プロローグ
「猛の事が大好きなの!!だから、私と付き合って欲しい!!」
中学卒業の日に俺は幼馴染の有村美玖(ありむら みく)から告白をされていた。
不安なのかいつもの明るい表情はなく今にも泣きそうな顔をしていた。
正直俺みたいな平凡な男よりも良い人がいるだろう。だけど俺も美玖の事が好きだったからずっと一緒にいたいと思っていたし、守ってあげたい。
「ありがとう美玖。俺も大好きだ。こんな俺でも良ければ、これからも一緒にいたい。」
「あっ……。うん!!私も大好き!!」
俺の胸に飛び込んできた美玖をしっかりと受け止めた。しばらく俺の胸に顔を埋めていた美玖が顔を上げて俺を見つめてきて、そのまま目を閉じた。
キスのやり方なんてわからない俺は美玖の柔らかな唇に自分の唇を重ねるだけの初キスをした。
唇をしてしばらく美玖と見つめ合っていると2人とも恥ずかしかったからなのか、それとも心が幸せになって嬉しかったからなのか分からなかったが、2人で笑い合った。
「えへへ……///なんか、猛とキスしたんだなーって実感が感じられて、幸せが込み上げてきちゃったら、自然に笑顔になれたよ。」
「美玖の言葉がよく分かるよ。俺も顔が緩んでるのが自分でも分かるし……恥ずかしさよりも幸福感に満たされてるよ。」
「一緒だね。……ねぇ、もう一回キスしたいな。……ダメ?」
「俺もキスしたいって思ってた。」
俺たちは2度目のキスをした。
これが俺たちの幼馴染から恋人になる時の出来事だった。
そして甘くて楽しい充実した日々が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます