第22話 動詞(ひ)

よみ,漢字,活用,自他,用例,相互,対語,補記,


【ひあ】

ひあがる,干上がる(乾上がる),ラ行五段,自動詞,「空梅雨で田畑が干上がる」「顎が干上がる」,,,潮が引ききる・また水がすっかりなくなってカラカラになる・乾ききる、収入がまったくなくなる・生計が立たなくなる。常用読みの「干」に統一,



【ひい】

ひいでる,秀でる,ダ行下一段,自動詞,「一芸に秀でた人」「広く秀でた額」,,,他よりもとくにすぐれている・抜きん出る、くっくりと目立つ・立派である,



【ひえ】

ひえきる,冷え切る,ラ行五段,自動詞,「体から冷えきる」「二人の仲が冷えきる」,,,すっかり冷えてしまう、愛情や熱意などがすっかりなくなる,


ひえこむ,冷え込む,マ行五段,自動詞,「朝方はかなり冷え込む」「冷え込んで風邪をひく」「景気が冷え込む」,,,気温がひどく下がる・寒さが厳しくなる、体の中まで冷えてしまう、活気などがなくなる,


ひえる,冷える,ア行下一段,自動詞,「腰が冷える」「冷えたビール」「朝晩は冷える」「仲が冷える」「両国の関係が冷える」「消費が冷える」,相互「ひやす」,,温度が下がってあたたかさが失われる・冷たくなる・また気温がひどく下がる・つめたく・または寒く感じる、あるものに対する熱意や興味などがなくなってしまう・またうまくいっていた関係が悪くなる・不況になることにもいう,



【ひか】

ひかえる,控える(扣える),ア行下一段,自動詞,「次の間に控える」「主人の後ろに控えている」「後ろに山が控えている別荘」「決戦の日が三日後に控えている」「幾多の難問題が控えている」,,,用事や順番に備えてすぐ近くの場所にいて待つ・待機する・目立たないようにしてそばにいる・空間的時間的に迫っている・近くに位置する・また近い将来に予定される,

ひかえる,控える(扣える),ア行下一段,他動詞,「酒を控える」「塩分を控える」「外出を控える」「発言を控える」「近くにゴルフ場を控えたホテル」「大事な試合を明日に控えている」「日程を控える」「要点を控える」「袖を控える」「馬を控えて待つ」,,,、度を過ぎないように分量や度数などを少なめにおさえる・節制する・時勢や配慮をしてそれをやめておく・見合わせる・空間的時間的にすぐ近くにある・近い所に持つ・あまり時を置かないで予定している・忘れないようにまた念のため書きとめておく・衣服などを押さえ掴んで行かせないようにする・引きとめる。「控」は引きとめる・おさえる・やめにする・見合わせる・控えめにする・書きとめておく・後に待ち構えている、「扣」は引きとめる・おさえる意。常用の「控」に統一,


ひかされる,引かされる,ラ行下一段,自動詞,「子への愛に引かされる」「人情に引かされる」,,,情などにひきつけられる・ほだされる,


ひがむ,僻む,マ行五段,他動詞,「邪魔者扱いされたと僻む」,,,物事を素直に受け取らないで曲げて考える・自分が不利なようにゆがめて考える,


ひからかす,光らかす,サ行五段,他動詞,「ピカピカに靴を光らかす」,,,やからに光らせる,


ひからす,光らす,サ行五段,他動詞,「磨いて表面を光らす」「らんらんと目を光らす」,相互「ひかる」,,光るようにする・光らせる,


ひからせる,光らせる,サ行下一段,他動詞,「原石を磨いて光らせる」,相互「ひかる」,,光るようにする,


ひからびる,干涸びる(乾涸びる),「干からびたみかんの皮」「干からびた頭脳」,,,水分がすっかりなくなる・カサカサに乾ききる、潤いや張りや生気がなくなる。常用の「干」に統一,


ひかりかがやく,光り輝く,カ行五段,自動詞,「太陽が光り輝く」,,,光を放って輝く・キラキラと光る・また輝くばかりに美しく見える,


ひかる,光る,ラ行五段,自動詞,「蛍が光る」「星が光る」「灯火に光る黒髪」「肘の光ったジャケツと」「磨いて光っている靴」「今年の新人の中で一番光っている」「ひときわ光った存在」「官憲の目が光っている」「野山に新緑が光る」,,,光を放つ・また光を反射して輝く、美しく輝く・またつやや光沢がある、才能や容貌や人物や技術などが一段とすぐれて目立つ、(「目が光る」の形で)油断なく見張る・明るく色鮮やかに輝く,



【ひき】

ひきあう,引き合う,ワ行五段,他動詞,「ロープを引き合う」「引き合わない商売」「さんざん手助けをして恨まれたのでは引き合わない」,,,互いに引っ張る・引っ張り合う、取引をして儲けがある・収支が釣り合う、苦労や努力をしただけのことがある・割に合う,


ひきあげる,引き上げる(引き揚げる),ガ行下一段,他動詞,「錨を引き上げる」「公共料金を引き上げる」「利子を引き上げる」「幹部に引き上げられる」「派遣軍を引き揚げる」「資金を引き揚げる」「外地から引き揚げる」「話もそこそこに引き揚げる」,,,引っ張って上方へ上げる、値段や比率や水準などを高くする、選んでよい地位や役につける・登用する、差し向けた人や先方や出した物などを自分のところへ戻す、その場所を去って元のところへ戻る,


ひきあてる,引き当てる,タ行下一段,他動詞,「一等を引き当てる」「お守り役を引き当ててしまった」「わが身に引き当てて考えてみる」,,,くじを引いて当てる、運悪く当てる・気の進まない物事などを引き受ける羽目になる、当てはめる・引き比べる,


ひきあわす,引き合わす,サ行五段,他動詞,「原簿と引き合わす」,,,「ひきあわせる」に同じ,


ひきあわせる,引き合わせる,サ行下一段,他動詞,「襟元を引き合わせる」「原典と引き合わせる」「恋人を親に引き合わせる」,,,引き寄せて合わせる、比べ合わせる・照らし合わせる、取りもって両者を対面させる・紹介する,


ひきいる,率いる,ア行上一段,他動詞,「学生を率いて研究旅行に行く」「劇団を率いる」,,,従えて行く・引き連れて行く、多くの人々を指揮する・長として指示する・統率する,


ひきいれる,引き入れる,ラ行下一段,他動詞,「ベビーカーを電車に引き入れる」「男を部屋に引き入れる」「妖しい魅力に心が引き入れられる」「味方に引き入れる」,,,引いて中へ入れる、誘ったり導いたりして中に入れる、誘って仲間に入れる,


ひきうける,引き受ける,カ行下一段,他動詞,「販売を一手に引き受ける」「役員を引き受ける」「父から事業を引き受ける」「あとは私が引き受けた」「留学生の身元を引き受ける」,,,自分が責任をもってその物事を受け持つ、あとを受け継ぐ・他に代わってする、保証する・保証人となる,


