」,,美しく飾る・特に文章に修飾を施す,


あやなす,綾なす,サ行五段,自動詞,「錦綾なす木々」,相互「あやどる」,,さまざまの美しいいろどりを示す・美しい模様をつくる,


あやぶむ,危ぶむ,マ行五段,他動詞,「交渉の成立を危ぶむ」「卒業が危ぶまれる」,,,事の成り行きが悪い結果になるのではないかと不安に思う・あぶないと思う,


あやまつ,過つ(誤つ),タ行五段,他動詞,「狙いを過たず射る」「過って相手に怪我を負わせる」,,,やりそこなう・しくじる、(「あやまって」の形で)うっかりしてよくないことをしでかす。「過って」は「よぎって」と同字かつ「誤って」と混同しやすい,


あやまる,誤る(謬る),ラ行五段,他動詞,「機械の操作を誤る」「誤った認識」「進むべき道を誤る」「誤れる優越感」「後人を誤るような言動」,,,

やりそこなう・失敗する、まちがった判断や予測をする・思いちがいをする、正しくない方向に導く、道理や正しい判断からはずれる・当を得ない・間違う。「過って」と混同しやすい,

あやまる,謝る,ラ行五段,他動詞,「素直に謝りなさい」「あいつの押しの強さには謝る」「面倒なことは謝るよ」,,,悪かったと思って相手に許しを願う・わびる、困る・閉口する・まいる、困って断る・辞退する,


あやめる,危める,マ行下一段,他動詞,「脅すだけで危める気はなかった」,,,危害を加える,

あやめる,殺める,マ行下一段,他動詞,「我が子を殺める大罪を犯す」「人を殺める」,,,殺す,



【あゆ】

あゆみよる,歩み寄る,ラ行五段,自動詞,「相手に二、三歩歩み寄る」「労使が歩み寄ってストは回避された」,,,歩いていって近寄る・また互いに近く寄る、意見や主張の違う双方が条件などを譲り合う・折れ合う,


あゆむ,歩む,マ行五段,他動詞,「野道を歩む」「茨の道を歩む」「難局に向かって歩む」,,,足を交互に動かして前に行く・歩を運ぶ・歩く、月日を経る・人生を送る、物事が進行する・進展する,



【あら】

あらいあげる,洗い上げる,ガ行下一段,他動詞,「山のような洗濯物を洗いあげる」「真っ白に洗い上げる」「容疑者の身元を洗い上げる」,,,洗いおわる、十分に洗う・洗い立てる、残すところなくすっかり調べ上げる,


あらいざらす,洗い晒す,サ行五段,他動詞,「洗い晒したTシャツ」,,,何度も洗って染め色が薄くなる,


あらいだす,洗い出す,サ行五段,他動詞,「土器の文様を洗い出す」「問題点を洗い出す」「容疑者の行動を洗い出す」「母に言われて娘が皿を洗いだす」,,,洗って余分な土や汚れを取り去り模様などが現れるようにする、詳しく調べあげて事実を明らかにする、洗い始める,


あらいたてる,洗い立てる,タ行下一段,他動詞,「取り入れた野菜を洗い立てる」「身辺を洗い立てた暴露記事」「旧悪を洗い立てる」,,,繰り返し十分に洗う、内情や真相とくに他人の悪事や不品行をあばき出す・ほじくり出す,


あらいなおす,洗い直す,サ行五段,他動詞,「食器を洗いなおす」「再建計画を洗い直す」,,,もう一度洗う、いろいろの角度から調べ直す・再び検討する,


あらいながす,洗い流す,サ行五段,他動詞,「湯あかを洗い流す」「過去のいさかいを洗い流す」,,,水を流して汚れやごみなどをすっかり取り除く・また雨などが物をすっかり流し去る、心のわだかまりなどをすっかり取り除く,


あらう,洗う,ワ行五段,「食事の前に手を洗う」「大波で甲板が洗われる」「身元を洗う」「心が洗われる」「足を洗ってかたぎになる」,,,水などを使って汚れを取り去る、海や川の水が打ち寄せて物にかかる、隠れている事柄を調べあげる、心をすがすがしくする、(「足をあらう」の形で)今までかかわっていた好ましくない仕事などをきっぱりとやめる。,


あらがう,抗う(争う・諍う),ワ行五段,自動詞,「運命に抗う」「権勢に抗う」,,,従わないであらそう・抵抗する・逆らう。「争」は逆らう意で「あらそう」と同字、「諍」は抵抗する意で「いさかう」と同字、「抗」は「争・諍」を合わせた意なので「抗」に統一,


