第15話 生徒会でも変わらずイチャイチャ

ラブレターを送ってきていた豚さ……先輩を俺が手を出すまでもなく美玖が撃退?した。


その30分後に生徒会室へと入ったのだった。

……何故30分掛かったのかだって?

校舎裏で美玖とイチャイチャしまくっだからだよ!!


「失礼します。今日からよろしくお願いします。」


美玖が生徒会の皆に頭を下げた。皆が美玖に拍手をしてくれた。


「これからよろしくね。有村さん。」


生徒会長である中谷 麻美(なかたに まみ)先輩が美玖と握手した。

この高校の生徒会は女性しかいないから俺がいなくても美玖なら大丈夫だな。というか俺場違い感がヤバいから離脱させていただきます!!


俺がそ〜っと後退りしようとすると美玖の手が俺の腕を掴んで離さなかった。


「猛何処に行くの?猛も今日から生徒会に入るんだから挨拶しないとダメだよ?」


美玖は笑顔なんだけど、俺の腕を掴んでいる手には力が入っていた。

美玖ってこんなに力強かったっけ!?


逃げる事が無理だと察した俺は先輩に向かって頭を下げた。


「初めまして中谷先輩。俺は高崎 猛です。よろしくお願いします。……女性しかいないのに男子である俺が入っても良いんですかね?」


俺は先輩に質問をした。もしかしたら男子はいらん!!って言ってくれるかもしれないという期待をした。


女子の中に1人だけ男子とか辛すぎるわ!!美玖の為に頑張りたいけど、今回は心が折れる!!


「こちらこそよろしくね。ああ、それなら大丈夫よ。今は女子ばかりだけど、別に男子禁制でも無いしね。有村さんの補助をよろしくね?」


「……はい。」


先輩は笑顔で俺に言った。

笑顔なんだけど、美玖の提示した条件は俺と一緒ならいいという話だったからお前もちゃんと入れよという生徒会全員からの圧を感じてしまった。


「それじゃ、今日は有村さんと高崎君にどんな業務があるのかを理解してもらうために説明をするから座ってくれるかしら?」


「はい。」


「はい……美玖さん?何故に俺の上に座るんだい?」


美玖は2つ椅子があるにもかかわらず俺の上に座ったのだった。


「私は猛とイチャイチャしながらお仕事の内容を聞こうとしてるだけだよ?」


「この状況でイチャイチャしようとしてんの!?この状態で仕事内容が頭に入る美玖スゲーな!?」


「……?うん。私は猛とイチャイチャしてないと死んじゃうもん。それじゃあ、まずは何から覚えれば良いですか?」


「当たり前のように言われちゃったよ……。」


そんな寂しくて死んじゃううさぎじゃないんだから……あっ、でも、うさぎは寂しかったら死んじゃうって話も嘘だったような?


生徒会の役員からは「キャー!!」とか「良いなぁ……私もあんな風にイチャイチャ出来る人が欲しい!!」とか言っている。


「……こほん。有村さんの補助を頼んでいるから承認します。それでは皆が冷静になったら説明を始めるわね。」


「……すんません。」


「猛〜❤️」


俺は美玖が満足するまで美玖の頭を撫でた。

その間役員の皆がキャーキャー言っていたけど……。中谷先輩だけは苦笑いしていたけど……。


そして美玖と一緒に生徒会の説明を聞いた(美玖を膝の上に乗せた状態である)美玖は真剣に質問をしていた。


この状態で真面目に質問出来る美玖の心臓の強さスゲーわ……。俺には無理。


大きなイベントが無い限りは基本生徒会室でお茶しながらダベっているようだ。会計とかの事務仕事もあるみたいだけど……。


そして俺に与えられた仕事は美玖の補助である。美玖の傍から離れずにフォローして欲しいと言われた。


「中谷先輩。猛とイチャイチャしても良いんですよね?」


「……そうね。それも高崎君のお仕事だからね。有村さんを癒やしてあげてね?」


先輩は苦笑しながら言った。


「……あい。頑張ります。」


俺だって美玖とイチャイチャ出来るのは嬉しいけどさ、時と場合によるだろ!?


今も美玖を抱きしめて座ってる俺が言っても説得力皆無だがな!!

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