ひきうつす,引き写す,サ行五段,他動詞,「日記に詩の一節を引き写す」,,,他人の文章やしょがなどをそっくりそのまま書き写す・引き写しする,


ひきうつる,引き移る,ラ行五段,自動詞,「郊外の一戸建てに引き移る」,,,住所などが他の場所に変わる・引っ越す・移転する,


ひきおこす,引き起こす,サ行五段,他動詞,「腕を取って引き起こす」,,,倒れたり横になったりしたものを引っ張って起こす,

ひきおこす,引き起こす(惹き起こす),サ行五段,他動詞,「論争を引き起こす」,,,事件や騒ぎなどを新たに生じさせる,


ひきおとす,引き落とす,サ行五段,他動詞,「相手の腕をつかんで引き落とす」「ガス料金を引き落とす」,,,前や下に引いて落とす・また相撲で引き落としの技をかける、公共料金などを支払人の預金口座から受取人の口座へ所定期日に送金する,


ひきおろす,引き下ろす,サ行五段,他動詞,「よろい戸を引き下ろす」「会長の座から引き下ろす」,,,引いて下におろす・また引っ張って無理におろす,


ひきかえす,引き返す,サ行五段,他動詞,「途中で引き返す」,,,進んできた道を元へもどる・ひっかえす,


ひきかえる,引き換える(引き替える),ア行下一段,他動詞,「当たりくじを景品と引き換える」「弟に引き換え、兄は読書家だ」「昨日に引き換えて今日は寒い」,,,取りかえる・交換する・あるものを渡す代わりに別の物を手に入れる、(多く「〜にひきかえ」の形で)まったく異なる・反対になる,


ひきかける,引き掛ける,カ行下一段,他動詞,「枝に着物を引きかける」,,,掛けてさげる・ひっかける,


ひききる,引き切る,ラ行五段,他動詞,「縄を引き切る」「角材を引(挽)き切る」「弓を引ききる」,,,引っばって切る・引いて切る・ひっきる、(「挽き切る」とも)ノコギリで引いて切る、惹けるところまで引く・十分に引く,


ひきくくる,引き括る,ラ行五段,他動詞,「一つにまとめて引き括る」,,,「ひっくくる」に同じ,


ひきくらべる,引き比べる(引き較べる),バ行下一段,他動詞,「自分の身に引き比べて考えてみる」,,,引き合わせて比べる・比較する,


ひきこなす,弾き熟す,サ行五段,他動詞,「難曲を弾きこなす」,,,楽器を思いのままに弾く,


ひきこむ,引き込む,マ行五段,他動詞,「電線を引き込む」「田に水を引き込む」「悪の道に引き込む」「観客を引(惹)き込む見事な演技」「思わず話に引(惹)き込まれる」「風邪を引き込む」,,,引っ張って中へ入れる・引いてきて入れる、仲間に誘い入れる、人の心を引き寄せて夢中にさせる、ひどい風邪にかかる,


ひきこもる,引き籠もる,ラ行五段,自動詞,「書斎に引き籠もる」「田舎に引き籠もる」,,,家や部屋に閉じ籠もる、世間から身を引いて静かに暮らす,


ひきころす,轢き殺す,サ行五段,他動詞,「トラックに轢き殺される」,,,車などでひいて死なせる,


ひきさがる,引き下がる,ラ行五段,自動詞,「早々に引き下がる」「そう簡単に引き下がるわけにはいかない」,相互「ひきさげる」,,その場から退く、手を引く・また自分の主張を引っ込める,


ひきさく,引き裂く,カ行五段,他動詞,「メモを引き裂いて捨てる」「二人の仲を引き裂く」,,,強く引っ張って裂く、親しい者同士を無理に離れさせる。ひっさく,


ひきさげる,引き下げる,ガ行下一段,他動詞,「価格を引き下げる」「一等級引き下げる」「提案を引き下げる」「部隊を引き下げる」,相互「ひきさがる」,,,値段や比率などを低くする、地位や身分を低くする、取り下げる、後方へ下がらせる・退かせる,


ひきさる,引き去る,ラ行五段,他動詞,「出水は一夜で引き去った」「犯人が引き去られる」「前貸し分を給料から引き去る」,,,元の所へ退いてその場所からなくなる、引いて持っていく・引っ張って連れ去る、差し引いて減らす・減じる,


ひきしぼる,引き絞る,ラ行五段,他動詞,「弓を引き絞る」「声を引き絞って叫ぶ」「袋の口を引き絞る」,,,弓に矢をつがえて弦を十分に引く、声などを無理に出す・ふりしぼる、強く絞る,


ひきしまる,引き締まる,ラ行五段,自動詞,「引き締まった筋肉」「身の引き締まる一瞬」「低迷していた相場が引き締まる」,相互「ひきしめる」,対語「ひきゆるむ」,たるみがなくなり固く締まる、緊張してしっかりする、相場が上がり気味になる,


ひきしめる,引き締める,マ行下一段,他動詞,「まわしを引き締める」「口元を引き締める」「気を引き締めて試合に臨む」「家計を引き締める」,相互「ひきしまる」,,引っ張って締める・強く締める、心や気持ちを緊張させる、無駄な出費をやめる・支出を抑える,


ひきすえる,引き据える,ア行下一段,他動詞,「引き据えて白状させる」,,,捕まえてその場に座らせる,


ひきずりおとす,引き摺り落とす,サ行五段,他動詞,「発言者を壇上から引きずり落とす」「チャンピオンの座から引きずり落とす」,,,引っ張って落とす、その地位から転落させる,


ひきずりおろす,引き摺り下ろす,サ行五段,他動詞,「二階から布団を引きずり下ろす」「委員長の座から引きずり下ろす」,,,引きずっておろす、上位にいる者を力ずくでその地位からおろす,


ひきずりこむ,引き摺り込む,マ行五段,他動詞,「家の中に引きずり込む」「争いの渦中に引きずり込まれる」,,,引きずって中へ入れる、無理に仲間に誘い入れる・しいて参加させる,


ひきずりだす,引き摺り出す,サ行五段,他動詞,「押し入れから古雑誌を引きずり出す」,,,引きずって外へ出す・無理に外へ出す,


ひきずりまわす,引き摺り回す,サ行五段,他動詞,「子供が傘を引きずりまわす」「デパート中を引きずりまわされた」,,,引きずってあちらこちらへと動かす、あちこち連れて歩きまわる,


ひきずる,引き摺る,ラ行五段,他動詞,「下駄を引きずって歩く」「裾を引きずる」「交番に引きずって行く」「回答を月末まで引きずる」「失恋の痛手を引きずる」「雰囲気に引きずられてつい承諾してしまった」,,,地面などをすって引いて行く、長い物を垂らして地面などに触れさせる、無理に連れて行く、故意に長引かせる、捨てきれずに今もなお持ち続ける・いつまでも忘れないでいる、(「ひきずられる」の形で)他人の行動や考えを引っ張る・影響を与える,


ひきたおす,引き倒す,サ行五段,他動詞,「椅子を引き倒す」,,,引っ張って倒す,


ひきだす,引き出す,サ行五段,他動詞,「押し入れから布団を引き出す」「公聴会に引き出される」「結論を引き出す」「本音を引き出す」「子供の能力を引き出す」「親から旅費を引き出す」「預金口座から十万円引き出す」,,,引っ張って外へ出す、誘い出す・呼び出す、働きかけて隠れているものを表に出す、資金などを他人に出させる、預金や貯金を預けた先からおろす,


ひきたつ,引き立つ,タ行五段,自動詞,「気持ちが引き立たない」「商況が引き立つ」「黒を着ると肌の白さが引き立つ」「少量の塩で味が引き立つ」,相互「ひきたてる」,,勢いがよくなる・活気が出る、ひときわよく見える・一段とよく感じられる,