あらくれる,荒くれる,ラ行下一段,自動詞,「荒くれた男たちの集まり」,,,(多く「あらくれた」の形で用いる)気質が荒く乱暴に振る舞う,


あらしめる,有らしめる,マ行下一段,他動詞,「不屈の努力が彼の今日をあらしめた」,,,連語。あるようにさせる・在を示すようにさせる,


あらす,荒らす,サ行五段,自動詞,「子どもに机の中を荒らされる」「長く留守にして庭を荒らす」「薬品で手を荒らす」「戦火が国土を荒らす」「縄張りを荒らす」「留守宅を荒らす」,相互「あれる」,,乱雑な状態にする、建物や土地などを手入れせずにほうっておく、傷つけたり壊したりする・いため傷つける、他の領域に侵入して権益を侵す・また盗み取る,


あらせられる,有らせられる,ラ行下一段,自動詞,「陛下は開会式に行幸あらせられる」「ご壮健であらせられる」,,,前者は「ある・いる・おる」の尊敬、後者は「である」の尊敬,


あらそう,争う,ワ行五段,他動詞,「優勝を争う」「先を争う」「一、二を争う名騎手」「労使が争う」「手術は一刻を争う」「寸秒を争う問題」「裁判で争う」「黒白を争う」,,,相手にまさろうとしてまた何かを得ようとして張り合う・競争する、敵対する・戦う・けんかする・いさかいをする、少しの時間をも得ようとして忙しくする・急を要する意にいう、自分の言い分を正しいとして押し通す。「あらがう」と同字,


あらだつ,荒立つ,タ行五段,自動詞,「波が荒立つ」「気が荒立つ」「事が荒立っては困る」,相互「あらだてる」,,荒々しくなる・荒れる、物事がもつれて面倒になる・またもつれた結果が表沙汰になる。「あれだつ(あれたつ)」に同じ,


あらだてる,荒立てる,タ行下一段,他動詞,「声を荒立てる」「事を荒立てる」,相互「あらだつ」,,荒々しくさせる、物事をもつれさせ面倒にする,


あらたまる,改まる,ラ行五段,自動詞,「年が改まる」「法規が改まる」「生活態度が改まる」「改まった顔つき」,相互「あらためる」,,(新しく)良くなる,

あらたまる,革まる(改まる),ラ行五段,自動詞,「容態が革まる」,,,差し迫る・病が重くなる,


あらためる,改める,マ行下一段,他動詞,「日を改める」「第一項は次のように改める」「態度を改める」「悪習を改める」「居住まいを改めて拝聴する」,相互「あらたまる」,,(新しく)良くする,

あらためる,検める(改める),マ行下一段,他動詞,「罪状を検める」,,,取り調べる,


あららげる,荒らげる,ガ行下一段,他動詞,「言葉を荒らげる」,,,声や態度などを荒くする・荒々しくする。「あらげる」は誤用,


あらわす,表す,サ行五段,他動詞,「喜びを顔に表す」「意思を表す」「言葉に表すのは難しい」「名は体を表す」「花言葉で黄色いバラが表すのは嫉妬だ」,相互「あらわれる」,,表面に出す・心意を示す・言い示す・明らかにする,

あらわす,顕す(現す),サ行五段,他動詞,「姿を現す」「正体を現す」「頭角を現す」,相互「あらわれる」,対語「かくす」,明らかにする・示現,

あらわす,顕す,サ行五段,他動詞,「記念碑に刻してその徳を顕す」,相互「あらわれる」,,善を公に知らせる,

あらわす,著す,サ行五段,他動詞,「社史を著す」,,,書いて本を出す,


あらわれる,表れる,ラ行下一段,自動詞,「怒りが顔に表れる」「彼の考えがよく表れた文章」「兆候が表れる」「症状(副作用)が表れる」,相互「あらわす」,,表面に出る・心意を示される・言い示される・明らかになる,

あらわれる,顕れる(現れる),ラ行下一段,自動詞,「彗星のごとく現れる」「雲間から太陽が現れる」「真価が世に現れる」「皮膚に湿疹が現れる」「目撃者が現れる」,相互「あらわす」,対語「かくれる」,はっきり際立つ・出現,

