第42話 女神降臨

「お待たせーー!!」


「おー!ちゃんと場所取りとパラソルまで設置してくれたんだ〜、やっぱ男子がいると助かるー!」


「猛もお疲れ様!」


「「「………。」」」


美玖達が更衣室で水着に着替え終わって、俺達の所に戻ってきた。


それぞれに見つめている相手は違うけど、俺達男は皆言葉を失っていた。


「……?猛?どうしたの?」


「おーい!全員フリーズすんなって〜w」


「何か喋れよ〜w」


美玖が俺を覗き込みながら可愛いく手を振って、金澤と濱谷が笑いながら言った。


「「「……かっ」」」


「「「か?」」」


「「「可愛すぎる!!」」」


「「「えっ!?」」」


俺達の可愛いという言葉に女子達が驚いた。


「美玖の白い肌に白いフリルの付いたワンピースタイプの水着が最高!ワンピースタイプなのに、大きさがわかる豊満な胸!腰のくびれ!スラリと伸びた綺麗な足!細すぎず健康的な太もも!引き締まったお尻!いつもはストレートの綺麗な髪をポニーテールにしてるのも可愛い!!」


「あ……あの、猛?嬉しいけど、そうやって改めて言葉にされながら見られるのは恥ずかしい///」


俺の言葉に恥ずかしそうにモジモジする美玖は可愛すぎる!!


「金澤は黒のビキニだけど、片方の肩だけ出してるのが良い!!金澤はスタイル良いから、ビキニが似合う!!うおーー!!今日は来れて良かったー!!」


「あ、あんがと///ちなみに、このビキニの名前はワンショルダービキニって言うんだけどね。つーか、私の水着姿で叫びすぎだし!……なんか、涙流しながら喜んでるんだけど!?」


涙を流しながら雄叫びを上げる輝弘に若干引いている金澤だった。


「上はビキニだけど、下はショートパンツなのが良いな。自慢の胸を強調させてくるとは!!濱谷の武器を惜しみなく見せてくるのは最高だ!ふははは!よいぞ!よいぞ!」


「べっ別に自慢してるわけじゃないっての!!あんたこそそんなブーメランパンツ履いてなんでそんな堂々と興奮出来るわけ!?しかもいつもとキャラが違う!ただの変態じゃん!!」


腰に手を当てながら凄い頷いている変態淳史にツッコミを入れる濱谷。


いつもとテンションが違うのは当たり前だ。だって今俺達がいる場所は……。


「「「これが夏の海の魔力だからだ!!」」」


俺達は胸を張りながら言った。アニメならデデーン!!という効果音が聞こえてきそうな勢いだった。


「「「え〜〜………」」」


俺達の言葉に女子達が困惑した表情を浮かべていた。

テンションを維持したまま軽く準備運動をしてから、皆で海に入った。


「美玖、行くぞー!」


「良いよー!はい、猛に返すよ!」


俺と美玖はビーチボールを使って遊び……。


「金澤くらえー!!」


「うわっ!つめたっ!?……やったな!こっちも負けねーかんね!!」


輝弘と金澤は水の掛け合いを楽しみ……。


「フハハハハ!逃げる濱谷も可愛いくて魅力的だぞ!褒美として捕まえてお持ち帰りしてやろう!」


「うぎゃーー!!なんでアタシだけーー!?こんな状態の変態野郎にお持ち帰りされちゃうとか、ただの拷問なんですけどーー!?」


濱谷とブーメランパンツを履いて海の魔力により変態淳史は楽しく(?)追いかけっこをしていた。


その後もスイカ割りをして皆で楽しんだり、海の家で昼ごはんを食べてのんびり過ごした。


午後からは自由時間という事にして、ペアで過ごすことになった。

何故か濱谷だけは駄々をこねていたけど……。まぁ、今の淳史と2人きりはキツいかもしれん。


すまん、濱谷……今の淳史は俺と輝弘でも止められないから犠牲になってくれ……。


濱谷も愚痴をこぼしながらも笑顔だし、大丈夫だろ!!

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