ひきたてる,引き立てる,タ行下一段,他動詞,「容疑者を引き立てる」「酒を飲んで気分を引き立てる」「後輩を引き立てる」「花が部屋を引き立てる」「雨戸を引き立てる」,相互「ひきたつ」,,無理に連れて行く・ひったてる、元気が出るようにする・励ます、ひいきにして力添えする・とくに目をかける、一段とよく見えるようにする・よさが際立つようにする、戸などを引いて閉じる,


ひきちぎる,引きちぎる,ラ行五段,他動詞,「犬が鎖を引きちぎって逃げる」,,,引っ張って無理に切る,


ひきつぐ,引き継ぐ,ガ行五段,他動詞,「家業を引き継ぐ」「後任に事務を引き継ぐ」,,,あとを受け継ぐ・

またあとの人に渡す・仕事内容などの受け渡しをする,


ひきつける,引き付ける,カ行下一段,他動詞,「明かりで虫を引きつける」「自分にいい方に引きつけて考える」「赤ん坊が夜中に引きつける」,,,近くに引き寄せる・手元に近づかせる、無理やり他の場合にあてはめる・こじつける、痙攣を起こす・とくに小児が発作性の全身痙攣を起こす,


ひきつける,惹き付ける(引き付ける),カ行下一段,他動詞,「人を惹きつける魅力」「巧みな話術に惹きつけられる」,,,人の心を誘い寄せる,


ひきつづく,引き続く,カ行五段,自動詞,「不況が引き続く」「引き続いて来賓が挨拶に立つ」,,,途切れずにそのまま続く、ある物事のすぐあとに別の物事が続く,


ひきつめる,引き詰める,マ行下一段,他動詞,「紙を引き詰めてゴムで縛る」,,,強く引っ張ってすきまのないようにする,


ひきつる,引き攣る,ラ行五段,自動詞,「足が引きつる」「緊張で顔が引きつる」「怒りに声が引きつる」,相互「ひきつれる」,,痙攣する、固くこわばる,


ひきつれる,引き連れる,ラ行下一段,他動詞,「後輩を引き連れて盛り場に繰り出す」,,,連れて行く・従えて行く,

ひきつれる,引き攣れる,ラ行下一段,自動詞,「怒りで顔が引きつれる」,相互「ひきつる」,,引きつった状態になる,


ひきとどめる,引き止める(引き留める),マ行下一段,他動詞,「帰ろうとするのを引きとどめる」,,,「ひきとめる」に同じ,


ひきとめる,引き止める(引き留める),マ行下一段,他動詞,「通りすがりの人を引き止める」「深夜まで客を引き止める」「短気を起こすなと引き止められる」,,,引っ張ったり声をかけたりして止まらせる、立ち去ろうとする人をとどまらせる、ある行動に出ようとするのをやめさせる。引きとどめる,


ひきとる,引き取る,ラ行五段,他動詞,「奥の間へ引き取る」「どうぞお引き取りください」「売れ残りを引き取る」「遺児を引き取る」「発言者の言葉を引き取って司会者が説明を加える」「病院で息を引き取る」,,,その場を立ち去る・退く、手元に受け取る・引き受けて手元に置く・引き受けて世話をする、話の後を受けて言葉を続ける、(「息を引き取る」の形で)息が絶える・死ぬ,


ひきなおす,引き直す,サ行五段,他動詞,「図面を引き直す」,,,改めてもう一度引く,


ひきながす,弾き流す,サ行五段,他動詞,「門付けをして弾き流す」「譜面に合わせてざっと弾き流す」,,,客を求めて楽器を弾きながら歩く、楽器を無造作に弾く,


ひきならす,弾き鳴らす,サ行五段,他動詞,「琴を弾き鳴らす」,,,楽器を弾いて鳴らす,


ひきぬく,引き抜く,カ行五段,他動詞,「雑草を引き抜く」「他社に引き抜かれる」,,,引っ張って抜き取る・引っこ抜く、他に属している者をより有利な条件を示すなどして自分の方に所属させる,


ひきのける,引き退ける,カ行下一段,他動詞,「覆いを引きのける」「喧嘩する二人を引きのける」,,,引いて取り去る、引き離す・遠ざける,


ひきのばす,引き伸ばす,サ行五段,他動詞,「皮を引き伸ばす」「キャビネ判に引き伸ばす」,,,引っ張って長くしたり大きくしたりする、写真を拡大して焼き付ける,

ひきのばす,引き延ばす,サ行五段,他動詞,「支払いを引き延ばす」「審議を引き延ばす」,,,期日などを遅らせる・時間を長引かせる,


ひきはがす,引き剥がす,サ行五段,他動詞,「電柱のポスターを引きはがす」,,,くっついているものを引っ張ってはがす、勢いよくはがす,


ひきはなす,引き離す,サ行五段,他動詞,「二人の仲を引き離す」「二位以下を大きく引き離す」,,,引っ張って離す・無理に離れさせる、後ろに続くものとの距離や間隔を大きくあける,


ひきはなつ,引き放つ,タ行五段,他動詞,「矢を引き放つ」,,,矢などを引いて手元から飛ばす,


ひきはらう,引き払う,ワ行五段,他動詞,「下宿を引き払う」「都心を引き払い郊外に移り住む」,,,あとを取り払ってよそへ移る・退去する,


ひきまわす,引き回す(引き廻す),サ行五段,他動詞,「首筋をつかんで引き回す」「書類を持たされ役所中を引き回される」「罪人を引き回す」「新人を引き回す」「紅白の幕を引き回す」,,,引いて回す・また引っ張って連れ回す・ひっぱりまわす、引き回しの刑に処する、人を指導したり世話をしたりする、引いて周囲にめぐらす・ぐるりと引く,


ひきむしる,引き毟る,ラ行五段,他動詞,「雑草を引きむしる」,,,引っ張ってむしり取る・勢いよくむしる,


ひきもどす,引き戻す,サ行五段,他動詞,「襟をつかんで引き戻す」「夢の世界から現実に引き戻される」,,,引っ張って元の所へ戻す,


ひきやぶる,引き破る,ラ行五段,他動詞,「ノートを引き破る」,,,引っ張って破る・ひきさく,


ひきゆるむ,引き緩む,マ行五段,自動詞,「値が引き緩む」,,対語「ひきしまる」,相場が下がり気味になる,


ひきよせる,引き寄せる,サ行下一段,他動詞,「椅子を引き寄せる」「人の心を引(惹)き寄せる」,,,引っ張って近くに寄せる、そのものの方へ寄るようにする・ひきつける,


ひきわける,引き分ける,カ行下一段,自動詞,「一対一で引き分ける」,,,勝負事で決着がつかず双方勝ち負けなしとして終える,


ひきわたす,引き渡す,サ行五段,他動詞,「紅白の幕を引き渡す」「身柄を引き渡す」,,,綱や幕などを一方から他方へ長く張り渡す、手元にある人や物を他人の手に移す,


ひきわる,挽き割る,ラ行五段,他動詞,「原木を挽き割る」,,,木材をノコギリで引いて割る,

ひきわる,碾き割る,ラ行五段,他動詞,「大豆をひき割る」,,,穀類をひき臼などで粗く割り砕く,



【ひく】

ひく,引く(曳く・牽く),カ行五段,他動詞,「網を引く」「サイドブレーキを引く」「弓を引く」「草を引く」「くじを引く」「花を引く」「三から二を引く」「一割引いて安く売る」「猫に魚を引かれた」,,,物の端を持って手近なの所に寄らせる・手前に引き寄せる・手繰り寄せる・手前に動かす・矢を射放つ・(根差したものを)抜き取る・(勝運などを託して)一つを選んで手元にとる・除き去る・減ずる・こっそり盗み去る。「引」はひっぱる・持ってくる・引き寄せる・引き抜く・取り出す・転じて推薦する・引き立てる・誘う・招く・導く・しりぞく・しりぞける・長くする・伸ばす・連なる・たなびく・広がる・広げる、はびこる・張り渡す・引き受ける・承知する・負う、「曳」は引っ張る・引き寄せる・引きずる、「牽」は引っ張る・引いて進ませる・引き寄せる・率いる・引き連れる意。常用読みなので「引」に統一,

ひく,引く(曳く・牽く),カ行五段,他動詞,「犬を引いて散歩する」「警察に引かれる」「子供の手を引く」「裾が引いている」「たもとを引く」「犬ぞりを引く」「荷車を引く」「客を引く」「引く手あまた」「辞書を引いて調べる」「電話帳を引く」「証拠を引く」「故事を引く」「派閥で引いて三役に据える」,,,引き寄せ操って目指す所に伴う・(引き綱を取って)連れ出す・連行する・引き立てる・(手を取って)導き行く・(長い物が)地面などに触れたまま従い動く・引きずる・後ろに連結して運ぶ・誘い込む・書物を操って求める語を探し出す・例としてあげる・引き合いに出す・肩を持つ・ひいきにする,

ひく,引く(曳く・牽く),カ行五段,他動詞,「設計図を引く」「罫を引く」「カーテンを引く」「油を引く」「唇に紅を引く」「砂利を引く」「なだらかな山裾を引く」「声を引いて歌う」「納豆が糸を引く」「バス路線を引く」「ガスを引く」「田に水を引く」「血筋を引く」「学統を引く」「航跡を引く」「わだかまりが尾を引く」,,,線状に伸ばし延べる・線で描く・また線を描く・貼り広げる・塗り延べる・述べ広げる・長く伸ばす・糸状のものを生じさせる・特定の道筋を通じさせる・受け継いで伝わり及ぶ・あとに余波が続く,

ひく,引く(曳く・牽く),カ行五段,他動詞,「顎を引く」「右手を先に引く」「磁石は鉄を引く」「風邪をひく」「大きく息を引く」「膳を引く」「破れて兵を引く」,,,出ているものを近づけ寄せる・自分の側に動かす・吸いつけようとする働きを持つ・体内に吸い込む、取りのけて後方に片づける・後方に退かせる,

ひく,引く(退く),カ行五段,他動詞,「潮が引く」「水が引く」「熱が引く」「痛みが引く」「血の気が引く」「事件から手を引く」「現役を引く」「舞台を引く」,相互「ひける」,,出ているものが遠くへ去る・しりぞく・向こうへ離れる・元のような状態に戻る・うせる・なくなる・縁を切る・関係を断つ・引退する。「退く」は「しりぞく・のく」と同字,

ひく,惹く(引く),カ行五段,他動詞,「同情を惹く」「気を惹く仕草」「目を惹く広告」,,,人の注意や関心を向けさせる,

ひく,挽く(引く),カ行五段,他動詞,「ノコを挽く」「ろくろで挽く」,,,ノコギリやかんなで切ったり削ったりする,

ひく,碾く(引く),カ行五段,他動詞,「豆をひく」,,,ひき臼を回して穀類をすり砕く,

ひく,轢く(引く),カ行五段,他動詞,「自動車に轢かれる」,,,車輪が人や動物を押しつけて通る,

ひく,弾く,カ行五段,他動詞,「ピアノを弾く」,,,弦楽器や鍵盤楽器を鳴らす・弾じる,


ひくつく,ひくつく,カ行五段,自動詞,「鼻がひくつく」,,,細かく震え動く・ひくひくと動く,


びくつく,びくつく,カ行五段,自動詞,「地震ぐらいでビクつくな」,,,怖がってビクビクする,


ひくまる,低まる,ラ行五段,自動詞,「周囲から低まった土地」,相互「ひくめる」,対語「たかまる」,物事の程度や状態が低くなる,


ひくめる,低める,マ行下一段,他動詞,「室温を低める」「声を低める」,相互「ひくまる」,対語「たかめる」,物事の程度や状態を低くする,



【ひけ】

ひける,引ける,カ行下一段,自動詞,「内角の玉に腰が引ける」「一〇五〇円で引けた」「気が引ける」,,,引いた状態になる、その日の相場がある値段で終わる、ひるんで積極的に振る舞うことができなくなる・気後れがする,

ひける,引ける(退ける),カ行下一段,自動詞,「会社は五時に引ける」「学校が引ける」,相互「ひく」,,その日の勤めや授業などが終わってひきあげる,



【ひこ】

ひこつく,ひこつく,カ行五段,自動詞,「小鼻がひこつく」,,,ひくひく動く,



【ひさ】

ひざまずく,跪く,カ行五段,自動詞,「神前にひざまずく」,,,地面や床などに膝をついて身をかがめる・多く敬意を表す動作にいう,



【ひし】

ひしぐ,拉ぐ,ガ行五段,他動詞,「鬼をもひしぐ怪力」,,,押しつけて潰す。「ひしゃぐ」と同字,


ひじばる,肘張る,ラ行五段,自動詞,「肘張った格好」「肘張った物言い」,,,肘を張り出す・肘を張る、意地を張る・また威張る,


ひしめきあう,犇めき合う,ワ行五段,自動詞,「狭い入り口で入場者がひしめき合う」,,,大勢の人が一箇所に集まって押し合うようにする・また互いに押し合って騒ぐ,


ひしめく,犇めく,カ行五段,自動詞,「観衆がひしめく」,,,大勢の人が一箇所に隙間なく集まる・また集まって騒ぎ立てる,


ひしゃげる,拉げる,ガ行下一段,自動詞,「箱がひしゃげる」「フロントのひしゃげた車」,,,押されて潰れる・ぺしゃんこになる。「ひしげる・へしゃげる」と同字,



【ひす】

ひす,秘す,サ行五段,他動詞,「ニュースの出どころを秘す」,,,「ひする」の音変化,


ひずむ,歪む,マ行五段,自動詞,「顔の表情がひずむ」「スピースーの高音部がひずむ」,,,ゆがんだ形になる・いびつになる。「ゆがむ」と同字,


ひする,比する,サ行変格活用,自動詞,「例年に比して収穫が多い」,,,比べる・比較する,

ひする,秘する,サ行変格活用,他動詞,「箪笥の奥に秘する」「すべてを秘して語らない」,,,秘密にする・隠して人に知られないようにする,



【ひそ】

ひそまる,潜まる,ラ行五段,自動詞,「魚が岩の陰に潜まっている」,相互「ひそめる」,,見えないように隠れる,


ひそむ,潜む,マ行五段,自動詞,「昆虫が物陰に潜む」「胸の奥に潜む熱い情熱」「事件の陰に大きな犯罪が潜む」,相互「ひそめる」,,ひそかに隠れる・隠れて静かにする、内部に隠れて外に現れない状態にある・潜在する,