あらわれる,顕れる,ラ行下一段,自動詞,「悪事が顕れる」,相互「あらわす」,,悪が公に知られる,



【あり】

ありあまる,有り余る,ラ行五段,自動詞,「力が有り余っている」「有り余る財産」,,,必要以上にたくさんある・余るほどある,


ありあわす,有り合わす,サ行五段,自動詞,「有り合わした材料で食事を作る」,,,「ありあわせる」の音変化,


ありあわせる,有り合わせる,サ行下一段,自動詞,「ありあわせた紙に書く」,,,たまたまそこにある,


ありつく,有り付く,カ行五段,自動詞,「小遣い銭にありつく」「割のいい仕事にありつく」,,,求めていたものをやっとの思いで手に入れる・お金や食物などが手に入る・働き口が見つかる,


ありふれる,有り触れる,ラ行下一段,自動詞,「ありふれた事件」,,,(多く「ありふれた」「ありふれている」の形で)どこにでもある・ざらにある・普通であって珍しくない,



【ある】

ある,有る,ラ行五段,自動詞,「非は先方にある」「事件の解決は相手の出方にある」「財産がある」「バラには棘がある」「教養がある」「貫禄がある」「お願いがある」「開幕まで一週間ある」「昨夜地震があった」「ややあって口を開いた」,相互「ない」,,有する・実存する・事が起こる,

ある,有る,ラ行五段,自動詞,「季節によってメニューの一部を変更することがあります」「富士山には何度も登ったことがある」,相互「ない」,,「ことがある」の形で,

ある,有る,ラ行五段,自動詞,「メモには午後二時に出社するとある」「命令とあれば仕方ない」「行楽シーズンとあって道路が相当混む」「合意の上とあっては反対もできない」「人は考える葦である」「トマトはナス科植物である」,,,「とある」「とあって」の形で、名詞に「で」を付けて,

ある,有る,ラ行五段,自動詞,「月が上りつつある」,,,「つつ」を付けた補助動詞,

ある,有る,ラ行五段,自動詞,「おいであれ」「御笑覧あれ」,,,動詞の連用形や動作性漢語名詞などに付いて「御―ある」で尊敬,

ある,在る,ラ行五段,自動詞,「庭には池がある」「本社は東京にある」「異を唱える人もある」「世にある間」「現場にあって指揮に当たる」「病床にある」,相互「ない」,,位置する・いる・住む,

ある,在る,ラ行五段,自動詞,「自慢するだけあってよくできている」「さすが特訓しただけのことはある」「我が党にあって随一の政策通だ」,,,「だけある」「だけのことはある」「にあって」の形で,

ある,在る,ラ行五段,自動詞,「常に美しくありたいと願う」「悲しくはあるがじっと耐えよう」,,,形容詞・形容動詞の連用形(それに助詞)を付けた複合語,

ある,在る,ラ行五段,自動詞,「ドアが閉めてある」「彼女には前もって伝えてある」「心配をかけないように、元気でいるることにしてある」,,,補助動詞,


あるきまわる,歩き回る,ラ行五段,他動詞,「室内を歩きまわる」「山野を歩きまわる」,,,あちらこちら歩く,


あるく,歩く,カ行五段,他動詞,「歩いて帰る」「野山を歩く」「得意先を歩く」「世界を股にかけて歩く」「怖いバッターを歩かせる」「歩いてきた半生を振り返る」,,,足を動かして前に進む・歩行する・あゆむ、あちこち動き回る・移動する・必ずしも徒歩と限らず乗り物などで外出する場合にもいう、野球で打者が四死球で塁に出る、月日を経る・過ごす・あゆむ,

あるく,歩く,カ行五段,他動詞,「尋ね歩く」「酒場を飲み歩く」,,,補助動詞。あちこちで〜してまわる,



【あれ】

あれくるう,荒れ狂う,ワ行五段,自動詞,「荒れ狂った裸馬に打ち跨る」「台風が各地で荒れ狂う」,,,狂ったようにひどく暴れる、風や波などがひどく荒れさわぐ,


あれだつ(あれたつ),荒れ立つ,タ行五段,自動詞,「波が荒れ立つ」,,,荒々しくなる・荒くなる。「あらだつ」に同じ,


あれはてる,荒れ果てる,タ行下一段,自動詞,「荒れ果てた故郷の家」「荒れ果てた生活」,,,すっかり荒れてしまう・荒廃する,


あれる,荒れる,ラ行下一段,自動詞,「海が荒れる」「酒を飲んで荒れる」「庭が荒れる」「生活が荒れる」「手が荒れる」「会議が荒れる」「荒れた試合」,相互「あらす」,,風や波や天候などが穏やかでなくなる、態度や行動などが穏やかでなくなる・乱暴になる、建物や土地などが手入れされずに荒廃する、生活や心などがすさんで潤いがなくなる、脂気が少なくなって皮膚がかさかさになる、物事の進行状態がふつうではなくなる・もめる・また勝負などが予想外の結果になる、相場が激しく変動する,



