第56話 アフタートーク

「……へー、それじゃあ金澤達が家に来ていたんだ。」


「うん。楽しかったよー。杏奈も顔を真っ赤にしながらちゃんと教えてくれたから嬉しかったなー。」


俺は男子会が終わって家に帰ってきてから風呂に入り勉強などを終わらせてから美玖の作ってくれたミートボールと野菜たっぷりのポトフで一緒に夕飯を食べながら今日あった男子会女子会の話しをしていた。


「いつものメンバーで親と一緒に暮らしてないのは俺達だけだし、マンションでもないからワイワイするにはもってこいの場所になったもんなぁ。……ところでさ、濱谷は淳史の事をなんて言ってた?」


「あまり騒ぎ過ぎなければ平気だもんねー。……うーん、可奈にも彼氏作らないの?って聞いたら「彼氏?ウチは一緒にいて楽しめる人じゃないと無理かなー!!なかなか出会わないんだよ!」って言ってたかな。」


「……淳史となら楽しいんじゃないか?ほら、夏祭りもなんだかんだで2人とも笑顔だったじゃん。海に行った時も濱谷は淳史と一緒に楽しく過ごしてたし。」


「私と杏奈もそう言ったんだけど……「アイツに振り回されるウチの身になってよ!?楽しいより疲れの方が多いんだかんね!?」って言われちゃった。……でもね。可奈もちょっとは古谷君のことを気にし始めるかも?」


「………そうなったらいいよなぁ。」


俺はこれから大変になるであろう淳史の恋を想像して遠い目をした。……マジで淳史の恋成就するんかな?協力はするけど、めちゃくちゃハードモードじゃね?

美玖は濱谷が淳史の事を気にし始めるかも?とは言ってくれたけど、実際の所はわからないもんなぁ。


「……まぁ、あの2人の事は今後の課題にするとして、美玖は他の2人に何か言われたか?俺なんかバカップル扱いしてきやがったよ。」


「猛もバカップルって言われたの!?私も可奈達に言われたよ〜。……私たちは普通のカップルだよね?」


「いや、俺達は普通だろ?別に公共交通機関ではキスしてないし、ちゃんと良識あるカップルだよな。」


「だよねだよね!?……学校ではキスしたり抱き合ったりしてるけど、他は普通に腕を組みながらショッピングしたり、手を繋ぎながらデートしたりとかだもんね!」


バカップルっていうのは何処でもキスしたりする奴らの事を指す言葉であって、俺達には全く当てはまらない言葉だ。

アイツら4人にはそこのところを理解してもらわないといけないな。

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