ひそめく,密めく,カ行五段,自動詞,「ひそめくような話し方」,ひそひそと話す・ささやく,


ひそめる,潜める,マ行下一段,他動詞,「暗闇に身を潜める」「声を潜めて話す」「鳴りを潜める」,相互「ひそまる・ひそむ」,,身を隠す、音や声などが出ないようにする、静かになって目立たなくなる,

ひそめる,顰める(噸める),マ行下一段,他動詞,「マナーの悪さに眉をひそめる」,,,不快や不満などのために眉のあたりにしわを寄せる・顔をしかめる,



【ひた】

ひたす,浸す(漬す),サ行五段,他動詞,「冷水に足を浸す」「ガーゼを消毒液に浸す」,相互「ひたる」,,液体の中につける・また液体を十分に含ませる。「浸」はひたる・ひたす・つける・つかる・濡れる・沈む、「漬」はひたす・つける・水などにつける意。常用読みの「浸す」に統一,


ひだつ,肥立つ,タ行五段,自動詞,「赤ん坊が肥立つ」,,,日が経つにつれて成育する,


ひたはしる,直走る,ラ行五段,他動詞,「目的に向かってひた走る」,,,休むことなくまっしぐらに走る・転じてひたすら頑張る,


ひだりする,左する,サ行変格活用,自動詞,「右せんか左せんか迷う」,,,左のほうへ行く・左の道をとる,


ひたる,浸る(漬る),ラ行五段,自動詞,「温泉に浸る」「床下まで水に浸る」「毎日酒に浸る」「喜びに浸る」,相互「ひたす」,,水などの中に入る・つかる、ある状態や心境に入りきる。「浸」はひたる・ひたす・つける・つかる・濡れる・沈む、「漬」はひたる・つかる意。常用読みの「浸す」に統一,



【ひつ】

ひっかえす,引っ返す,サ行五段,他動詞,「傘を忘れて引っ返す」,,,「ひきかえす」の音変化,


ひっかかえる,引っ抱える,ア行下一段,他動詞,「カバンを引っ抱えて飛び出す」,,,しっかりとかかえこむ,


ひっかかる,引っ掛かる(引っ懸かる),ラ行五段,自動詞,「風船が木の枝に引っかかる」「飲み屋に引っかかる」「選挙違反に引っかかる」「悪い男に引っかかる」「敵の罠に引っかかる」「甘い言葉に引っかかる」「言い方に何か引っかかるものがある」「書類の不備で引っかかる」「一斉検問に引っかかる」「車のしぶきが引っかかる」,相互「ひっかける」,,物にかかってそこに止まる、途中で立ち寄る・また手間どる、やっかいなことにかかわりあう・関係が生じる、計略にはまる・だまされる、こだわりが残る・すっきりしない感じがする、監視や規制などによってとがめられる・またそのために止められる、水などがふりかかる,


ひっかきまわす,引っ掻き回す,サ行五段,他動詞,「道具箱の中を引っ掻きまわす」「会議を一人で引っ掻きまわす」,,,乱暴に掻き回す、勝手に振る舞って秩序を乱す・混乱させる,


ひっかく,引っ掻く,カ行五段,他動詞,「猫に引っ掻かれる」,,,爪や先のとがったもので強く掻く,


ひっかける,引っ掛ける(引っ懸ける),カ行下一段,他動詞,「上着を椅子に引っかける」「敷居に足を引っかけて転ぶ」「釘に引っかけて服を破る」「ジャンパーを引っかけて出かける」「冗談で仲間を引っかける」「街で若い娘を引っかける」「酒代を引っかける」「一杯引っかけて寝る」「唾を引っかける」「泥を引っかける」「世間話に引っかけて皮肉を言う」「乗用車に引っかけられる」,相互「ひっかかる」,,物にかけてぶら下げる、突き出たものや張り巡らしたものなどに動きを妨げられる、無造作に身につける、仕組んで人をだます、品物を受け取りながら代金を払わないでおく、少しの酒を一気に飲む・軽く飲む、水などを浴びせる、引き合いに出す・関係づける、走行する車などが人やものをはねる,


ひっかつぐ,引っ担ぐ,ガ行五段,他動詞,「神輿を引っ担いで練り歩く」,,,勢いよく担ぐ,


ひっかぶる,引っ被る,ラ行五段,他動詞,「布団を引っかぶって寝た」「水を頭から引っかぶる」「罪を一人で引っかぶる」,,,勢いよくかぶる・すっかりかぶる、他人の責任などをしょいこむ・引き受ける,


ひっきる,引っ切る(挽っ切る),ラ行五段,他動詞,「材木を引っ切る」,,,「ひききる」の音変化,


ひっくくる,引っ括る,ラ行五段,他動詞,「古雑誌を引っ括る」「泥棒を引っ括る」,,,勢いよくまた手荒に縛る。「ひきくくるの音変化」,


ひっくりかえす,引っ繰り返す,サ行五段,他動詞,「名札を引っ繰り返す」「ノートを引っ繰り返して調べる」「つまずいてバケツを引っ繰り返す」「会議の決定を引っ繰り返す」「定説が引っ繰り返される」,相互「ひっくりかえる」,,上下や表裏などを反対にする・逆さまにする・裏返す、書物や文書などのページを繰る、横や後ろに勢いよく倒す・転倒させる、今までと反対の状態や関係にする・くつがえす,


ひっくりかえる,引っ繰り返る,ラ行五段,自動詞,「横波を受けてボートが引っ繰り返る」「パンチを受けて引っ繰り返る」「形勢が引っ繰り返る」「価値観が引っ繰り返る」,相互「ひっくりかえす」,,上下や表裏などが反対になる・逆さまになる・裏返る、横や後ろに勢いよく倒れる・転倒する、今までと反対の状態や関係になる・くつがえる・逆転する,


ひっくるむ,引っ括む,マ行五段,他動詞,「新聞紙で引っくるむ」,相互「ひっくるめる」,,一つにまとめてくるむ・一括する,


ひっくるめる,引っ括める,マ行下一段,他動詞,「全体を引っくるめて考える」,相互「ひっくるむ」,,一つにまとめる・包括する・総括する,


ひっこす,引っ越す,サ行五段,自動詞,「他県に引っ越す」,,,住居や仕事場などをよそに移す・転居する・移転する・ひきこす,


ひっこぬく,引っこ抜く,カ行五段,他動詞,「大根を引っこ抜く」「人材をよそから引っこ抜いてくる」,,,勢いよく引き抜く、他の組織に属する人などを自分のほうへ強引に移籍させる,


ひっこます,引っ込ます,サ行五段,他動詞,「窓から頭を引っ込ます」,,,ひっこめる・ひっこませる,


ひっこむ,引っ込む,マ行五段,自動詞,「ダイエットに腹が少し引っ込んだ」「寝不足で目が引っ込む」「通りから引っ込んだ家」「田舎に引っ込む」「自分の部屋に引っ込んだきり出てこない」「シャマだから引っ込んでいろ」,,,突き出たものが元のほう元の状態に戻る、本来の面よりも内に入り込んだ状態になる、表から奥へ入った所に位置する、表立つ場からしりぞいて人目に立たない所に移る・また表に出ずに内に居続ける,


ひっこめる,引っ込める,マ行下一段,他動詞,「亀が頭を引っ込める」「八番打者を引っ込める」「提案を引っ込める」,,,出ているものを中に入れる・一度出したものを元へ戻す、一度公にしたものを取り下げる・撤回する,