【あわ】

あわさる,合わさる,ラ行五段,自動詞,「二枚の貝殻が合わさる」,相互「あわせる」,,ぴったりと合わせた状態になる,


あわす,会わす(逢わす・遇わす),サ行五段,他動詞,「彼を友人に会わす」,相互「あう」,,「あわせる」の音変化,

あわす,遭わす,サ行五段,他動詞,「ひどい目に遭わす」,相互「あう」,,「あわせる」の音変化,

あわす,合わす,サ行五段,他動詞,「墓前に手を合わす」,相互「あう」「あわさる」,,「あわせる」の音変化,

あわす,淡す(醂す),サ行五段,他動詞,「焼酎で淡す」,,,柿の渋を抜く。「さわす」,


あわせもつ,併せ持つ,タ行五段,他動詞,「二つの機能を併せ持つ」「善悪両面を併せ持つ」,,,異なる性質や特色を同時に持つ・兼ね備える,


あわせる,会わせる(逢わせる・遇わせる),サ行下一段,他動詞,「社長に会わせる」,相互「あう」,,対面させる。「逢う」は気を利かせて対面させる、「遇う」はたまたま対面させる,

あわせる,遭わせる,サ行下一段,他動詞,「痛い目に遭わせる」,相互「あう」,,災難に見舞わせる,

あわせる,合わせる,サ行下一段,他動詞,「チャンピオンとグローブを合わせる」「練習試合で昨年の優勝校と合わせる」「答えを合わせる」「原文と合わせる」「音楽に合わせて歌う」「彼の予定に合わせる」「歩調を合わせる」「口裏を合わせてごまかす」「環境に合わせた建築物」「洋服に靴を合わせる」「琴に尺八を合わせる」,相互「あう」,,くっ付ける・一致させる・調和させる。相互「あう」が使えるもの,

あわせる,併せる(合わせる),サ行下一段,他動詞,「仏前に手を併せる」「周辺の町村を併せて市にする」「心を併せて事に当たる」「力を併せて頑張る」「三と四を併せると七」「今までの業績も併せて考慮する」「二種の薬を併せる」「併せて健康を祈る」「併せて支給する」「清濁併せ呑む」「両者を考え併せる」,,,対等なものを並べる・両立させる・集める・混ぜる,


あわだつ,泡立つ,タ行五段,自動詞,「白く泡立つ波」,相互「あわだてる」,,泡が出来る,

あわだつ,粟立つ,タ行五段,自動詞,「凄惨な現場を見て全身が粟立つのを覚えた」,,,鳥肌のようになる,


あわだてる,泡立てる,タ行下一段,他動詞,「髭剃りクリームを泡立てる」,相互「あわだつ」,,泡を作る,


あわてふためく,慌てふためく,カ行五段,自動詞,「不意の来客に慌てふためく」,,,思いがけない物事に出会って落ち着きを失ってうろうろする・うろたえる,


あわてる,慌てる(周章てる),タ行下一段,自動詞,「不意の知らせにすっかり慌てた」「慌てて駆けつける」,,,思いがけない物事に出会ってふだんの落ち着きを失う・うろたえる・狼狽する、(「慌てて〜する」の形で)急いで〜する。,


あわれむ,哀れむ,マ行五段,他動詞,「遺児を哀れんで引き取る」,,,かわいそうに思う・不憫に思う・情けなく思う,

あわれむ,憐れむ,マ行五段,他動詞,「人を憐れむような目で見る」,,,気の毒に思う・いつくしむ,



【あん】

あんじる,按じる,ザ行上一段,他動詞,「地図を広げて行程を按じる」,,,「あんずる(古語のため未記載)」の音変化。考えを巡らす・調べる,

あんじる,案じる,ザ行上一段,他動詞,「身の上を案じる」,,,「あんずる」の音変化,


あんずる,案ずる,サ行変格活用,,他動詞,「一計を案ずる」「案ずるには及ばない」「将来を案ずる」,,,考えを巡らす・心配する,



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