ひっさく,引っ裂く,カ行五段,他動詞,「布がずたずたに引っ裂く」,,,「ひきさく」の音変化,


ひっさげる,引っ提げる(引っ下げる),ガ行下一段,他動詞,「大荷物を引っさげて出発する」「取巻き連を引っさげて現れる」「新曲を引っさげて舞台に立つ」「年金問題を引っさげて選挙に打って出る」「老体を引っさげて任を果たす」,,,大きなもの目立つものなどを手にさげて持つ、引き連れる・伴う、行動に出るに当たって有力な拠りどころとして掲げる、無理を押して動かす,


ひっさらう,引っ攫う(引っ掠う),ワ行五段,他動詞,「猫がおかずを引っさらって逃げる」,,,横合いから素早く奪い取る・スキを見て奪い去る,


ひったくる,引っ手繰る,ラ行五段,他動詞,「ハンドバッグを引ったくって逃げる」,,,人の持っている物をつかみとり無理に奪う,


ひったつ,引っ立つ,タ行五段,自動詞,「地味で引っ立たない色」,,,「ひきたつ」の音変化,


ひったてる,引っ立てる,タ行下一段,他動詞,「犯人を引っ立てる」,,,無理やり連れていく,


ひっつかまえる,引っ捕まえる(引っ掴まえる),ア行下一段,他動詞,「犯人を引っ捕まえる」,,,しっかりつかまえる・容赦なくつかまえる,


ひっつかむ,引っ掴む,マ行五段,他動詞,「襟元を引っ掴む」,,,勢いよくまた荒々しくつかむ,


ひっつく,干っ付く(乾っ付く),カ行五段,自動詞,「のがど干っつく」,,,乾いてくっつくような感じになる,

ひっつく,引っ付く,カ行五段,自動詞,「トリモチが手に引っつく」「幼馴染みの二人が引っつく」,相互「ひっつける」,,ぴったりとついて離れなくなる、男女が親密な関係になる・男女が情を通わすようになる。くっつく,


ひっつける,引っ付ける,カ行下一段,他動詞,「シールをあちこちに引っつける」,相互「ひっつく」,,ぴったりくっつける。「ひきつける」の音変化,


ひっつめる,引っ詰める,マ行下一段,他動詞,「洗い髪を引っ詰める」,,,髪を後ろに引っ張って束ねる。「ひきつめる」の音変化,


ひっつる,引っ攣る,ラ行五段,自動詞,「足の筋が引っつる」,,,「ひきつる」の音変化,


ひっとらえる,引っ捕らえる,ア行下一段,他動詞,「泥棒を引っ捕らえる」,,,しっかり捕らえる・容赦なく捕らえる,


ひっぱがす,引っ剥がす,サ行五段,他動詞,「化けの皮を引っ剥がす」,,,勢いよくはがす・手荒くはがす・ひっぺがす・ひっぱぐ。「ひきはがす」の音変化,


ひっぱぐ,引っ剥ぐ,ガ行五段,他動詞,「毛布を引っ剥ぐ」,,,「ひっぱがす」に同じ。「ひきはぐ」の音変化,


ひっぱずす,引っ外す,「棚板を引っ外す」,,,強く引っ張って外す・手荒く外し取り去る,


ひっぱたく,引っ叩く,「顔を引っぱたく」,,,強くたたく・手荒く打つ,


ひっぱりこむ,引っ張り込む,マ行五段,他動詞,「ウマを厩舎へ引っ張り込む」「仲間に引っ張り込む」,,対語「ひっぱりだす」,引っ張って中に入れる、無理に仲間に入れる,


ひっぱりだす,引っ張り出す,サ行五段,他動詞,「中身を引っ張り出す」「外に引っ張り出して説教する」「口説かれて市長候補に引っ張り出される」,,対語「ひっぱりこむ」,引っ張って出す、無理に表立った場所や地位に出す,


ひっぱりまわす,引っ張り回す,サ行五段,他動詞,「先輩に得意先を引っ張りまわされた」「騒動に引っ張りまわされる」,,,あちらこちらと連れて歩く、思うように人を動かす,


ひっぱる,引っ張る,ラ行五段,他動詞,「綱を引っ張る」「電話線を引っ張る」「給水管を家まで引っ張る」「缶のタブを引っ張って開ける」「袖を引っ張って合図する」「三十両もの貨車を引っ張って走る」「リーダーとなって仲間を引っ張ってゆく」「方々引っ張って歩く」「警察に引っ張られる」「優秀な技術者を引っ張る」「野球部に引っ張る」「たまった借金を引っ張っておく」「策を弄して審議を引っ張る」「語尾を引っ張る」「例を引っ張ってきて説明する」「外角球を強引に引っ張る」,,,引いてぴんと張った状態にする、電線などを長く張りわたす・また導管や路線などをある場所まで延長する、物の一部を持って自分のほうへ強く引く・また引き寄せる、(車両などを)強く引いて前へ進める・牽引する、先に立って人を自分のめざすほうへ導く、人をある場所へ連れて行く・また連行する、仲間になるように強く誘う・誘い入れる、長引かせたり遅らせたりする・引き延ばす、発音を長くのばす、引用する、野球で投手の球を思いきり打って右打者はレフト方向へ左打者はライト方向へ飛ばす,


ひっぺがす,引っ剥がす,サ行五段,他動詞,「床板を引っぺがす」,,,「ひっぱがす」の音変化,



【ひと】

ひとなれる,人慣れる(人馴れる),ラ行下一段,自動詞,「年の割に人慣れている」「人馴れた水鳥」,,,人付き合いに慣れる、動物などが人になつく,


ひとはだぬぐ,一肌脱ぐ,ガ行五段,自動詞,「後輩のために一肌脱ぐ」,,,連語。本気になって他人のために力を貸す,



【ひな】

ひなびる,鄙びる,バ行上一段,自動詞,「山あいのひなびた温泉場」,,,いかにも田舎という感じがする・いなかめく,



【ひに】

ひにくる,皮肉る,ラ行五段,他動詞,「現代社会を皮肉った映画」,,,皮肉を言う,



【ひね】

ひねくりまわす,捻くり回す,サ行五段,他動詞,「手にとってひねくりまわす」「挨拶文の言葉をひねくりまわす」,,,「ひねりまわす」に同じ,


ひねくる,捻くる(拈くる),ラ行五段,他動詞,「ハンカチをひねくる」「ひねくった表現」,,,指先であちこちひねるようにする・さまざまにいじる、あれこれ理屈をつけて言いまわす・表現などに趣向を凝らす・いろいめ考える,


ひねくれる,捻くれる(拈くれる),ラ行下一段,自動詞,「ひねくれた幹」「ひねくれたものの言い方」,,,ねじれまがる・形状がゆがむ、性質や考え方などがねじけて素直でなくなる,


ひねこびる,陳ねこびる,バ行上一段,自動詞,「ひねこびた老木」「ひねこびた子供」,,,いかにも古びている、年の割に妙に大人びている・こましゃくれる,


ひねりころす,捻り殺す,サ行五段,他動詞,「虫をひねり殺す」,,,指でひねって殺す・また無造作に殺す,


ひねりだす,捻り出す,サ行五段,他動詞,「代案をひねり出す」「旅費をひねり出す」,,,あれこれ工夫して考え出す、工面して費用を調える・捻出する,


ひねりつぶす,捻り潰す,サ行五段,他動詞,「虫けらをひねり潰す」「告発記事をひねり潰す」,,,指先でひねってつぶす、簡単に屈服させる・また権力などで強引に抑える,


ひねりまわす,捻り回す,サ行五段,他動詞,「知恵の輪をひねり回す」「手紙の文章をひねりまわす」,,,指先でいろいろにひねってみる・あれこれいじりまわす・ひねくりまわす、趣向を凝らそうとあれこれ工夫する・ひねくりまわす,


ひねる,捻る(拈る・撚る),ラ行五段,他動詞,「スイッチをひねる」「コックをひねる」「腰をひねる」「足首をひねって痛める」「鶏をひねる」「対策に頭をひねる」「捻った問題を出す」「一句ひねる」「相手投手に軽くひねられる」「心付けをひねって渡す」,,,指先でつまんで回す、体の一部をねじって向きを変える、ねじって回したり絞めたりして殺す、いろいろと悩みながら考えをめぐらす、わざと変わった趣向や考案をする、苦心して俳句や歌などを作る、簡単に負かす・片づける、金銭を紙に包む。「捻」はねじる・よる、「拈」はひねる、「撚」はよる・ねじる・もむ・こねる意。「捻る」は「ねじる」と同字。かな書きに統一,

ひねる,陳ねる,ナ行下一段,自動詞,「ひねた大根」「ひねた子供」,,,日が経って古くなる、大人びてかわいらしさがなくなる・ませる,



【ひひ】

ひびかす,響かす,サ行五段,他動詞,「バットが快音を響かす」,,,「ひびかせる」に同じ,


ひびかせる,響かせる,サ行下一段,他動詞,「爆音を響かせる」「名声を響かせる」,,,音や声が響くようにする、世間に広く知れ渡らせる,


ひびきわたる,響き渡る,ラ行五段,自動詞,「サイレンが響き渡る」「名声が全世界に響き渡る」,,,音や声が一面に響いて伝わる、広く世間に知れ渡る,


ひびく,響く,カ行五段,自動詞,「大砲の音が響く」「こだまが響く」「鐘の音が響く」「爆発の衝撃がガラス戸に響く」「名声が世間に響く」「忠告も彼には響かない」「胸に響く一言」「交通ストが通勤に響く」「無理をすると体に響く」「非難がましく響く」,,,音や声があたりに広がり伝わる、反射して聞こえる・反響する、余韻が長く続く、振動が伝わる、世間に広く知られる、心に通じる・また感覚に訴える、他へ影響が及ぶ、ある意味をもって聞きとれる,


ひびわれる,罅割れる,ラ行下一段,自動詞,「ひび割れたコップ」,,,ひびが入って割れ目ができる,



【ひま】

ひまどる,暇取る,ラ行五段,自動詞,「手続きに暇取る」,,,時間が長くかかる・手間どる,



【ひめ】

ひめる,秘める,マ行下一段,他動詞,「思いを胸に秘める」「秘められた過去」「無限の可能性を秘める」,,,内に隠して人に知られないようにする・また内部にもつ・秘する,



【ひも】

ひもとく,繙く(紐解く),カ行五段,他動詞,「漢籍を紐解く」,,,書物を開く・本を読む,



【ひや】

ひやかす,冷やかす,サ行五段,他動詞,「仲がいいのを冷やかす」「鮨飯を冷やかす」「露天を冷やかして歩く」「張り見世を冷やかす」,,,相手が困ったり恥ずかしがったりするような言葉をかけてからかう、水や氷や風に当てるなどして冷たくする・冷やす、(「素見す」とも書く)買う気もないのに商品を手にとったり値段を聞いたりする・遊郭で登楼しないで遊女を見てまわる,


ひやす,冷やす,サ行五段,他動詞,「麦茶を冷やす」「患部を氷で冷やす」「興奮した頭を冷やす」「恐ろしさに肝を冷やす」,相互「ひえる」,,冷えた状態にする・冷たくする、気持ちの高ぶりを鎮める・冷静にする、ひやりとさせる・ぞっとさせる,



【ひよ】

ひょうす,表す,サ行五段,他動詞,「長上に敬意を表す」,,,「ひょうする」の音変化。「あらわす」と同字,

ひょうす,評す,サ行五段,他動詞,「高く評される人物」,,,「ひょうする」の音変化,


ひょうする,表する,サ行変格活用,他動詞,「感謝の意を表する」,,,態度や言葉にあらわす,

ひょうする,評する,サ行変格活用,他動詞,「諸家の近作を評する」,,,人物や事物についてその善悪や価値などを論じ定める・批評する,


ひよる,日和る,ラ行五段,自動詞,「日和って体制側につく」「日和ってないで少しは手伝え」,,,日和見をする・また一般に積極的にかかわらないで傍観する,


ひょろける,ひょろける,カ行下一段,自動詞,「よってひょろける」,,,足元がしっかりしないでよろめく・ひょろひょろする,


ひょろつく,ひょろつく,カ行五段,自動詞,「病み上がりで足がひょろつく」,,,足元が定まらないでひょろひょろする,



【ひら】

ひらきなおる,開き直る,ラ行五段,自動詞,「開き直って謝ってはどうか」「開き直って言いたいことを言う」,,,態度を改めまじめに応対する・また観念してふてぶてしい態度に出る・居直る,


ひらく,開く,カ行五段,自動詞,「戸が開く」「傷口が開く」「梅の花が開く」「店が開く」「心が開く」「体が早く開くので打球がファウルになりやすい」,相互「ひらける」,対語「しまる・とじる」,閉じふさがっていたものがあけ広げられる・あいた状態になる・花が咲く・物事が始まる・業務が始まる・わだかまりがなくなる・力のタメがなく姿勢の向きがすぐ変わる。「あく」と同字,

ひらく,開く,カ行五段,自動詞,「値が開く」「点数が開く」,,対語「つまる」,二者の間に差ができる・隔たりや差が大きくなる。「あく」と同字,

ひらく,開く,カ行五段,他動詞,「窓を開く」「本を開く」「幕府を開く」「店を開く」「口座を開く」「血路を開く」「後進に道を開く」「自分で運を開く」「胸襟を開く」「右に体を開いて投げを打つ」「展示会を開く」「かなに開く」,相互「ひらける」,対語「しめる・とざす」,閉じふさがっていたのもをあけ広げる・(「披く」「展く」とも)たたんであるもの閉じてあるものなどを広げる・物事を始める・業務を始める・また金融機関に口座を設ける・あけて道をつくる・道を譲る・よい方へ向くように努める・わだかまりなどを取り去る・包み隠してあるものをなくす・身をかわす・会などを催す・原稿の文章中の漢字をかなに書きなおす。「あく」と同字,

ひらく,開く,カ行五段,他動詞,「差を開く」「後続ランナーとの距離を次第に開く」,,対語「つめる」,隔たりや差を大きくする。「あく」と同字,

ひらく,開く(拓く),カ行五段,他動詞,「山林を拓く」,相互「ひらける」,,未開拓の場所や土地などに手を入れて利用できるようにする・開拓する・開墾する。「開く」は「あく」と同字,

ひらく,開く(啓く),カ行五段,他動詞,「蒙を啓く」,相互「ひらける」,,知識を授ける・啓発する。「開く」は「あく」と同字,


ひらける,開ける,カ行下一段,自動詞,「バイパスに入ると急に道が開ける」「展望が開ける」「開けた国」「工場の移転で急速に開けた地域」「運命が開ける」「彼は開けた人である」「気持ちが開ける」「鉄道が開ける」,相互「ひらく」,対語「しまる・とじる」,狭い状態から広い状態になる、(「展ける」とも)遮るものがなく広く見渡せるようになる、文明や人知などが進む、人が多く住むようになってにぎやかになる、よいほうへ向かう・先の見通しが明るくなる、人情に通じて話がわかる、悩みがなくなり晴れ晴れとする、道路や交通機関などが通じる,


ひらつく,ひらつく,カ行五段,自動詞,「浴衣な裾をひらつかせる」,,,薄いものが揺れ動く・ひらひらする・ひらめく,


びらつく,びらつく,カ行五段,自動詞,「障子の破れが風でビラつく」,,,紙などが小刻みに揺れ動く・ビラビラする,


ひらめかす,閃かす,サ行五段,他動詞,「刃を閃かす」「扇をひらめかす」「知性を閃かす」,相互「ひらめく」,,一瞬きらりと光らせる、ひらひらとひるがえす、才能などをちらりと見せる,


ひらめく,閃く,カ行五段,自動詞,「雷光が閃く」「万国旗が閃く」「風で炎が閃く」「名案が閃く」,相互「ひらめかす」,,一瞬鋭く光る・きらめく、旗などがひらひらと揺れ動く・また火が揺れ動く、考えや思いが瞬間的に思い浮かぶ,



【ひり】

ひりだす,放り出す,サ行五段,他動詞,「糞をひり出す」,,,内部のものを体外に強く出す,


ひりつく,ひりつく,カ行五段,自動詞,「のどがひりつく」,,,ひりひりと痛む・ひりひりする,



【ひる】

ひる,放る,ラ行五段,他動詞,「屁をひる」,,,体外へ出す・ひりだす,

ひる,干る(乾る),ハ行上一段,自動詞,「池が乾る」「潮が干る」,,,水分がなくなって乾く、潮がひいて海底が現れる・干潮になる,


びる,びる,バ行上一段,自動詞,「大人びる」「古びる」,,,〜らしく見える・〜のふうであるなどの意,


ひるがえす,翻す,サ行五段,他動詞,「手のひらを翻す」「身を翻す」「約束を翻す」「旗を翻す」,相互「ひるがえる」,,さっと裏返しにする、体を躍らせる、態度などを急に変える、風になびかせる・ひらめかす,


ひるがえる,翻る,ラ行五段,自動詞,「裾が翻る」「評決が翻る」「鯉のぼりが翻る」,相互「ひるがえす」,,反対の面が出る・さっと裏返しになる、態度や説などが急に変わって反対になる、風になびいて揺れ動く・ひらめく,


ひるむ,怯む,マ行五段,自動詞,「相手の剣幕に怯む」,,,おじけづいて尻込みする・気後れする,



【ひれ】

ひれふす,ひれ伏す,サ行五段,自動詞,「神前にひれ伏す」,,,顔が地面に付きそうになるほど見を低くして頭を下げる・平伏する,



【ひろ】

ひろいあげる,拾い上げる,ガ行下一段,他動詞,「ボールを拾い上げる」「統計から有効な数字を拾い上げる」「二軍から拾い上げる」,,,拾って手にとる・また特定のものを選び出す、不遇の人を取り立てて適切に処遇する,


ひろいだす,拾い出す,サ行五段,他動詞,「めぼしい物件を拾い出す」,,,見つけて拾い上げる・多くの中から選び出す,


ひろう,拾う,ワ行五段,他動詞,「ゴミを拾う」,,対語「すてる」,落ちているものを取り上げて手にする,

ひろう,拾う,ワ行五段,他動詞,「財布を拾う」「関係事項を拾ってみる」「活字を拾う」「彼に拾われたのが出世の糸口となった」「勝ちを拾う」「危ないところで命を拾った」「駅前で友人を拾って目的地に向かう」「タクシーを拾う」「ネット際のボールをやっと拾う」「拾いまくる」「マイクで下駄の音を拾う」,,,他人の落としたものを手に入れる・拾得する、多くの中から必要なものを選び取る、食のない人や不遇な人を取り立てる・引き上げる、思いがけなく手に入れる・失うはずのものを失わずにすむ、車などで出かける途中で人を乗せて一緒に行く、乗り物を呼び止めて乗る・つかまえる、テニスやバレーボールなどの球技で打ち返すのが難しい球をなんとか打ち返す、マイクロホンなどが音を取り入れる,


ひろがる,広がる(拡がる),ラ行五段,自動詞,「改築して家が広がる」「川幅が広がる」「視野が広がる」「販路が広がる」「汚染が広がる」「傘が広がる」「裾が広がったスカート」「花火が広がる」「眼前に大海原が広がる」,相互「ひろげる」,,空間や面積や幅が大きくなる、範囲や規模が大きくなる、畳んだり閉じたりしてある物などが開く・また先の方に向かって幅が大きくなる、大きく展開する。「広」はひろまる・ひろがる・広くなる。「拡」はひろめる・ひろげる・またひろまる意。常用読みの「広」に統一,


ひろげる,広げる(拡げる),ガ行下一段,他動詞,「車庫を広げる」「道路を広げる」「視野を広げる」「商売を広げる」「新聞を広げる」「傘を広げる」「弁当を広げる」「部屋も狭しと本を広げる」「枝を広げた大木」,相互「ひろがる」,,空間や面積や幅を大きくする、範囲や規模を大きくする、(「展げる」とも)包んだり畳んだりしてある物や閉じてある物などを開く・また開いて中身を露わにする、たくさんのものをあたりいっぱいに並べ置く、外へ張り出す,


ひろまる,広まる,(弘まる),ラ行五段,自動詞,「噂が広まる」,相互「ひろめる」,,広く行きわたる・また普及する。「広」はひろがる・広くなる、「弘」はひろめる・ひろまる意。常用の「広」に統一,


ひろめる,広める,(弘める),マ行下一段,他動詞,「知識を広める」「勢力を広める」「名を広める」「教えを広める」,相互「ひろまる」,,「広」はひろげる・広くする、「弘」はひろめる・ひろまる意。常用の「広」に統一,



【ひわ】

ひわれる,干割れる,ラ行下一段,自動詞,「柱が干割れる」,,,乾いて割れ目ができる,



【ひん】

ひんする,貧する,サ行変格活用,自動詞,「貧すれば盗みもする」,,,貧乏する・貧しくなる,

ひんする,瀕する,サ行変格活用,他動詞,「危機に瀕した国家財政」「死に瀕する」,,,ある重大な自体に今にも陥ろうとしている,


ひんぬく,引ん抜く,カ行五段,他動詞,「人参を二、三本引ん抜く」,,,勢いよく抜く・ひきぬく,


ひんまがる,ひん曲がる,ラ行五段,自動詞,「シャフトがひん曲がる」「ひん曲がった根性」,,,ひどく曲がる,


ひんまげる,ひん曲げる,ガ行下一段,他動詞,「鉄柱をひん曲げる」「つむじをひん曲げる」「話をひん曲げて伝える」,,,力ずくで曲げる・ひどく曲げる、事実などをひどく違える・ひどく歪曲する,


ひんむく,ひん剥く,カ行五段,他動詞,「善人を装った面の皮をひん剥く」,,,手荒くはぐ・ひきはがす,



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